[過去ログ] アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ3 (397レス)
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226: 2007/10/01(月)00:13 ID:V1lKIoVP(3/4) AAS
227: 2007/10/01(月)00:14 ID:dRNyXujB(1/5) AAS
228(1): ただ撃ち貫くのみ 2007/10/01(月)00:14 ID:fx28daaU(7/16) AAS
■
怒りに支配されながらも、Dボゥイは冷静であった。
冷静に、ヒィッツカラルドをどう殺すかを考えていた。
――あれは見えない何かを、指を鳴らすことで打ち出している。
――そしてさっきから乱発しているところを見ると弾は無尽蔵か、それに近いほど保有している。
流石に指を鳴らしてカマイタチを発生させているとは分からなかったが、Dボゥイの考察は正解に近かった。
少し考え、Dボゥイはおもむろにデイバックから紙のぎっしりと詰まったトランクケースを取り出し軽く蓋を開ける。
省16
229: 修整 2007/10/01(月)00:15 ID:caYSZWiB(2/11) AAS
Dボゥイは表情には出さないものの内心では困っていた。
――口に出したのは早計だったか?
必要以上になつかれないようにと、先に伝えたのが間違いだったかもしれない。
いずれ離れるということを伝えておけば、別れる時にそう騒がれないだろうという打算もあったのだが。
「悪いが、断る」 「な、なんですか?」
これは思ったより面倒なことになったか?
省11
230: 2007/10/01(月)00:15 ID:B8GWnKWZ(2/4) AAS
231(1): ただ撃ち貫くのみ 2007/10/01(月)00:15 ID:fx28daaU(8/16) AAS
■
「なるほど、孔明の気持ちが少しは分かった気がするよ」
ヒィッツカラルドは愉快だった。適当な罠をはったら、愚かな獲物はみごとに食らいついてきたのだ。
ヒィッツカラルドは『左手』をポケットから取り出し、親指と中指を合わせる。
ヒィッツカラルドは、二人と出会ってから今まで右手でしかカマイタチを打ち出さなかった。
たまたま思いついたことだった。弱者をいたぶるための罠として。
獲物はもう逃げられないところまで来ていた。
省25
232: 2007/10/01(月)00:16 ID:dRNyXujB(2/5) AAS
233: ただ撃ち貫くのみ 2007/10/01(月)00:16 ID:caYSZWiB(3/11) AAS
現在地はD−7のちょうどど真ん中あたりだろうか。
近くに自然公園があるためか、もしくはここも自然公園の一部なのか、そこは森といっていいほど
緑に恵まれていた。 当然のように、遮蔽物になりえる木は大量に存在した。
木々の間に滑り込み、二人はひとまずの安息を得る。
「Dボゥイさん、あの人、なんで」 「静かに」
ゆたかは震えていた。
何が起きたかはよく分からなかったが、問答無用に殺されそうになった。それだけは理解できた。
省25
234: ただ撃ち貫くのみ 2007/10/01(月)00:17 ID:caYSZWiB(4/11) AAS
■
「なるほど、孔明の気持ちが少しは分かった気がするよ」
ヒィッツカラルドは愉快だった。適当な罠をはったら、愚かな獲物はみごとに食らいついてきたのだ。
ヒィッツカラルドは『左手』をポケットから取り出し、親指と中指を合わせる。
ヒィッツカラルドは、二人と出会ってから今まで右手でしかカマイタチを打ち出さなかった。
たまたま思いついたことだった。弱者をいたぶるための罠として。
獲物はもう逃げられないところまで来ていた。
省24
235: 2007/10/01(月)00:17 ID:B8GWnKWZ(3/4) AAS
236: 2007/10/01(月)00:17 ID:dRNyXujB(3/5) AAS
237(1): ただ撃ち貫くのみ 2007/10/01(月)00:18 ID:fx28daaU(9/16) AAS
■
時間は少し遡る。
「行け!」
そう言われても、ゆたかの足は一歩も前に出なかった。
一人になることが、怖かった。
何も考えられなかった。
ただ、何も分からないことも怖くて木からひょっこりと顔を出して様子をうかがったのだ。
省15
238: 2007/10/01(月)00:19 ID:V1lKIoVP(4/4) AAS
239: ただ撃ち貫くのみ 2007/10/01(月)00:19 ID:caYSZWiB(5/11) AAS
■
時間は少し遡る。
「行け!」
そう言われても、ゆたかの足は一歩も前に出なかった。
一人になることが、怖かった。 何も考えられなかった。
ただ、何も分からないことも怖くて木からひょっこりと顔を出して様子をうかがったのだ。
そして、ゆたかの目にDボゥイが倒れ伏す姿が写った。
省10
240(1): ただ撃ち貫くのみ 2007/10/01(月)00:20 ID:fx28daaU(10/16) AAS
■
Dボゥイを守るように立ちはだかったゆたかは、大きく腕を広げて真っ直ぐにヒィッツカラルドを見つめた。
それだけだった。
ヒィッツカラルドは訝しげな顔を見せたものの、それは次第に笑みに変わった。
「・・・・・・ふ、ふはははははは」
ヒィッツカラルドのテンションは上がりっぱなしだった。
――この二人は、なんと私を楽しませてくれることか!
