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怪盗が捕まってあんな事こんな事・・・第6夜 (965レス)
怪盗が捕まってあんな事こんな事・・・第6夜 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/
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270: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/11/10(金) 12:37:31.70 ID:5lcpOkQV まず滅多にはお目にかかれない、美少女怪盗のスカートの中身というお宝画像に興奮を隠せない少年たち。 『こ、これはもうパンチラどころかパンモロではないでござるか!?』 『もうお腹っていうかおへそが見えかけてるよな、正に御開帳って感じだっ』 『てか、フィーリング的にパンチラはセーフだけどパンモロはアウトだろ? 抗議とかこないのか?』 『いや、抗議ってアクアメロディがするわけないだろ。万が一してきたとしても無視すればいいだけだし』 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/270
271: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/11/10(金) 12:39:01.43 ID:5lcpOkQV 被害を受けている当の本人としては抗議どころかネガごと撮馬久留夫を焼却処分してしまいたい美音だったが いかにアクアメロディが市民から支持を受けていようとも、あくまで犯罪者であることには変わりはない。 雑誌の中で辱めを受けたとはいえ、誇りある怪盗である自分が抗議は勿論、報復などできるはずもなかった。 『流石は撮馬久留夫。どれだけ芸能事務所や政治家秘書からクレームを受けてもクビにならないだけはある』 『いや本当、なんでこの人業界から干されないんだろうね?』 『なんでも雑誌に掲載しているものよりも更に過激な写真を保持しており、それで相手を脅しているという噂が』 『ありえるでござるな。でも、そうなるとアクアメロディのそういう写真もあるのでござるかな?』 (―――っ!?) http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/271
272: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/11/10(金) 12:40:46.31 ID:5lcpOkQV 恥辱に身悶えしていた美音だったが、ござる口調の少年の疑問には流石にヒヤリとしたものを感じざるをえなかった。 相手を脅せるだけの写真。それはすなわち今掲載されている以上に見られたくないシーンということになる。 だが、半年前や火野との戦いが撮影されているならばともかく、マスコミの前に姿を見せるようになってからは 怪盗衣装や下着が破られたり脱がされたりして、女の子の大事な部分を露出してしまったことはなかった。 いや、仮にそんなところが撮られたとしても、アクアメロディが低俗な脅しに屈することなどありえない。 しかし唯一、屈さざるを得ないことになるとすれば―――それは、正体がバレた時だけだ。 (でも、それはありえないはず……) もし、撮馬久留夫が怪盗少女の正体を突き止めていたならば、とっくの昔に連絡があったはず。 マスコミの人間である彼が、十代の小娘一人の住所や連絡先を調べられないはずがない。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/272
273: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/11/10(金) 12:43:04.96 ID:5lcpOkQV 相手の重大な秘密を握っていながらそれを嬉々として盾にしないなどありえない。そのはずなのだ。 ―――そう、秘密を握っている者に相手に特別な思惑でもない限りは。 (けれど、もし撮馬久留夫が「あの男」だったら……? ううん、確固たる情報もないのに早とちりはダメ) 撮馬久留夫への不安と疑惑の思考を振り払うように頭を振る美音だったがちょうどそこで予鈴が鳴り響く。 スマホの画面を見れば、オタクグループの少年たちも慌てた様子で雑誌を鞄に隠そうとしていた。 教師に見つかれば内容が内容なだけに、大目玉をくらうのは確実であるため彼らにとっては当然の行動であったが 無自覚のこととはいえ、散々辱められた美音がそれを許すはずもなかった。 なお、十分後の授業中に何故かオタクグループに所属するとある少年の鞄の口が手も触れていないのに勝手に開き 中身が盛大に床にぶちまけられてしまうという事件が起こったのだが、それは余談である。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/273
274: AM [sage] 2017/11/10(金) 12:45:42.30 ID:5lcpOkQV 以上で投下終了となります。かなり変化球ですが、前からやってみたかったんですよね、こういう 「正体隠して活躍しているヒロインが知り合いにエロい目で見られていることを知る」シチュエーション セーラー戦士とかセイントテールとか絶対エロい目で見られてるよねと当時は思ったものです 正義の変身ヒロインや魔法少女でもやれるネタですが、悪事の分怪盗のほうが好き勝手言いやすいんだよなぁ しかしやはり連投規制には引っかかるのか… ある程度分割すればどうにか書き込めるようですが、無理に一回で纏めるよりは二日がかりにするべきか… http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/274
275: 名無しさん@ピンキー [] 2017/11/10(金) 19:32:09.47 ID:Not2UyD8 気が付けばどえらいことに。復活ありがとうございます。こういう変化球もいいですよね。 今回の敵はライティアということは雷(電気)?電子機器のエキスパートとか? 果たしてどんな痴態を拝ませてくれるのか楽しみに待ってます。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/275
276: 名無しさん@ピンキー [sage] 2017/11/11(土) 00:18:34.78 ID:+pjnuMix 乙ー これを機に見られてしまう事を意識してしまい動きに精細を欠くようになって余計に隙が生まれて的な悪循環を期待したかったり http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/276
277: 名無しさん@ピンキー [sage] 2017/11/11(土) 10:03:16.34 ID:b8qmsOHI 乙です! 丁寧な描写が素晴らしい…。毎回楽しみにさせてもらってます http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/277
278: 名無しさん@ピンキー [sage] 2017/11/16(木) 01:30:39.51 ID:N+2RBirs ずっとずっと待ってました!!! 本当に待ち続けててよかった! 復活本当にありがとうございます!! http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/278
279: AM [sage] 2017/11/16(木) 10:43:23.00 ID:q7zw5YTJ 昼以降に投下開始します 作品は「怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー 第十話」となります なお、規制に引っかかったら明日に繰り越すことになると思われ http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/279
280: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/11/16(木) 13:07:35.78 ID:q7zw5YTJ 「ふぅっ……疲れが溶けていくようでいい気持ち〜」 日が沈んで夜がシティに訪れる中、明かりのついた水無月家のバスルームには家の主の姿があった。 お気に入りの入浴剤入りの湯船に浸かりながら大きく伸びをした少女の若さに満ち溢れた肢体の胸元では 水の浮力によって水面に浮かび上がった双子島が呼吸のたびに柔らかそうにプカプカと上下に揺れている。 一人暮らしの寂しさ、学生としての苦労、怪盗としての重責、罪を犯しながらもそれを秘密にしている罪悪感。 その全てを忘れ去ってリラックスできるバスタイムは、美音にとって何物にも代えがたいひと時だった。 (それにしても、今日は凄く恥ずかしかった……まさか、あんな雑誌があったなんて……) 少女の脳裏に、自分のスカートの中の光景に興奮するクラスメートの男子たちの姿が浮かび上がる。 高校生の男子が異性の下着に興味を示すのは理解できるのだが、その対象が自分自身となると話は別だ。 いくら彼らがアクアメロディの正体を知らないとはいえ、慰めにはまったくならない。 (メディアに姿を見せた以上、色々と覚悟はしていたけれど……こんなことは予想外だってば……) 今まで怪盗アクアメロディとして活動してきて、恥ずかしい目にあうことは幾度となくあった。 七ヶ月前のエレメントジュエルを巡る戦いの中では、貞操の危機に陥ったことすらあったし 塔亜風見の時にいたっては、胸を責められて初めての性的絶頂を経験させられてしまっている。 元より色恋に対して純な性格だったがゆえに恋はおろか自慰もしたこともなかった美音だったが あれ以降は意識的に性的な方面の話題や情報を避けるようになってしまっていた。 (火野との戦いの最中のは、その、フレイヤの力で強制的に変な気持ちにさせられただけで だから、あのオナ……あ、あれは私の意思じゃないものっ!) 二重の意味で火照った頭をブンブンと左右に振りまわし、無理やり発情させられた時の感覚を追い出す。 そう、今考えるべきはアクアメロディに向けられる邪な感情についてなのだから。 (今までは警察や警備の人ばかりが相手で、ただ倒すか逃げればよかったけどマスコミはそうじゃない) 立ちはだかる敵でも手助けをしてくれる味方でもなく、中立。 それが美音にとってのマスコミという存在の立ち位置だったが、考えが甘かった。 中には良識的な者もいるが、大半は売れればなんでもいいという考え方の強い者ばかり。 そんな彼らが、アクアメロディという格好の獲物を見つけてお上品なままでいるはずがなかったのだ。 (でも、いったいどうすれば……) 今まで自分の身体に欲望を向けてきた敵は何人もいた。 けれども、彼らとはいつも一対一だったし、どんなピンチの時も最終的には逆転勝利を掴んできた。 だから、どんな恥辱を味わっても耐えることができた、過去の恥辱を意識しないでいられた。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/280
281: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/11/16(木) 13:11:55.33 ID:q7zw5YTJ だが、今回はマスコミに加え、発信された情報を得た者まで入れるならば相手は不特定多数。 仮に今回の元凶である撮馬久留夫をとっちめたとしても、なんの解決にもならない。 すなわちそれは、一方的に辱められながらも気持ちの落としどころがないということだった。 (これからはマスコミにも気を付ける? ……それはダメ! 注意が散漫になるだけ) もし、マスコミの動きにまで気を張るようになれば、必ず警察や警備、罠への注意が低下する。 それは一度のミスすら許されない怪盗活動には致命傷になりかねない。 何よりも、他人の目を意識し、自分が「女」として見られていると意識するようになってしまえば 極端な話、スカートが捲れないようにと蹴りなどを躊躇うようになる可能性すらありえる。 そうなれば事実上激しい動きを自分自身で封じるも同じ。軽業が身上の怪盗としての死も同然であった。 (けど、今更厚着をしたり、スパッツやズボンに衣装を変えるのも……) 一番手っ取り早い解決策はコスチュームの露出度を下げることなのだが、それをすれば意識してます! と、声高に叫ぶようなもので、負けず嫌いの気がある美音にはとることができない選択肢だ。 つまりは結局のところ、解決策など最初から「気にしない」しかないのである。 だが、それができないのが水無月美音という少女の乙女としての美点であり、一番の弱点でもあった。 (いっそのこと、またアクアメロディをやめてしまえば……ううん、そんなことできるはずがない!) 盗まれた全てのエレメントジュエルをもう一度集めるためには怪盗アクアメロディの存在は不可欠。 一人の女の子としての羞恥心など、本来ならば天秤にすら乗せてはいけないのだ。 けれども、不特定多数の異性にいやらしい目を向けられるのがたまらなく恥ずかしいのは確かで その上、知らないところで自分の恥姿が欲望の捌け口にされていると思うと、眩暈すらしてくる。 しかし、恥じらいに身を震わせながらも、それでもなお美音の正義の使命感は萎えなかった。 エレメントジュエルを悪意ある人間が持てばどうなるかは既に実証されている。 もう二度と、あの特異な宝石の被害を出してはいけない。そしてそれができるのは自分だけ。 (第一、もう後戻りはできない。「あの男」からの電話を受けた時から、私に選択肢はなかった……) 使命感が一番の理由なのは明らかだったが、それだけが全てではない。他にも理由があった。 そしてその理由こそが、メディアへの突然の露出やターゲットの悪事のデータを盗み出しての公開という アクアメロディらしからぬ行動の、全ての原因で――― 「すべては、あの着信からはじまったんだっけ……」 ポツリ、と美音は天井に向かって呟く。 その声音には、悔しさと情けなさ、そして嫌悪感といった負の感情が込められていた。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/281
