[過去ログ] まほらば〜鳴滝荘のまろやかな十二時〜 (1001レス)
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820: ぐうたら ◆7b9DL4hJvA 2006/06/08(木)00:57 ID:hOdKungk(1/7) AAS
はぁ、書きあがったーっ………
では、どうぞ。
821: ぐうたら ◆7b9DL4hJvA 2006/06/08(木)00:58 ID:hOdKungk(2/7) AAS
街に出た隆士と朝美は、沙夜子の誕生日プレゼントを存分に吟味していた。
道中に起きた、道端の雑草を見て朝美が動かなくなったり、道端で露天商紛いの商いをしていたエセチャイニーズとの遭遇等は割愛する。
しかし、割愛した中の、エセチャイナ露天商の売っていた銀細工を朝美が気に入ったので、詳細をここに書く。
「お兄ちゃんお兄ちゃん」
「ん?どうしたの朝美ちゃん?」
「あそこで売ってるアレ、どうかな?」
「アレ?…ああ、シルバーアクセだね…(って、売ってるのはあの人か)あ、朝美ちゃん?他所で買わない?ていうか早くここから離れ
省10
822: ぐうたら ◆7b9DL4hJvA 2006/06/08(木)00:59 ID:hOdKungk(3/7) AAS
隆士は見つけた。
正確には、見つけてしまった。
多種多様な銀細工の中で、一際、いや、二際ないし三際異彩を放っている物体を。
恐らくは銀の髑髏を模しているのであろう、が、歪(いびつ)。
呆れるほどに歪であるそれは、新鮮な話題で例えるなら、某教育番組の司会のお姉さんが描いたマスコット級に歪である。
「あ、あ、の…コレ、は何でしょう…?」
「ヨ〜?あぁ、流石はお兄さんだヨ〜!それは唯一この私が作った特製髑髏ヨ〜?これにするのかヨ〜?安くしとくよ〜」
省21
823: ぐうたら ◆7b9DL4hJvA 2006/06/08(木)00:59 ID:hOdKungk(4/7) AAS
さてその後もいたって問題なく、スーパーで特売品の中から選びぬいた品々を隆士と朝美は協力して勝ち取っていった。
支払いも済ませ、ホクホク顔の朝美と共にスーパーから出ると、既に夕日は傾いていた。
秋の夕日はなんとやら、隆士と朝美は足早に鳴滝荘を目指した。

道中の公園で、朝美がふと立ち止まる。
くるりと踵を返し、後ろから(彼がかなり無理を言って朝美から剥ぎ取った)荷物の大半を抱えた隆士を見つめる。
「ふぅ…あれ、朝美ちゃん、どうしたの?」
息をつきながら歩く隆士は、目の前で朝美が立ち止まっているのを見ると、同じように歩みを止める。
省23
824: ぐうたら ◆7b9DL4hJvA 2006/06/08(木)01:00 ID:hOdKungk(5/7) AAS
―――目の前にあるのは、白鳥隆士の顔。

朝美は思う。
今、目の前にいるのは、「大好きな白鳥隆士さん」。
しかし、その「大好きな白鳥隆士さん」は、自分のものには成り得ない。
彼は、「大好きな白鳥隆士さん」は、「大好きな梢お姉ちゃん」の恋人であるのだから、だ。
この、顔も、唇も、体も。
こんなにすぐ目の前に、あるのに。
省15
825: ぐうたら ◆7b9DL4hJvA 2006/06/08(木)01:01 ID:hOdKungk(6/7) AAS
―――私の。私だけのものに、したい。

声無き朝美の想いに応えるのも、また静寂。
その空間いっぱいに、沈黙が響き渡ろうとするその時。

むぎゅ。と。

朝美は、隆士に思いっきり抱きついた。
え?え?などと素っ頓狂に疑問符を飛ばす隆士の顔を横に、朝美はぎゅうと力いっぱい隆士を抱きしめる。
「いっつも、ありがとう。お兄ちゃん」
省13
826
(1): 「タイトルは未定」がタイトルでもいいや的あとがき地獄 2006/06/08(木)01:03 ID:hOdKungk(7/7) AAS
………お兄ちゃんって呼ばれてぇなぁ、オイ。
はっ!?すいません、なんかトんでました。ぐうたらです。
や、すぐに書き終えるつもりが、並行して書いてるのにどうも傾倒してしまい、こちらが遅くなってまこと申し訳ありませんでした。
リクを受けたのがぁ…うっわ>>297じゃんスッゲー遅いよやっべーorz

と、まぁ、えぇ、このスレも、一周年を迎えてさらに五ヶ月が経ちます。
今では勢いこそ無いけれど、まほらばを愛する人たちがいなくなることはないな、と、安心しています。
元よりこのスレにいる資格が無いというのに、初代スレから今まで潜り込んで来てしまったことは、大変申し訳ありません。
省10
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