省21
241: 2007/10/01(月)00:20 ID:dRNyXujB(4/5) AAS
242(1): ただ撃ち貫くのみ 2007/10/01(月)00:21 ID:fx28daaU(11/16) AAS
■
Dボゥイは死に掛けていた。
カマイタチの一撃は、いったいどんな理屈かDボゥイを切断するまでにはいかなかった。
ひょっとしたら、これがロージェノムの言っていた制限なのかもしれない。
しかし肩から背中まで走ったその裂傷は、紙で白く染まった大地に赤い血の海を作っていた。
死への恐怖があったが、不思議と安らぎもあった。
これ以上戦わなくいい。もう休んでもいい。奇妙な誘いだった。
省14
243: ただ撃ち貫くのみ 2007/10/01(月)00:22 ID:caYSZWiB(6/11) AAS
■
Dボゥイを守るように立ちはだかったゆたかは、大きく腕を広げて真っ直ぐにヒィッツカラルドを見つめた。
それだけだった。
ヒィッツカラルドは訝しげな顔を見せたものの、それは次第に笑みに変わった。
「・・・・・・ふ、ふはははははは」
ヒィッツカラルドのテンションは上がりっぱなしだった。
――この二人は、なんと私を楽しませてくれることか!
省21
244(1): ただ撃ち貫くのみ 2007/10/01(月)00:22 ID:fx28daaU(12/16) AAS
■
ヒィッツカラルドはそれを詰まらなさそうに眺めていた。
所詮は死にかけ、しかも馬鹿正直に一直線に向かってくる。
指を一度鳴らしただけで、また地面に這いずるだろう。
――少々興ざめかな?
そんなことを思いながら空いている方の指を鳴らそうとした時、ゆたかを吊り上げた腕に何かが刺さった。
ゆたかは無我夢中だった。
省10
245: 2007/10/01(月)00:23 ID:dRNyXujB(5/5) AAS
246: ただ撃ち貫くのみ 2007/10/01(月)00:23 ID:caYSZWiB(7/11) AAS
■ (ずいぶん修整多いな)
Dボゥイは死に掛けていた。
カマイタチの一撃は、いったいどんな理屈かDボゥイを切断するまでにはいかなかった。
ひょっとしたら、これがロージェノムの言っていた制限なのかもしれない。
しかし肩から背中まで走ったその裂傷は、紙で白く染まった大地に赤い血の海を作っていた。
死への恐怖があったが、不思議と安らぎもあった。
これ以上戦わなくいい。もう休んでもいい。奇妙な誘いだった。
省11
247: 2007/10/01(月)00:23 ID:B8GWnKWZ(4/4) AAS
248(1): ただ撃ち貫くのみ 2007/10/01(月)00:24 ID:fx28daaU(13/16) AAS
■
ヒィッツカラルドは自身に起きたことが信じられなかった。
――なんだ!これは!