282: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/11/16(木) 13:15:44.15 ID:q7zw5YTJ 一ヶ月前の火野との戦いの後。 なんとかホテルから脱出を果たし、クタクタの身体を引き摺って帰宅した直後 机の上に置いていたスマートフォンに、まるで監視していたかのようなタイミングで届いた非通知の着信。 気味の悪さを覚えながらも、出たほうがいいという己の勘に従って美音は通話を選択し 『やあ、アクアメロディ』 そのボイスチェンジャーを介して放たれた一言に驚愕した。相手は、通話先が水無月美音だと承知のはず。 なのに、こちらをアクアメロディと呼称した。つまりそれは、自分の正体がバレていることを意味する。 一瞬頭の中が真っ白になるが、当然その呼びかけに対し馬鹿正直も応えるわけにはいかない。 ここで肯定すれば、もし録音をされていた場合動かぬ証拠となってしまう。 かといって否定をすることにも意味はない。何故なら、相手の口調は明らかに確信を持っていたからだ。 一体どうすれば―――混乱に焦る中、しかし口調からして男であろう彼は、こちらの無言を気にした風もなく 軽い声音で自分がエレメントジュエルを盗み、火野にフレイヤを与えた犯人であると告白する。 「何が……目的なの!?」 自身の正体を知られているというショックも冷めやらぬ中、耳に入った思わぬ情報に咄嗟に少女は叫び 対する彼の返答は簡潔だった―――『君を僕だけのモノにしたい』 それは台詞だけを見れば情熱的な求愛だったが、告げられた側の美音は悪寒と困惑を隠せない。 わけがわからない。彼女の心情はその一言に尽きていた。 しかし少なくとも相手が残りのエレメントジュエルを保持していることは間違いないわけで。 ゆえに、美音はさりげなく求愛を無視する形で光闇地水風の宝石の所在を問いただそうとし そしてそんな愛しの君の態度を待ってましたとばかりに、彼は嬉々として口を開いた。 『五回だ。一回につき一つ……簡単な話だろう?』 こちらの提示するミッションをクリアするたびに、ひとつずつジュエルを返す。 残る数は五個なので、ミッションの数も五。さあ、僕と勝負だ! そう楽しそうに告げる彼は、早速ひとつめのミッションを開示する。 その内容は一ヶ月以内に指定した人物の屋敷から悪事の証拠を盗み出し、メディアに公開するというもの。 正直、これだけならば難しくはあっても不可能ではなかったが、問題はそれに付随する条件だった。 ―――ただし、予告状は警察やマスコミにも出すこと。そして、マスコミの前に姿を見せること。 流石にこの条件には難色を示した美音だったが、その抗議の声はすぐに噤まれることになる。 拒否するならば、エレメントジュエルをそこらへんのチンピラにバラまき、暴走させる。 勿論ミッションを失敗しても同じことを起こす。そうなれば未曾有の被害になるのは間違いないね? そう脅されてしまえば、最悪の被害を否定する少女には唯々諾々と従うしか道はなかったのだから。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/282
283: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/11/16(木) 13:20:01.60 ID:q7zw5YTJ 「あれから一ヶ月。昨日でひとつめのミッションは完遂できた」 回想を終えた美音は、言いなりになるしかない屈辱と、ミッション達成の安堵感の両方を感じていた。 未だ謎の男の意図は不明のままだが、今は黙々とミッションをこなしていくしかない。 そうすれば、いずれは形勢逆転のチャンスが巡ってくるはず。 (私は絶対にエレメントジュエルを取り戻す。それまではどんなことにも負けたりなんかしない!) 「とにかく、今は連絡を待つし……か……?」 そう前向きに結論を出したその時、視界が一瞬クラリと揺れる。 どうやら湯船に浸かったまま考え事をしている間に随分な時間が経過してしまったらしい。 「いけない、これ以上はのぼせちゃう……」 これ以上の長湯はまずいと判断し、美音は慌てて湯船から立ち上がった。 バスルームに灯る淡い光の下に現れたのは、水に濡れた肌を艶々と輝かせる少女のシミ一つない裸体。 激しいアクションをこなすための生命線である両の脚はスラリと長く、優美な脚線美を形作り 太ももにはほど良い筋肉を内に秘めた女性らしい触り心地のよさそうな柔肉がしっかりと乗っている。 そのすぐ上でたっぷりとした質量の存在感を示しているのは、85センチのヒップ。 極上の桃を思わせるふたつの丸みは、キュッとセクシーに引きあがったラインを見せている。 この下半身の充実は、ブランクの間にもトレーニングをかかさなかった成果であることは間違いない。 「ふぅっ……」 少しふらつく足を浴槽から出すと、普段は決して人目に触れることのない乙女の秘処が露になり 年齢の割にはやや薄めの恥毛と、いまだ男性を知らない清楚な割れ目の間を湯気がスッと通り抜ける。 そのすぐ上ではそこらのグラビアモデルでは太刀打ちできないであろうくびれを誇るウエストが 高校生離れした腰回りの艶っぽさを演出し、真ん中で鎮座しているおへそにすらも色気を与えていた。 たっぷり数秒かけて浴槽から出た美音は気怠さに逆らえず、一休みとばかりに両膝に手をつくが 上半身が下を向いたことによって、少女の巨乳が質量を増してぷるぷるっと弾み揺れる。 先週の身体測定の際、ついに90センチオーバーの大台へと突入したと判明したいまだ成長中のバストは 小玉メロンから砲弾型へと変化を遂げ、重力に従って無垢な柔肌を降りてきた無数の水滴が次々に 両胸の突端でぷくっとした尖りを見せる薄桃色の乳頭から滴り落ちていく。 ハッキリと言ってしまえば、こんな魅力的な肢体と美貌を仮面と薄手の衣装だけで隠しきれるはずがない。 そういう意味では不可抗力とはいえ、今の注目を集めている事態は彼女の自業自得でもあった。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/283
284: AM [sage] 2017/11/16(木) 13:24:31.82 ID:q7zw5YTJ やはり長文は四レスで規制にかかる模様 あと四レス残ってますが、それはまた二十四時間以降に投下します http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/284
285: 名無しさん@ピンキー [sage] 2017/11/16(木) 13:50:56.13 ID:WP11WjTx 楽しみに待ってます! http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/285
286: 名無しさん@ピンキー [sage] 2017/11/17(金) 01:10:16.95 ID:IfvOIb2F 描写がエロくて、直接的なセクハラとかピンチとかないのに もうすでに興奮している http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/286
287: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/11/17(金) 13:57:33.90 ID:bNl/EUSR 「さて、今日は宿題もないし早く寝ようっと……ん?」 いつものようにバスタオル一枚という無防備な格好で髪を拭きつつリビングに戻ってきた美音。 しかし、そこには入浴前にはなかった違和感があった。 テーブルの上に置きっぱなしだったスマホの横に、自ら光を放つ小さな何かがある。 少女は瞬時に気がつく。それが盗まれたエレメントジュエルのひとつ、風のウインドルだということに。 「なっ……」 慌ててテーブルに駆け寄り手に取ってみるも、翡翠色に輝く宝石は間違いなくウインドルだった。 ゆえに美音は戦慄する。それは、入浴の間に何者かがこの家に侵入したことを意味しているからだ。 もしかしたらその犯人はまだすぐ傍にいるのかもしれない。 そして、今の自分は薄布一枚しか身に着けておらず、もし襲い掛かられればひとたまりもないわけで。 反射的に胸と足の付け根を両手で庇いながら警戒態勢をとる少女だったが、室内に人の気配はない。 それでも安心できず周囲を見回すが、その瞬間「ピリリリリ!」とスマホから着信音が鳴った。 「まさか……っ」 嫌な予感を覚えつつも、覗き込んだスマホの画面に映るのは非通知番号。 動揺からかすかに震える指を動かし電話をとると、はたしてスピーカーから聞こえてきた声は 予想通り、ボイスチェンジャーを介してもわかる、陽気な声で喋る例の男のものだった。 『コングラッチュレイション! 流石はアクアメロディ、見事に第一のミッションをクリアしたね!』 「あなたは……!」 『どうやら覚えていてくれたようだね! もうわかっているとは思うけれど、ウインドルを置いていったのは 他でもない、この撲さ! 勿論遠慮なんかしなくていいよ、僕は言ったことは必ず守る男だからね!』 「一人暮らしの女の子の家に勝手に入り込むなんて……マナー違反じゃないかしら?」 『それは申し訳なかったけど、でも大丈夫! ウインドルを置く以外は何もしてないからさ。 もう家からは出たし、当然お風呂だって覗いていないよ! 正直悩みはしたけどね……』 理性の勝利を自慢げに語る電話先の男に美音はホッとする。 声音からして、恐らく彼は自分で言った通り、嘘をついてはいない。 つまり、入浴シーンは覗かれていないし、脅威も既に去っているということだ。 無論、未だ情報の少ない相手を捕まえるチャンスでもあったので残念な気持ちもあるのだが その時は裸かバスタオル一枚でやりあわなければいけなかったので、今回はよしとするしかなかった。 『それにしても、マスコミという障害物が増えた中で見事な活躍だったね! あと、こちらの指示になかったのに宝石も盗んだのには感心したよ。というかこれはこっちのミスだね。 アクアメロディが宝石に手を出さないんじゃ格好がつかないもんねぇ』 「お褒めの言葉をどうも。それで、次のミッションはなんなの?」 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/287
288: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/11/17(金) 14:02:07.17 ID:bNl/EUSR 男が言うように、宝石という余計な盗みを働いたのはアクアメロディとしての矜持だった。 エレメントジュエルが対象ではなかったが、あくまで自分は宝石専門の怪盗。 悪人を懲らしめることが活動の主目的ではない、という無言の抗議だったのである。 『声が冷たいなぁ。ちゃんと手助けだってしたのにさ。まあそんなところもいいんだけど』 「確かにもらった情報で助かったのも事実だけど、だからって感謝なんてするはずがないでしょう?」 『アクアメロディの助手になった気分で頑張ったんだけどなぁ……』 ひとつめのミッションをこなす際、電話の男は毎回標的についての詳細な情報を提供してくれている。 流石に一ヶ月で四回も盗みを働くのは負担が大きすぎるだろう、と気を利かせ 相手の人物像、犯罪歴、警備員の配置や数、屋敷の見取り図、周辺の通路の構造など。 盗みに入る上で必要な情報の下調べを、彼はあっさりとこなして水無月家に送ってきたのである。 勿論、それをそのまま鵜呑みにするほど美音は彼を信用していないため、裏取りはしたのだが もらった情報が全て正しいという結果しか出なかった。 (本当に、何を考えているの……?) 無茶ぶりをしてきたかと思えば、手助けもしてくる。 そもそも、アクアメロディの正体とジュエルの脅威を材料にすれば自分を好きにすることなど容易いはず。 なのに彼はそれをしない。ただ、ゲームのようにミッションを提示してくるだけ。 相手の思惑が読めず、美音は不安と焦りを覚える一方だった。 『ま、やる気があるようで嬉しいよ。それではふたつめのミッションを発表しよう。 ひとつめは簡単すぎたからね。今度は難易度を上げていくよ』 「……っ」 だが、通話先から聞こえてきたその言葉に、無理やり気を取り直した美音は気を引き締める。 相手の台詞を一文字も聞き逃すまいと耳をすまし、そして次の瞬間。 「えっ……ええっ!? えええええっ!?」 彼が告げた内容に、少女は思わず身に纏ったバスタオルを落とすほどの驚愕の声を上げるのだった。 ―――そして一週間後。ミッション当日。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/288
289: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/11/17(金) 14:06:46.05 ID:bNl/EUSR 「くそっ、まさか俺のところにアクアメロディから予告状から届くとは……!」 広い敷地内の中、まるで迷路のように―――否、意図的に迷路状に作られた竹林の中央。 背の高い竹の葉で隠れるように佇む屋敷の主、佐竹緑郎は二階の自室内を落ち着きなく動き回っていた。 彼は金貸しを営んでおり、一代で身代を大きくした銭の傑物なのだが、今の彼には見る影もない。 「絶対にこの『皇竹』は渡さんぞ……! それに……」 とある没落富豪から借金のカタに取り上げ、竹の形状に加工したエメラルドを手に握りしめながら 初老の男は目立たないように部屋の奥に設置されている扉をチラリと見やる。 扉の奥は警備はおろか、信頼する腹心すら入れたことのない秘密の部屋になっており そこにはここまでの財産を築く上で犯してきた犯罪の証拠が、そして個人的な趣味の記録が保管されている。 前者は勿論だが、後者が人目に公開されれば自分はあらゆる意味で破滅すると佐竹は理解していた。 何故ならば、彼の個人的な趣味とは「幼女にSMで責められることを悦ぶ」というものだったのだから。 「最近のアクアメロディは宝石だけではなく、予告状を出した相手の悪事も盗んでいる。 ということは、お、俺も今までの奴らと同じように……! そうはいかん、いかんぞぉ!」 一人咆哮する金融王に、しかし返事をする者はいなかった。 秘密部屋の存在を知られないよう警備は室外に配置しているし、警官は二階にすらあげていない。 今、室内には彼一人。そろそろ予告の時間だが、侵入者が現れたという知らせもない。 落ち着け、と自分を戒める佐竹だったが、そんな彼の身体がギクリと跳ねた。 ギイ、と扉が開く音がしたのだ。 それも聞こえてきた咆哮は廊下側ではない、自分しか出入りしないはずの秘密部屋の扉のほうからだ。 「まっ、まさかぁ……っ!」 慌てて音源へと首を捻った佐竹の視界に入ったのは、開け放たれた秘密部屋の扉。 そしてそこから招かれざる客として現れた、シティで一番有名な怪盗少女の姿だった。 「あ、ああ……」 何故アクアメロディが秘密部屋から現れたのか? 警備や警察は何をやっている? 脳裏に浮かぶ疑問や不満があったが、それよりも佐竹には重要なことがあった。 あの部屋には悪事の証拠と共に、自身の変態行為の記録が大量に保管されている。 それを見られてしまったのか、データとして盗まれてしまったのか。 しかし彼には絶望的なことに、すぐに答えは判明した。 アクアメロディの素顔を隠すマスクの上からでもわかる、軽蔑と呆れの混じったような視線。 瞬間、全てを悟った男は、命の次に大事にしていた『皇竹』をあっさりと放り出し そして秘密を知った者をこの世から排除するべくがむしゃらに突進を開始した。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/289
