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アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ10 (447レス)
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156
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幼年期の終わり
◆LXe12sNRSs
2007/12/16(日)23:51
ID:10AWdLnf(2/6)
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156: 幼年期の終わり ◆LXe12sNRSs [sage] 2007/12/16(日) 23:51:57 ID:10AWdLnf イリヤスフィール・フォン・アインツベルンは、述懐する。 ――初めは、ただ鬱陶しいだけの存在だった。 自分のことを美男子と自称したり、出会いがしらに変な歌を教え込まれたり、守るといいながら震えてみたり。 殺伐とした世界をぶち壊すような、スラムに迷い込んだコメディアンのような男だった。 パルコ・フォルゴレ――鉄の、無敵の男は、イリヤと菫川ねねねを守るために囮となり、そして死んだ。 放送の内容を耳に残して、もう彼に嫌味ごとを言う機会もないんだな、とイリヤは悟った。 「黙祷しましょう。我々がパルコ・フォルゴレ氏にできるのは、それくらいです」 ワイシャツを着たインテリ風の男――明智健悟は冷静な口調でイリヤと、菫川ねねねに言う。 イリヤは、明智の言うとおりに目を瞑ってフォルゴレに弔詞を読む……気になどはなれなかった。 ねねねにいたっては、目を瞑るどころかその眼光を余計にギラギラと光らせ、明智を睨んでいる。 ――正午を知らせる放送が終了を迎えた頃。場所はC-5の映画館内。 今は延々とコマーシャルが流れているスクリーンの幕下で、イリヤとねねね、そして明智の三人は話し合っていた。 三人とも殺し合いには乗っていない穏健派、方針だけで言えば同志であったものの、そのムードは和やかとは程遠い。 先の放送でフォルゴレやエリオ・モンディアルなど彼女らの知人の名が呼ばれたことが第一だったが、最大の要因は明智にあった。 「さすがはエリート刑事さんだ。人が死ぬのにゃ慣れっこってわけか」 皮肉めいた言い回しで、ねねねが鋭く言い放つ。 明智はそれを受けてもクールという名の鉄面皮は崩さず、言い返す。 「心外ですね。私とて、人の死に心を痛めぬ冷血漢というわけではない。 特にあなた方と共にいたフォルゴレ氏は、詳細名簿の文面から見ても亡くすには惜しい人物でした。 機動六課のホープたるエリオ少年についても同様です。彼の死で多大な影響を受けるであろう人物にも心当たりがありますしね」 「なら泣け。もっと悲しそうな顔してみろ。あんたの冷たい顔見てるとイライラしてくるんだよ」 「おや、菫川さん……いえ、ここは菫川先生とお呼びしたほうがよろしいですか? あなたは激情家ではあるようですが、先の物事をちゃんと見据えている聡明な女性かと思っていたのですが」 「わかってるよ。ああわかってるわよ。だけどな、あんたはムカツク。それだけだ。クソッ」 ねねねがなにをそんなに怒っているのかは、イリヤにも理解できた。 フォルゴレは銀髪の男――詳細名簿を見るに“ビシャス”という危険人物らしい――に殺された。 しかもただ殺されたわけではない。イリヤとねねねを逃がすために自らを盾にしたのだ。 選択肢はあった。あの場で逃げず、フォルゴレを助けるに行くこともできた。なのに、ねねねは逃走を選んだ。 それは武器の貧困さや自分たちの戦闘力のなさ、あらかじめ知っていた相手の力量を計っての判断だろうが、一番の理由はたぶん、自分……イリヤが子供だったから。 大人として、子供であるイリヤを死地に巻き込むことができなかったのだ。フォルゴレも、ねねねも。 イリヤたちが逃げた先、モノレールの駅にいた男が、この明智健悟だった。 偶然にもお互いが同じ詳細名簿(細部は異なるようだが)を所持しており、事前に得ていた情報から手を組むのに危険性はないと判断し、とりあえず明智と共にD-4の駅に下車した。 その後は、明智とねねねを主軸に情報交換が行われる。 D-4の駅に数時間前まで六課メンバーのティアナ・ランスターがいたこと、 錯乱状態にあった彼女の説得を相棒のデバイス・クロスミラージュに任せていたこと、 しかし戻ってきたその場に彼女らの姿はなかったこと、 イリヤとねねねが銀髪の男から逃げてきたこと、 その際フォルゴレが囮になってくれたこと、 銀髪の男がビシャスなる人物であること、 様々な情報が錯綜する中で、明智はビシャスが追ってくる危険性を考慮し、場所を映画館に移そうと提案した。 その時点でねねねは既に明智の冷静すぎる素振りが気に入らない様子だったが、安全を第一に考えた彼女は明智の案に同調。 イリヤはフォルゴレを助けに戻りたかったが、モノレールの時間を考えても、そこは折れるしかなかった。 そして、映画館に着いた頃には放送である。 イリヤはもう、フォルゴレを助けに戻りたいという願望を失っていた。 戻っても無駄だということが、放送によって判明してしまったからだ。 http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/anichara/1197690706/156
