ゆるゆりクトゥルフ [無断転載禁止]©2ch.net (433レス)
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168: 2016/09/17(土)10:22 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                                       
169: 2016/09/17(土)11:00 AAS
綾乃ちゃんには荷が重いで
170: 2016/09/17(土)11:04 AAS
これはビヤーキーですわ(適当)
171: 2016/09/17(土)11:13 AAS
綾乃SAN値低そう
172: 2016/09/17(土)11:36 AAS
SAN値直葬ですわ
173: 2016/09/17(土)11:52 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                                                                                                                 
174: 2016/09/17(土)12:05 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                               
175: 2016/09/17(土)12:18 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                                                                       
176: 2016/09/17(土)14:36 AAS
アカリリ
アカリリ
177: 2016/09/17(土)17:42 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                                                                                                                       
178: 2016/09/17(土)19:18 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                                         
179: 2016/09/17(土)21:43 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                                                                               
180: 2016/09/18(日)02:09 AAS
恐怖のあまり歯の根が合わない。
誰かに心臓を鷲掴みにされているような、そんな感覚に陥る。

おとなしく助けを待つ?
冗談じゃない。そんなことを言ってる場合じゃない!

ーーーーなにかが、壁の中にいる。

うじうじと考えて込んでいる暇など最初からなかったのだ。

おそらく私は『何者か』の手によりこの空間へと連れて来られた。
省9
181: 2016/09/18(日)02:13 AAS
闇の中を進む。

どれほど歩いただろうか。
代わり映えのない景色は私の距離感を狂わせる。

……歩数を数えておけばよかった。

そう思ったところでもう遅い。

歩みのペースは一定だ。
もし、一歩先が深い穴だったら。
省10
182: 2016/09/18(日)02:15 AAS
私は目の前が真っ暗になったような感覚に陥った。
実際、周囲は真っ暗だったのだけれども。

(こんなのって、あんまりじゃない……!)

自分が歩いて来たばかりの道を振り返る。

暗闇。

またあの道を戻らなくてはいけないのか。
頭が痛くなる。
省8
183: 2016/09/18(日)02:16 AAS
あかん
184: 2016/09/18(日)02:17 AAS
しばらく無心で壁を触っていた私だったがふと我に返った。

(なにをやっているのよ、私は!)

あらためて壁の様子を確認する。

この壁は明らかに異質だ。
しかし、不思議と恐怖は感じない。
やはりどこか懐かしいような、そんな感じがする。

今度は壁を軽く押してみる事にする。
省6
185: 2016/09/18(日)02:26 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                                      
186: 2016/09/18(日)02:48 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                                                     
187: 2016/09/18(日)03:27 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                                                                            
188: 2016/09/18(日)05:09 AAS
素敵な出会いかな?(すっとぼけ)
189: 2016/09/18(日)07:37 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                                                                                                             
190: 2016/09/18(日)08:22 AAS
そのまま前方に400歩ほど歩いた。
歩数を数えているだけで幾分か心持ちが楽だった。

私が最初にいた場所はとうにすぎたはずなのだが、視界はまだ開けない。
ずっと同じ場所をぐるぐると回っているような気さえする。

ふと壁に当てた自分の手の方を見やる。
伝わるのは冷たく、固い壁の感触。

(……もう一度、音を聞いてみようかしら)
省9
191: 2016/09/18(日)08:25 AAS
慌ただしく翼をはためかせたそれは、私の足元まで来て止まったようだ。

続けてピヨィピヨィという鳴き声。

「と、鳥……!? どうしてこんなところに……」

私の声に反応したのか。
それは再び翼をはためかせ、私の周囲を飛び始める。

夜目が利く種類の鳥なのだろうか?
暗く狭い通路に身体をぶつけることもなく、器用に飛んでいるようだ。
省10
192: 2016/09/18(日)08:32 AAS
「あ……その、ごめんなさい……」

その声を聞いて、つい謝ってしまった。
相手は、鳥なのに。

私のとっさの一言に、足元のそれは相槌を返すかようにまたピョイと鳴いた。

(私の言葉を理解しているの?)