290: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/11/17(金) 14:12:05.53 ID:bNl/EUSR 「え!? ちょ、ちょっと!?」 が、名乗りを上げる暇すらない屋敷主の突然の暴走に面食らったのは突撃先にいる怪盗少女だった。 それはそうだろう。応援を呼ぶでも逃走するでもなく、無策で突進してくるなど予測できるはずがない。 「死ねぇぇぇっ!」 「わ、わわっ!」 必死の形相で襲い掛かってくる初老の男に動揺しながらも、場慣れした肉体は自然と動いていた。 闘牛のようにまっすぐ突っ込んでくる頭を両手で押さえながら、馬飛びで華麗にかわす。 そのまま勢いが止まらず、顔から壁に突っ込んだ佐竹は気絶したのかピクリとも動かない。 一方、相手を踏み台に宙を舞ったアクアメロディこと美音のほうはと言うと 180度近くまで大きく開脚された下半身を覆うスカートがヒラリと浮き上がり ムチッと張りつめたツルツルの太ももと、更にはその上の付け根部分が露わになりかけ――― 「あっ、やだっ!」 しかし危ういところで素早く動いた両手で押さえられ、事なきを得る。 そのまま、無事に元の位置へと戻されたミニのスカートをキュッと太ももで挟み込むようにしながら 着地する怪盗少女だったが、その挙動は普段の彼女からすれば明らかに不自然だった。 いくら素は普通の女の子だとはいえ、アクアメロディの時の美音は羞恥心を意識させられない限りは スカートが捲れかけたくらいでは動じずにアクションをこなすことができる。 「み……見られてない、わよね……?」 後ろを振り向いて佐竹の様子を確認する美音だったが、その声音には多分の羞恥が含まれていた。 普段ならば凛々しく背筋と足を伸ばして小悪魔な笑顔と共に勝利のキメを行うところだが 何故か今の彼女は背を丸めて胸元を両腕で隠すようにし、足も内股気味という奇妙な格好をとっている。 それはまるで何かを隠し、それがバレることに怯えているかのような態度で。 「うん、完全に気絶してる。飛んだ時は下を向かせたし……見られてない、大丈夫!」 自分に言い聞かせるように頷きつつ、床に放り出されたエメラルドを回収する美音。 既に佐竹緑郎による悪事の証拠も変態趣味もメモリーカードに保存してあり、あとは脱出するだけ。 しかし、彼女にとってのミッションはここからが本番だった。 謎の男からの告げられたふたつめのミッションは指示された「ある前提条件」を守りながら 佐竹邸から盗みを働き、その後、竹林迷路を通って脱出すること。 そして「ある前提条件」とは―――当日は上下の下着を身に着けてはいけない、というものだった。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/290
291: AM [sage] 2017/11/17(金) 14:12:57.65 ID:bNl/EUSR 以上で投下終了となります。 既に過去作で何度かやってるノーパンシチュを懲りずにやります。 でも今までが「流れでそうなった」のに対し、今回は「強制で自分からさせられた」ですからね この違いは大きいです、性的な意味で http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/291
292: 名無しさん@ピンキー [sage] 2017/11/17(金) 14:36:57.96 ID:8M1kq11S 乙乙 警察やギャラリー盗撮魔もどきのマスコミもいる中でノーパン羞恥とか、たまらないシチュエーション。 美音の恥ずかしがりっぷりも最高にエロくて可愛くて興奮するし 次回からのメインミッションがとんでもなく待ち遠しい! http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/292
293: 名無しさん@ピンキー [sage] 2017/11/17(金) 15:02:28.91 ID:o4EPwMX5 乙ー ノーパンにも注目ですがなんとか隠しようがあるノーパンより隠しようがない無防備なノーブラな胸にも注目したい http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/293
294: 名無しさん@ピンキー [sage] 2017/11/18(土) 23:40:29.73 ID:BIsrHhc/ お疲れ様です! 二つ目のミッションで下着なしとかなりハードルが高く感じるけど 二つ目がこれで、三つ目以降がどうなってしまうか今から楽しみだわ http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/294
295: 名無しさん@ピンキー [] 2017/11/19(日) 10:10:34.10 ID:xi+e41ax 週一投稿ありがとうございます。 二つ目でノーパンノーブラ。三つ目はライティアでごまかした全裸とかでしょうか?実に楽しみです。 ミッション間の日常会の羞恥も読んでみたいですが、今回とかもう一般雑誌ではまず不可能レベルですね。 非合法の雑誌か会員制のページか…見た場合の美音の反応が気になります。 あと、ミッションは成功前提になってますが、魔石をばらまくのはミッションを受けない場合。 ならミッション失敗(犯人が手助け)した場合、ペナルティとかあるのでしょうか? http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/295
296: 名無しさん@ピンキー [sage] 2017/11/19(日) 10:37:12.09 ID:/OyN531i >>295 第十話で失敗してもバラまくって描写されてるぞ あとsageようね http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/296
297: 名無しさん@ピンキー [sage] 2017/11/19(日) 11:17:03.87 ID:xi+e41ax >>296 これは申し訳ない。読み込みが足りませんでした。 am再開で久しぶりにコメントしてsage進行を忘れていたのもすいません。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/297
298: 名無しさん@ピンキー [sage] 2017/11/19(日) 23:05:17.87 ID:AZeqIEYp アクアメロディの正史って描写された中では夜暗にはどこまでされたんだっけ クレーン車で吊り下げられるところまで追いつめられるのは回避してたかな http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/298
299: 名無しさん@ピンキー [sage] 2017/11/20(月) 06:49:28.59 ID:CIh7QAqr >>298 最後に勝利したというIFルートということですが、クレーン車まで行っていたらもっと過激な写真や映像が出回っていそうですし、対ダーク戦で勝利した続編では? http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/299
300: 名無しさん@ピンキー [sage] 2017/11/22(水) 00:30:51.24 ID:VZOyz2/8 衆目で勃起した乳首をマイクで責められ、 その上漏れた喘ぎ声をマイク越しで聴衆に聞かれるというの凄い興奮した http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/300
301: AM [sage] 2017/11/23(木) 10:48:07.93 ID:amBTRuIe 昼以降から投下開始します。 作品は「怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー 第十一話」となります。 前作正史についてですが、夜暗が余裕ぶっこいてる隙をついてアッサリ勝利したという事で。 なのでクレーン車やストリップもなく無傷の決着となっております。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/301
302: 名無しさん@ピンキー [sage] 2017/11/23(木) 11:25:55.34 ID:RMc+Izmx おお、期待してます! http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/302
303: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/11/23(木) 12:49:17.62 ID:amBTRuIe 屋敷を中心に、約一平方キロメートルに及ぶ敷地内に作られた竹林による迷宮、通称「竹林迷路」 竹をこよなく愛する佐竹緑郎主導で制作されたこの迷路は、上空からは笹の葉が邪魔となり 外部から入口と出口を繋ぐ正解のルートを調べるのは難しくなっている。 では警備員の持つ地図を奪えばいいのかというと、これも無理な話だった。 彼らは地図を持ち歩いてはいない。自分の持ち場周辺のみを頭に叩き込んで警備しているからだ。 勿論正門からまっすぐ伸びている正式な来客用の通路は存在しているのだが 身を隠すものもなく、前後から挟まれれば一巻の終わりのこの通路を使う侵入者はいない。 要するに、ひとたびこの迷路に入り込んでしまえば、自力で脱出する以外の手段はないのである。 「まだ出口に辿り着けないなんて、どれだけ広いのこの迷路って……」 そんな制作者以外には大不評な竹林迷路をうんざりした表情で進んでいくひとつの影。 それはつい一時間ほど前に佐竹緑郎から盗みを働き終えた怪盗アクアメロディだった。 「ううっ……股下がスースーして落ち着かない……」 足の付け根にひんやりとした夜風が当たるたびに、落ち着かない気持ちになる美音。 それもそのはず、謎の男から下されたミッションの一環として、彼女は今ノーパンだった。 防護面でいえば薄布一枚の差でしかないのだが、下着を穿いているかいないかでは大きく違う。 下半身はただでさえ中身が露出しやすいミニスカートなのだから、迂闊な動きをしてしまえば ガードのない乙女の一番大事な部分があっさりと人目に晒されてしまうことは間違いない。 もしそんな場面を他者に見られたら恥ずかしいのは勿論だが、露出狂の変態扱いされてしまう。 アクアメロディはノーパンで盗みを働く露出狂。そんなレッテルを張られるのは御免だった。 「胸も、動くたびにいつもより揺れるし……」 下半身と同じく、上半身も下着を身に着けることが禁止されている。 こちらは上着があるため素肌を見られるということはまずないが、その代わりに普段はブラジャーで 押さえつけられている豊満な双乳が解放の喜びからアクションのたびにワガママに暴れてしまう。 しかも、間近で注視しなければわからない程度ではあるが、コスチュームの上着を大きく膨らませている Eカップバストの先端では、乳首のかすかなぽっちが浮かび上がっていた。 「とにかく、この状態を気づかれないためにも、早く脱出しないと……!」 本来ならば、侵入に使ったルート。秘密部屋から敷地外に繋がる緊急脱出道を使うのが一番安全。 謎の男からの情報にもそう記されていたし、実際に使ってみて不都合もなかった。 だが「行きはいいが、帰りは迷路を通ること」がミッションの中にある以上、従わざるを得ない。 無用な苦労をさせられる不満と、これになんの意味があるのかという疑問に思考の一部を奪われつつ 怪盗少女は外へ向かって駆け足で、しかしスカートが捲れないように注意して走っていく。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/303
304: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/11/23(木) 12:54:59.36 ID:amBTRuIe 「いたぞ、アクアメロディだ!」 曲がり角から屋敷の警備員が現れたのはそれから一分後のことだった。 数は三人と少ないが、警察を含めれば今まで遭遇してきた追跡者は既に三十人を超える。 竹林に機械を持ち込まれることを好まない佐竹の意向ゆえに、トランシーバーで敵に連携されることも 監視カメラで位置把握されることもなく、罠も竹槍落とし穴や竹のしなりを利用した捕獲罠など 原始的なものばかりなので、移動距離を除けば実のところこの迷路自体の難易度は高くない。 精々が偶然出くわした少人数との遭遇戦になるくらいなのだが、その頻度がとにかく高すぎる。 「もう、キリがないんだから……仕方ないわね、かかってきなさい!」 「小娘が!」 足を止め、待ち構える態勢をとる怪盗少女へと激高した警備員の一人が突撃。 できるだけスカートが乱れないように突き出された拳をかわした美音は、相手の背後に回り込むと 無防備な背中へスタンガンで一撃。あっさりと一人目を撃沈する。 「クソッ! ……うっ!?」 「タイミングがちょっと遅い、残念っ!」 同僚に少し出遅れつつも、アクアメロディの華奢な背中へととびかかろうとした二人目は 振り向きざまに放たれた麻酔銃の針を額にもらい、標的に辿り着くことすらできずに倒れてしまう。 「さあ、貴方はどうするの? 逃げるのなら追わないけど」 「……そうはいかない。給料分は働かないといけないんでね」 先の二人に比べて慎重派なのか、最後の一人はいつの間にか麻酔銃の射程範囲外まで引いている。 だが、不利な状況を自覚しているがゆえに、どうするべきか迷っているのだろう。 視線は油断なく決して切らないが、それ以上のことはできない様子だった。 「あんまり時間はかけられないの。こないのなら、こっちからっ!」 時間をかけすぎて応援がやってきたり、脱出が遅れてしまうのは望ましくない。 そう考えた末に、目の前の警備員は恐れるに足りずと判断し、一気に間合いを詰めるべくダッシュ。 案の定、機先を制した動きに対応できない三人目を昏倒させるべく麻酔銃を構える怪盗少女。 しかしその瞬間、思わぬ風の悪戯が彼女に襲い掛かった。 「―――えっ?」 ヒュオオッと音を立てて竹林の間を通り抜けた一陣の風は態勢を崩すほどの強風ではなかったが アクアメロディのミニスカートを捲り上げるには十分な風量を持っていた。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/304
