[過去ログ] 【この檻を抜けろ】能力者スレ【明日を掴むために】 (1002レス)
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(2): ◆3inMmyYQUs [sage saga] 2019/02/28(木)23:21 ID:EMfmuGoYo(6/8) AAS
>>127>>128

【――状況を理解した二人を】
【己が正義を真っ直ぐに歩めない葛藤に苛まれながらも“選択”をした彼らを】

【女は微かに緩く細めた瞳の表面に映していたが】
【彼らの絞り出した言葉を耳朶に拾うと、ぽつり、一滴、言を零した】

【「――――わたしは、」】

  …………わたしは 〈くろまく〉なんですか?
省13
131
(2): ◆3inMmyYQUs [sage saga] 2019/02/28(木)23:22 ID:EMfmuGoYo(7/8) AAS
【――裂帛の反響が無限の彼方まで伝播し、霧消した頃】
【それを何かの誤謬にしようとするかのように、再びか細い抑揚に戻った】

  ――違う、

    違うんです。

  わたしは――
省9
132: ◆3inMmyYQUs [sage saga] 2019/02/28(木)23:24 ID:EMfmuGoYo(8/8) AAS
/というところでわたくしからは以上にさせていただきます。
/細かいところは追々舞台裏で。
/お待たせ気味になってしまいましたがお付き合いありがとうございました!
133
(1): [sage saga] 2019/02/28(木)23:33 ID:V+ObTQOz0(4/4) AAS
>>129

……………………?

【ぱちりと瞬き。惑った首が傾げられるのだろうか、こんな風に抱きしめたこと、あったかしら。――そう思っているのに違いなかった。そうだとしても、口には出さず】
【ただ困惑ばかりを表情に宿して、――抱きしめた背中を撫でさすりながら、時々頭も撫ぜるのだろう。それが奇妙に大人びていた/だって****はそうされたかった/それは誰?】

あう……お母さん、だいじょぶ……? ……――今日、お家に帰る……? お月様、今度でも、よくて――いいよ……?

【難しいことを言っている気がした。だって私はお母さんをいつだって護るのに。――お母さんだってきっと私を護ってくれるのでしょう。それだけのはずなのに】
【それだけでない気がしてしまうのはどうしてだろう。――けれどそれは気を使いすぎの産物なのかもしれない/きっとそうなんだろう。彼女は悲観的に考えすぎるところがある】
【それでも記憶を喪って以来、――怖かったはずの水にも触れるようになっていた。暖かいお風呂にたっぷり浸かってくつろぐのが好きだった。写真も嫌いだったけど、平気になって】
【二人分の心臓の音を重ねたら気づけば呼吸までも揃うのだろうか。――――そうしてあなたの呼吸、落ち着くのなら。お月様なんてものは、毎日昇るのだから】
【――今日でなくてもいいよ、なんて、提案していた。そうだとしても、車を運転するのは貴女なのだということは結局忘却しているのに違いない。自分はできやしないんだから】
134
(1): ◆zlCN2ONzFo 2019/02/28(木)23:36 ID:SWRtMclZ0(4/4) AAS
>>128>>130>>131

「黒幕……」
「何を言っている?お前は今まで……」

【曽根上ミチカが成していた事、それは十分に黒幕の行動のそれで】
【本人も認めていなかったのだろうか、黒幕であると】
【故に、抗議も疑問も弁解も、全く意味が解らず】

「お前、お前一体……何を言って……」

【言い知れない恐怖、悪寒が全身を巡り】
【次には、世界は途切れ、元いた場所に居て】
省2
135: ◆r0cnuegjy. [saga] 2019/02/28(木)23:45 ID:xq2JImVuo(3/3) AAS
>>130>>131>>134

【次の瞬間、白昼夢を見ていたかのようにディミーアは街中に引き戻されていた】
【深い嘆息が吐き出される。周囲がどうだと調べる気にさえならない。どうせ、何も見つかりはしないだろう】
【昔、酒場で知り合った酔っ払いから聞いた東洋の怪談を思い出した。詳細は思い出せないが、似たようなものだ】

全く…………不可解な現象ばかりだ
いつからこの世界はこんな摩訶不思議になっちまったんだか
この調子じゃ、明日には天地がひっくり返るな…………

【論理を携え技能を行使する魔術剣士には、理解しがたい現象の連続は堪えていた】
【分かることと言えば、曽根上ミチカがどういう理由か一緒に何かをする気になったということだけ】
【デートなんかも付き合ってくれるかもな、などという下らない考えは大して笑えない冗談だったので即座に焼やして捨てた】
省3
136
(1): ◆zqsKQfmTy2 [sage saga] 2019/03/01(金)20:34 ID:C6t+ieYtO携(1) AAS
>>133

