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アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ10 (447レス)
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136
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REASON
◆3OcZUGDYUo
2007/12/16(日)22:15
ID:93EPVZJX(10/10)
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136: REASON ◆3OcZUGDYUo [sage] 2007/12/16(日) 22:15:01 ID:93EPVZJX 「トドメだタカヤ兄さんッ!!」 だがもうシンヤにはそんな気は微塵にもない。 幼少の時からいつも優秀で、尊敬の対象でもありながら父からの愛さえも独占し、嫉みの対象でもあったDボゥイ。 そんなDボゥイにトドメを刺そうとテックランサーに添えた腕に更に力を込め、彼の元へ駆け出そうとする。 だが、その時シンヤは気付いた。 とても弱く、簡単に振りほどくことが出来る力ではあるが。 小早川ゆたかが身体を震わせながらもシンヤの上着を、その小さな両手で引っ張っていた。 なにかを決心したような瞳で真っ直ぐ、出来るだけシンヤのそのどす黒く、見るものに恐怖を与える瞳に視線を逸らさずに。 ◇ ◆ ◇ 「何のつもりだい?」 シンヤが心底不思議そうに問う。 別に今この場でゆたかをテックランサーで切り裂き、Dボゥイの反応を見るのも面白いかもしれない。 だがこの場であえて身の危険を顧みずに、ラダムのテッカマンである自分にわざわざ自分から接触してきたゆたかに対しシンヤは興味を持っていた。 そのため即座にゆたかを殺す事はせずにシンヤは取り敢えず話を聞こうと思ったからだ。 「訂正して……ください」 そんなゆたかはシンヤの威圧感に押されながらも必死に口を開く。 こなた達が死んでしまったショックも完全には癒されていなく、Dボゥイが自分を庇い重症を負っている。 いつものゆたかなら卒倒してもおかしくないほどの出来事の連続。 だがゆたかはなけなしの気力を振り絞り、必死に意識を保つ。 シンヤが言った言葉で一番許せなく、どうにかして取り消してもらいたいから。 只、その揺ぎ無い意志を糧にしてゆたかはその細い両の足で立ち続ける。 「訂正? 何のコトだ?」 シンヤがまたしても訝しげに言葉を返す。 事実、シンヤ自身は何も嘘を言ってはいなかったからだ。 そのシンヤの行動がゆたかの意思を更に強固なものとさせる。 「Dボゥイさんは……化け物なんかじゃありません」 「なんだって……?」 自分より高い位置にあるシンヤの顔を真っ直ぐ見つめ、ゆたかが声を絞り出す。 そんなゆたかの言葉をシンヤは不思議そうに眺め、シンヤによって蹴り飛ばされたDボゥイもゆたかの言葉に驚愕の表情を浮かべている。 「Dボゥイさんは私をいつも守ってくれた……Dボゥイさんはこんな私を助けてくれた ……そんなDボゥイさんが化け物のハズがありません!」 だがゆたかはそんなシンヤとDボゥイの表情を尻目に言葉を続ける。 この殺し合いが始まり、寂しさのあまり泣き崩れ、取り乱していた自分を優しく保護してくれたDボゥイ。 ヒィッツカラルドが襲撃して来た際、自分を庇いながら闘ったDボゥイ。 自分がつかさの死を知ったショックで思わず気を失っても、自分を見捨てずに傍についてくれたDボゥイ。 パズーとこなたの死を知り、再び気を失いそうになった自分を優しく そしてたった今あまりにもリスクが高い行為でありながら、自分を庇ってくれたDボゥイ。 そんなDボゥイが化け物であると一度でも疑った自分に対しての憤りを気力に変えて、ゆたかが精一杯の大声を出す。 「ふん! だがお前はランスのあの姿を見ただろう? 兄さんがあんな姿になってもそんな綺麗事を言っていられるのかッ!?」 「もういいゆたか! もうその言葉で俺にとって十分だ……」 ゆたかの言葉に若干の苛つきを覚えたシンヤが吼える。 何故この少女はそこまで言い切れるのかがシンヤにはわからないからだ。 ゆたかの言葉に驚き、直ぐに彼女の元へ向かおうとDボゥイが叫び、必死に身体を起ち上がらせようとする。 Dボゥイはそれ以上ゆたかが何か言おうとしているのを止めて欲しかった。 きっと今のシンヤの言葉を受け、ゆたかは言葉に詰まってしまうだろう。 シンヤの言葉は真実であり、勿論ゆたかにその事について非があるとDボゥイは思っていない。 だが自分を気遣って、言葉に詰まりながら無理に自分を庇護するゆたかの姿は見たくない。 それがDボゥイの本音だったからだ。 http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/anichara/1197690706/136
