[過去ログ]
アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ12 (761レス)
上
下
前
次
1-
新
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索
歴削→次スレ
栞削→次スレ
過去ログメニュー
127
:
その少女、ゼロのリスタート ◇DNdG5hiFT6
2008/02/21(木)20:41
ID:QK0Fc52O(2/14)
AA×
[240|
320
|
480
|
600
|
100%
|
JPG
|
べ
|
レス栞
|
レス消
]
127: その少女、ゼロのリスタート ◇DNdG5hiFT6 [sage] 2008/02/21(木) 20:41:07 ID:QK0Fc52O * * * 二人の下から走り去ってから数分後、奈緒の姿は高速道路の上にあった。 少女は路上に座り込み、渡されたディパックを探っている 食料は没収されたものの、それ以外の名簿や地図などはディパックの中にちゃんと入っている。 更にはご丁寧に地図には禁止エリアがメモされ、名簿には死亡者の名前欄に横線が引かれている。 ――無論、【ギルガメッシュ】という名前欄にも。 何ともいえない気持ちで名簿の上を滑っていた視線は、自然と左手の異物へと向けられる。 左手に括り付けられた黒いリボン。 【不死身の柊かがみ】曰く、そこには“呪い”の力が込められているという 普通に考えれば嘘に決まっている。 そんな都合のいい力があってたまるか。 だからこのリボンをはずしても何も起こらない。そのはずだ。 『もう、治っちゃったけど。どうする? 次はどこに傷をつける?』 「――ッ!!」 だが、リボンに触れた途端に奈緒の脳裏にフラッシュバックする。 千切れかけの腕、青白い神経、半分に割れた目玉…… 思い出すだけでも喉から胃液がせりあがってくる凄絶な光景。 更にそれが巻き戻る様は生理的嫌悪感を抱かせた。 そう、万が一呪いが本物だった場合、あれがすべて倍になって自分の身に返ってくるのだ。 そして肉体的には普通の女子中学生である奈緒ではまず間違いなく死んでしまうだろう。 いや、一瞬で死ぬならまだいい。 だがもし自分がやったように徐々に傷が刻まれれば…… そう考えた瞬間、まるで凍りついたようにリボンに触れた手は止まってしまった。 「くそっ……ふざけんなっ! ふざけんなっ! ふざけんなっ!」 地団太を踏み、行き場のない苛立ちをアスファルトにぶつける。 足の先に投影するのはギルガメッシュを殺したアルベルトの顔。 こんな訳の分からない呪いをかけた柊かがみの顔。 そして何より、恐怖に飲まれ、動けなくなってしまった自分自身の顔。 「くそっ……くそっ……くそっ……!」 道路を蹴り続けてどれだけ経っただろうか 悔しくて顔を上げた先にあったのは水平線に殆ど沈んだ夕日の姿。 僅かに残った真紅が海の色を染めている。 その紅にふと、ギルガメッシュの双眸を思い出し、少し涙ぐむ。 だがその時、僅かな陽光を水面より手前で反射する“何か”を奈緒の瞳は捕えた。 http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/anichara/1202475356/127
二人の下から走り去ってから数分後奈緒の姿は高速道路の上にあった 少女は路上に座り込み渡されたディパックを探っている 食料は没収されたもののそれ以外の名簿や地図などはディパックの中にちゃんと入っている 更にはご丁寧に地図には禁止エリアがメモされ名簿には死亡者の名前欄に横線が引かれている 無論ギルガメッシュという名前欄にも 何ともいえない気持ちで名簿の上を滑っていた視線は自然と左手の異物へと向けられる 左手に括り付けられた黒いリボン 不死身の柊かがみくそこには呪いの力が込められているという 普通に考えれば嘘に決まっている そんな都合のいい力があってたまるか だからこのリボンをはずしても何も起こらないそのはずだ もう治っちゃったけどどうする? 次はどこに傷をつける? ッ!! だがリボンに触れた途端に奈緒の脳裏にフラッシュバックする 千切れかけの腕青白い神経半分に割れた目玉 思い出すだけでも喉から胃液がせりあがってくる凄絶な光景 更にそれが巻き戻る様は生理的嫌悪感を抱かせた そう万が一呪いが本物だった場合あれがすべて倍になって自分の身に返ってくるのだ そして肉体的には普通の女子中学生である奈緒ではまず間違いなく死んでしまうだろう いや一瞬で死ぬならまだいい だがもし自分がやったように徐に傷が刻まれれば そう考えた瞬間まるで凍りついたようにリボンに触れた手は止まってしまった くそっふざけんなっ! ふざけんなっ! ふざけんなっ! 地団太を踏み行き場のない苛立ちをアスファルトにぶつける 足の先に投影するのはギルガメッシュを殺したアルベルトの顔 こんな訳の分からない呪いをかけた柊かがみの顔 そして何より恐怖に飲まれ動けなくなってしまった自分自身の顔 くそっくそっくそっ! 道路を蹴り続けてどれだけ経っただろうか 悔しくて顔を上げた先にあったのは水平線に殆ど沈んだ夕日の姿 僅かに残った真紅が海の色を染めている その紅にふとギルガメッシュの双を思い出し少し涙ぐむ だがその時僅かな陽光を水面より手前で反射する何かを奈緒の瞳は捕えた
上
下
前
次
1-
新
書
関
写
板
覧
索
設
栞
歴
あと 634 レスあります
スレ情報
赤レス抽出
画像レス抽出
歴の未読スレ
AAサムネイル
ぬこの手
ぬこTOP
0.062s