[過去ログ] 女にお尻を犯される男の子3 (914レス)
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122: 擬似姉妹 2007/03/31(土)04:58 ID:HkGUQVIn(2/8) AAS
「……」
「……あの、可苗……?」
妹の表情から、感情が消えた。
可苗は、その目鼻立ちが美しいだけに、その顔から表情が消えると、さらに凄まじい恐怖と威圧感を相手に与える。
無論、彼女がそんな威圧感を与えねばならない相手など、この実の兄以外にはいないのだが。
――きゅっ。
可苗が再び蛇口を捻る。
ステンレス製のシンクに、叩きつけるような勢いで、水が流れ出す。
勿論、食器洗いを再開するために流す水ではない。
これから起こる騒ぎを、少しでも紛らわすための、意図的な騒音だろう。
この家は二世帯住宅で、階下には、何も知らない祖母が住んでいる。今の二人の関係を、何をどう間違っても、祖母に気取られる訳にはいかないのだ。もっとも、最近は耳が遠くなりつつある祖母相手に、そこまで神経を使う必要があるかどうかは疑問だが。
――つまりは演出なのだ。
この水音一つで可苗は、この空間は今、外界から遮断されたと。さらには『私は本気なのです』と、そう言いたいのだ。
可苗はシンクから離れ、表情も変えず、足音すら立てずに秀樹に近付いてくる。
「か、可苗……っ」
「お兄ちゃん、何でそんなこと言うの?」
「ちっ、違うんだっ、――これは、その……」
「可苗のこと、嫌いになっちゃったんですか?」
「いや、だから、聞いてくれっ! ……これは、その――」
その瞬間、秀樹の目から火花が散った。
腰や膝から力が抜け、壁際に立ててあった食器棚に頭をぶつけ、へたり込む。
彼はその、頬から響く、熱を伴った痛みを感じ、初めて自分が妹のビンタに張り飛ばされたことに気付いた。
いや、もはや眼前の女は“妹”などと呼んでいい、気安い存在ではなくなっていた。
「“お姉様”でしょ? “可苗お姉様”。二人きりで、こういう話をする時は、お兄ちゃんが可苗の“妹”になるはずじゃなかったのですか?」
「……」
「忘れたのですか? “秀美”」
可苗は、その瞳にようやく感情の灯火をギラつかせて、食器棚と背後の壁に、身をゆだねたまま、だらしなく尻餅をつく兄に囁きかけた。
それも意図的に、“秀美”と兄を女の名で呼びながらである。
その眼光に輝く感情とは、怒りと情欲。
そういう生々しい閨の話題を、自分からは滅多にしようとしない兄が、ようやくその手の話の口を開いたと思ったら、寝室を別々にしようというオチだったという失望。怒り。
さらに、その話を口実に、今晩はどれほど酷いお仕置きを、眼前の愛する男に施すことが出来るだろう。そんな情欲。
可苗のその眼光に、秀樹が思わず目を伏せる。
「……忘れていません、“可苗お姉様”……」
「うん、それでいいんです、“秀美”――」
そう言って、可苗は目を潤ませた兄の顎を、くいっと持ち上げると、貪るようなキスをした。
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