305: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/11/23(木) 12:59:44.34 ID:amBTRuIe 「きゃあ!」 警備員との戦闘を繰り広げながらも、念のためにと下半身に注意を払っていたのが功を奏し あわやノーパン状態の下半身が御開帳、という危ういところで美音のガードは間に合った。 しかしその代償として両手が一時的に使えなくなり、当然麻酔銃から針は発射されず。 そして天から降ってきたその隙を、警備員の男は見逃さなかった。 「なんだかわからねえが、チャンス!」 「ちょ、ちょっと待って……! ああ、もうっ!」 千載一遇の機会を逃すまいと、先程までの引け腰が嘘のように男は勢いよく地を蹴る。 形勢逆転とばかりに詰まっていく距離に、スカートを押さえたままで動きが制限された怪盗少女は 一旦態勢を立て直すべくバックステップし、跳躍と同時に麻酔銃を持つ右手を改めて構えた。 左手は下半身をガードするために使われたままだが、問題はない。 男の攻撃が届くのが先か、アクアメロディの射撃が先か。結果、先を取ったのは後者だった。 「ぐがっ……」 首筋に針を撃ち込まれ、途端に力なく地面に崩れ落ちていく三人目の警備員。 これでこの場の勝利の軍配は怪盗少女に―――とは、いかなかった。 「よし……っ!?」 危ないところを切り抜けた余韻に浸りつつ着地した瞬間に耳に届く、ガサリという草ずれの音。 不吉な予感を覚え、足元を見てみれば、そこでは輪っか状に編まれた縄が右足首を捕らえていた。 「しま―――!」 グンッ! と縄が繋がっている竹が一気に反り返り、捕らえた獲物を釣り上げる。 アクアメロディの軽い身体は、自然の力にまったく逆らえずあっという間に宙へと放り上げられ 地上から五メートルほどのところで、片足を縛られたままの状態で逆さまに吊るされてしまい 自然、重力に従ってスカートは垂れ下がり、中に隠れていた処女地とお尻が丸出しになってしまう。 「きっ、きゃあああっ!」 片足だけが捕らわれているがゆえに開脚を強いられ、スカートはまったく役目を果たせない状態 という、あまりにも大胆な格好を晒していることを自覚した美音の羞恥の叫びが場に響き渡る。 顔を真っ赤に染めながら慌ててスカートの前後を押さえ、大事な場所を見られまいと隠すが 幸いにも先程まで戦っていた警備員たちは全員地面に俯せに倒れこんで気絶しているため この恥ずかしすぎる格好を誰かに見られることはなかった。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/305
306: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/11/23(木) 13:02:52.15 ID:amBTRuIe (油断した……また、こんな罠に引っかかっちゃうなんて……っ) 過去にも一度(外伝参照)同じ罠にかかったことがある身としては、自身の迂闊さを嘆くしかない。 しかしここで後悔にひたり、慌てるだけで時間を費やすのは愚の骨頂である。 冷静に落ち着いて、しかしできるだけ早くこの状況から脱するべく、リボンの下に仕込んでいた 折り畳みナイフを取り出した美音は、右足首を捕らえている縄を切断し始める。 「うう、私今凄い格好してる……」 逆さ吊りの状態から足首の縄を切るためには、身を起こし片手で縄を掴んだU字の体勢になり その状態を固定したままもう片方の手でナイフを使う、という形にならざるをえない。 だが、当然そうなると両手が塞がることになり、股間は下側からの視線に無防備になってしまう。 つまり、もしこの場に新手が現れれば美音は恥ずかしい部分を隠しようもなく見られてしまう上 ショーツを穿いていないことまでが相手に知られてしまうのだ。 「早く切らないと……っ!?」 タッタッタ…… 女の子としての窮地に気をはやらせる怪盗少女は、しかし近くから聞こえてきた足音に心臓を跳ねさせる。 この状況で最も起きてほしくなかった事態、すなわち新手が近くまでやってきたのだ。 「う、嘘! 早くしないと、こんなところ見られたら、私っ」 焦りに手元が滑りそうになりながらも、ナイフを動かし続ける。 しかし、動揺からかバランスを崩してしまい、反動で吊り下げられた身体がグラグラと揺れて 夜空の中剥き出しの桃尻が美味しそうにプルプルと震えるという扇情的な光景が生まれてしまう。 そんな無意識のサービスカットを作り出したことに気がつかない美音に余裕は欠片もなかった。 「こっちから声がしたぞ!」 (こ、こっちに来ちゃダメぇっ……!) 曲がり角のすぐ向こうから声が聞こえてきて、いよいよ進退窮まる美少女怪盗。 だが、無常にも足音はすぐそこに迫ってきている。 下半身を丸出しにした格好で追っ手を出迎えるなど、そんなことになれば末代までの恥。 アクアメロディとしても、一人の女の子としても一巻の終わりだ。 「お願い、間に合って……!」 「ここか!」 そして、遂に追っ手が姿を見せた。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/306
307: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/11/23(木) 13:06:32.99 ID:amBTRuIe 「あ、危なかったぁ……!」 結論から言えば、美音の丸出し状態の下半身は見られることはなかった。 追っ手が曲がり角から現れるほんの数秒前に縄を切ることができたため、着地が間に合ったのだ。 とはいえ、あとほんの一秒でも遅れていればアウトだったので本当にギリギリだったと言える。 「もうっ、本当ならこんな苦労をしなくてもよかったのに……」 困難を態々増やす色々な、特に下着なしという破廉恥な縛りを課してきた電話の男に愚痴をこぼしつつ 怪盗少女は「何が狙いかは未だにわからないけど、絶対に報いを受けさせてやる!」と気勢を上げる。 そんな彼女が今通っているのは、縦一メートル、横幅二メートルほどの小さく狭いトンネルだった。 着地した後、再度追っ手を蹴散らして進んだ先にあったこの通路は奥行き五十メートルほど。 竹でアーチが作られており、内部は数メートルおきに蝋燭が通路両端に置かれ、明かりを燈している。 前後を挟まれてしまえば逃げ場はないため、本来なら別のルートを探すのが正解なのだろうが ここまで時間をかけすぎてしまったがゆえに気が逸ってしまったのと、少なくとも後方からの追っ手は しばらくは来ないと判断した結果、美音はこのトンネルを通ることにしたのである。 「早く帰ってシャワー浴びたい……」 慣れない条件付きの盗みという難行からくる肉体と精神両面での疲労が積み重なってか 可憐な唇から、いつも自信たっぷりなアクアメロディにしては珍しい弱音が零れる。 だが、怪盗としての勘と体感による推測からすると、ここを抜ければ外はもうすぐそこのはず。 だからあともう一踏ん張り! と自身に鞭を入れた美音は四つん這いで着実にトンネルを進んでいく。 しかし、体勢上、大きめのヒップがミニスカートを少し持ち上げてしまっているため 後ろから見ると裾からは臀部なのか太ももなのかという部分までが露出してしまっており それゆえに、後ろが気になるのか時折腰に手を回してはグイッと布地の裾を下に引っ張ってしまう。 「ふぅ、よいしょっ、ふぅっ」 また、この時怪盗少女は後ろにばかり気を取られていたためまったく自覚していなかったが 上半身、正確にいえば胸元もかなり扇情的な光景を生み出している。 ノーブラであるがゆえに、重力に従って下方にたわんだ乳房が水風船のようにたぷたぷと前後に揺れ その上、コスチュームの上着が胸の動きに引っ張られる形で乱され、首元の襟が肌から少し離れて その隙間から九十センチオーバーバストの谷間がチラリと覗けてしまっていた。 「ふうぅっ、そろそろ半分を超えたかしら……って、えっ?」 今の自分がどれほど男を情欲に誘う見た目になっているのか、まったく自覚のないまま 息を少し切らした美音は一旦現在の進行状態を確認するべく、後ろを振り向き。 そして次の刹那、仮面で素顔を隠しているその美貌に眩しい光が当てられた。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/307
308: AM [sage] 2017/11/23(木) 13:11:29.95 ID:amBTRuIe 例によって規制にかかってしまったため あと五レス残ってますが、それはまた二十四時間後以降に投下します http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/308
309: 名無しさん@ピンキー [sage] 2017/11/23(木) 13:18:17.00 ID:UWKGTjL5 お疲れ様です! ノーパン激写とまではいかなくても かなり危うくて実用性の高い写真が撮られてそうでwktk http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/309
310: 名無しさん@ピンキー [sage] 2017/11/24(金) 04:08:54.04 ID:pS2z/Uv9 その光は…。機械が持ち込めない以上マスコミ以外だと思いますが、警備なら蹴散らせてもマスコミだったら厳しいですよね。 マスコミと言えば覗井照は出てくるのでしょうか?彼の番組で特集されたり、さらに撮馬久留夫と組んだりすればものすごい番組ができそう。 さて、上半身のガードが甘いアクアメロディ、コスチュームは新調されているのか?されていなければきついままのわがままバストがどうなるか見ものです。 AMさんも書かれていましたが最後の投稿が2011年の5月のシーフイントラップですが、他の板で新作はあったりするのでしょうか? 以前お聞きした時に教えていただいた魔法・超能力のとある、正義のヒロインのジャミング以外にあれば教えていただきたいです。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/310
311: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/11/24(金) 13:26:57.72 ID:oQTklGl6 「えっ……あ! あの人はっ!?」 「いっ、いたーーーっ!!」 トンネルの入り口に身を屈め、大声を出しながら指差してくるその若者に美音は見覚えがあった。 小銭警部率いる怪盗捕縛チームの一人で、確か名前は間貫。 過去の塔亜邸からの脱出の際のどさくさに紛れて乙女の一糸纏わぬ胸を揉みしだいてきた男だ。 所業が所業だけに、良い印象がない。というか、苦手意識のある相手だがこの状況で出くわすとは。 (けど、これだけ離れていれば問題はないはず) 既に自分はトンネルの半分を越えたあたりまで進んでいる。 通路の低さゆえに内部の移動手段が四つん這いに限られる以上、今から彼が追い付くことはほぼ不可能。 出口側には今のところ人の気配はなく、挟み撃ちをされる心配もない。 どうやら一人のようだし、脅威ではないだろう。そう美音は判断したが、それは間違いだった。 間貫は明かりのランタンを手放し、地に俯せになり、匍匐前進の体勢をとると なんと、まるで夏場の台所に出現する黒いアレを彷彿させる速度でトンネルに突入してきたのである。 「降って湧いたこのチャンス、逃がさないぞアクアメロディ!」 「えっ、えええっ!?」 地面を指先とつま先で上手く掴む動きで接近してくる若者警官に驚きを隠せない怪盗少女。 正直気持ち悪いというか、人間としてありえない速度の動きだ。 しかし、そんな美音の感想とは裏腹に、間貫は遂に自分の努力が活きる時が来たことに感激していた。 夜目が利くこと以外、特に取り柄のなかった彼は何か一芸を身に着けようと常日頃から考えていた。 出した結論が「匍匐前進」だったのは、怪盗と言えば排気口内部の移動! というイメージから。 ならば狭く低い通路で素早く移動ができるというのは圧倒的なアドバンテージになる、と思ったのだ。 まあ、使いどころが限定的すぎるがゆえに理解者はいなかったのだが…… (今、全てを出し切る時!) 怪盗捕縛チームの最大標的であるアクアメロディを自分一人の手で捕縛することができれば大手柄。 他のメンバーからは一目置かれるだろうし、上司の小銭も褒めてくれるだろう。 ひょっとしたらそこから運が向いてきて、塔亜邸で出会った麗しの君とも再会できるかもしれない。 段々と都合の良い思考が湧き出てきていたが、それでも間貫のやる気を上げるには十分だった。 「う、嘘っ、追い付かれる……!?」 一方、思わぬ相手による怒涛の這い寄りに焦ったのは、追われる立場にいる怪盗少女だった。 前にしか逃げ場がない以上、できることと言えば足を止めない以外にない。 だが、出口まであと十メートルを切ったあたりで、遂に間貫に追い付かれてしまう。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/311