【重なる鼓動、同じタイミングで脈打たないからこそのシンフォニー】
【心地いいと思った。重ねる身体、重なる鼓動、そして隙間から聞こえる幼い息遣い】

【きっと白神鈴音はこうされたかったのだ――陳腐な言い方をすれば愛されたかったのかもしれない】
【彼女を熟知する人間が居たなら今の光景は間違いなく目を疑う様なそれである】
【卵が先か鶏が先かは兎も角―――原因は明白。白神鈴音である。自分も鈴音に等しい存在なら】
【それでいてとことん迄鈴音では無い綯交ぜならば、護る事も愛する事も無償であるのだろう】

………大丈夫よ、大丈夫。【その言葉は自分に"も"言い聞かせて】

【それでいて、リリーの心配を取り除こうとするから】そうね、悪いけれどその言葉に、…甘えるわ。
省5
137
(1): [sage saga] 2019/03/01(金)21:38 ID:I5YjwjGg0(1/2) AAS
>>136

【愛されたかった、――きっと半ばほどはそれが正解だった。それでいて、もう半ばほどは、きっと、間違えていた】
【きっと彼女はどこまでも愛されていたくて、そうしてそのまま生きて行きたかった。ほんの短い時間で終わる平穏ではない、ずっと安心して生きていられるような】
【子供がお母さんもお父さんもいつか死んでしまうと分かりながら、――そんな日は実は未来永劫来ないんじゃないか、と、なんとなく信じているみたいに】

【――結局彼女のいのちに足りなかったのは安堵であるのだろう。一つ手に入れたのだとしても壊れてしまうの。そうして、何とか積み上げてきた時間の、その土台すらひっくり返され】
【生まれた意味さえ分からない辛い世界であるのだから、全部放り出してしまった。その癖に、無邪気に笑う抜け殻を妬んで止まぬのだから救えない。だって救われたこともないのに】
【子供がいい子で順番を待てるのは待っていたら最後に必ず自分の分があるって信じていられるだけの人生があったから。ならば、その信頼を世界に抱かぬ/抱けぬ子供は、】

――――――、うん。

【――――――、何か言いたげな間を横たえて、けれど彼女は頷くのだろう。その言葉を信じるしかなかった、取り繕われた表情に、騙されるふりをして】
【けれど心配までも目減りするはずもないなら、背中を撫ぜる手つきは変わらぬまま。それしか知らないみたいに、――そうして事実それしか知らないのだから】
省7
138
(1): ◆zqsKQfmTy2 [sage saga] 2019/03/01(金)22:58 ID:YU7UDCq/O携(1/2) AAS
>>137

【彼女は知る由も無い。けれど白神鈴音は知っている筈だった――抜け殻だって別の生き物だって】
【当然の話だ。救われたいと願ったのは白神鈴音。ならば抜け殻のリリーが救われたって意味がない】
【意味が無いのに―――なのに、歪な親子の真似事を続けるのは何故か。理由を求めてもたどり着かない】

【言葉では割り切れない感情が胸を渦巻けど、白神鈴音の記憶に飲まれぬ為の防衛でもあり】
【そして彼女自身も今の関係は不思議と嫌じゃなくて、寧ろ安らぎさえ抱いていたのかも知れない】

――――……、横になりたい。リリー、身勝手を一つ口にするわ。
膝枕を、お願い出来ないかしら。月だけを見ていたら吸い込まれてしまいそうだから。
リリーの顔も見ていたいというのもあるけれど……、だから不安げな顔をしないで。

(そうしたら私まで不安に染まって、飲まれてしまうもの)
省4
139
(1): [sage saga] 2019/03/01(金)23:13 ID:I5YjwjGg0(2/2) AAS
>>138

【ならば彼女だって思っていなかったのかもしれなかった。――まさか、全く他人の記憶の中から、空っぽになって楽しそうに生きている自分/他人、見ることになるだなんて】
【故に妬ましい。故に憎らしい。――けれども、彼女は記憶でしかない。現在も続く人格ではないから。そんな彼女が続きを始めるとしたなら】
【それは入れ物であるキャロラインを食い破った時か、――それとも何かの要因で、眼前にて心配げに表情を陰らすリリーが、再び、その名前を思い出すときのことなのだろうから】