トドメだタカヤ兄さんッ!! だがもうシンヤにはそんな気は微塵にもない 幼少の時からいつも優秀で尊敬の対象でもありながら父からの愛さえも独占し嫉みの対象でもあったボゥイ そんなボゥイにトドメを刺そうとテックランサーに添えた腕に更に力を込め彼の元へ駆け出そうとする だがその時シンヤは気付いた とても弱く簡単に振りほどくことが出来る力ではあるが 小早川ゆたかが身体を震わせながらもシンヤの上着をその小さな両手で引っ張っていた なにかを決心したような瞳で真っ直ぐ出来るだけシンヤのそのどす黒く見るものに恐怖を与える瞳に視線を逸らさずに 何のつもりだい? シンヤが心底不思議そうに問う 別に今この場でゆたかをテックランサーで切り裂きボゥイの反応を見るのも面白いかもしれない だがこの場であえて身の危険を顧みずにラダムのテッカマンである自分にわざわざ自分から接触してきたゆたかに対しシンヤは興味を持っていた そのため即座にゆたかを殺す事はせずにシンヤは取り敢えず話を聞こうと思ったからだ 訂正してください そんなゆたかはシンヤの威圧感に押されながらも必死に口を開く こなた達が死んでしまったショックも完全には癒されていなくボゥイが自分を庇い重症を負っている いつものゆたかなら卒倒してもおかしくないほどの出来事の連続 だがゆたかはなけなしの気力を振り絞り必死に意識を保つ シンヤが言った言葉で一番許せなくどうにかして取り消してもらいたいから 只その揺ぎ無い意志を糧にしてゆたかはその細い両の足で立ち続ける 訂正? 何のコトだ? シンヤがまたしてもしげに言葉を返す 事実シンヤ自身は何も嘘を言ってはいなかったからだ そのシンヤの行動がゆたかの意思を更に強固なものとさせる ボゥイさんは化け物なんかじゃありません なんだって? 自分より高い位置にあるシンヤの顔を真っ直ぐ見つめゆたかが声を絞り出す そんなゆたかの言葉をシンヤは不思議そうに眺めシンヤによって蹴り飛ばされたボゥイもゆたかの言葉に驚の表情を浮かべている ボゥイさんは私をいつも守ってくれたボゥイさんはこんな私を助けてくれた そんなボゥイさんが化け物のハズがありません! だがゆたかはそんなシンヤとボゥイの表情を尻目に言葉を続ける この殺し合いが始まり寂しさのあまり泣き崩れ取り乱していた自分を優しく保護してくれたボゥイ ヒィッツカラルドが襲撃して来た際自分を庇いながら闘ったボゥイ 自分がつかさの死を知ったショックで思わず気を失っても自分を見捨てずに傍についてくれたボゥイ パズーとこなたの死を知り再び気を失いそうになった自分を優しく そしてたった今あまりにもリスクが高い行為でありながら自分を庇ってくれたボゥイ そんなボゥイが化け物であると一度でも疑った自分に対しての憤りを気力に変えてゆたかが精一杯の大声を出す ふん! だがお前はランスのあの姿を見ただろう? 兄さんがあんな姿になってもそんな麗事を言っていられるのかッ!? もういいゆたか! もうその言葉で俺にとって十分だ ゆたかの言葉に若干の苛つきを覚えたシンヤがえる 何故この少女はそこまで言い切れるのかがシンヤにはわからないからだ ゆたかの言葉に驚き直ぐに彼女の元へ向かおうとボゥイが叫び必死に身体を起ち上がらせようとする ボゥイはそれ以上ゆたかが何か言おうとしているのを止めて欲しかった きっと今のシンヤの言葉を受けゆたかは言葉に詰まってしまうだろう シンヤの言葉は真実であり勿論ゆたかにその事について非があるとボゥイは思っていない だが自分を気遣って言葉に詰まりながら無理に自分を庇護するゆたかの姿は見たくない それがボゥイの本音だったからだ
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