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アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ8 (503レス)
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捻 -twists and turns- 5/7
◆AZWNjKqIBQ
2007/11/18(日)08:53
ID:HETCqeEV(5/7)
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283: 捻 -twists and turns- 5/7 ◆AZWNjKqIBQ [sage] 2007/11/18(日) 08:53:52 ID:HETCqeEV ◆ ◆ ◆ 日が昇っても依然として薄暗く、冷ややかな雰囲気の病院内。 戴宗とランサーの二人が出立した直後、入れ替わりに入り込んできた二つの影があった。 静かな院内にコツコツと小さな足音を立ててその二人は進んでいる。 怪しい人物は両方とも去ったがまだ誰も残っていないとは限らない。 そう考え、警戒を最大限に強め静かだが油断のない目で周囲を窺っている青年はDボゥイ。 そしてその後ろを、子リスの様にキョロキョロと首を振ってついていっている小さな少女は小早川ゆたかだった。 裏口より侵入し、病院の中を貫く長い廊下を進み正面入り口が見えるロビーまで達すると二人は一度足を止めた。 Dボゥイが端にある案内板を指差すと、ゆたかは無言で頷きそこへとかけて行く。 外から差し込む光を頼りに、ゆたかは目を凝らして案内板と睨めっこをする。 「Dボゥイさん……ここ」 爪先立ちのゆたかが、案内板の上の方にある一箇所を指差しDボゥイに呼びかけた。そこは……、 「産婦人科? ……まさか君は」 「え? ええっ? いや。ち、ち、ち、違いますよ。そーでなくて……っ!」 ゆたかはくるりと振り返ると、真赤な顔をぶんぶんと振ってDボゥイの勘違いを否定する。 「えーとですね、妊婦さん用の病室は……」 そして、なぜ二人が休息する場所に妊婦用の病室を選んだのかを説明し始めた……。 「――個室にキッチンと、トイレか……なるほど」 「ええ。妊婦さん用のお部屋って、あまり動かなくてもいいように全部揃っているんですよ。 それにこの部屋、お風呂も一緒にあって……」 そこまで口にしたところでゆたかがカチンと固まり、同時に湯気を立てながら顔を赤く染めた。 「どうした? また熱が出てきたのか……?」 突発的に挙動が怪しくなる少女にまたも訝しむDボゥイの前であったが……、 「……な、な、なんでもないです! へ、変なことじゃなくて。その汚れてるから……その、その……綺麗に」 言われて気付くと、確かにそうであると彼は納得した。 お互いに山道を転げ回っている内に服や身体は泥だらけになっていたし、自分に至っては血塗れである。 その血は自身の物であったが、事情を知らぬ者から見られれば誤解を招きかねない。 「そうだな。新しい服も調達したいし、君が選んだ部屋へ行くとしようか」 そう言うとDボゥイは固まるゆたかの手を握り、先程よりはやや大股で病院の奥へと歩き出した。 ◆ ◆ ◆ 突然に放り込まれた殺し合いという非日常の舞台。その中で体験する見知った人の死と、自身に降りかかる死の恐怖。 そして、今までの人生にはなかった頼れる異性との接近。経験したことのない肌のふれあいと、何らかの期待――。 自身の中に渦巻くそれらにゆたかの頭は再びオーバーヒート寸前にまで至り、 引っ張られる手に身体を任せたまま半ば夢心地で歩いていたのだが……、 「ヘブッ!」 ……ドンッと鼻頭を打たれて、強制的に現実へと引き戻された。 顔をぶつけたDボゥイの背中を見上げれば、なにやら剣呑な雰囲気を帯びている。 「……誰か、いるんですか?」 「…………いや」 怯えた声で質問するゆたかへのDボゥイの答えは曖昧なものであった。 だが、行動は素早くゆたかの手を握る力を僅かに強めると、登るはずの階段を無視して通路の奥へと歩を進めた。 http://mao.5ch.net/test/read.cgi/anichara/1194537782/283
日が昇っても依然として薄暗く冷ややかな雰囲気の病院内 戴宗とランサーの二人が出立した直後入れ替わりに入り込んできた二つの影があった 静かな院内にコツコツと小さな足音を立ててその二人は進んでいる 怪しい人物は両方とも去ったがまだ誰も残っていないとは限らない そう考え警戒を最大限に強め静かだが油断のない目で周囲を窺っている青年はボゥイ そしてその後ろを子リスの様にキョロキョロと首を振ってついていっている小さな少女は小早川ゆたかだった 裏口より侵入し病院の中を貫く長い廊下を進み正面入り口が見えるロビーまで達すると二人は一度足を止めた ボゥイが端にある案内板を指差すとゆたかは無言できそこへとかけて行く 外から差し込む光を頼りにゆたかは目を凝らして案内板とめっこをする ボゥイさんここ 爪先立ちのゆたかが案内板の上の方にある一箇所を指差しボゥイに呼びかけたそこは 産婦人科? まさか君は え? ええっ? いやちちち違いますよそーでなくてっ! ゆたかはくるりと振り返ると真赤な顔をぶんぶんと振ってボゥイの勘違いを否定する えーとですね妊婦さん用の病室は そしてなぜ二人が休息する場所に妊婦用の病室を選んだのかを説明し始めた 個室にキッチンとトイレかなるほど ええ妊婦さん用のお部屋ってあまり動かなくてもいいように全部揃っているんですよ それにこの部屋お風呂も一緒にあって そこまで口にしたところでゆたかがカチンと固まり同時に湯気を立てながら顔を赤く染めた どうした? また熱が出てきたのか? 突発的に挙動が怪しくなる少女にまたもしむボゥイの前であったが なななんでもないです! へ変なことじゃなくてその汚れてるからそのその麗に 言われて気付くと確かにそうであると彼は納得した お互いに山道を転げ回っている内に服や身体は泥だらけになっていたし自分に至っては血塗れである その血は自身の物であったが事情を知らぬ者から見られれば誤解を招きかねない そうだな新しい服も調達したいし君が選んだ部屋へ行くとしようか そう言うとボゥイは固まるゆたかの手を握り先程よりはやや大股で病院の奥へと歩き出した 突然に放り込まれた殺し合いという非日常の舞台その中で体験する見知った人の死と自身に降りかかる死の恐怖 そして今までの人生にはなかった頼れる異性との接近経験したことのない肌のふれあいと何らかの期待 自身の中に渦巻くそれらにゆたかの頭は再びオーバーヒート寸前にまで至り 引っ張られる手に身体を任せたまま半ば夢心地で歩いていたのだが ヘブッ! ドンッと鼻頭を打たれて強制的に現実へと引き戻された 顔をぶつけたボゥイの背中を見上げればなにやら剣呑な雰囲気を帯びている 誰かいるんですか? いや 怯えた声で質問するゆたかへのボゥイの答えは昧なものであった だが行動は素早くゆたかの手を握る力を僅かに強めると登るはずの階段を無視して通路の奥へと歩を進めた
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