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あずまんが大王のエロいのないんかねえ-17 - [転載禁止]©bbspink.com (254レス)
あずまんが大王のエロいのないんかねえ-17 - [転載禁止]©bbspink.com http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1432125898/
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116: 名無しさん@ピンキー [sage] 2016/04/28(木) 05:35:15.27 ID:AwlnlMSY エロないけど木村先生独身設定の木村×水原暦。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1432125898/116
117: 木村と暦 [sage] 2016/04/28(木) 05:38:01.38 ID:AwlnlMSY 冬と春の境目。季節柄未だ寒い日も多く、暖かい季節に比べて運動量は少ない。当然だが動かないと代謝は落ちるものだ。 「はぁ……」 脱衣場の体重計を引っ張り出し、恐る恐る両足を乗せてはそのまま落ち込んでいた腰まで届く長い栗色髪の少女――水原暦は、半ば予想していたとはいえ、残酷な数値を示す針に目線を固定させたまま項垂れていた。 「あぁ〜、やっぱりかぁ〜」 ◯◯?。冬の間控えめだった運動量のもたらした結果がこれだった。 「クソ〜、こんな事になるんだったらもっと体を動かすか、しっかりと食事制限してりゃよかったよ」 後悔しても後の祭り、結果が覆ることなどない。 「こうなったらもう多少の無茶もやむを得ない……。 今日……いや たった今から一ヶ月間は肉含む油もの全般とお菓子、それと炭水化物抜きで頑張ろう!」 と、意気込んではみた物の。 ―一週間後 「腹へって死にそうだ……」 机に突っ伏した体勢のまま動けなくなってしまった処で、やはり色々無理があったと気付いてしまった。 「よみ〜、あんた大丈夫か〜?」 何かと煩い友人が心配そうに覗いてくる。 「大丈夫じゃねえ……、腹減り過ぎて……」 「だったら無理しないで何か食べろよな〜。いくらダイエットっていっても限度があるじゃん。あんたさぁ、その内木村みたくガリガリになっちまうぞ」 「木村……、木村かぁ……」 ともに指摘されて浮かんだ顔、そして身体。 見事なまでにひょろくてガリガリの、痩せっぽちでメガネをかけた先生の姿だ。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1432125898/117
118: 木村と暦 [sage] 2016/04/28(木) 05:39:36.62 ID:AwlnlMSY 「木村って、痩せてるよなぁ……秘訣でもあるのかなぁ……」 「おおう! 冗談でいったのによみがマジになった!」 「冗談もなにも事実あの人痩せてるだろ? どうすればあんな痩せた体型を維持できるのか聞いてみる価値はあるんじゃないかと思ったんだよ」 「うーん、言われてみればそうかも……、あっ!でも私は付き合わないぞ! 木村と話して間が持つ自信がないない!」 「自信ってなんだよ?」 「ええっと……、ほら、あれ……」 「あれって?」 「いや、そんな真剣に聞かれても」 「真剣だっつってんだろさっきから!」 「怒んなよ〜」 「おまえが怒らせてるんだろ!」 ぐぅ〜 「うう……怒ると余計腹が減る……」 「食べちゃえ食べちゃえ。一週間の努力は水の泡でなにやってんだろって空しくなるけど食べちゃえ」 はしゃぐとも。煽ってるとわかってるけど今は乗らない。乗るとは怒ることで、怒ると腹が減るの悪循環になってしまうから。 「………木村に聞いてみる」 マジでか?! 勇者だよあんた! なんて、茶化し続けてくれたともを無視して席を立った。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1432125898/118
