[過去ログ] 女性上位で優しく愛撫される小説ver9 (1002レス)
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222: 冒険者の諸恋 2013/09/21(土)19:39 ID:GukxTGfW(2/9) AAS
「う〜っ……」
「何やってんだ、お前?」

その日の夜、ベルドは片手の指を耳に突っ込みながら歩いているヒオリに遭遇した。遭遇した、といっても同じ宿の同じ部屋を取っているのだから、普通に目にはつくのだが。

ヒオリは眉を顰めながら、指をごそごそやっている。何かが気になるのだろうか、不快気な表情だ。

「あーあー、やめとけやめとけ。爪で傷がつくぞ」
「う〜……」

指をゆっくりと離して、ヒオリは唸る。どうしたんだと聞くベルドに、ヒオリは片手で耳を覆いながら答えた。

「なんか、昨日から耳がごわごわしてて。指でごそごそやってたら、余計ごわごわするようになっちゃったんだよ……」
「……なんだ、話し終わった後にまた『ごわー』ってくるアレか?」
「うん、そうなった……」

音のようなものが聞こえるのか、ヒオリはまだ眉を顰めている。ベルドはふむと息をつくと、ヒオリに首をかしげるように指示をした。クエスチョンマークを浮かべながらも言う通りにするヒオリの耳を、中がよく見えるような角度で覗き込んで……

「……うわ。お前ちょっと、なんだこりゃ?」
「え……」

思わず、身を引きそうになった。元々奴隷という身分で耳掃除には縁がなかったのだろうが、ぱっと見だけでも耳垢が大量に詰まっていた。というか、よくこれで今までやってこれたものだと感心する。

「お前、耳掃除やってるか?」
「みみ、そうじ?」
「あー、うん、分かった。その返事で分かった」

もしかすると、生まれてから一度も耳掃除なんてものをやったことがないのかもしれない。最初のごわごわしていたものは、間違いなくこれが原因だろう。ベルドはヒオリから離れると、ついてくるように指示をした。

「おいで。少し、時間あるだろ」
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