312: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/11/24(金) 13:31:46.31 ID:oQTklGl6 「逃がすかーっ!」 「きゃっ……!」 どうしてもお尻が気になって速度を出せない四つん這いの美少女怪盗のすぐ後ろにまで到着した間貫は 四肢に渾身の力を籠めると、低空で跳躍し、ラグビーのタックルさながらに飛び掛かる。 当然、美音は狭いトンネルの中で身をかわすことなどできるはずもなかった。 「―――むぐっ!?」 「ひゃあんっ!?」 ぼふんっ! 勢い余った若き巡査の跳躍を止めたのは、弾力に富んだふたつの水蜜桃だった。 「も、もごもごッ!!(こ、これはっ!!)」 「やっ、あっ! ちょっと、ど、どこに顔を突っ込んでるのよっ!?」 「もごーっ!(ケツだーっ!)」 風船のような張りと弾力を持ちながらも、心地よい柔らかさが伝わってくる重量感。 前に偶然触ったことがある麗しの君のおっぱいのそれとはまた違う、女体特有の触り心地。 スカート一枚で隔たれているだけの美少女怪盗の臀部という魅惑の柔肉は間貫を一瞬で虜にした。 (な、なんというデカさと柔らかさ! おっぱいと甲乙つけがたい! じゃなくて!) 想定とは少し違った形にはなったものの、狙い通りアクアメロディの捕獲には成功。 両腕で太ももを抱え込むようにホールドしたので、これで相手はそう簡単には逃げられない。 ゆえに重要なのはここからなのだが、この状況で手錠をかけるのは流石に難しい。 かといって、この体勢のまま人ひとりを抱えてトンネルから出るというのも無理がある。 となると、一番いいのはこの密着捕縛体勢を継続し、応援を待つことだ。 この状況で応援さえくれば最早怪盗少女に打つ手はない。だから、このままでいるのがベストなのだ。 (そう、これは正義のためだ! だからアクアメロディのお尻を堪能することになっても不可抗力!) 傍目には痴漢そのものな自分の行いを無理やり正当化する間貫。 しかし、当然ながら恥ずかしい場所に顔を押し付けられている側はたまったものではないわけで。 「このっ、んっ! 離れなさい……っ!」 美音は乙女のお尻に取り付いてきた破廉恥漢をどうにか引き離そうと四苦八苦するが 太ももをガッチリ抱え込まれてしまっているため、腰から下はほとんど身動きできない。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/312
313: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/11/24(金) 13:36:25.81 ID:oQTklGl6 (こんな時にスタンガンはバッテリー切れ、麻酔銃も弾切れだなんて……!) 道中、数十人の警備員及び警察を毎回律儀に全員倒していったことがあだとなり 一撃必倒の武器は現在使用不可能。また、この狭所では煙玉も催涙玉も使うわけにはいかない。 上半身は自由に動かせるも、腰が入らない状態ではロクな打撃を繰り出すことができず。 それでも羞恥心と嫌悪感に突き動かされて美音は手打ちのパンチを相手の後頭部にヒットさせるが やはり大したダメージにはならないのか、まったく拘束が緩む気配はない。 「もふもふもふもふっ!」 「ひゃっ! あんっ! やめて、顔振っちゃダメぇっ!」 徐々に若き迸りを抑えられなくなってきたのか、間貫の動きが大胆なものへと変化。 鼻先をお尻の割れ目に突っ込んだ状態から頭を左右に勢いよく振り始める。 そんなヒップ版のぱふぱふともいうべきな痴漢攻撃にたまらず悲鳴をあげる美音だったが 美少女怪盗の桃尻を味わうことに夢中な警察官失格男の耳には届かない。 「くんくん……スーッ、ハーッ!」 「きゃあああっ! バっ、バカぁっ! なんてところの匂いを嗅いで―――んぅっ!」 (ああ、いい匂いだ……これが女の子の、アクアメロディの匂いか……) 「このっ、変態! えっち! はぅ……! いい加減にしないと後で酷い目に……」 更に間貫は鼻先をより一層谷間にグリグリと押し込むと、あろうことか匂いまで嗅ぎ始めた。 いつも清潔にしているとはいえ、身体で最も不潔な部分の匂いを布一枚越しに好き放題吸引されるなど 初心な美音にとっては顔から火が出るほど耐え難い恥辱である。 だが、懸命に腰を動かそうとしても、足が固定されているため弱々しい動きにしかならず むしろ男を誘惑するような官能的な仕草となって、間貫を一層興奮させる結果に終わってしまう。 「んううっ……!!」 (へ、変なところに息が……!) 時折、蹂躙されるお尻の表面を流れ落ち、両脚の付け根の前側へと入り込んだ鼻息が 生暖かい微風となって下着の守りを持たない処女の閉じた柔筋を撫でていく。 そして、そのたびに怪盗少女の背筋が軽くのけぞり、何かを耐えるように唇を噛み締めた赤ら顔が 蝋燭の淡い光の中で照らし出されるという光景がしばし繰り返された。 「ふぅ……はぁ……はぁ……」 そして三分が経過した頃、美音は完全にグロッキー状態だった。 顔はおろか、全身が羞恥と与えられる刺激によって上気している様はなんともいえない色香を発している。 しかし、若き変態警官による恥辱は未だ終わらず、更なるピンチが怪盗少女を襲う。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/313
314: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/11/24(金) 13:40:21.33 ID:oQTklGl6 「ハァハァハァ……」 「やっ……そ、それはダメ! ダメだってば!」 間貫がアクアメロディのお尻を堪能するために起こした次なる行動は頬ずりだった。 だが、先程とは違い、その動きは今の怪盗少女にとっては危険極まりない。 何故なら、彼女は現状文字通りのパンツはいてない状態。 そして頬ずりによる上下の動きは最後の砦であるスカートを徐々に捲り上げていくわけで。 (いけない、このままスカートが捲れたら……!) トンネルの中での密着状態なので視界は制限されているが、もしスカートの守りを突破されて お尻に直接触れられてしまったら、そこに下着が存在しないことはすぐにわかってしまうだろう。 怪盗云々以前に一人の女の子としての尊厳にかけてそれだけは防がなければならない。 しかし、振り払おうと懸命に腰を揺すっても、煩悩パワーに支配された変態警官の拘束は緩まず むしろ美音側の動きが加わることで、より一層スカートの捲れ具合が危険なことになっていってしまう。 (―――あっ、ダメぇっ!!) そして遂に、危険水域を越えた布地の下から生尻がふるりと震えながら顔を出した。 臀部の下半分が完全に露出し、尻たぶに興奮から紅潮した間貫の頬が触れてくる。 裸のヒップに直接男の顔を当てられている嫌悪と羞恥に怪盗少女の全身がビクリと跳ねるが それ以上に、ノーパンがバレてしまったという事実に美音は打ちのめされてしまう。 次にこの男はなんと言ってくるのだろうか。変態に変態扱いされてしまうのか。 悪い未来予想図にガクリと頭を落としかけるが、しかし間貫が次に発した言葉は意外なものだった。 「この感触は……まさか! アクアメロディの下着がてぃ、Tバックだとぉっ!?」 「……えっ?」 「こんなミニスカートでTバックとはなんて素晴らし……いや、けしからんことを!」 抑え込み切れない本音を覗かせつつも憤る若き警官にきょとんとするが、すぐに理解した。 この男はショーツの感触がなかったことを、Tバックを穿いていたからだと勘違いしているのだと。 九死に一生を得た美音は、すぐさまそこに便乗する。 「ふ、ふふっ。女性経験があまりなさそうなお兄さんには刺激が強すぎたかしら?」 「だっ誰が童貞だ! くそっ、この程度の色気でこの俺が釣られ……あぁ、柔らかい……!」 無理に余裕ぶったためかなり棒読み臭かったが、興奮状態の間貫はアッサリと引っかかる。 安堵にホッとする怪盗少女だったが、危機は依然として継続中。 足をピッタリと閉じているために前側は見えず、後ろ側は露わなのが未だ下半分だけなので 相手もどうにか勘違いをしてくれているが、これ以上スカートが捲れると今度こそアウトだ。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/314
315: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/11/24(金) 13:43:59.59 ID:oQTklGl6 「まったく下着が見えないなんて、くうぅ……食い込みすぎだろ!」 (穿いてないんだから当たり前でしょ! ……だ、だからもう見ないでぇ!) ノーパン痴女と思われるよりかはマシだが、Tバックでも正直大胆なことには変わりはない。 あとはどうかこの男がこのことを黙っていてくれることを願うだけだ。 生尻を見られ触られ続けている状況に内心で涙目になりつつも、抵抗を続ける半ケツ状態の美少女怪盗。 「ぐへへ……」 「ひっ!?」 脱出の機会が訪れたのは、アクアメロディの下半身を拘束していた間貫の両手が動き始めた時だった。 お尻だけに飽き足らず、その下で剥き出しになっている太ももにまで手を出してきたのである。 汗ばんだ手で太ももを撫でまわされる感触に悪寒が走るが、それは同時に拘束の緩みでもあり。 (こ、この、調子に乗って……でも、チャンス!) 「―――えいっ!!」 「ムフフ、こっちもおっぱいやお尻とも違った柔らかさが―――むわぷっ!?」 ホールドが弱まった隙をついてグッと前傾姿勢をとり、溜めた力を反動で一気に後方へと解き放つ。 ばいんっ!! 怪盗少女渾身のヒップアタックが炸裂し、目の前の女体に夢中だった間貫はたまらずひっくり返ってしまう。 「あ、やばっ……」 距離ができたことによって形勢が逆転したことに気がついた間貫は青ざめるが後の祭り。 慌てて体勢を立て直そうと起き上がるが、そんな彼の目に映ったのは猛然と迫りくる靴裏だった。 「散々好き勝手にしてくれて、許さないんだからっ!」 「ぶげっ!」 「この、この、このっ!」 ゲシ、ガシ、ドガッ! これまでの鬱憤を晴らすかのようなアクアメロディの後ろ蹴りが何度も変態警官の顔面にヒットする。 四つん這い状態から繰り出されていたため威力自体は高くはなかったが、数が重なればダメージは甚大。 あっという間に顔を腫らした間貫は、欲につられて千載一遇の機会をフイにしたことを悔やみ そして、抜け目なくチラリと足の付け根に垣間見えた怪盗少女の下着の色を確認しながら気絶するのだった。 (……黒!) http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/315
316: AM [sage] 2017/11/24(金) 13:44:59.04 ID:oQTklGl6 以上で投下終了となります。 アクアメロディは穿いてないのに下着が黒とはこれいかに(すっとぼけ) 本編は基本シリアス方向で進めるつもりだったのに、気がつけばコメディ風味になっている不思議。 そしてまだ脱出はできていないのでこのミッションは続きます。 あと、自分作品についてですが、これが復帰作なので他にはありません。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/316
317: 名無しさん@ピンキー [sage] 2017/11/24(金) 14:00:02.85 ID:m08pkY0V お疲れ様です! 間貫、裏山死刑 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/317
318: 名無しさん@ピンキー [sage] 2017/11/25(土) 01:30:31.57 ID:gc9/iXVc 毎週ありがとうございます。ぜひこのままラストまで走っていただきたいです。 道(迷路)半ばでグロッキー状態で武器もなし。ここからどうなるか次も楽しみです。 黒い下着、いずれ多くの人の目に晒されるのか?そしてミッション次第でその存在も無くなるのかと妄想もはかどります。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/318
319: 名無しさん@ピンキー [sage] 2017/11/25(土) 03:17:28.46 ID:TgL7xsor 乙乙 間貫は前回で生乳を揉みしだき、今回は生尻を堪能できるとは役得だなー 現状で、一番美音の体を味わえている幸運な男ではなかろうか。 彼の次なるラッキーエロチャンスに期待しつつ まだまだひと波乱ありそうで、アクアメロディが次はどんな恥辱に合うのか実に楽しみで、次回が待ち遠しい! http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/319
320: 名無しさん@ピンキー [] 2017/11/28(火) 21:42:09.91 ID:Hv9vlyjY え 待って 本当にAMさん? 懐かしみに覗いたスレでとんでもない方に出会えて衝撃だわ http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/320
321: AM [sage] 2017/11/30(木) 11:32:23.71 ID:vlP9l13d 昼過ぎくらいから投下開始します。 作品は「怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー 第十二話」となります。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/321
322: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/11/30(木) 13:13:56.47 ID:vlP9l13d 「ふぅっ、長かった迷路もようやく終点ね」 目の前にそびえたつ、格子状に組まれた竹幹の壁を見上げながら安堵の吐息をひとつ。 この壁は竹林迷路の外周を囲んでいるもので、隙間から見える向こう側にはもう竹が見えない。 散々自分に破廉恥行為を働いてきた年若の男警官をボコボコにし、トンネルから出てきた怪盗少女は ノーパンノーブラ状態という羞恥を乗り越え、ようやく出口まで辿り着いた達成感に口元を綻ばせる。 「うん、向こうには人もいないようだし、ここから出ようっと」 今回も謎の男の指示通りマスコミに予告状を出しているため、敷地の外には大勢の記者やカメラマンが 詰めかけているが、その大半は正門付近に陣取り、お目当ての登場を今か今かと待ち構えている。 中にはアクアメロディが馬鹿正直に正門に来るはずがないと考え、壁の外を張っている者もいるが 土地の広さが広さなので当然全てを監視できるはずもなく、山勘で張り込むしかない。 幸いにも目の前の壁の向こう側には人がいる様子はないため、脱出に支障はなさそうだった。 「よーく狙って……と」 ボシュッ! 左腕を斜め上に向けて構えた数瞬後、グローブから先端にフックのついたワイヤーが打ち出され それは狙い違わず壁の頂点に達し、格子の隙間に引っかかって固定される。 ワイヤーが巻き取られはじめ、アクアメロディの細身を上方へと引き上げていく。 「さて、あとは上につくまで……」 「そうはいかんぞアクアメロディ!」 「えっ? って、こ、小銭警部!?」 上昇を始めた怪盗少女の耳を貫く怒声を上げたのは怪盗捕縛チームの隊長、小銭だった。 別ルートで迷路を脱出してきたのだろう、身体に笹の葉を多数纏わせながらも肩を怒らせている彼は 一人ではあったが、ようやく標的を見つけたとあって目を爛々と輝かせている。 しかし、その登場はいささか遅かった。既に壁際を昇りつつある美音に対し、小銭はまだ壁まで距離がある。 「くすっ、小銭警部。残念だけどまた今度ね」 先程追い付かれるはずがないと油断して酷い目に合ったばかりだが、二度も不運は続かないだろう。 その余裕から笑みを零した美音はウインクを飛ばして小銭に別れの挨拶を告げる。 だが、それがフラグだったということに彼女が気がついたのはそのすぐ後のことだった。 「逃がさぁぁぁぁん!!」 距離的に追いつくのは無理。それは小銭とてわかっているはずなのに彼の瞳に諦めはない。 すぐ傍に置いてあった伐採済みの竹幹を一本手に取ると、それを前方に突き出すようにしてダッシュ。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/322
