[過去ログ] 猟奇・鬼畜・グロ・嗜虐・リョナ系の総合スレ 第5章 (858レス)
1-

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
216: 『ドジまっぴー』救済 ◆Tt.7EwEi.. 2006/05/14(日)13:11 ID:k2aqsYLP(3/8) AAS
「んもぉ〜、高すぎるよぉ〜。はぁ……。この椅子で届くかなぁ……?」
 ブツブツとぼやくまひろだったが、そこへ何かキラリとした光が眼の端に飛び込んでき
た。
「ん?」
 踏み台にする為の椅子を置いたすぐ横にガラスの彫刻があったのだ。
 それは頭部と両腕の無い女性の胸像だった。
「うわぁ……。すごくキレイだけど何だか気持ち悪いなぁ。どうせ先生が作ったんだろう
けど……。ま、いいや。よいしょっ」
 まひろは胸像にはあまり興味を示さずに椅子の上に飛び乗った。
 だが箱は手を伸ばしてもギリギリ届くか届かないかの所にある。
「え〜、どうしよう……。もう少しで届きそうな気はするんだけどなぁ……」
 一刻も早く昼食を食べたいまひろの頭には踏み台に机を使う、用務員室から脚立を借り
てくる等の発想は浮かばなかった。
「せ〜の、ん〜〜〜!」
 ただひたすら背伸びをして箱を叩く様に少しずつずらしていく。
「も、もうちょっと……。ん〜〜〜!!」
 椅子はグラグラと揺れ、背伸びをしている足も時折片方が椅子から離れる。
 まひろは元々器用ではなく、運動神経もバランス感覚も体育の成績も悪い。
 椅子の揺れや上体のふらつきは徐々に強くなってきた。
「も、も少しっ……。あと、ちょっと……」
 段ボール箱は半分近く棚の上から手前に姿を現している。
 その時だった。
 大きくふらつきながら背伸びをしている足が椅子を踏み外してしまった。
「うわぁっ!!」
 次の瞬間にはガラスの割れる激しい音と共にまひろの身体は床に叩きつけられていた。
「いたたたた……。もぉ〜、いったぁ〜い!」
 余程強く右肩を打ったのか、激しい痛みでなかなか身体を動かせない。
「う〜ん……」
 ひどく痛む右肩を押さえながら、両眼いっぱいに涙を溢れさせて少しずつ少しずつ身体
を起こすまひろ。
 だが目の前の光景は彼女の頭の中から痛みを吹き飛ばし、大声を上げさせた。
「ああっ!! ど、どうしよう……先生の彫刻、壊しちゃった……」
 胴体だけの女性の胸像は見るも無惨な大小様々の破片へと姿を変えていた。
 芸術品の価値はよく分からないまひろだったが、胸像の材質や美しい造形から美術教師
がそれに掛けた労力や熱意は容易に想像出来た。
「先生に怒られちゃう……。もう、ツイてないよぉ……。ぐす……」
 泣きべそをかきながら手を突いて立ち上がろうとしたその時、まひろの手にヌルリとし
た感触が伝わった。
1-
あと 642 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 0.009s