にわかには信じがたい。
しかし、その鳴き声は先ほどの寂しげな声色とも違うものだった。
省5
193: 2016/09/18(日)08:36 AAS
その子に心を許すのに時間は掛からなかった。

切っ掛けは覚えていない。
気がつけば、寝ても覚めても一緒にいる。そんな存在になっていた。
そんな私の姿を見て両親も喜んでいたように思う。

別れは突然やって来た。

私が小学校に上がったばかりの頃だっただろうか。
学校から帰り、いつものように文鳥に餌をあげようと自室に入った。
省10
194: 2016/09/18(日)08:42 AAS
ピョイ

その声で私はハッと顔を上げる。

少し、昔のことを思い出していたようだ。
その間、足元のそれはなにをするでもなく、ずっとそこにいたらしい。

敵では……ないのかもしれない。

というより、敵であれば今ごろ私はとっくに攻撃されていたはずだ。
省4
195: 2016/09/18(日)08:47 AAS
足元のそれは再び翼をはためかせると、そのまま飛び上がる。

上空からばさばさという羽音。
先ほどと同じ状況だ。

ゆっくりと降下しながら私の肩へと止まったそれを、今度は振りほどかなかった。

ピョイ

小さく鳴いたそれは、そのまま私の頬へと身体を寄せてきた。
省9
196: 2016/09/18(日)09:26 AAS
ピョイかわいいよピョイ
197: 2016/09/18(日)12:12 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                      
198: 2016/09/18(日)15:00 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                                                                       
199: 2016/09/18(日)15:14 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                                                                                                               
200: 2016/09/18(日)15:27 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                                   
201: 2016/09/18(日)15:51 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                                                                                     
202: 2016/09/18(日)16:14 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                                                                                                                            
203: 2016/09/18(日)16:29 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                                                             
204: 2016/09/18(日)16:42 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                                                                                                      
205: 2016/09/18(日)16:56 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                                
206: 2016/09/18(日)16:57 AAS
いあいあゆるゆり
207: 2016/09/18(日)17:37 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                                                                                  
208: 2016/09/18(日)19:18 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど なもり 同人                     
209: 2016/09/18(日)23:27 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど なもり 同人                                                                                
210: 2016/09/19(月)02:14 AAS
闇の中を進む。

数えていた歩数は飛んでしまったので、また一から数え直すことにした。
それでも私がすることは変わらない。
一歩ずつゆっくりと進んでいく。

肩の上の鳥はおとなしくしている。
小さく軽い鳥のようで、乗せて歩く負担はない。
まるで羽でも乗せているかのようだった。
省9
211: 2016/09/19(月)02:16 AAS
段差を越えてさらに進もうとした瞬間、再び鳥が鳴く。

「な、なに……!?」

驚いて前に出そうとしていた足を引っ込めてしまった。
鳥はピッ、ピッ、ピッと小さく続けて鳴いている。

(まだ何かあるの……?)

私はじりじりと摺り足で進むことにする。
新しい段差であればこれで見分けがつくはずだ。
省2
212: 2016/09/19(月)02:20 AAS
伝わるのは固い感触。

爪先で突いてそれの正体を確かめようとする。
それは壁の端から端まで掛かっているようだった。

嫌な予感を感じながら、今度はそれの高さを確認する。

足首よりも、上。
膝丈よりも、上。

「そんな……まさか……」
省6
213: 2016/09/19(月)02:26 AAS
反対側の道は行き止まりだった。

つまり。
ここが通れないとなると、この空間に出口はないということになる。

「嘘よ……! 嘘うそ!! いやぁああああああ!!!」

私は反乱狂になりながらも、腕を伸ばしてそれの高さを確認する。

驚いたかのように鳥が私の肩から飛び立つ。
それに構っていられる余裕はなかった。
214: 2016/09/19(月)02:27 AAS
スカッ

目一杯腕を伸ばした先で、私の手が空を切った。

…………空洞が、ある!

