[過去ログ] 【勝手に】感じで漢詩【解釈】3 (981レス)
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834: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2014/08/10(日)22:16 ID:n0SnSQc6(3/3) AAS
ごめんなさい、ちょっとPCの調子が悪いですよ
では厄を
八月 高い秋の空に大風が荒れ狂い
我が家の屋根の三重に葺いた茅を吹き飛ばしてしまった
茅は飛んで川を渡り 向こうの野原に散らばる
高く飛んだものは 高い樹々の梢に引っかかり
低く飛んだものは 地を転がって水に浸かっている
南村のクソガキどもが 我が老人で何も出来ないとたかをくくり
こっそりと しかし目が合っても平気でそれらを盗み
終いには堂々と茅を抱え 竹藪の向こうに消えて行く
唇はパリパリ 口はカラカラ もはや声すら出ない
家に戻り 杖に縋ってため息を付く
やがて 風が収まったかと思えば 墨色の雲が湧き始めた
刻一刻 暮れて行く秋の空
使い古した布団は もうずっと鉄のように冷たく
その裏地は やんちゃな子供たちの寝相が悪く すでに破れている
枕元と言わず 家の中は漏り放題で乾いた場所など亡く
降り出した雨は 細かく 麻糸のように長く いつまでも降っている
争乱を経験してこの方 ただでさえ眠れなくなっているのに
何故 この夜長を濡れたままで過ごさねばならぬというのか
いつか 千も万も部屋のある 大きな館を手に入れ
世に埋もれた能士を掬い上げ 一緒に喜び事を生み出せたなら
きっとその家は 雨にも風にも揺るぎなく どっしりした家になるだろう
ああ いつかもし そんな素晴らしい家が建てられるのを しっかりこの目で見られたなら
今 このボロ家がひとつ壊れ 私がそこで凍死したとてちっとも構わないのだが
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