ゆるゆりクトゥルフ [無断転載禁止]©2ch.net (433レス)
1-

149: 2016/09/16(金)22:16 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                                                                                                               
150: 2016/09/16(金)22:27 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                      
151: 2016/09/16(金)22:37 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                                                      
152: 2016/09/16(金)22:48 AAS
画像リンク[jpg]:i.imgur.com
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153: 2016/09/16(金)22:58 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                                                                                                                     
154: 2016/09/16(金)23:13 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                            
155: 2016/09/16(金)23:24 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                                                            
156: 2016/09/16(金)23:37 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                                                                                                  
157: 2016/09/17(土)00:00 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                                
158: 2016/09/17(土)00:12 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                                                                 
159: 2016/09/17(土)00:25 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                                                                                                   
160: 2016/09/17(土)07:08 AAS
そのとき私はハッと思い出す。
肩に掛かった重み、鞄の存在を。

慌てて鞄の中を探る。
手探りとなるが元よりそれほど物は入れていない。大丈夫なはずだ。

これは……違う、参考書。
これは……傘。
もっと奥の方に……。
省8
161: 2016/09/17(土)07:16 AAS
壁に背を預け、その場に座り込む。
そのまま膝をかかえ、身体を丸めた。
固い床だ。座り心地が悪い。

無駄な時間を過ごした。
いくら触っても反応しない携帯電話は再びバッグの中へと仕舞っておいた。

これからどうするべきなのだろう。
このまま闇の中でじっとしていてもいいのだろうか。
省10
162: 2016/09/17(土)07:23 AAS
今は何時くらいなのだろう。

左の手首をさすってみる。
時計は確かにそこにあったが、肝心の針が見えなかった。

そこでまたもや異変に気づく。
私は左手を自分の耳の方へとそっと近づけた。

秒針の進む音が聞こえない。

時計が、止まっている?
省11
163: 2016/09/17(土)07:27 AAS
瞬間、底に沈みかけていた意識を引き上げる。

今、微かに音が聞こえた。
発生源は……どこ?
周囲の気配を必死で探る。

しかし、それらしい気配はどこにもない。

空耳?

いや、そんなはずはない。
省10
164: 2016/09/17(土)07:32 AAS
ごく小さな音がノイズのように聞こえる。

……ガ………………………………………

それは一定の言葉を刻んでいるようだった。
よく聞き取ろうと耳を澄ませる。

……ガ……………………ァ…………………

泡が囁くような、人間の物とは思えない不気味さ。
不快かつ、忌々しい発音の言葉。
省7
165: 2016/09/17(土)08:05 AAS
ここでSANチェックの時間です
166: 2016/09/17(土)08:06 AAS
お股もチェックしろ
167: 2016/09/17(土)09:44 AAS
前作で結衣がゲロ吐いてるからワンチャン
168: 2016/09/17(土)10:22 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                                       
169: 2016/09/17(土)11:00 AAS
綾乃ちゃんには荷が重いで
170: 2016/09/17(土)11:04 AAS
これはビヤーキーですわ(適当)
171: 2016/09/17(土)11:13 AAS
綾乃SAN値低そう
172: 2016/09/17(土)11:36 AAS
SAN値直葬ですわ
173: 2016/09/17(土)11:52 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                                                                                                                 
174: 2016/09/17(土)12:05 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                               
175: 2016/09/17(土)12:18 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                                                                       
176: 2016/09/17(土)14:36 AAS
アカリリ
アカリリ
177: 2016/09/17(土)17:42 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                                                                                                                       
178: 2016/09/17(土)19:18 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                                         
179: 2016/09/17(土)21:43 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                                                                               
180: 2016/09/18(日)02:09 AAS
恐怖のあまり歯の根が合わない。
誰かに心臓を鷲掴みにされているような、そんな感覚に陥る。

おとなしく助けを待つ?
冗談じゃない。そんなことを言ってる場合じゃない!

ーーーーなにかが、壁の中にいる。

うじうじと考えて込んでいる暇など最初からなかったのだ。

おそらく私は『何者か』の手によりこの空間へと連れて来られた。
省9
181: 2016/09/18(日)02:13 AAS
闇の中を進む。

どれほど歩いただろうか。
代わり映えのない景色は私の距離感を狂わせる。

……歩数を数えておけばよかった。

そう思ったところでもう遅い。

歩みのペースは一定だ。
もし、一歩先が深い穴だったら。
省10
182: 2016/09/18(日)02:15 AAS
私は目の前が真っ暗になったような感覚に陥った。
実際、周囲は真っ暗だったのだけれども。

(こんなのって、あんまりじゃない……!)

自分が歩いて来たばかりの道を振り返る。

暗闇。

またあの道を戻らなくてはいけないのか。
頭が痛くなる。
省8
183: 2016/09/18(日)02:16 AAS
あかん
184: 2016/09/18(日)02:17 AAS
しばらく無心で壁を触っていた私だったがふと我に返った。

(なにをやっているのよ、私は!)