119: 木村と暦 [sage] 2016/04/28(木) 05:41:25.81 ID:AwlnlMSY ――。 結果的に相談してよかったと思う。痩せてるのは多分に体質もあるそうで、食べないから痩せてるわけでもないとのことだった。 「無理なダイエットはいけないよ。食事抜きなんて一時的に痩せても結局食べてリバウンドしてしまうし逆効果ですからね」 「う、教師らしいことをいってる……」 「私は教師だよ水原くん」 「ご、ごめんなさい、」 珍しくまともな木村に少し突っ込みを入れてしまったのは、減り過ぎた腹が脳の活動を鈍くしているせいだろう。 この木村という人をはっきり言えば普通とかけ離れた感性の持ち主で、凡そ教職に就いている人が口にしてはいけない言葉を平気で口にする変わり者だった。 思ったことを口にする裏表の無さはいいところだと思うけど、問題発言ばかりで。 ぐぅ〜 「あっ……」 また腹の虫が鳴いた。一週間栄養ドリンクだけで過ごしていたから無理もないけど。 「水原くん」 「は、はい、」 木村にも聴こえていたか? ともならまだしも、男の人とかに聴かれるのは恥ずかしいな…。 すっ― 「えっ?」 羞恥に耐えていた私に何を言うでもなかった木村が、何を思ったか弁当の包みをこちらへと差し出してきた。 「私のでよければ食べなさい」 弁当を……私に? 「えっ、でも木村…先生は?」 「いいんだよ。かわいい生徒がお腹を空かせているというのに自分だけ弁当を食べるなんてこと出来る筈がないでしょう」 自分の弁当を私にくれるという木村は、教師だからこそ生徒を優先するのだという。自分よりも、お腹を空かせた私の方が大事だからと。 「私は昼くらい抜いても平気だ。水原くんに食べてもらえると私も嬉しい」 メガネに隠れて見えない目。でも口は微笑んでいる。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1432125898/119
120: 木村と暦 [sage] 2016/04/28(木) 05:43:05.39 ID:AwlnlMSY 「先生……」 ―――ちょっと、嬉しい。 この人も、何だかんだでやっぱり先生なんだ…。 「……お言葉に甘えさせてもらいますね」 差し出されていた弁当を彼の手から受け取り、蓋を開ける。中身は卵焼きとウインナー。鮭ふりかけの掛かったご飯に、プチトマトとレタスが一枚。 シンプルな内容だけど、とても美味しそうだ。 一つウインナーを箸でつかみ口へと運ぶ。 「美味しい…。とても美味しいです先生!」 「そうですか、それはよかった。私が作ったものだから当然私の好みの味付けだが。口に合ったようで何よりだよ」 え……これ木村が作ったのか? 「独り身だとついカップ麺やインスタント食品で夕飯を済ませたりするものだから、昼は極力自炊の弁当で栄養バランスを取るよう心掛けているんだ」 確かに男性の独り暮らしだと簡単に作れるインスタント食が多いと聴く。 「結婚、しないんですか……?」 何を訊いてるんだろう私は。木村の性格や言動からしてその手の話は縁がないだろうに。 なぜか、気になった。 「しようにも相手がいない」 ……、そっか…やっぱいないんだ……。 気のせいか、その確認が取れて嬉しいような……。なんでだ? 「あ―可愛い生徒と結婚したいなぁ〜もう!」 いつもの木村が出てきた。 「……」 でも……なんか、いつもと違って嫌な感じがしない……。 教師らしい一面を見たから? その時はまだ、よくわからなかった。 そういうことは、往々にして小さな切っ掛けから始まるものだということが。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1432125898/120
121: 木村と暦 [sage] 2016/04/28(木) 05:45:09.63 ID:AwlnlMSY ――翌週の休日 私は木村の家にいた。先日の弁当のお礼がしたい。そう伝えると、休日に独りでぼーっとしているのが暇なので一日だけ遊んでほしいと言われてしまったんだ。 変な意味じゃない。ただ話をしたりテレビを観たり、また昼からは街を歩いて募金活動に協力したり。 なんというか、木村って意外に変な人じゃなかった。 変どころか常人ではまずしないだろう一万円札を募金するなんて、凄いことを平然と、当たり前のようにする善い人だった。 「水原くんはやはり膝まであるニーソックスが一番似合う! 本当に似合ってます!」 「ど、どうも、つーか褒めるとこそこですか!?」 「ん? ああこれは失礼。黒いシンプルなヘアゴムでまとめられたポニーテールも最高に似合ってます。歩くたびに背中で揺れ動く毛束をつい触りたいと思ってしまうほどに!」 「思ってても口に出すな―!」 口論を交えながらも木村なりに私の装いを褒めてくれることに顔が熱くなったり。 