323: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/11/30(木) 13:17:35.52 ID:vlP9l13d 「え、ま、まさかよね……?」 「棒高跳びで国体に出場したこともあるこの小銭を舐めるなよッ!」 手慣れたその一連の動きに嫌な予感を覚えた怪盗少女の頬に一筋の冷汗が流れる。 はたして、次の瞬間その予感は的中した。 小銭はこれ以上ないタイミングと角度で竹幹を地面に突き刺し、しなりを利用して跳躍。 一気に壁際を上昇するアクアメロディへと向かって高速で突貫していく。 「またこのパターンっ!?」 「逮捕だぁー!!」 先程のトンネルの悪夢再来かと身を竦める美音だったが、その怯えは杞憂に終わる。 成人男性にしては小柄な身体が着弾したのは上昇を続ける怪盗少女の少し右上地点だった。 如何な元国体選手と言えど、ブランク+道具が違う状況での必中は無理があったのである。 「クソッ! だがまだだぁ!!」 「お生憎様、こっちもボーッと見てるだけじゃないわよっ!」 竹壁にしがみついたのも束の間、すぐさま二度目の跳躍で目標の怪盗へと飛びつこうとする小銭。 しかし、それよりも早く動いたのは美音のほうだった。 つい先程意外な追撃を味わったばかりの彼女の立ち直りは早く、腰のポーチから素早く催涙玉を取り出すと それを足に力を込めようとしていた壮年の男警官の顔目掛けて投擲する。 「ぐわっ!?」 「命中っ♪」 狙い違わずヒットした催涙玉は破裂して中身を撒き散らし対象の目や鼻、そして口へと吸いこまれていく。 そうなれば当然小銭は涙と咳が止まらなくなり、跳躍どころではない。 「ごめんね小銭警部。大人しくしていればすぐに治ると思うから―――っ!?」 「ゴホゴホッ! こ、この小銭を舐めるなと言ったはずだぞゴホッ、アクアメロゲホゲホ!」 ペロリと舌を出して謝罪の言葉をかける怪盗少女。 しかし彼女は半年以上もの間溜めに溜めた小銭の執念を見誤っていた。 彼は激しく咳のせいで力が入らない上、目は涙でグショ濡れで視界が完全に塞がれているにもかかわらず なんとしてもこのチャンスを逃すまいと二度目の跳躍を決行したのである。 「ゲホゴホーーっ!!」 「なっ……」 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/323
324: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/11/30(木) 13:24:29.01 ID:vlP9l13d まさかの跳躍に、今度こそ意表を突かれたアクアメロディは呆然とするしかない。 だが、それゆえに目が見えずとも相手のどこかを掴もうと空中でもがく小銭の執念が実った。 闇雲に振り回した右手が怪盗少女の顔面をかすめ、指先が目元の仮面に引っかかったのだ。 「あっ!? ダ、ダメッ!!」 「ゲフンッ!」 自分の正体を隠す最重要装飾に触れられて動揺する美音は慌てて空いた右手をガードにまわすが 指に感じた確かな手応えを離すまいとする壮年警官が力を籠めるほうが早かった。 ブチッ! 「いやッ!」 決して奪われてはならぬ仮面をむしり取られてしまった美音は咄嗟に手のひらで顔を覆い隠す。 幸いにも小銭は未だ催涙玉の効果で目を瞑っており、露わになった素顔は見られてはいない。 それ以前に、自分が宿敵の大事なものを奪ったことすら気がついていないだろう。 しかし、仮面がなくなったことによる動揺から怪盗少女は半ば思考停止状態に陥ってしまった。 一方、小銭にとっては絶好のチャンス到来と言える状況。 だが、彼は未だ空中を跳躍中であり、仮面をむしり取ったことで掴まるものもなくなった。 つまり、あとは重力に従って落下するだけとなるわけで。 「ぬっ!?」 己の身体が落ち始めたことを感覚で理解した小銭は再び両手を振り回す。 ここで彼が幸運だったのは、この時アクアメロディは顔を隠すことに注力していたため、顔を覆う手を 前に突き出すだけで簡単に危険を排除できるということに気がつかなかったことだった。 (とにかく何かを掴まなければ!) 柵でもアクアメロディの身体のどこでもいい。掴みさえすれば落下は免れる。 利かぬ視界の中、先程右手で掴んだ何かの近くに懸命に伸ばした左手が掴んだものは、布の感触だった。 「きゃあっ!?」 可愛らしい悲鳴が上がったのは、小銭が自身の落下をかろうじて防いですぐのことだった。 彼が掴んだのは怪盗少女の襟元で、引っ張られた布地の下からすべすべの肌色が出現してしまったのである。 防刃繊維のコスチュームは男一人分の体重がかかっても破れることはなかったが 生地が伸びることは避けられず、首筋から鎖骨までのラインが一気に夜風に晒されてしまう。 それどころか、空いた隙間から自己主張激しく鎮座しているEカップの深い谷間が見え隠れしていた。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/324
325: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/11/30(木) 13:29:25.54 ID:vlP9l13d 「や、やだっ……ちょっと、離しなさい!」 「誰が離すゲホッ! ク、クソッ、目さえ見えるようになれば……ゴホゴホッ!」 頭上からの焦り声に、自分の手が掴んでいるのがアクアメロディのどこかということを察する小銭。 右手は目を擦るために使っているため左手一本でぶら下がっている状態だが、決してこの手は離すまい。 そう硬く決意した壮年警官は、右手に剥ぎ取った仮面、左手にコスチュームを掴んでいることで 自分が今どれだけ宿敵たる少女を追い詰めているか気がついていなかった。 (こ、このままじゃ……!) 小銭の分の重量が加わったことで引き上げる速度を落としたワイヤーに引っ張られながら 焦りと羞恥で身を焦がす美音はなんとかこのマズイ状況を打破すべく思考を巡らせる。 このままの状況が続けば、時間の経過とともに小銭の視力は回復してしまうだろう。 そうなったら最後、今の際どい格好は勿論、仮面を失って露わになっている素顔をも目撃されてしまう。 (それだけは絶対ダメっ) それを防ぐためにはなんとか小銭を振り落とさないといけないが、相手も必死。 身体を揺らしてみてもほとんど効果はなく、むしろコスチュームの乱れが加速してしまい 今や空いた隙間からは谷間を越えて双子山の頂上までもが顔を出しそうになっている。 胸元は股間同様下着を身に着けていないノーブラ状態のため、そうなれば生乳ポロリが確定。 当然美音はそれに気がついており、更に頬が朱に染まるが今は恥ずかしがっている場合ではなかった。 左手はワイヤーに繋がっているため使えず、足は空中に浮いているため上手く力が入らない。 頼みの綱は右手だが、こちらも現在顔を隠すために使用中だ。 (まだ、小銭警部は目が見えていないはず。でも……) この状況を打破するためには右手を自由にするのが必須ということは痛いほど理解している。 しかし、いくら目が見えていないとはいえ、警官の前で自ら素顔を晒すという決断が中々できない。 更に、右腕は上着が下に引っ張られていることで動きが制限されてしまっているため どうしても一度コスチュームから手を抜き出す必要があるのだが、そうすれば完全に胸が露出する。 アクアメロディとして、一人の女の子としての葛藤が美音の動きを鈍らせていく。 だが、数多の修羅場を潜り抜けてきた経験が決断を促し、手遅れになる前に逡巡を断ち切った。 (―――お、女は度胸っ!) 迷いを振り切るように心中で叫んだ怪盗少女は右手を顔から素早く引き剥がすと その勢いのまま上着の肩口から腕を抜いて、ポニーテールを纏める頭上のリボンへと伸ばす。 一連の動きの中で、遂に右の乳房がコスチュームからぽろんっと零れ出たが、気にしている暇はない。 リボンの結び目に隠していた小型のナイフを握りしめると柄の部分を下にして一気に振り下ろし 未だ襟元を掴んで離さない小銭の手の甲を思い切り叩いた。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/325
326: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/11/30(木) 13:30:12.55 ID:vlP9l13d 例によって規制にかかってしまったため あと四レス残ってますが、それはまた二十四時間後以降に投下します http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/326
327: 名無しさん@ピンキー [sage] 2017/11/30(木) 14:19:38.38 ID:UnWmLn2b お疲れ様です! 続きを楽しみにして待っております! http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/327
328: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/12/01(金) 13:50:09.10 ID:gK0RNw5E 「ぐああっ!? ―――あ」 思わぬ痛みを受け、反射的に五指を開いてしまった小銭はしまったと悔いるも後の祭りだった。 己を支えるものを失った彼の小柄な身体は今度こそ空中に投げ出され、落下を開始する。 それでも再度何かを掴もうと足掻きを見せるも、それよりも先に怪盗少女の蹴りがヒット。 あと一歩のところまで宿敵を追い詰めた壮年警官は、それを自覚することなく地上へと墜落していく。 「おごっ!!」 数瞬後、鈍い音と共に地面にぶつかった小銭は唯一の戦利品であるアクアメロディの仮面を握りしめたまま ぼやけた視界の中に申し訳なさそうな美少女の顔を収めつつ無念そうな表情で気絶するのだった。 「はぁっ、はぁっ……流石は小銭警部。危ないところだったわ」 かろうじて小銭を退けるのとほぼ同時にワイヤーの巻き取りが終わる。 最後の一仕事とばかりに竹壁の頂上によじ登った美音は壁の上に腰掛け、ホッと一息。 散々な目にあってばかりだったが、ここまで来ればもう今夜のミッションは達成したも同然。 苦労を乗り越えた達成感が疲れを癒していく中、ふと視線を下ろした怪盗少女は現状を思い出した。 「あ……」 見ればコスチュームの上着が半分脱げて、右側がほぼ完全に裸になってしまっていた。 元の位置に戻ろうとする生地の反動が下乳で引っかかり、おっぱいを重たそうに持ち上げている。 上方向に浮かされた右乳房はその大きさを誇示し、その先端では桃色の蕾がツンと生意気そうな尖りを見せ 時折外気に震えて反応しつつも、摘まんでくれ、吸いついてくれとばかりに存在感を主張していた。 「やだもうっ、私ったらまたこんな恥ずかしい格好を……」 危機を脱するためとはいえ、女の子として大胆な行動をとってしまったことに赤面しつつ 美音はコスチュームの位置を元に戻すべくモゾモゾと身動ぎする。 着直した後は、奪われた仮面の代わりに露わになっている素顔を隠す方法も考えなければならない。 ―――バキッ (今、何か音が……) 手を動かしつつも思考にふけようとしていた美音の気を引く何かが割れるような音。 それは、彼女が今腰掛けている竹壁を構成する幹の一部が折れた音だった。 「あっ! さっき暴れたから……!?」 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/328
329: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/12/01(金) 13:55:08.04 ID:gK0RNw5E 怪盗少女の推察通り、竹幹の耐久力は限界に達していた。 二人分の重量に加えて、暴れた負荷もあってフックがかけられていた部分がモロくなっていたのだ。 メキッ、バキバキッ! 一部分が破損すると連鎖するように竹幹が折れていく。 そうなるとその上に座っていたアクアメロディの身体はバランスを崩すしかなく――― 「きゃっ―――!」 次の瞬間には、半裸の肢体は竹壁の向こう側へと傾いた。 だが、本日三度目のハプニングともなれば美音に焦りはない。 竹幹が崩れたことは予想外だったが、着地そのものは難しくはないのだ。 高さ自体はそれなりではあったが、履いているブーツには衝撃吸収機能が備わっている。 あとはきちんと足から着地すればいいだけ。 (……え?) しかしここで美音の視界に落下地点で動くひとつの影が映った。 ゴソゴソと蠢くその影は何かを懐から取り出すと、上に向けて固定する。 月明かりに反射してキラリと煌めくそれは、デジタルカメラのレンズだった。 「っ!?」 パシャ! シャッター音が鳴りフラッシュが光るのと、怪盗少女が顔を両手で覆うのはほぼ同時だった。 指の隙間から見れば、眼下にはカメラマンらしき一人の男が興奮した様子でデジカメを構えている。 どうして人がここに、と混乱する美音だったが、考えてみれば小銭とあれだけ大騒ぎしたのだ。 たとえ離れた場所にいたとしても、壁の内側から声が聞こえてくれば寄ってくるのは当然である。 (そんなことにも気がつかなかったなんて!) いくら疲労と安堵に浸っていたとはいえ、油断の一言では済まされない失態。 しかも、ガードが間に合わず今の撮影でアクアメロディの正体が撮られてしまった可能性すらある。 こうなってはなんとしても下にいるカメラマンを逃がすわけにはいかない。 (早く地面について……っ!) 不安と焦りに身を焦がす美音だったが、物理法則を覆せない以上落下速度は早まらない。 男は一枚では全然足りないのか、シャッターを押しまくってアクアメロディの落下姿を収めていく。 コスチュームから絞り出されるように持ち上げられてたわむ右の生乳が。 そして、風圧で豪快に捲れあがったスカートの中の乙女の秘部が容赦なくレンズに捉えられてしまう。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/329