あらためて壁の様子を確認する。

この壁は明らかに異質だ。
しかし、不思議と恐怖は感じない。
やはりどこか懐かしいような、そんな感じがする。

今度は壁を軽く押してみる事にする。
省6
185: 2016/09/18(日)02:26 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                                      
186: 2016/09/18(日)02:48 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                                                     
187: 2016/09/18(日)03:27 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                                                                            
188: 2016/09/18(日)05:09 AAS
素敵な出会いかな?(すっとぼけ)
189: 2016/09/18(日)07:37 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                                                                                                             
190: 2016/09/18(日)08:22 AAS
そのまま前方に400歩ほど歩いた。
歩数を数えているだけで幾分か心持ちが楽だった。

私が最初にいた場所はとうにすぎたはずなのだが、視界はまだ開けない。
ずっと同じ場所をぐるぐると回っているような気さえする。

ふと壁に当てた自分の手の方を見やる。
伝わるのは冷たく、固い壁の感触。

(……もう一度、音を聞いてみようかしら)
省9
191: 2016/09/18(日)08:25 AAS
慌ただしく翼をはためかせたそれは、私の足元まで来て止まったようだ。

続けてピヨィピヨィという鳴き声。

「と、鳥……!? どうしてこんなところに……」

私の声に反応したのか。
それは再び翼をはためかせ、私の周囲を飛び始める。

夜目が利く種類の鳥なのだろうか?
暗く狭い通路に身体をぶつけることもなく、器用に飛んでいるようだ。
省10
192: 2016/09/18(日)08:32 AAS
「あ……その、ごめんなさい……」

その声を聞いて、つい謝ってしまった。
相手は、鳥なのに。

私のとっさの一言に、足元のそれは相槌を返すかようにまたピョイと鳴いた。

(私の言葉を理解しているの?)

にわかには信じがたい。
しかし、その鳴き声は先ほどの寂しげな声色とも違うものだった。
省5
193: 2016/09/18(日)08:36 AAS
その子に心を許すのに時間は掛からなかった。

切っ掛けは覚えていない。
気がつけば、寝ても覚めても一緒にいる。そんな存在になっていた。
そんな私の姿を見て両親も喜んでいたように思う。

別れは突然やって来た。

私が小学校に上がったばかりの頃だっただろうか。
学校から帰り、いつものように文鳥に餌をあげようと自室に入った。
省10
194: 2016/09/18(日)08:42 AAS
ピョイ

その声で私はハッと顔を上げる。

少し、昔のことを思い出していたようだ。
その間、足元のそれはなにをするでもなく、ずっとそこにいたらしい。

敵では……ないのかもしれない。

というより、敵であれば今ごろ私はとっくに攻撃されていたはずだ。
省4
195: 2016/09/18(日)08:47 AAS
足元のそれは再び翼をはためかせると、そのまま飛び上がる。

上空からばさばさという羽音。
先ほどと同じ状況だ。

ゆっくりと降下しながら私の肩へと止まったそれを、今度は振りほどかなかった。

ピョイ

小さく鳴いたそれは、そのまま私の頬へと身体を寄せてきた。
省9
196: 2016/09/18(日)09:26 AAS
ピョイかわいいよピョイ
197: 2016/09/18(日)12:12 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                      
198: 2016/09/18(日)15:00 AAS
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199: 2016/09/18(日)15:14 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                                                                                                               
200: 2016/09/18(日)15:27 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                                   
201: 2016/09/18(日)15:51 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                                                                                     
202: 2016/09/18(日)16:14 AAS
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203: 2016/09/18(日)16:29 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                                                             
204: 2016/09/18(日)16:42 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                                                                                                      
205: 2016/09/18(日)16:56 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                                
206: 2016/09/18(日)16:57 AAS
いあいあゆるゆり
207: 2016/09/18(日)17:37 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど 同人 なもり                                                                                  
208: 2016/09/18(日)19:18 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど なもり 同人                     
209: 2016/09/18(日)23:27 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど なもり 同人                                                                                
210: 2016/09/19(月)02:14 AAS
闇の中を進む。

数えていた歩数は飛んでしまったので、また一から数え直すことにした。
それでも私がすることは変わらない。
一歩ずつゆっくりと進んでいく。

肩の上の鳥はおとなしくしている。
小さく軽い鳥のようで、乗せて歩く負担はない。
まるで羽でも乗せているかのようだった。
省9
211: 2016/09/19(月)02:16 AAS
段差を越えてさらに進もうとした瞬間、再び鳥が鳴く。

「な、なに……!?」

驚いて前に出そうとしていた足を引っ込めてしまった。
鳥はピッ、ピッ、ピッと小さく続けて鳴いている。

(まだ何かあるの……?)