――うん、する、するから――、――身勝手、なんかじゃないから、……おかあさん……。
くるしい? いたい……? ――――、

【――膝枕だなんていくらでもするからと。泣きそうな声が即座に許可した、地べたに座ってしまったら、どうぞって太もも、提供するから】
【あまり肉付きのいい身体をしているわけじゃないから、どちらかといえば心地は悪いのかもしれない。そうだとしてもせめて楽になるよう、楽であるよう、努めて】
【暖かな指先が頻りに頭を撫ぜるのだろうか。この程度のことを叶えるのだなんて大変でもなんでもないなら、身勝手であるはずはなかった。――なれば】
【投げかける声はいつかと似ていたとして全く異なるもの。いつかはぞおっとするほどに冷たい目をしていた。――いまは、色違いの双眸、涙すら浮かべて、のぞき込む】
省8
140
(1): ◆zqsKQfmTy2 [sage saga] 2019/03/01(金)23:48 ID:YU7UDCq/O携(2/2) AAS
>>139

【膝枕の感触はお世辞にも良いとは言い難いものだったけど、少しでも心地良くしてようとする】
【そんなリリーの精一杯の努力が骨身に染みて、どんな状態でも心地良いって甘やかしてしまうのだった】
【湿った感情が込められた言葉も、頬を濡らしかねない涙も――背中を後押しして】

大丈夫よ、大丈夫。苦しくもない、痛くも無いから。
ありがとう、リリー。――――……むしろ暖かいの。

痛みも苦しみもあったとして、今はリリーのお陰で随分和らいでるから。

【薄手のコートを羽織られれば、リリーを慮る表情を浮かべたけど】
【結局好意に甘えてしまうのだった。ひっそりと咲いてる花が風に揺られるみたいに顔を動かせば】
【それは気を許す者に対する特有の仕草。―――次に紡がれる言葉を彼女は静かに聞いていた】
省10
141
(1): [sage saga] 2019/03/02(土)00:04 ID:y6v6DfV50(1/2) AAS
>>140

【――告げられる礼に、彼女の顔は綻ぶのだろう。涙を少しだけ遠くに退かして、微かに顔を覗かす柔らかさ。苦しくない。痛くない。それだけでうんと安心したらしい】
【ましてや暖かいと言ってくれるなら、――それで嬉しくなってしまう。単純と言えば単純なのだとして、病的なまでの不安症、きっと、人生の中身についたもの、だったから】
【よかったって言わないけれど、表情が態度がそう語っていたから。ひゅうひゅう吹く風はきっと冷たいから、せめて、貴女のところまで届いてしまわぬように】

うん、――、いっぱい。いっぱい、あったよ、あったの――。お母さんとも、行きたかった。お花の名前、おしえてほしかったの……。
今度行きたいところもあるの、――今度一緒に行こうね。かみさま?っていう人が、住んでるところ……。テレビでやっていたの、大きな建物があって――。

【はじめは頑張って紡いでいた言葉が、――ある時点から、いくらか楽しげな声へと変わるのだろうか。曰く、花の名前を教えてほしかったのだと、】
【今度行きたいところだってあるのだと言う。――勝手なお出かけはあまり推奨されていなかった。けれど、彼女がお昼の間、貴女の居ない間抜け出すことなんて日常茶飯事で】
【外猫を家の中で飼うのは難しいみたいに、勝手にお外に出て行ってしまう。――ああそれで人込みで動けなくなって"救助"されたこと、貴女はもう、覚えていないのかしら】

人がいっぱいいるところ、まだ、ドキドキするけど――。――お母さんと一緒なら、ね、私――きっと大丈夫、だから……。
省7
142
(1): ◆zqsKQfmTy2 [sage saga] 2019/03/02(土)00:35 ID:Zr9yrS4LO携(1) AAS
>>141

【身に覚えのない出来事を耳にした時、ああ、またかと内心で落胆する】
【リリーに対してではなく、それを忘れてしまった自分自身に対して】
【だけどそれはもう日常茶飯事であるから、身に覚えがないとしてもリリーが観測してる】

【だったらそうなのだろう。お迎えをした事もあるのだろう――それは宛ら今のリリーと同じ】
【一週間しか持たない記憶、ならば八日目はリリーと同じで無垢だから素直にそれを受け入れる】

――――、良いわよ。今度のお休みの日にでもリリーの行きたい所、連れてってあげましょうか。
お花のなまえ、今度は教えてもらいましょうね。序に逃げてしまったわんちゃんの名前も。

ねえ、リリー。アナタが望むなら、ワタシは何処にだって連れてってあげる。ワタシ達は何処にだって行けるもの。
省15
143
(1): [sage saga] 2019/03/02(土)00:59 ID:y6v6DfV50(2/2) AAS
>>142

――――――私が困っている時、お母さんがいつも助けてくれるの。

【だから落胆だなんてすることないの。――言葉としては出てこない感情、柔らかく頭を撫ぜる指先まで届くのだろうか、そうして、伝わるのだろうか】
【覚えていないのだとしても、助けてくれたのだから。――それを私が覚えているのだから。思い出せなくたって、私がそのことをお話してあげられるから、だから】