330: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/12/01(金) 13:57:22.56 ID:gK0RNw5E 「うひょーっ! こりゃ大スクープだ!」 (きゃあああッ! ど……どこを撮っているのよぉ!) 無防備に晒されている自分の一番恥ずかしい部分を激写され、心中で悲鳴を上げる美音。 しかし、足から降りなければならない以上、体勢を変えることはできない。 かといって、正体を隠すために使っている両手を顔から動かせるはずもなく。 フラッシュに身を焼かれる怪盗少女にできるのは歯を食いしばって羞恥に耐えることだけだった。 「おっと、そろそろ……」 だが、永遠にも思えた数秒間にも終わりは来る。 アクアメロディが着地すればデジカメを奪いに動くことは明白なため、カメラマンはお宝映像を守るために デジカメを懐に仕舞うと、名残惜しさを振り切って足早に退散し始めたのだ。 「そうは―――いかないっ!」 だが、その隙を見逃す美音ではなかった。 後ろを向いた男の背中に発射したワイヤーを引っかけ固定すると、竹壁を思い切り蹴って方向転換。 驚愕の表情を浮かべるカメラマンに向かい、落下の加速を伴った膝蹴りを繰り出す。 「やああっ!」 「グギャッ!」 ゴスッ! 見事鼻先にヒットした膝の一撃は、大の男をも気絶させるには十分な威力だった。 まさかの不意打ちにたまらず昏倒したカメラマンの懐からデジカメが転がり落ちる。 そのまま地面を滑るように着地した美音はスッキリした表情を浮かべていた。 「……あっ、それよりもこれの中身を確認しないと」 不埒な男を成敗した爽快感も束の間、デジカメを拾った怪盗少女はデータ確認を始める。 操作によって男が撮影した画像が映し出されるが、そのどれもが美音にとっては赤面ものだった。 アップで映る太ももや風に煽られて震動するバストが鮮明に記録されてしまっているのだから無理もない。 それに、これらが撮影されているということは、カメラマン自身にも見られていることを意味するわけで。 「うう、全部削除しないと……あと、一番最初のは……」 見知らぬ異性に裸同然の姿を見られてしまった恥ずかしさに羞恥心をこれ以上なく刺激されながらも 美音は肝心の画像、すなわち最初に撮られた映像の確認をすべくボタンを操作する。 果たして素顔は撮られてしまったのか。緊張に心臓をドキドキさせる怪盗少女の目に映ったのは http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/330
331: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/12/01(金) 14:00:39.96 ID:gK0RNw5E 「映ってない……! よかったっ」 ちょうど大きく広がったスカートの裾が、そこから上の部分を完全に隠している画像だった。 不運続きの一夜ではあったが、最後の最後で訪れた幸運に美音は顔を綻ばせる。 (でも……こ、これが一番恥ずかしい……) だが、正体が守られた代償として、最も見られてはいけない場所が開帳されてしまっていた。 広がったスカートの真ん中に、ノーパン状態の股間がM字開脚で惜しみなくクッキリ映っている。 処女らしくピッタリと閉じ合わさった姫筋も、その上に薄く生えた黒い恥毛もハッキリ丸見え。 落下直後だったとはいえ、あまりにも大胆なポーズの中での一枚だった。 「これも削除っ!」 ピッ、と恥辱からボタンを強く押して全てのデータを削除し終えた美音は改めて上着を着直すと 鼻血を出して横たわっているカメラマンの元へと近づいていく。 首にかけられた記者証には「撮馬久留夫」という名前が書かれていた。 「この人が……撮馬久留夫!?」 まさかあの破廉恥な場面ばかりを撮って雑誌に掲載していた本人と対面することになるとは。 思わぬ偶然に驚く他ない美音は、他に人が集まってこないうちにこの場から退散しようと足を動かし しかしふと真顔になると、再び撮馬の傍へと近づき 「念のためっ」 ゴンッ! 拾ったデジカメを頭頂部にぶつけ、追い打ちをかけた。 恥ずかしいところを好き勝手に撮られた恨みもあったが、これで記憶が消えてくれれば という切実にして打算的な思いがあったのも確かな行動であった。 「二度と会わないことを祈りたいわね……」 心の底からそう思う美音は、しかし知るよしもなかった。 願いとは裏腹に、この男と再会することになることを。 そしてその時に、今回とは比較にならぬ恥辱を味わうことになることを――― http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/331
332: AM [sage] 2017/12/01(金) 14:01:37.62 ID:gK0RNw5E 以上で投下終了となります。 当初はマスコミと警官の入り乱れる中の大立ち回りとかやろうかと思っていたのですが ノーパンがバレないという前提だと、どうやっても無理だと思いこの形に。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/332
333: 名無しさん@ピンキー [sage] 2017/12/01(金) 14:10:23.15 ID:OrpSZxbp お疲れ様です! 恥ずかしい所を激写されたけど、全国の男子高校生の夜のお供とはならず残念 美音の反応がエロ可愛いから、どんどんもっともっと恥ずかしい目にあって欲しく 彼との再会がとても待ち遠しいですね http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/333
334: 名無しさん@ピンキー [sage] 2017/12/01(金) 18:53:45.66 ID:RBJeBrxj ノーパンM字開脚を撮影されるのと比較にならない恥辱とな? AMさんはアクアメロディの生放送で全裸放尿を超えてくる気だろうか? そして美音の度胸はそれに耐えられるのか? 再会が楽しみです。 次のミッションは何か?それとも次回は日常回か?待ち遠しいです。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/334
335: 名無しさん@ピンキー [sage] 2017/12/01(金) 19:39:24.12 ID:iAPVmdIy AMさん復活おめでとうございます! 今回もしっかり楽しませて頂きました。 個人的にはもう少しエロ多めが好きなので、撮馬氏の頑張りに期待します。 次回も楽しみにさせて頂きます!! http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/335
336: 名無しさん@ピンキー [sage] 2017/12/05(火) 08:23:32.40 ID:0O+EXEpV エロを抜くと今回左腕にかなりの負荷がかかっているけど、痛めていたら成功率がかなり下がるね。 これで不覚を取ってエロい目に合うのか?脅迫者が治療を支持して恥凌(恥辱医凌)を受けるのか? なんて妄想が出てきた。実際怪我した怪盗とか、怪我の理由付けで医療関係に協力者がいないと治療も難しい気がする。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/336
337: AM [sage] 2017/12/07(木) 10:55:16.29 ID:SFM7CiMU 昼過ぎくらいから投下開始します。 作品は「怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー 第十三話」となります。 美音の左腕ですが、小銭が男にしては小柄で軽めだったのでノーダメということで http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/337
338: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/12/07(木) 12:56:04.27 ID:SFM7CiMU 学園生活における男子禁制の地、女子更衣室。 夏真っ盛りで蒸し暑さを感じる中のプール授業が目前とあって、室内の女子たちは活気に満ち溢れていた。 色とりどりの女子高生たちの下着、あるいは全裸姿がひしめいてる光景は正に絶景の一言だが そんな中、未だ制服のままコンビニで朝一に買った雑誌に目を落とす一人の少女がいた。 アクアメロディが佐竹邸からの盗みを終えた翌週に発売された、撮馬久留夫の過激な下ネタ写真で 一部の人間から熱狂的な人気を誇るその雑誌には、本来掲載されるべき記事と写真が つまり、今やアイドル扱いの美少女怪盗を被写体とした特集が一ページも存在していなかった。 (よかった。ちゃんと消したから大丈夫だとは思っていたけど、やっぱり私の写真は載ってない) 雑誌末尾の「今週の特集は中止となりました」というお詫び文を読み終え、ホッと安堵の微笑み。 少女―――水無月美音は抱えていた心配事のひとつが解決し、肩の荷が下りた気分になる。 そんな彼女の背後に眼鏡をかけたおさげの少女が忍び寄り、ポンと肩を叩いた。 「ひゃあっ!?」 「おおう、思ったよりも大きな反応……」 「え、あ、楽子? ど、どうしたのいきなり?」 「いや、いきなりも何も着替えを始めてないの美音だけだからどうしたのかなって……」 不思議そうにこちらを見やる友人、長谷山楽子の言葉にハッとなった美音は周囲を見回すと 既に室内にいる同級生たちのほとんどはスクール水着に着替え終わっていた。 勿論楽子も着替え済みで、中々に均整の取れたスタイルがピッタリとした布地の上から確認できる。 「ご、ごめんっ。すぐに着替えるね」 まだ時間には余裕があるが、一人だけ遅れているとなると焦りも浮かぶというもの。 楽子に見えないようにこっそりと雑誌を閉じてロッカーにしまうと ストレートロングの黒髪を軽く左右に振り乱しながら、美音は慌てて制服を脱ぎ始める。 ブレザーとその下のワイシャツを身体から抜き取り、手慣れた動きでスカートのホックを外すと シンプルなピンク色のブラとパンティで大事な場所を隠しているだけの半裸姿が現れ その高校生離れした魅惑の肢体を目に入れた周囲の女子生徒たちが羨望と嫉妬の視線を送った。 「……あんた、相変わらずのナイスバディよねぇ。またおっぱい大きくなったんでしょ?」 「う、うん……」 「かーっ! Eカップとかグラビアアイドルかってーの! 女目線でもヤバすぎるわこれは!」 恥ずかしいからあんまり言わないで、という少女の懇願を込めた視線をあっさり無視した楽子は 学園男子垂涎のバストを穴が開くほどマジマジと見つめ、手をワキワキとさせる。 その仕草に嫌な予感を覚えた美音は一歩後退するが、逃がさないとばかりに踏み込んだ眼鏡娘は 文学少女風の外見には似合わない素早い動きで目の前の桃色下着のフロントホックを外してしまう。 瞬間、拘束から解放された乳房がプルルンッ! と勢いよく飛び出した。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/338
339: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/12/07(木) 12:57:55.83 ID:SFM7CiMU 「やっ、ちょ、ちょっと楽子!?」 「何よ今のド迫力シーン!? こんなもん見せられて触らずにいられるかっ!」 「やぁんっ!」 自分では不可能な衝撃シーンを見せつけられた楽子は、たまらずぎゅむっと眼前の巨乳を掴み もみもみやわやわとその感触が本物であるか確認するかのように揉みしだく。 「ら、楽子……やめ、あ、んっ!」 「くっ! これは紛れもなく天然……わたしの負けね」 「……ふぅ……はぁ……最初から勝負なんかしてなかったんだけど」 圧倒的な敗北感に襲われた眼鏡娘はガクリと肩を落とすと、そのまま床へと崩れ落ちる。 当然だが、そんな彼女を見つめる美音の視線は冷たい。 「うぐぐ、こうして下から見上げると美音の顔がおっぱいに隠れて全然見えない。これが大台……!」 「あのね楽子、いい加減にしないと……」 「しかし隙ありー!」 「きゃあ!?」 恥ずかし気に頬を染めつつ、胸を両腕で隠しながら友人に注意をしようとした刹那の隙を突かれ 楽子の手によって無防備な腰からスルリと最後の一枚を脱がされた美音の悲鳴が更衣室に響く。 だが、うるさいと声を上げる者はいなかった。 女でも目を奪われてしまうほどの美しさと、男に美味しそうと思わせ誘う淫靡さを両立させている 水無月美音という少女のグラマラスな裸体に皆思わず見入ってしまったのだ。 「……うん、やっぱりヤバイわこれ。美音、あんたならアクアメロディにも勝てる!」 「か、勝つって……何を?」 「お色気!」 キッパリと断言する眼鏡娘に、美音は今度こそ呆れの溜息をつかざるをえなかった。 というかそもそも同一人物なのだから勝つも負けるもない。 「今からでも遅くはないわ! 美音も怪盗デビューして……」 「―――逮捕されれば大笑いね」 「え? あ、日野森さん……」 変な方向に流れ出した話題に焦りを感じ始めた美音が友人の口を塞ごうとしたその時。 調子に乗った楽子の台詞を強制的に中断させる鋭い声が間に入ってきた。 水着姿の女子の群れの中央を割るようにして姿を見せた声の主は隣のクラスの女子生徒であり それは楽子も、そして美音もよく知っている人物だった。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/339
