[過去ログ] アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ8 (503レス)
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247: せやけどそれはただの夢や 7/10 ◆TkF95IWjXE 2007/11/17(土)00:06 ID:jXOBBXwb(2/5) AAS
その言葉に『なのは』はしばらくきょとんとすると突然笑いだした。その表情を歪ませたままで。
「は、あはははははははは! 何を言ってるのか判らないよ、クロスミラージュ。
これぐらい『私』にはもともと出来た事だよ?」
『正気に戻ってくださいマスター』
悲痛なデバイスの声は今の彼女には――届かなかった。
だが――
無理を通して道理を蹴っ飛ばす
絶望すら吹き飛ばすそんな力がこの場には存在していた。
「まだだぁぁぁぁぁぁぁ!!」
声と同時に未だ立ち込める爆煙が切り払われる。
現れたのはカミナ。
――そのサングラスは何処かに吹き飛び、
サラシもボロボロ、見るからに満身創痍だったがそれでも剣を握り立っていた。
「なっ!?」
その姿を見て『なのは』は驚愕した。
バインドが解けている事より、倒れていなかった事より、
なによりも露になったカミナの瞳の奥に、吸い込まれそうな不思議な輝きを見つけて。
「へっ! この程度、痛くも痒くもねえ! 俺を誰だと思っていやがるっ!!」
ダメージを受けているのはその姿を見れば一目瞭然だった。
それでも意地を通す男の姿に『なのは』は迎撃を忘れ、ぽかんとそれを見つめ続けていた。
……それはあるいは羨望だったのかもしれない。
自分が見失い、あるいは無くしてしまった筈の輝きを、目の前の男は激しく見せ付けてくる。
今の『なのは』には――それは眩しすぎた。
「あんた、何っ! 何なのよっ!!」
思わず『なのは』は叫んだ。
じっと男の瞳を見ていると不安になるから。
自身の殻が破れそうになるから。
「そうと聞かれりゃ答ねえわけにはいかねえな! 耳の穴かっぽじってよ〜く聞いとけよ!」
そんな『なのは』の変化も何処吹く風、カミナは右手の人差し指を高らかに太陽に向けると大見得を切った。
「真っ赤な太陽この手で掴みゃ、凄く熱いが我慢するっ!
意地が支えの男道、大グレン団のカミナ様たぁ、俺のことだっ!!」
『なのは』の目にはいつの間にかカミナ以外見えなくなっていた。
そして太陽の下で輝くカミナを見つめているうちに『なのは』は唐突に思う。
(ああ、この人は、あの人に似ているんだ)
姿かたちではない、何処までも諦めない不屈の心を胸に秘めた所が。
どんな逆境でも怯まず立ち向かう……そうレイジングハートを持つあの人に。
―― 苦しかったんだよね、ごめんね ――
記憶から 思い出が甦る
胸に響いた この言葉は
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