ヒィッツカラルドの二の腕、コアドリルが突き刺さった場所に風穴が空いていた。
手に力が入らず、ゆたかが開放される。
「きゃっ!」
省13
249: ただ撃ち貫くのみ 2007/10/01(月)00:25 ID:caYSZWiB(8/11) AAS
■
ヒィッツカラルドはそれを詰まらなさそうに眺めていた。
所詮は死にかけ、しかも馬鹿正直に一直線に向かってくる。
指を一度鳴らしただけで、また地面に這いずるだろう。
――少々興ざめかな?
そんなことを思いながら空いている方の指を鳴らそうとした時、ゆたかを吊り上げた腕に何かが刺さった。
ゆたかは無我夢中だった。
省9
250: ただ撃ち貫くのみ 2007/10/01(月)00:26 ID:caYSZWiB(9/11) AAS
■
ヒィッツカラルドは自身に起きたことが信じられなかった。
――なんだ!これは!
ヒィッツカラルドの二の腕、コアドリルが突き刺さった場所に風穴が空いていた。
手に力が入らず、ゆたかが開放される。
「きゃっ!」
ゆたかはろくに着地もできず尻餅をつき、自らの行為に呆然とする。
省9
251(1): ただ撃ち貫くのみ 2007/10/01(月)00:26 ID:fx28daaU(14/16) AAS
■
Dボゥイは銃弾を受け倒れたヒィッツカラルドに重なるようにぶっ倒れた。
カマイタチの傷跡は相変わらず血を流しており、しかも短い距離とはいえ全力疾走をしたのだから当然といえる。
「Dボゥイさん!」
頭に血が回らなくて、誰の声か分からなかった。
ただ、今度こそ守れたような気がした。
そこまで考えて、Dボゥイの意識は闇に沈んだ。
省22
252: ただ撃ち貫くのみ 2007/10/01(月)00:27 ID:caYSZWiB(10/11) AAS
Dボゥイは銃弾を受け倒れたヒィッツカラルドに重なるようにぶっ倒れた。
カマイタチの傷跡は相変わらず血を流しており、しかも短い距離とはいえ全力疾走をしたのだから当然といえる。
「Dボゥイさん!」
頭に血が回らなくて、誰の声か分からなかった。 ただ、今度こそ守れたような気がした。
そこまで考えて、Dボゥイの意識は闇に沈んだ。
「Dボゥイさん!Dボゥイさん!」
省13
253(1): ただ撃ち貫くのみ 2007/10/01(月)00:27 ID:fx28daaU(15/16) AAS
【D-7/住宅団地/1日目/早朝】
【Dボゥイ@宇宙の騎士テッカマンブレード】
[状態]:左肩から背中の中心まで大きな裂傷、吹き飛ばされたときに全身に打撲。
[装備]:M500ハンター(残弾、3/5)、テッカマンアックスのテックランサー(斧)
[道具]:支給品一式
[思考]
1:今は眠る
省25
254(1): ただ撃ち貫くのみ 2007/10/01(月)00:28 ID:caYSZWiB(11/11) AAS
さるさるかいひとともに修整完了
改行多すぎ
255: 2007/10/01(月)00:32 ID:I7E6wjgZ(1) AAS
>>209->>254
SS・修整共に乙
256: 2007/10/01(月)00:37 ID:nApedyXG(1) AAS
きほんてきな
ところなんだが
かいぎょうが
へんなんだな
257: ただ撃ち貫くのみ ◆1sC7CjNPu2 2007/10/01(月)00:38 ID:fx28daaU(16/16) AAS
>>217-224
>>228
>>231
>>237
>>240
>>242
>>244
省5
258: 2007/10/01(月)00:48 ID:i7o7kCLw(1) AAS
それはどうでもいい
見栄え等も含めた改変だから
259: 2007/10/01(月)08:13 ID:8PTI54oR(1) AAS
見映え調整乙です
260: ◆hsja2sb1KY 2007/10/01(月)17:19 ID:eFpByHJ4(1) AAS
NG要望 なんたる迷惑であることか ◆hsja2sb1KY
数々のご指摘点ならび自身の不満点により破棄します。議論された方、書き手の方にはご迷惑おかけしました。
261: 2007/10/01(月)17:40 ID:rchCvjd+(1) AAS
却下