イリヤスフィールフォンアインツベルンは述懐する 初めはただ陶しいだけの存在だった 自分のことを美男子と自称したり出会いがしらに変な歌を教え込まれたり守るといいながら震えてみたり 殺伐とした世界をぶち壊すようなスラムに迷い込んだコメディアンのような男だった パルコフォルゴレ鉄の無敵の男はイリヤと川ねねねを守るためにとなりそして死んだ 放送の内容を耳に残してもう彼に嫌味ごとを言う機会もないんだなとイリヤは悟った 黙祷しましょう我がパルコフォルゴレ氏にできるのはそれくらいです ワイシャツを着たインテリ風の男明智健悟は冷静な口調でイリヤと川ねねねに言う イリヤは明智の言うとおりに目をってフォルゴレに弔詞を読む気になどはなれなかった ねねねにいたっては目をるどころかその眼光を余計にギラギラと光らせ明智をんでいる 正午を知らせる放送が終了を迎えた頃場所はの映画館内 今は延とコマーシャルが流れているスクリーンの幕下でイリヤとねねねそして明智の三人は話し合っていた 三人とも殺し合いには乗っていない穏健派方針だけで言えば同志であったもののそのムードは和やかとは程遠い 先の放送でフォルゴレやエリオモンディアルなど彼女らの知人の名が呼ばれたことが第一だったが最大の要因は明智にあった さすがはエリート刑事さんだ人が死ぬのにゃ慣れっこってわけか 皮肉めいた言い回しでねねねが鋭く言い放つ 明智はそれを受けてもクールという名の鉄面皮は崩さず言い返す 心外ですね私とて人の死に心を痛めぬ冷血漢というわけではない 特にあなた方と共にいたフォルゴレ氏は詳細名簿の文面から見ても亡くすには惜しい人物でした 機動六課のホープたるエリオ少年についても同様です彼の死で多大な影響を受けるであろう人物にも心当たりがありますしね なら泣けもっと悲しそうな顔してみろあんたの冷たい顔見てるとイライラしてくるんだよ おや川さんいえここは川先生とお呼びしたほうがよろしいですか? あなたは激情家ではあるようですが先の物事をちゃんと見据えている聡明な女性かと思っていたのですが わかってるよああわかってるわよだけどなあんたはムカツクそれだけだクソッ ねねねがなにをそんなに怒っているのかはイリヤにも理解できた フォルゴレは銀髪の男詳細名簿を見るにビシャスという危険人物らしいに殺された しかもただ殺されたわけではないイリヤとねねねを逃がすために自らを盾にしたのだ 選択肢はあったあの場で逃げずフォルゴレを助けるに行くこともできたなのにねねねは逃走を選んだ それは武器の貧困さや自分たちの戦闘力のなさあらかじめ知っていた相手の力量を計っての判断だろうが一番の理由はたぶん自分イリヤが子供だったから 大人として子供であるイリヤを死地に巻き込むことができなかったのだフォルゴレもねねねも イリヤたちが逃げた先モノレールの駅にいた男がこの明智健悟だった 偶然にもお互いが同じ詳細名簿細部は異なるようだがを所持しており事前に得ていた情報から手を組むのに危険性はないと判断しとりあえず明智と共にの駅に下車した その後は明智とねねねを主軸に情報交換が行われる の駅に数時間前まで六課メンバーのティアナランスターがいたこと 錯乱状態にあった彼女の説得を相棒のデバイスクロスミラージュに任せていたこと しかし戻ってきたその場に彼女らの姿はなかったこと イリヤとねねねが銀髪の男から逃げてきたこと その際フォルゴレがになってくれたこと 銀髪の男がビシャスなる人物であること 様な情報が錯綜する中で明智はビシャスが追ってくる危険性を考慮し場所を映画館に移そうと提案した その時点でねねねは既に明智の冷静すぎる素振りが気に入らない様子だったが安全を第一に考えた彼女は明智の案に同調 イリヤはフォルゴレを助けに戻りたかったがモノレールの時間を考えてもそこは折れるしかなかった そして映画館に着いた頃には放送である イリヤはもうフォルゴレを助けに戻りたいという願望を失っていた 戻っても無駄だということが放送によって判明してしまったからだ
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