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アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ10 (447レス)
アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ10 http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/anichara/1197690706/
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171: 幼年期の終わり ◆LXe12sNRSs [sage] 2007/12/17(月) 00:12:28 ID:T89P9VmD 反射的に周囲に散らばっていた肉片らしきものに目がいき、ねねねは眉をひそめる。 そもそも首輪が一個の固体として存在している時点で、その持ち主がどうなったかなど容易に想像がつく。 そして、周囲にはこの注視しがたい惨劇の跡。深く考えるまでもなく、キャロがどういう死に方をしたのかが推察できた。 「腐ってるな。こんな殺し方をする奴も、それを強要しているタコハゲオヤジも」 「同感ですね。警察という立場を棚に上げて言わせてもらいますが、このような真似ができる下種を罰するに、日本の刑罰は生温い」 「なんだ、意見合うじゃん」 「光栄ですね。私としても、あなたとは今後も蟠りなくいきたいものですが」 「あなた“方”、でしょ?」 「……フッ、失礼。そうでしたね」 互いに軽く微笑みあった後、ねねねと明智の二人は自然な動作で肩を並べ、イリヤの待つ映画館へと戻っていった。 戦利品に一丁の猟銃と、少年のものらしきデイパック、そしてキャロの首輪を持って。 ◇ ◇ ◇ 数分前までフォルゴレ主演の名作が上映されていたことなど露知らず、ねねねと明智の二人は映画館へと帰還した。 今はなにも映さぬスクリーンの下で、待ち人たる仲間の姿を視認する。 「おかえりネネネ! それとアケチも!」 先ほどとは打って変わり、心を裏返しにしたかのような元気なイリヤに出迎えられ、ねねねと明智は唖然とした。 「も〜、あんまりにも遅いから、迎えに行こうとしてたのよ?」 いや、それは唖然というレベルではなかった。 あまりにも想定外、それでいて衝撃的な光景に、二人は息をすることすら忘れ、その場に立ち尽くす。 「ちょっと、二人ともどうしちゃったのよ?」 イリヤがちょこんと首を傾げて見せるが、ねねねも明智もリアクションを取ることができない。 半開きになった口からはひたすらに無音。完全に機能が停止していた。 「ねぇマッハキャリバー、これってどういうことだと思う?」 『おそらく、お二人とも仮マスターの変貌に驚かれているのではないでしょうか?』 「変貌って、こんなにかわいくドレスアップしたんだから、“変身”って呼んでよ」 『失敬。しかしやはり、お二人が戸惑いの渦中にあるのは事実なようです』 平然と話を進めるイリヤとマッハキャリバーに対し、二人は一言も喋れず。 長い間絶句して、ようやくねねねが口を開いた。 「……その、すがた、は?」 「マッハキャリバーの力を借りて“変身”したの。バリアジャケットって言うんだって」 「ギャグじゃ、ないよ、な?」 「ひどーい! これでちゃんと性能も伴ってるのよ。でしょ、マッハキャリバー?」 『はい。外見は仮マスターのイメージから抽出したものであり、しかしその魔力耐性は見た目に反し……』 マッハキャリバーが小難しい説明を述べるが、それでもねねねと明智は戸惑いから抜け出せなかった。 目に映るイリヤの現在の姿を思えば、それも仕方がないことなのである。 なにせ今イリヤが纏っている上下の服を簡潔に言い表すとするならば…… http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/anichara/1197690706/171
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