262: 2007/10/01(月)21:06 ID:ulySr4U2(1) AAS
テンプレをしたらばに勝手に決められてるんで
勝手にさせないようにこちらでもテンプレを作るか
263: 2007/10/01(月)21:16 ID:YT5SUGrR(1) AAS
ああ、そっちのほうが安全かもね
264: 2007/10/01(月)21:59 ID:7vravoGN(1) AAS
全撤廃というか、テンプレなんてそもそもないじゃん
外部のやっこさんが勝手にルールつくってきただけだし
265: 2007/10/01(月)23:14 ID:cc9RJvAf(1) AAS
ローカルルール云々の話はスレ内容とは全く関係ない話になることと、
長期化が予想されスレの健全な運営に悪影響を及ぼすことが予想されます。
なので、議論は以下のスレを利用してください。
このスレ上で議論をすることはこのスレにとってマイナス以外の何者でもありません。
自治/ローカルルールスレ Part1 2chスレ:anichara
この「2ちゃん上のスレ」でどうぞ。
266: この手に堕ちた腐りかけの肉塊 ◆oRFbZD5WiQ 2007/10/02(火)00:27 ID:iORhm0k9(1/8) AAS
なにがおもしろいのか、はたまた、見るもの全てが愉快でたまらないのか。
シータの隣を歩く、マオと名乗った長身の青年は、己の喜悦を動作で表すように両の手を叩いていた。
(なんで、こんな状態でそんなに楽しそうにしていられるんだろう。それに――)
つい先程――いや、既に随分と時間は経っているが、彼女の主観では先程――、自分とパズーしか知らないような事を、
否。パズーですら完全には知らぬ事を正鵠に言い当てた、彼は一体何者なのか。
あのムスカという軍人の関係者か、それとも、
(ラピュタの王族、かも)
省29
267: この手に堕ちた腐りかけの肉塊 ◆oRFbZD5WiQ 2007/10/02(火)00:28 ID:iORhm0k9(2/8) AAS
「それが違うのさ! 街は確かに人が多い、けど同時に殺人者もまた多く潜んでる可能性が高いんだよ!
エリア11では急がば回れ、というコトワザがあるらしいじゃないか。まさにそれだね。焦って動いたあげく殺された、なんて笑い話にしかならないからねぇ。
だからね、あまり人がいない場所をぐるっと見て回って、ゆっくり人を集めるのさ。街に行くのは、それからでも遅くはないはずだよ。
それに、あっちに観覧車が見えるだろう? ああいった目立つ建造物には人が集まりやすいと思うんだ。街ほどではないにしろね。
安全に、けど、なるべく多くの人と会うための苦肉の策なわけさ!」
いや、それはタテマエだ。本音を言うと、わざわざ人が集まるところに自分から進んで行きたくないだけだ。
それを誤魔化すために、適当を言っただけなのだが――考えてみればそれも正鵠を射ているかもしれない。
省24
268: 2007/10/02(火)00:28 ID:NDR+bFC6(1/4) AAS
269: この手に堕ちた腐りかけの肉塊 ◆oRFbZD5WiQ 2007/10/02(火)00:29 ID:iORhm0k9(3/8) AAS
使えない、と内心で毒づく。チェーンソウでも出してくれたら、心から賞賛してあげてもよかったのだが。
(まあ、さすがに高望みかな)
陸と陸とを繋ぐ道路に差し掛かる。
位置はC-1とB-2の丁度境目くらいだ。
◆ ◆ ◆
がしゃん、と甲冑が音を立てる。
省21
270: 2007/10/02(火)00:29 ID:NDR+bFC6(2/4) AAS
271: 2007/10/02(火)00:30 ID:yqPO1emG(1) AAS
272: この手に堕ちた腐りかけの肉塊 ◆oRFbZD5WiQ 2007/10/02(火)00:31 ID:iORhm0k9(4/8) AAS
いきなりだった。
観覧車を知らない事、彼女の言うラピュタ。それらを総合し、全く別の世界から来たのかなこの子は、と馬鹿げた空想をしていた、その瞬間だった。
圧倒的なノイズ。整理される事のない思考の奔流が、マオの脳を一瞬で犯した。
うるさい、うるさい、うるさいッ! 鼓膜が破けてしまいそうだ!
