[過去ログ] 産経抄ファンクラブ第295集 (1002レス)
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(1): 2022/12/16(金)07:59 ID:hPW+UU0f0(1/5) AAS
12月16日 コラム 産経抄

<珈琲茶碗のそばにマスクをそつと置き>。コロナ禍の喫茶店でのひと時を詠んだ句ではない。7年前に89歳で世を去った、落語家で人間国宝の桂米朝さんの作品である。米にちなむ「八十八(やそはち)」の俳号を名乗っていた米朝さんは、小学生のころから俳句に親しんできた。

▼もっとも兵庫県姫路市の実家は、米朝さんが軍隊にいる間に空襲で焼けた。少年時代の句は一切残っていない。空襲警報が鳴ると街は真っ暗になった。「昔の夜はこんなんやった。昔みたいや」。電気のない時代を知っている祖母の言葉が、その後も長く記憶に残ったという。

▼戦火が続くウクライナは、まさに電気のない時代に戻ったかのようだ。本格的な冬を迎えた今月に入っても、ロシア軍のミサイルとドローンによる攻撃が続いている。特に被害が大きいのが発電所や送電線など電力のインフラ施設である。多くの地域は停電に見舞われ、人々は暗闇のなかで寒さに震える暮らしを強いられている。戦況が芳しくないロシアの狙いは明らかだ。国民生活を徹底的に破壊して、厭戦(えんせん)気分を広げようとしている。

▼ウクライナではこれから新年にかけて、気温がマイナス20度近くまで下がると予想される。厳しい冬をなんとか乗り切るためには、暖房供給施設の復旧や病院への発電機の提供が欠かせない。国際社会は支援のスピードを上げる必要がある。

▼日本列島は強い冬型の気圧配置の影響で冷え込み、北日本では雪が降り続いている。テレビの気象番組は、雪崩への警戒や雪道を車で移動する際の準備を呼び掛けている。

▼『桂米朝句集』からもう一句引く。<夜は雪という予報あり酒にする>。いつになったらウクライナの人たちがこんな冬の日常を取り戻せるのだろう。
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