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822: (ワッチョイ 3b99-aH43) 2022/12/26(月)13:53 ID:ngpinQn/0(1) AAS
矢野さんの影響を受けた人は多いからね。
大森望さんの『SF翻訳講座』にも、矢野さんの話は色々と登場する。

 SF翻訳を扱った本が一冊だけある。ご存じ矢野徹氏の『矢野徹・SFの翻訳』(奇想天外社)。
 「あなたもSF翻訳家になれる(わけではない)」というタイトルで第二期<奇想天外>誌に連載
 されていたころ、京都の大学生だった大森は、毎回舐(な)めるようにして読んでました。

 実践的な翻訳術指南はもちろんためになるが、わたしが生まれるはるか前からSF翻訳で身を
 立ててきた斯界(しかい)の草分けたる矢野さんだけあって、日本のSF翻訳黎明期のエピソード
 もどさどさ出てくる。SF翻訳志望者のみならず、すべてのSFファン必読の名著。

実は自分も上の本を読んでいて、英語の辞書には Thesaurus という便利な類語辞典辞典がある
ことを知ったのも、矢野さんの本で紹介されていたからだった。

戦後、進駐軍が処分したペーパーバックが安く売られていたころ、それらの本を端から購入し通勤
電書で読んでいたところ、外国人の少女から声をかけられ親しくなった話や、敗戦で荒廃した日本
に米国のSFにのめりこんでいるSFの大ファンがいるという話が米国にも伝わり、米国のSFファン
から招待され半年近く米国に滞在することができた話などなど、戦後のSF黎明期の興味深い話が
盛りだくさんでおもしろい本だったことを憶えている。

生まじめな矢野さんは、渡米前、日本のSFの歴史と現状を海外に伝えるため江戸川乱歩の自宅
をたずね、日本のSFについて色々な話を聞かせてもらうなんてこともやっている。
当時は、SFはミステリーと兄妹分のような関係で、日本でSFに詳しい人たちというのはミステリー
畑に多かったという事情がある。

日本では、明治期に黒岩涙香がウェルズの「タイムマシン」を翻案し(自社の)新聞に連載したり、
1900年(明治33年)には押川春浪『海底軍艦』といった冒険SFが出版されたりもしているんだよね。

押川春浪 『海島冒険奇譚 海底軍艦』
外部リンク[html]:www.aozora.gr.jp
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