このガキ、さっきまで静かだったくせに、急にこんな――!
「ぐ――ほら、シータ、落ち着きな。一体なにが、……!?」
省24
273(1): 2007/10/02(火)00:31 ID:NDR+bFC6(3/4) AAS
274: この手に堕ちた腐りかけの肉塊 ◆oRFbZD5WiQ 2007/10/02(火)00:32 ID:iORhm0k9(5/8) AAS
あれか、と地面に倒れ伏すそれを見た。
赤。濃厚な赤ワインにも似た赤色だ。
ならば、この少女はワイン樽か。もっとも、胸元に穿たれた穴から流れ出るモノはなく、生命を出し切った後だという事が見て取れた。
そう、それは死体だ。虚空を見上げる、命無き人型。
「なるほど、これを見て取り乱したんだね。……うん、君が取り乱すのもすごくよく分かるよ。
これは酷いよね。――そうだ! ボクがちゃんと埋葬してあげるから、君は観覧車の傍で待っていてくれないかな?」
そう言うと、シータは若干うろたえつつも、こくりと頷いてくれた。
省20
275: 2007/10/02(火)00:33 ID:NDR+bFC6(4/4) AAS
276: この手に堕ちた腐りかけの肉塊 ◆oRFbZD5WiQ 2007/10/02(火)00:33 ID:iORhm0k9(6/8) AAS
帰ってきたマオの息は荒かった。
それも仕方のない事だと思う。人一人を埋めるために、一体どのくらい土を掘ればよいのか。
それを、道具なしでやり遂げたのだ。これで息を乱さぬはずが――
(あれ?)
ふと、その両手を見る。
(土で汚れて、ない?)
「ああ、遅れてごめんね。水道を探してたんだ。さすがに泥まみれじゃいけない、と思ってね」
省24
277(1): この手に堕ちた腐りかけの肉塊 ◆oRFbZD5WiQ 2007/10/02(火)00:34 ID:iORhm0k9(7/8) AAS
【シータ@天空の城ラピュタ】
[状態]:迷い
[装備]:日出処の剣士の鎧と剣@王ドロボウJING
[道具]:支給品一式 支給アイテム0〜1個(マオのヘッドホン、武器は入っていない)
[思考]
1:ゲームを止めるという言葉を信じて、マオについていく
2:信頼すべきか否か、迷っている
省13
278(1): ◆oRFbZD5WiQ 2007/10/02(火)00:35 ID:iORhm0k9(8/8) AAS
投下終了です。
支援してくださった皆さん、どうもありがとうございました。
279(1): 蘇れ、ラピュタの神よ ◆WcYky2B84U 2007/10/02(火)01:09 ID:NE2pJTu2(1/5) AAS
ガリッ、ガッ、ガガッ、ガリガリッ、ガッ――――――――――
夜明けを間近に迎え、薄ぼんやりと日の光が差し込む病院の廊下に、奇妙な音が響く。
ガガガッ、ガガガッ、ガッ、ガッガッ――――――――――――
極めて不規則に、そして極めて不愉快なその音色が奏でられているのは…廊下の片隅にポツンと位置している、物置部屋の扉。
その扉の極僅かの隙間から伸びる銀色の物体から、この気の滅入るメロディは流れていた。
ハァ、ハァ、ハァッ…クソッ…もう少しだというのに―――――
省12
280: 2007/10/02(火)01:09 ID:AdAq8Xz3(1/3) AAS
281: 蘇れ、ラピュタの神よ ◆WcYky2B84U 2007/10/02(火)01:10 ID:NE2pJTu2(2/5) AAS
この病院前にて、突然現れた東洋風の男………戴宋に敗北したムスカがこの物置部屋に閉じ込められてから、
最早三時間強の時間が経っていた。
「クッ……クソッ……あの男…ッ…わざわざ、鍵をかけるなど姑息な真似を………よくも……」
体力と気力の限界を向かえ、立つ事もままならぬ状態でムスカが毒づく。
ムスカが気絶した『フリ』をしていた事に気づいていたのか、はたまた用心深い性格だったのか…
戴宋がその手で物置部屋の扉に仕掛けた、物置の中に存在したナンバー式のチェーンロックはスペック以上の働きを見せていた。