私はそのままの姿勢で硬直した。
過呼吸気味になった呼吸を整えようとする。

(まだ、繋がってる……まだ、詰みじゃない……!)
省1
215: 2016/09/19(月)02:29 AAS
なぜこんなことになったのだろう。

それが何度目の自問かは忘れた。
いつから? いつからおかしかったの?
ごく普通に買い物をして、それから……
そんな当たり前のことがひどく昔のことのように感じられた。

しばらくして肩にふわりとした感覚。
あの鳥が戻ってきたようだ。
省10
216: 2016/09/19(月)02:31 AAS
どうしたものかと更に壁をまさぐる。

目線の辺りの壁を調べることを辞め、上部の空洞へと繋がるとっかかりに手をやる。
それ自体はかなりしっかりしたような造りに思えたが、
生憎ここから腕の力だけで壁をよじ登れるほどの筋力はない。

諦めて壁から手を離そうとした瞬間、なにかに触れた。

「ヒッ!」

反射的に腕を引き、壁から一歩後ずさる。
省4
217: 2016/09/19(月)02:36 AAS
再び壁の前まで近づき、恐る恐る腕を伸ばした。
手探りで先ほどの物体を探す。

あった。

それは手のひらに収まるほどの大きさだった。
四角い形をしている。
陶器のような感触。冷たい。

私はそれを両手で包み込む。
省4
218: 2016/09/19(月)06:16 AAS
ピィイイイイイイイイイイイイイ

耳をつんざくような、けたたましい鳴き声。
私はそれに身体を硬くする。

「え!? あ、ちょっと……!」

瞬間、ばさばさという羽音。
続いて私の手にのしかかるような羽毛の感触と、ずしりとした重み。

どうやら鳥はこの四角い物体の上に乗ってしまったようだ。
省4
219: 2016/09/19(月)06:18 AAS
「……これを、持っちゃいけないの?」

鳥からの反応はない。
ただ、その場から動く気配はないようだ。

「……わかったわよ」

根負けした私は四角い物体からそっと手を離した。

ほどなくしてばさばさという羽音。
どうやら鳥もそこからのいたようだ。
省6
220: 2016/09/19(月)06:22 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど なもり 同人                                                          
221: 2016/09/19(月)06:23 AAS
チラリと後方を見やる。

果てしない暗闇。

最奥にはふわふわとした壁があった。
調べてはみたものの、そこから先に進めるような気はしなかった。
だからこちら側に出口があると信じ、ここまで歩いてきた。

(また戻るの? この道を…………?)

選択肢の一つに入れない訳にはいかないだろう。
省8
222: 2016/09/19(月)06:27 AAS
ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!

先ほどよりも、更にけたたましい鳴き声。

鳥は肩の上に乗ったままばさばさと翼をはためかせている。
それは悲痛なほどに何かを訴えかけているように聞こえた。

「ま、またなの!?」

私は慌てて身体を反転し直す。
元の位置へと戻ったところでようやく鳥はおとなしくなった。
省11
223: 2016/09/19(月)18:08 AAS

224: 2016/09/19(月)19:01 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど なもり 同人                     
225: 2016/09/19(月)19:12 AAS
SSスレだったのかここ
226: 2016/09/19(月)22:05 AAS
よっぽど面白い
227: 2016/09/19(月)23:14 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど なもり 同人                                             
228: 2016/09/20(火)02:20 AAS
少し考える。

