[過去ログ] ニコニコ静画スレpart9 [転載禁止]©2ch.net (389レス)
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300: 2014/12/18(木)19:25 ID:hwv3cSH6(24/34) AAS
金さえもらえればどんな裁判にも連戦連勝、人は私を勝訴請負人と呼ぶ。今日は依頼者のもとに向かう為にパートナー弁護士の朝ドラヒロインと高速バスに乗ることになった。
本来ならば飛行機を使うべきだが、私が高所恐怖症であることと、新年度前という時期のせいで新幹線の予約が取れず、仕方なく高速バスを使うことになった。とはいえ何せ東京から福岡までの大移動、乗り物酔いが心配である。
定刻通りバスに乗り込んだ私と黛は中部左側の座席に座った。
「田舎は死ぬほど嫌いだ。」と心の中で思いながらバスの発車を待つ。しかしバスは中々発車しない、どうやら無能な乗客が一人遅れているらしい。
苛立ちの中待っていると醜い小太りの男性がチンタラやってきた。歳は私と同じか年下と見た。彼は悪びれる様子はおろか「自分は弁護士だ、こいつらとは違う」とぶつぶつ呟きながらバス後方へ歩いて行った。
「君のようなモラルの欠片も無い糞弁護士や今私の横にいるゆとり世代のオカチメンコがこの国の司法のレベルを落とすんだ」そう言いかけたがそれでは奴と一緒、私はそのまま口を真一文字にし黙りこむ。
その後バスが遅れて発車するも後方から酷く不快な臭いが流れてきた。どうやらあの弁護士がガツガツとジャンクフードを貪り食っていた。
「あれが私と同年代の弁護士なのか、これだから庶民派の弁護士は」私が眉をしかめているとバスは海老名のSAにたどり着いた。私は乗り物酔いを抑えるためSAで用を済ませ冷たい水でうがいし、酔い止め薬を服用したのち再び異臭の放つバスへと戻る。
まだ道のりは長い、私は異臭とバスの揺れの中、翌日の仕事に向けて髪の分け目を指でなぞり目を閉じようとする。
しかしその刹那後方であの弁護士の叫び声が響いてきた。
「もぉダメェ!!我慢できないナリ!!漏れちゃうナリィィィィィ!!(ブリブリブリドバドビュパッブブブブゥ!!!!!ジョボボボボジョボボボ!!!!!!!ブバッババブッチッパッパッパパ!!!!!!」
私と黛が体験した最悪の高速バスの一夜のことであった。
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