息苦しい密閉された空間。手の中に有るのは頼りない一本のアサシンナイフのみ。
省19
282: 2007/10/02(火)01:10 ID:lDnLJDSl(1) AAS
283: 蘇れ、ラピュタの神よ ◆WcYky2B84U 2007/10/02(火)01:11 ID:NE2pJTu2(3/5) AAS
しかし、今のムスカにそれだけの事実を受け止めるだけの余裕があるはずも無く。
「…………………ふ……………………ふざ……ふざ……」
まるでおこりの様に、ムスカの体がブルブルと震え始め。
「…………ふざけるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
溢れ出す感情のまま、ナイフだった物を地面へと叩き付けた。
そのまま軽い音を立てて、二本の金属ゴミはどこかへと消えていく。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ………!!」
省33
284: 2007/10/02(火)01:11 ID:LwA42mVl(1/6) AAS
285: 2007/10/02(火)01:11 ID:AdAq8Xz3(2/3) AAS
286: 蘇れ、ラピュタの神よ ◆WcYky2B84U 2007/10/02(火)01:12 ID:NE2pJTu2(4/5) AAS
「そう、ここだ……!この辺りに………!!」
体当たりするように扉を押し開け、必死の形相で付近に視線を巡らす。
「どこだ……どこにある!?」
駄目だ、見るだけでは見つからない!
最早なりふり構わずに、地面に這い蹲りながら目当ての物を探す、探す、探す、探す………………
「見つけた………!!見つけた、見つけたぞぉお!!!」
四つん這いの状態で、頭だけを植え込みの中に突っ込んだ状態で、ムスカは歓喜の声をあげた。
省21
287: 2007/10/02(火)01:12 ID:QUDoUruO(1/7) AAS
288: 2007/10/02(火)01:13 ID:SIE15ucP(1) AAS
289: 2007/10/02(火)01:13 ID:AdAq8Xz3(3/3) AAS
290: 蘇れ、ラピュタの神よ ◆WcYky2B84U 2007/10/02(火)01:13 ID:NE2pJTu2(5/5) AAS
武器は手に入った。ならばもう、恐れるものは何も無い。
そう考えながら、ふと手元の時計を見る。
「………放送までは、後1時間弱と言った所か……」
何となしにそう呟いた所で、ムスカの体から力が抜ける。
「…流石の私も、いささか疲れたな……」
精神的な疲労。肉体的な疲労。二つの疲労は今も容赦なくムスカの体を襲い続けている。
ようやく武器を入手し、気が抜けた今となっては、それに抗うのは難しい。
省33
291: Vanishing One ◆RwRVJyFBpg 2007/10/02(火)02:05 ID:mVzuG3Gn(1/8) AAS
空の色が変わっていく。深い黒から藍、そしてやがて青へ。
太陽は地平線に手をかけ、その体を起こし始める。全てのものを、等しく照らし出すために。
あれほど深かった闇は、昇りつつある昼の王によって、少しずつその体を削られていく。
あと数刻もすれば、夜の支配は完全にこの世から姿を消すだろう。
だが、世の中には消えない闇もある。
A-1地区。海沿いに行儀よく立ち並ぶ倉庫のうちの一つ。その中にそれはあった。
省37
292: 2007/10/02(火)02:05 ID:LwA42mVl(2/6) AAS
293: 2007/10/02(火)02:05 ID:QUDoUruO(2/7) AAS
294: Vanishing One ◆RwRVJyFBpg 2007/10/02(火)02:06 ID:mVzuG3Gn(2/8) AAS
――必要なのは新しい武器だ。
無数に立ち並ぶ倉庫の間を歩きながら、ヴィシャスは考えていた。
