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【剣も魔法も】ヘヴィファンタジーTRPGスレ【重厚】 [転載禁止]©2ch.net (273レス)
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リタリン
◆77DMiRtfME
2015/12/12(土)08:13 0
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141: リタリン ◆77DMiRtfME [sage] 2015/12/12(土) 08:13:40.99 0 ―――――― >「ひとり倒せたよ。…援護、まだ必要?」 こともなげに言ってのけるラウテにリタリンは内心舌を巻くどころの話ではなかった。 ただでさえ魔力を消費する召喚魔法を、ここから遠く離れた処刑台の上で展開したのだ。 音の届く範囲を射程とできる音楽魔法とは言え、遠く魔力を飛ばすにはそれだけ注ぎ込む必要がある。 そして魔力量もさることながら、この距離から正確に相手の頭上に魔法を発動できる精密性も恐るべき。 前代未聞の『召喚狙撃』。文句なしの天才だ。この齢で乙種認定を受けるだけのことがある。 「いや……まだみたいよ」 だが敵もまた乙種、一筋縄で攻略できる相手ではない。 魔導師殺しにも思われたスライムの奇襲、しかし仲間の剣士の放った爆裂により窮地は脱された。 立ち上がり、氷結魔法での支援を行う氷城。 まるでなんの気なしに眼を遣ったかのように、眼鏡の向こうの双眸がこちらを見た。 目が合った。 「うっそ――」 リタリンのドルイドとしての感性が、空間に凝結していく魔素の動きを知覚した。 咄嗟に隣にいるラウテの胴を抱えて後ろ向きに跳躍する。 同時に杖を掲げ、魔法を発動。 「形容する――"断崖"と!」 瞬間、リタリンたちのいる屋根の上に巨大な氷山が『生えた』。 板葺きの屋根を突き破って、分厚くしかし透き通った氷が剣山のように形成される。 ぶつけるように唱えた形容魔法――"断崖"の持つ『空間の途絶』という性質により氷を逃れたリタリンとラウテ。 堕廃の魔女は肩で息をしながら、その息が吐く側から凍りついて真っ白になるのを同じくらい白い顔で見た。 魔法による狙撃は魔笛だけの専売特許ではない。 元従軍魔導師という経歴を持つ氷城は、支援よりもむしろ遠距離から圧倒的な魔法攻撃で殲滅する術こそが専門だ。 「なんでこっちの居所がバレてるの……!」 初撃を躱して安心している暇はない。リタリンはラウテを抱えたまま屋根の上を転げまわる。 そのあとを追うようにして小規模な氷山が次々と形成されていく。 敵の索敵範囲外から攻撃を仕掛けたはずだ。ヴィクトルもこことは別の場所から姿を表している。 考えて、思い至った。音楽魔法という体系の特質についてだ。 奏でた音を媒体に魔法を発動する特性上、音の届く範囲ならどこでも射程にできるのがその強みだ。 ではその弱みは?――『音』という媒体の性質として、空気中を伝わる動きが直線であることだ。 障害物などによって反射はするが、曲がるわけではない。経路をたどればかならず音源にたどり着く。 氷城ほどの優れた魔法使いであれば、魔法を逆探知して術者の居場所を特定するなど造作もないというわけだ。 http://tamae.5ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1447151379/141
ひとり倒せたよ援護まだ必要? こともなげに言ってのけるラウテにリタリンは内心舌を巻くどころの話ではなかった ただでさえ魔力を消費する召喚魔法をここから遠く離れた処刑台の上で展開したのだ 音の届く範囲を射程とできる音楽魔法とは言え遠く魔力を飛ばすにはそれだけ注ぎ込む必要がある そして魔力量もさることながらこの距離から正確に相手の頭上に魔法を発動できる精密性も恐るべき 前代未聞の召喚狙撃文句なしの天才だこの齢で乙種認定を受けるだけのことがある いやまだみたいよ だが敵もまた乙種一筋縄で攻略できる相手ではない 魔導師殺しにも思われたスライムの奇襲しかし仲間の剣士の放った爆裂により窮地は脱された 立ち上がり氷結魔法での支援を行う氷城 まるでなんの気なしに眼を遣ったかのように眼鏡の向こうの双がこちらを見た 目が合った うっそ リタリンのドルイドとしての感性が空間に凝結していく魔素の動きを知覚した に隣にいるラウテの胴を抱えて後ろ向きに跳躍する 同時に杖を掲げ魔法を発動 形容する断崖と! 瞬間リタリンたちのいる屋根の上に巨大な氷山が生えた 板葺きの屋根を突き破って分厚くしかし透き通った氷が剣山のように形成される ぶつけるように唱えた形容魔法断崖の持つ空間の途絶という性質により氷を逃れたリタリンとラウテ 堕廃の魔女は肩で息をしながらその息が吐く側から凍りついて真っ白になるのを同じくらい白い顔で見た 魔法による狙撃は魔笛だけの専売特許ではない 元従軍魔導師という経歴を持つ氷城は支援よりもむしろ遠距離から圧倒的な魔法攻撃で滅する術こそが専門だ なんでこっちの居所がバレてるの! 初撃をして安心している暇はないリタリンはラウテを抱えたまま屋根の上を転げまわる そのあとを追うようにして小規模な氷山が次と形成されていく 敵の索敵範囲外から攻撃を仕掛けたはずだヴィクトルもこことは別の場所から姿を表している 考えて思い至った音楽魔法という体系の特質についてだ 奏でた音を媒体に魔法を発動する特性上音の届く範囲ならどこでも射程にできるのがその強みだ ではその弱みは?音という媒体の性質として空気中を伝わる動きが直線であることだ 障害物などによって反射はするが曲がるわけではない経路をたどればかならず音源にたどり着く 氷城ほどの優れた魔法使いであれば魔法を逆探知して術者の居場所を特定するなど造作もないというわけだ
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