相変わらずのおかしな言動が、今日は聴いていて全くといってもいいくらいに気にならなかったり。 とにかく自分でも驚いたのが、木村と出かけ、今もこうして木村の家にお邪魔して彼と二人でいる今日一日がとても楽しかったことだ。 楽しい…とても。別に特段隠してはいないのだろうけど彼の知らない表情を知った今日が楽しかった。 だから……かな? 「うん、やはり長い髪をまとめるときの髪型はポニーテールが代表的だ」 「……」 私がこうして髪を触らせているのは。 会話が途切れたときに言った一言からこんな感じになっていたんだ。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1432125898/121
122: 木村と暦 [sage] 2016/04/28(木) 05:51:38.80 ID:AwlnlMSY 「私の髪とか触りたいですか…やっぱり」 ポニーテールが似合ってると褒めてくれた木村はひょっとしたら髪に触りたいとか考えてるのかなと思い、何気無く訊いてみた。 「はい! 是非とも触ってみたいと思います!」 信じられないくらい率直かつ素直に私の髪を触りたいと言った木村に私は髪を触らせてあげた。 束ねた私の髪をやさしく掴みながらずっと撫でている彼に少しばかりの子供っぽさを感じたのはたぶん気のせいじゃない。 「滑らかな質感と柔らかさ。艶やかなこの束ね髪がしゃなりしゃなりと揺れ動くところを想像すると実に画になります」 「昼に散々見てたんじゃないんですかその場面っていうの……」 「違います! 直視と想像ではまた趣が異なるんです!」 そうなのか? 「たとえば水原くんの髪は腰までの長さがありますが、このようなポニーテールに結い上げると毛先は腰より少しばかり上方へと引き上げられます」 木村は掴んだままの私のポニーテールを束ねたところからゆっくり下へ撫で下ろしていく。 「アップにしてるんだから当たり前なんだけど」 下ろした状態の髪の毛先までを10の長さとするなら、ポニーテールなどのアップ気味にまとめれば毛先までの長さは9〜9.9といった感じになる。 「理屈でわかってはいても直に見ると感じが違うということなのだよ水原くん」 「思った以上に短く感じるんですか?」 直に見ると違う感じがするなら、そういうことだと思ったけど。 「反対!思った以上に長いです!」 自信たっぷりに否定してきた。いや、だったら最初から変わらないって言えよな…。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1432125898/122
123: 木村と暦 [sage] 2016/04/28(木) 05:52:45.87 ID:AwlnlMSY 「つまり実体験してわかったのは長さ的感覚は髪を下ろしているときとそれほど違わないというわけでして、直に見て直に触って初めてわかるものだと、私はそこのところを言いたい!」 毛先まで下ろされていた木村の手がまたポニーテールの根の部位に戻る。 木村の家、畳の上で膝を折り曲げ座る私と、私の真後ろに立つ彼。 「ひょっとして女の髪を触るの初めてなんですか?」 「そうその通り! 初めてなので今とても感動してます! ああもう―!水原くんの髪もっと触りたいなぁ――っ!」 少しの不安と、そして大きく膨らんできた嬉しいという思い。 「べ、べつに構いませんよ触りたければ、触ったって減るもんじゃなし……ただ触ったりするなら私の髪だけにしてよ……その、他の子の髪触ったりして…、先生がクビになったりなんかしたら…、ちょっと嫌だなぁ、なんて…」 私と木村の今日は、まだしばらく終わらない。 「バンザーイ!バンザーイ!」 「うるせーバカ!声がデカイんだよ!」 いいや、それは今日から明日へ、明日からその先へと、ずっと永続していくことになるのかも。 髪を撫でていた手が頭を撫でるようになったとき、熱い胸の高鳴りを感じていた私はふとそんな予感を覚えた。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1432125898/123
124: 木村と暦 [sage] 2016/04/28(木) 05:56:57.40 ID:AwlnlMSY 終。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1432125898/124
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