これから自分は、80人以上の人間と生死を賭けた戦争をすることになる。
しかも、相手はただの人間ばかりではない。
あの広間で尋常でない力を見せ付けた螺旋王や、不思議な技を使う傷の男……そしてスパイク。
他にも一筋縄ではいかない連中がわんさかいるだろう。
省40
295: 2007/10/02(火)02:07 ID:QUDoUruO(3/7) AAS
296: Vanishing One ◆RwRVJyFBpg 2007/10/02(火)02:08 ID:mVzuG3Gn(3/8) AAS
木津千里はイラついていた。
倉庫街の西の端にして造成地の東の端、コンクリートと土の分かれ目。
きっちりと分かれたそこに、彼女はきっちりと背を伸ばし、シャンと立っていた。
四角四面に整備された土地は彼女の嗜好に沿うものであったが、それでも彼女はイラついていた。
その怒りは貧乏ゆすりに転化され、毎分きっちり60回のペースで大地に刻まれている。
何故、A-1からA-8まできっちり踏破するはずだった彼女が、こんなところでイラついているのか?
それにはもちろん理由があった。
省43
297: 2007/10/02(火)02:09 ID:LwA42mVl(3/6) AAS
298: 2007/10/02(火)02:10 ID:QUDoUruO(4/7) AAS
299: Vanishing One ◆RwRVJyFBpg 2007/10/02(火)02:11 ID:mVzuG3Gn(4/8) AAS
ヴィシャスは窓のある壁を背にしながら、俄かにほくそ笑んでいた。
(まさか、こうまで都合のいい人間が現れてくれるとは思わなかったぞ)
窓の隙間から少しだけ顔を出し、外の少女を改めて見やる。
注目すべきはその腰にさされた二振りの日本刀だ。
(フッ、俺は運がいい。得意のエモノ。それが2本とはな)
彼は偶然、千里の姿を目にして以降、彼女から見えない位置に身を潜ませ、観察を続けていた。
省31
300: 2007/10/02(火)02:12 ID:LwA42mVl(4/6) AAS
301: Vanishing One ◆RwRVJyFBpg 2007/10/02(火)02:13 ID:mVzuG3Gn(5/8) AAS
ヴィシャスが襲撃の算段を立てている頃、千里もまた、考えていた。
地図の区画が確実なものではないことを確認したにもかかわらず、彼女は立ち去ろうとしない。
こんなところに突っ立っていても、一切の得はないというのに。
何故か。
彼女はまだ、禁止区域の線をはっきりさせることを諦めていなかった。
確かに、螺旋王は境界線を引いてはくれなかった。
省35
302: 2007/10/02(火)02:14 ID:QUDoUruO(5/7) AAS
303: Vanishing One ◆RwRVJyFBpg 2007/10/02(火)02:15 ID:mVzuG3Gn(6/8) AAS
気がつくと、彼女は歩いていた。
行き先はもちろん地図の外、禁止区域だ。
思い切ってしまえば意外と足取りも軽い。
土を蹴る軽快な音だけが響く。
そのテンポはまるで走っているかのように速い。
はじめに立っていた位置からは、もう随分進んだ気がする。
省2
304: Vanishing One ◆RwRVJyFBpg 2007/10/02(火)02:16 ID:mVzuG3Gn(7/8) AAS
「……バカな」
呟かずにはいられない。
ヴィシャスはうろたえ、そして、呆気にとられていた。
それも無理はない。
何故なら、さっきまで目の前にいたはずの女が忽然と掻き消えてしまったのだから。
呆けていたのも束の間、彼は鉄パイプを油断なく構え、周囲を警戒する。
省26
305: 2007/10/02(火)02:17 ID:QUDoUruO(6/7) AAS
306: 2007/10/02(火)02:18 ID:JgeXTUes(1) AAS
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