[過去ログ] らんま1/2の小説希望 (651レス)
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70: 2012/03/23(金)16:34 ID:ExbH3T8Y(4/17) AAS
 体の上に乗ったまま、らんまは説明した。
 シャンプーが、呪泉郷からとある薬品を購入した。
 それは、女性にのみ効くもので、精液を胎内に取り込むまでは湯をかぶっても呪泉郷の効果が解除されない、というものだった。
「おい、猫がどうやって」
「シャンプーも詳しくは知らねえで取り寄せたらしい。使えねえと一回は捨てたんだ」
 が、その効果を勘違いしたムースと、シャンプーのいざこざの末、たまたま通りがかった女のらんまが、その薬品を被ってしまった。
 女のらんまに、薬品は効能通りに作用した。
 つまり、らんまは、どれだけ湯を浴びても、男に戻れなくなってしまったのだ。
「なるほど」
 それは、良牙にも容易に想像のつく場面である。
 が。
「で」
「おう」
「なんで俺の所に来るんだお前は!」
「こんなこと頼めるのお前しか思いつかなかったんだよ畜生!」
 こちらの叫びに、返って来たのは、半ば悲鳴のような声だった。
 ぽたり、と良牙の胸に、雫が落ちる。
「お、い、らんま」
「うるせえっいいからさっさと精液寄越せ!」
 らんまの――少女の華奢な手が、良牙の局部をつかみ直す。
 そちらに視線まで向けるその瞬間、らんまの顔に涙が流れているのを、良牙は確かに見た。
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