私はじりじりと摺り足で進むことにする。
新しい段差であればこれで見分けがつくはずだ。
省2
212: 2016/09/19(月)02:20 AAS
伝わるのは固い感触。

爪先で突いてそれの正体を確かめようとする。
それは壁の端から端まで掛かっているようだった。

嫌な予感を感じながら、今度はそれの高さを確認する。

足首よりも、上。
膝丈よりも、上。

「そんな……まさか……」
省6
213: 2016/09/19(月)02:26 AAS
反対側の道は行き止まりだった。

つまり。
ここが通れないとなると、この空間に出口はないということになる。

「嘘よ……! 嘘うそ!! いやぁああああああ!!!」

私は反乱狂になりながらも、腕を伸ばしてそれの高さを確認する。

驚いたかのように鳥が私の肩から飛び立つ。
それに構っていられる余裕はなかった。
214: 2016/09/19(月)02:27 AAS
スカッ

目一杯腕を伸ばした先で、私の手が空を切った。

…………空洞が、ある!

私はそのままの姿勢で硬直した。
過呼吸気味になった呼吸を整えようとする。

(まだ、繋がってる……まだ、詰みじゃない……!)
省1
215: 2016/09/19(月)02:29 AAS
なぜこんなことになったのだろう。

それが何度目の自問かは忘れた。
いつから? いつからおかしかったの?
ごく普通に買い物をして、それから……
そんな当たり前のことがひどく昔のことのように感じられた。

しばらくして肩にふわりとした感覚。
あの鳥が戻ってきたようだ。
省10
216: 2016/09/19(月)02:31 AAS
どうしたものかと更に壁をまさぐる。

目線の辺りの壁を調べることを辞め、上部の空洞へと繋がるとっかかりに手をやる。
それ自体はかなりしっかりしたような造りに思えたが、
生憎ここから腕の力だけで壁をよじ登れるほどの筋力はない。

諦めて壁から手を離そうとした瞬間、なにかに触れた。

「ヒッ!」

反射的に腕を引き、壁から一歩後ずさる。
省4
217: 2016/09/19(月)02:36 AAS
再び壁の前まで近づき、恐る恐る腕を伸ばした。
手探りで先ほどの物体を探す。

あった。

それは手のひらに収まるほどの大きさだった。
四角い形をしている。
陶器のような感触。冷たい。

私はそれを両手で包み込む。
省4
218: 2016/09/19(月)06:16 AAS
ピィイイイイイイイイイイイイイ

耳をつんざくような、けたたましい鳴き声。
私はそれに身体を硬くする。

「え!? あ、ちょっと……!」

瞬間、ばさばさという羽音。
続いて私の手にのしかかるような羽毛の感触と、ずしりとした重み。

どうやら鳥はこの四角い物体の上に乗ってしまったようだ。
省4
219: 2016/09/19(月)06:18 AAS
「……これを、持っちゃいけないの?」

鳥からの反応はない。
ただ、その場から動く気配はないようだ。

「……わかったわよ」

根負けした私は四角い物体からそっと手を離した。

ほどなくしてばさばさという羽音。
どうやら鳥もそこからのいたようだ。
省6
220: 2016/09/19(月)06:22 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど なもり 同人                                                          
221: 2016/09/19(月)06:23 AAS
チラリと後方を見やる。

果てしない暗闇。

最奥にはふわふわとした壁があった。
調べてはみたものの、そこから先に進めるような気はしなかった。
だからこちら側に出口があると信じ、ここまで歩いてきた。

(また戻るの? この道を…………?)

選択肢の一つに入れない訳にはいかないだろう。
省8
222: 2016/09/19(月)06:27 AAS
ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!

先ほどよりも、更にけたたましい鳴き声。

鳥は肩の上に乗ったままばさばさと翼をはためかせている。
それは悲痛なほどに何かを訴えかけているように聞こえた。

「ま、またなの!?」

私は慌てて身体を反転し直す。
元の位置へと戻ったところでようやく鳥はおとなしくなった。
省11
223: 2016/09/19(月)18:08 AAS

224: 2016/09/19(月)19:01 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど なもり 同人                     
225: 2016/09/19(月)19:12 AAS
SSスレだったのかここ
226: 2016/09/19(月)22:05 AAS
よっぽど面白い
227: 2016/09/19(月)23:14 AAS
歳納京子 ゆるゆり 京綾 結京 ねんどろいど なもり 同人                                             
228: 2016/09/20(火)02:20 AAS
少し考える。

この状況で私が取れる行動は限られている。
道を引き返すのは、やめておこう。
となれば……。

目の前の、壁。
私はどうしても『あれ』が気になった。
調べずには、いられない。
省14
229: 2016/09/20(火)02:26 AAS
瞬間。

身体の自由が効かなくなる。

「……え?」

理解が、追いつかない。

次にやって来たもの。
省6
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