[過去ログ] 【日韓】日本帝国の申し子【併合】 (984レス)
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766: 04/03/09 11:49 ID:ml6tHJDt(1/2) AAS
フランスといえば、だれでも「自由・平等・友愛」というフランス革命の標語を
連想するが、この共和国の理念は、黒人奴隷を解放するのに貢献する一方で、
フランス植民地の拡大のための錦の御旗ともなった。本書はこうした革命の理念と
植民地主義の複雑な関係を解きあかした力作である。
一八四八年、二月革命の臨時政府で「奴隷制度廃止委員会」の長となった
ヴィクトル・シュルシェールは奴隷制は「共和主義の教義である自由、平等、
友愛の明らかな蹂躙(じゅうりん)」であるがゆえに廃止するという政令を発した。
ところが、シュルシェールを初めとする奴隷廃止論者はアルジェリア植民地化に
関しては積極的な拡大論者であった。その中には、フランス共和国の父として今日でも
崇(あが)められているユゴーも入っていた。
「廃止論者としては古参のヴィクトル・ユゴーも、フランスによるアルジェリア征服を、
『野蛮を踏み倒す文明化』とみる。一八四九年に開かれた第二回国際平和会議では、
ヨーロッパ諸国内部で分裂することなく『平和的に外に拡張しましょう。革命をするの
ではなく、植民地を創りましょう。文明に野蛮をもたらすのではなく、野蛮に文明を
もたらしましょう』と呼びかけた。奴隷制廃止論者による植民地征服の全面的な
肯定は、強烈である」
ユゴーばかりではない。穏健共和派のラマルチーヌも社会主義者のルイ・ブランも
植民地拡大は文明国フランスの使命であると信じた。「フランスにとって植民地化は
『善』であり、人道主義と植民地化は矛盾しないのである」。このあたりの理屈は、
著者は言及していないが「社会主義の祖国ソ連」による東欧諸国の「解放」の論理と
同じであり、ユゴーらの左翼はハンガリー暴動の弾圧に拍手した日本の左翼と
よく似た精神構造を持つ。
フランスで植民地拡大に反対したのはむしろ保守派で、第三共和制下では
植民地主義は対独報復の妨げになると批判した。アルジェリアで現地人に
権利を与えたのは「保守反動の権化」のはずのナポレオン三世だった。
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