[過去ログ] 中高一貫の防衛女子校設立その4 (987レス)
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729: 2005/10/23(日)23:27 ID:??? AAS
洞穴に腰をすえてから、十三日目。
伸ばし伸ばしで口にしていた水と食料は、尽きた。
採集する体力は、すでにない。
湿気た密林は、人間をひどく消耗させるもの。
折れた右手の痛みが、衰弱に拍車をかけ、寒気と頭痛が思考を曇らせる。
生きる気力も、ほとんど残ってはいなかった。
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もはや、ここまで。
そう思ったとき、洞穴の入り口から、ひとりの少女がのぞきこんでくるのを、みた。
見慣れた迷彩服に、見慣れた装備、そして肩には見慣れた三叉戟の記章。
胸のタグを読むまでも無く、防女両用分隊員に間違いない。
ようやく、分隊の仲間が助けに来てくれたのだろうか。
私をみつけた少女は、さっそく声をかけてきた。
「だいじょうぶですか?」
そう言われても、私はすぐには返事ができなかった。
うれしさに、感きわまっていたからだ。
「ありがとう…」と返すのが、やっとだった。
が、うれしく思いつつも、ひとつ不思議なことがあった。
その少女の顔に、私はまったく見覚えが無かったのである。
一号生徒から三号生徒まで、仲間の分隊員の顔なら、全員覚えているハズなのに。
いくら記憶をたどっても、私は彼女の顔を思い出すことができなかった。
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