[過去ログ] 【剣も魔法も】ヘヴィファンタジーTRPGスレ【重厚】 [転載禁止]©2ch.net (273レス)
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162: ラウテ ◆uUre4dQFyk 2015/12/17(木)23:22 0 AAS
召還したのは一頭の馬。彼女が旅の足に使っているもので、名をさくらと呼んでいる。
実のところ他の生き物にも名前を付けてはいたのだが、ある程度数が増えた時点で諦めたという経緯があったりする。
さくらはあまり質の良い馬とは言えないが、召還主に絶対の忠誠があるため非常に扱いやすい。
ただ人の髪の毛を食べ物と勘違いする癖があるため、あまり近づくのはお勧めしない。

さくらに二人の捕虜を乗せて、西区画のスラム街まで運んだ。
そこから先はヴィクトルの仕事だ。彼以上に尋問を得意とする者は居ない。
ラウテはその様子を隅の方で眺めつつ、途中で買ったお昼ご飯を食べていた。
これから拷問が始まるというのに全く意に介していない。ラウテはそういう性格だった。

彼らから聞き出した情報は二つ。ひとつはオメルタが甲種を一人雇っているという事。
地走という防御特化の格闘士だということ以外は不明だったが、それでも十分役に立つ情報だろう。
もうひとつは薬の工場が店舗として偽装され存在するということだ。
だとすれば、そこはオメルタにとってのアキレス腱となるだろう。潰そうとすれば向こうも黙ってはいられまい。
彼らがリタリンを欲したのは、その製薬技術を買ってのこと。薬は大切な財源なのだ。

>「そういう訳だ。明日からこの街の薬屋と飯屋を片っ端から潰して回るぞ。
> ペースは……お前らに決めさせてやるよ。魔法使いってのは難儀な連中だからな。
> 一気に攻めりゃ地上げ屋の戦力は混乱するだろう。じわじわ追い詰めれば、地走を誘い出して地上げ屋を暗殺出来るかもしれない」

「…分かったわ。薬を作っているなら、匂いで分かるのかな、リタリン?」

一夜明け、ラウテはすっかり回復していた。これなら十全に仕事を果たす事が出来るだろう。
匂いで分かるかも知れないと召還した犬を連れ、なるべく建屋が大きい店から狙って襲うことにした。
犬は便利だ。こちらの意図を正確に汲み、命令を忠実に果たしてくれる。
魔力によるパスを繋いでいるため、感覚を共有したり言葉に頼らず適切な指示も与えることも可能だ。
戦闘能力もそれなりに高いため、一般兵や丙種冒険者程度なら数匹の猛犬で対処も出来る。
魔獣と違い契約に手間もかからないため、ラウテは十数頭にも及ぶ野犬の群れを従えていた。
とは言え、さすがに街中で全部の犬を召還すると目立つことこの上ない。連れて歩くのはほんの三匹だけだ。
店主を襲い情報を訊き出す間、周辺を警戒してくれる犬が居るだけでも心強いだろう。

【新規敵役参加、私としては歓迎します。やる気も感じられますので】
【ただし重要な物語の担い手となるため、責任感を持った上で当たってください】
【もちろんこちらでも十分にサポートは致しますが、あくまで敵役は孤独なものです】
【責任も重く大変かとは思われますが、楽しんでやって行けるようよろしくお願いします】
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