340: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/12/07(木) 13:00:01.34 ID:SFM7CiMU 日野森美緒。それが彼女の名前である。 パーマをかけた金髪に気の強そうな吊り目が印象的な美少女で、男子人気は美音に次ぐほどなのだが その自尊心の高さと目立ちたがりな性格ゆえに同性からの評判は芳しくない。 美音も正直なところ、苦手な相手だ。 彼女は己よりも人気のある自分のことを嫌っておりそれをまったく隠さない。 名前の読みが似ているところも癇に障るらしく、目が合うたびに睨まれる始末。 それにもうひとつ、彼女のことを苦手とする理由が美音にはあった。それは――― 「まったく、犯罪者になりたいなんてどんな神経をしてるのかしら? それもあんな薄汚いコソ泥と張り合おうだなんてありえないわね」 「ちょっと! 美音は何も言ってないじゃない! それにアクアメロディは怪盗! コソ泥じゃない!」 「言い方を変えただけで同じでしょ、ふんっ」 このアクアメロディに対する敵愾心だった。 目立ちたがり屋な彼女は自分より目立つ人間をとにかく敵視する傾向がある。 だから現在シティで一番目立つ存在であるアクアメロディを嫌悪するのもわからないではないのだが その負の感情を同一人物ゆえに二人分向けられる当の本人としては困るとしか言いようがない。 「それに何よ、あのいかにも男に媚びてる格好は。アイドル面してるけど実際はただの露出狂ね」 「あんた、言っていいことと悪いことがっ」 「楽子、ダメよっ」 大のアクアメロディファンを自称する楽子にとって、その言いざまは許せるものではなかったのだろう。 怒り心頭と言った表情で手を振り上げるが、流石にマズイと見た美音は咄嗟に抱き着いてそれを止める。 一触即発の空気となり、騒然となる女子更衣室。 そんな重苦しい空気を掻き消す予鈴のチャイムが鳴ったのは眼鏡娘が再度口を開きかけた瞬間だった。 「……さて、そろそろプールに行かないと怒られちゃうわね」 「待ちなさいよ、逃げる気!?」 「ふん、犯罪者を持ち上げるような奴なんて相手にしてられないわ」 言いたいだけ言って去っていく勝気な少女を、しかし美音に捕まえられている楽子は追いかけられず 遠く小さくなっていく背中に罵倒を浴びせることしかできない。 「なによ! ただの貧乳の僻みのくせに!」 「えっ」 「だってアイツ、最後美音のおっぱい見て顔をしかめてたし! 間違いない!」 言われてみれば、確かに去り際の彼女は抱き着きで大きくたわんでいた自分の胸を睨んでいた気がする。 先程の日野森の憎悪に満ちた顔を思い出し、美音は理不尽な恨みの理由に溜息をつくしかなかった。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/340
341: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/12/07(木) 13:03:02.67 ID:SFM7CiMU 「まったく楽子ったら、授業が終わっても怒りっぱなしなんだから……」 険悪な空気が漂うプールを含めた授業も終わり、放課後。 一人で帰宅していた美音は友人の直情さに呆れつつも、感謝の気持ちを覚えていた。 本来ならば日野森の暴言に対し怒るべきだったのは自分。 だが、もしあの場面で感情の赴くがままに言い返していれば、楽子がそうしていたように 流れ上アクアメロディを庇う発言をしなければならなかった。 けれども、自分とアクアメロディを同じくらいに嫌っている彼女の前でそんなことをすれば 二人は同一人物じゃないのか、と突っ込まれる可能性も零ではない。 そこで否定するのは簡単だし、誰も信じたりはしないだろうが、言い分が真をついている以上 用心をするに越したことはない。知らずに自分がボロを出す可能性もあるのだから そういう意味では、楽子が激発してくれたのは好都合だった。 勿論打算的な意味だけではなく、友達としても自分を庇ってくれたことは嬉しかったのだが。 「それにしても、思っていた以上にマスコミは厄介ね……」 ふと、最近のメディアによるアクアメロディフィーバーについて思いを馳せる。 怪盗である自分がシティのアイドルとして持ち上げられるのは気恥ずかしいが、今まで見たものは あくまで内容が健全だったから特に気にしないでいられた。 しかし、撮馬久留夫の例があるように、メディア関係者の全員が節度を持っているわけではない。 不健全な写真に限らず、怪盗少女の弱点や醜聞をハイエナの如く嗅ぎまわる者も一定数いる。 幸いにも自分は芸能人や政治家と違い素性不明なので彼らと関わるのは事件の時だけだ。 仮に遭遇したからと言ってインタビューに応じたり、写真写りの良いポーズをとる必要はない。 警察の追跡すら撒ける以上、仕事帰りを尾行されて家を突き止められるということなどありえないし そういう意味では警察や標的の警備以上の脅威と捉える必要はないのだろうが…… (けど、油断していたらこの前みたいなことが起きちゃうのも確かなのよね……ううっ) 初対面の男にあんなところやこんなところまで見られて撮られてしまったことを思い出してしまう。 撮馬久留夫を気絶させて撮影データを消去した後、美音は彼の服を失敬してその場を脱した。 都合よく帽子もあったため、深く被れば顔も隠せたのでそのまま帰宅するのは難しくなかった。 当然、あとには大の字に倒れたパンツ一丁のカメラマンが残されることになったわけだが 自業自得気味だったとはいえ、恥ずかしい目にあわされた怪盗少女が彼に対して同情心を抱くことはなく。 (これで少しは懲りてくれればいいのだけれど……) 写真は勿論だが「アクアメロディはノーパンだった!」みたいな文章すら載せていないあたり ある程度のダメージはあったのだろう。単純に絵がないと説得力がないと思っただけかもしれないが。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/341
342: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/12/07(木) 13:05:02.24 ID:SFM7CiMU 「ふたつめのミッションでは最初の時みたいにマスコミに顔出しをしろって指示はなかったってことは 次以降もない可能性は高い。それなら極力彼らのいるあたりを避ければとりあえずは大丈夫よね」 それでも望遠カメラなどで姿を捕らえられることはあるだろうが、これはもう仕方がない。 パンチラやおっぱいが揺れるところを撮られる程度ならば必要経費と割り切るしかなかった。 勿論、アクアメロディとしてはともかく、水無月美音としては非常に複雑な結論ではあったのだが。 「さてと、今日の晩ご飯はどうし……?」 考え事をしている間にいつの間にか自宅に到着していたため、美音は入口の門を潜り玄関へと向かうが ドアの前に何か見慣れない物体が置かれていることに気がつく。 そこには、自分ならばなんとか一人で抱えられそうなくらいの大きさの木箱がひとつ。 「何、これ……ッ!?」 宅配便の配達員が置いていった自分宛ての荷物だろうか、と箱に近寄った美音は目を見開く。 蓋の上には「AMへ。ISより」と書かれた紙が貼ってあった。 AMはアクアメロディの略だろう。つまり、この木箱の差出人は知っているのだ。 水無月美音のもうひとつの顔が怪盗アクアメロディだということを。 「間違いない、これを送ってきたのは電話の男……!」 ここ最近の出来事を考えれば、このISと名乗る人物の心当たりなど一人しかいない。 事実、罠を警戒しつつも木箱の蓋を開けてみれば、そこには拳大の宝石ケースに入れられた黒い宝石。 すなわち、エレメントジュエルのひとつであるダークが入っていた。 ―――ピリリリリ! 刹那、まるでタイミングを見計らったかのようにスマホに着信が入る。 画面を見れば予想通りの非通知表示。 不安と緊張に心臓の鼓動を早めつつ、美音は通話をクリックした。 『やあ、第二のミッションのクリア報酬は受け取ってくれたかな?』 「ええ、ちょうど今蓋を開けさせてもらったところよ」 『そっか。いやあ、前に勝手に家に入り込むなって怒られちゃったからね。 今回はちゃんと反省して中に入らないようにしたんだ』 「……それはいい心がけね。それで、聞きたいことがあるのだけれど」 『それは次のミッションについてかい? それとも―――』 「IS。あれが貴方の名前なの?」 余計な会話はいらぬばかりに、美音はズバリと切り込んだ質問をぶつける。 性別以外は事実上何もわからない相手の素性を探る絶好のチャンスを逃すわけにはいかなかった。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/342
343: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/12/07(木) 13:09:49.33 ID:SFM7CiMU 『やっぱりそれを聞いてくるよね! ああ、ISっていうのは僕のイニシャルではないよ。 アクアメロディのような、格好いいもう一つの名前が欲しくてねぇ。それで考えてみたんだ』 「……」 『あれ、反応薄いね? まあいいや、このISっていうのは「Invisible stalker」の略だよ。 見えない、けれど寄り添う者。僕にピッタリな名前だと思わないかい?』 「ええ、ストーカーってところがとてもね」 『アイタタタ、それを言われると痛いなぁ〜。でもまあ、そういうことだから今度から僕のことは アルファベットの頭文字を撮って「アイズ」って読んでおくれ』 ちなみに火野にもこの名前を名乗っていたんだよ。 と楽しそうに告げる謎の男改めアイズに美音は閉口しつつ、今得た情報を分析する。 声だけのことなので断言はできないが、今まで数々の悪党と対峙してきた経験からすると 一貫してふざけたような言動をとっているように見えても、彼は決して愉快犯ではない。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/343
344: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/12/07(木) 13:12:03.28 ID:SFM7CiMU 強い執着―――この場合は自分に対してだろう、を原動力にして動いているように思える。 ストーカーというマイナスイメージの強い単語を使っているのもその表れだ。 (だけど、目的が見えてこない。『君を僕だけのモノにしたい』なんて言っていたけれど やっていることは嫌がらせ紛いのミッションを私にやらせているだけ) 毎回のターゲットの情報収拾だけ見ても、その精密さからして多大な労力と金銭がかかっているはず。 アイズがそれなり以上の財力と権力の持ち主であることは間違いないだろうが、限度がある。 ミッションクリアの報酬としてエレメントジュエルをアッサリと返還してくるのも異常だ。 超常の宝石は、使い方さえ間違えなければいくらでも持ち主に利益をもたらしてくれるというのに。 (とにかく、このアイズという男の正体と目的をハッキリさせないことには前に進めない) 『じゃあ、自己紹介も済んだし、そろそろお待ちかねだろう三つ目のミッションを発表しよう』 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/344
345: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/12/07(木) 13:16:38.74 ID:SFM7CiMU そのためにも今は悔しくても彼の言いなりになってミッションをこなすしかない。 けれどもし、次のミッションがまたあんな恥ずかしい内容だったら――― 上下の下着を身に着けていない状態でアクアメロディとして盗みを働いた先日のことを思い出すと あの時の自分はなんて恥ずかしい真似をしてしまったのだろう、今でも頬が上気してしまうが http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/345
346: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/12/07(木) 13:17:00.97 ID:SFM7CiMU 勿体ぶる男の声を聞き逃すわけにはいかず、美音は静かに耳を澄ませた。 『ターゲットについては後で情報を送るとして、今回の「条件」だけど……』 「……また、あんな変態みたいなことをさせるつもりなのかしら?」 『ハハッ、今度はちゃんと全部着てて構わないよ。ただし、こちらが用意した特別なものを……ね』 「用意? 特別? それって一体……」 『論より証拠。木箱の中にはまだ包みが入っていただろう? 次のミッションはそれの着用が条件だ』 改めて箱の中身を確認すると、確かに宝石ケース以外にも包みが入っていることに気がつく。 中から出てきたのは、見慣れた衣装一式。すなわち、怪盗アクアメロディのコスチュームだった。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/346
347: AM [sage] 2017/12/07(木) 13:17:26.65 ID:SFM7CiMU 以上で投下終了となります。今回は日常回+次のミッションへの導入。 楽子は前からちょくちょく出てきていた友人ちゃんです。ようやく名前がつきました。 美緒のほうは後々活躍してもらいます、性的な意味で。 あと、今更致命的なミスに気がつきました。インビシブルじゃなくてインビジブルだ… ネタバレ:用意されたコスチュームは水に溶けます http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/347
348: 名無しさん@ピンキー [sage] 2017/12/07(木) 16:34:53.09 ID:jb4TZLot お疲れ様です! 水に溶ける衣服とは、下着姿での活躍が約束されたようなもので また次も恥ずかしい目にあいそうで凄く凄く楽しみです! http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/348
349: 名無しさん@ピンキー [] 2017/12/07(木) 19:41:14.72 ID:psFAEZm9 撮馬久留夫は他にカメラを四家家テなかった見ないですね。 と、いうことは雑誌に載せていた写真も自分の足で追いかけて撮影していたんでしょうか。 逃亡するアクアメロディに追随し、最後は正面に回りこみ、しかもまったく気づかれずに写真を撮ってみせたってことですかね。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/349
350: 名無しさん@ピンキー [sage] 2017/12/07(木) 20:02:42.50 ID:6m50V7Ij >>347 お疲れ様でした。 毎週の投稿には冬の寒い体をもっこり、ではなくてほっこりさせてもらっています。 水に溶けるコスチュームとはこれはもっこり、いやびっくりしました。 次回が楽しみです。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/350
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