この状況で私が取れる行動は限られている。
道を引き返すのは、やめておこう。
となれば……。

目の前の、壁。
私はどうしても『あれ』が気になった。
調べずには、いられない。
省14
229: 2016/09/20(火)02:26 AAS
瞬間。

身体の自由が効かなくなる。

「……え?」

理解が、追いつかない。

次にやって来たもの。
省6
230: 2016/09/20(火)02:31 AAS
「つぅぅ……いったぁ……!」

受け身を取る暇もなかった。
勢いのまま、私は床に額をぶつけてしまった。
額をさすってみる。
幸い出血はしていないようだ。

「な、なにが起きたの……!?」

あの四角い物体を手に取った瞬間、身体の自由が効かなくなった。
省14
231: 2016/09/20(火)02:36 AAS
少し上空から翼の音。

(あっ……)

ほどなくして、それは私の肩へと止まった。
すでにここが定位置になりつつある。

鳥からの反応はそれ以上ない。
少し気まずいような沈黙が流れる。
結果はどうあれ、警告を無視した形になってしまったのだから。
省12
232: 2016/09/20(火)02:38 AAS
見てる
233: 2016/09/20(火)02:39 AAS
見てるで
234: 2016/09/20(火)04:03 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど なもり 同人                                                                                                     
235: 2016/09/20(火)14:53 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど なもり 同人                                                                                                                                  
236: 2016/09/20(火)15:23 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど なもり 同人                                                 
237: 2016/09/20(火)21:10 AAS
一定の速度で歩みを続ける。

片手を壁に添え、右足を先に出す。
続いて左足。
幾度となく繰り返した工程。

傍らの鳥は黙ったままだ。
単純な作業が沈黙をごまかすのに丁度よかった。
先ほど打ちつけた額が、まだヒリヒリした。
省8
238: 2016/09/20(火)21:14 AAS
呆然とする私の傍らで鳥がまたひとつ鳴く。
それは私を気遣うような声色だった。
頬に触れるやわらかな感触。

「だ、大丈夫……ごめんね、せっかく教えてくれたのに……」

知らないうちに歩き方が雑になっていたようだ。
心の中でそれを猛省する。

(私は一体何を踏んだの……?)
省10
239: 2016/09/20(火)21:18 AAS
私は確かになにかを踏んだ。
しかし、床にその痕跡はない。

ーーーー突然壁が消える現象を目の当たりにしておいて、今さらなにを。

そう思うのは簡単だ。
この空間で常識が通用しないことなどとっくに分かっている。
深く考えずに先へと進むべきなのだろう。
しかし、思考は止まらない。
省10
240: 2016/09/20(火)21:36 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど なもり 同人                                                                                                          
241: 2016/09/20(火)22:25 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど なもり 同人                                                 
242: 2016/09/20(火)23:14 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど なもり 同人                                                                  
243: 2016/09/20(火)23:33 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど なもり 同人                                                                                         
244: 2016/09/21(水)00:24 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど なもり 同人                                                                                                                    
245: 2016/09/21(水)00:34 AAS
ピッ ピッ ピッ

その音で意識を引き上げられる。

傍らの鳥が短く続けて鳴いている。
聞き覚えのある、声色だった。

「この先に、なにかあるの……?」

ピヨィとひと鳴き。
肯定とみてよさそうだ。
省6
246: 2016/09/21(水)00:37 AAS
「行き止まり……!?」

慌てて腕を前に伸ばし、すぐに前方のそれに触れる。
冷たく、ざらざらとした感触。
壁や床の感触とは全く違う。

しかし、異質な感触ではなかった。

私はこれに似た感触のものを、
この空間ではない場所で触ったことがある。
省12
247: 2016/09/21(水)00:38 AAS
クッキーモンスターやらワルツ云々の嗅いてたろ
248: 2016/09/21(水)00:40 AAS
瞬間。

青い光が差し込み、音が流れ込む。
急な光に目を開けていられなくなる。

目を瞑ったまま、私は音の正体を認識した。
激しい、雨音。

ゆっくりと目を開ける。
私の目に映ったのは鬱蒼とした草木。
省11
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