ほんと!? そしたら、私、ケーキ屋さんも行きたいの。この前買ってもらったところ……。駅前のケーキ屋さん。いちごのケーキ。
――桜、ってお花も、見に行きたい。だけど、それは、もうちょっと春になってからだって。テレビで見たの。川じゅうにいっぱい、いっぱい、花びらが散らばって。
――――川がピンク色になるんだって! 見てみたいな――、桜の花が咲いたら、もっかい言うね。だから見に行こうね――。

【ケーキ屋さんの思い出も、きっと、彼女の中にしかないのだけれど。駅前のケーキ屋と言えば思い浮かぶ店舗もあるのだろう。いちごのケーキ、買ってもらったのだと言って】
【それから、もう少し春になったら桜の花だって見に行きたい。――。やはり記憶がなくとも興味を持つものは変わらぬのかもしれなかった。桜の花、は、"彼女"の色/花】
【おそらくは花見シーズンを前にしたニュースの特番でも見たのだろうと思われた、――「お団子食べるんだって」とか「桜餅っていうのもあるって」とか、食い気が目立つけど】
省8
144: ◆r0cnuegjy. [saga !nasu_res] 2019/03/02(土)13:53 ID:GgNJShfDo(1/32) AAS
//テスト
145
(2): ◆r0cnuegjy. [saga !nasu_res] 2019/03/02(土)14:05 ID:GgNJShfDo(2/32) AAS
【その日のアルターリは付近全域が霧に包まれていた】
【水の国はその名のとおり水が豊富な土地を有する。河川に湖、海と水源には事欠かない】
【また自然が豊かなことでも知られている。種々の山脈も国に並び立っていることは周知のことだ】

【しかし、それにしてもこの霧は異常だった。何せ広大な範囲に存在するアルターリの全てが外部から見えないほどなのだ】
【それだけではなく、アルターリから十分に離れているはずの場所から既に視界を遮られている。あまりにも範囲が広すぎる】
【地理条件的にもここまでの濃霧が発生するような状況ではなかった。すなわち、これは何かしらの異変だということだ】

【調査隊のいくつかはこの霧へと入っていき、そして二度とは帰ってこなかった】
【アルターリへと向かう一行はその霧に覆われることとなる。前後左右の何もかもが分からなくなり、ただ前に進むことだけを強いられる】
【風景が止まったように霧だけが無限に続く。時間の感覚さえ曖昧になる中、ひたすらに進めばやがて彼らは目的地にたどり着く】
146
(1): ◆r0cnuegjy. [saga !nasu_res] 2019/03/02(土)14:07 ID:GgNJShfDo(3/32) AAS
【────その場所には異臭が漂っていた】
【街の風景はなんら変わりない。数ヶ月前同様に廃墟と化したビル群が墓標のように立ち並ぶだけだ】
【ただ異常なのはその異臭。そして道端に転がったいくつかの衣服と、付近に見つけることができる黄褐色の水たまり】

────あら、いらっしゃい

【女の声だった。大通りの中央に、一人だけ生者がいた】
【美しく透き通った青い長髪が風に靡く。薄手のコートを着込み、寒空の下、脚だけを露出させている】
【姿だけ見れば生存者にも見えた。しかし髪と同色の青い瞳は、現れた人間たちを獲物として捉えていた】

まだ来るなんて、ここは狩猟場としては最適ね
獲物を追い回すんじゃなくって、獲物から来てくれるんだもの

本当に最高ね────!
省3
147
(2): ◆r0cnuegjy. [saga !nasu_res] 2019/03/02(土)14:12 ID:GgNJShfDo(4/32) AAS
【────その場所はまさしく戦場跡だった】
【通りに面する建造物はいくつも破壊され倒壊し、瓦礫となって山積していた】
【道にはいくつもの死体。格好から水の国の軍人だと分かるだろう。潰され、切断され、引きちぎられ、あらゆる死に方をしていた】

────待っていたぞ、脆弱なる人間ども!

【男の声だった。全身に響き渡るような力強い咆哮にも似た声だった】
【彼らの眼前に立つ唯一の存在。全身を黒々とした鎧で覆い、両手には幅広の両刃剣を握りしめる】
【銀の短髪と精悍な顔つきを持つ男が、敵意と戦意を持って立ちはだかっていた】

この戦場はあまりにも手ぬるい。今度こそ強者が来たことを願うぞ
さぁ名乗りを挙げよ! さすれば墓標に穿つ名も残ろうぞ!!

【男は剣を掲げて高らかに宣言をする。この場の惨状を作り出した者が誰かは言うまでもないだろう】
省1
148
(1): 『Kill Dragoon』◆1miRGmvwjU [saga] 2019/03/02(土)14:20 ID:kAxThtV8o(1/16) AAS
AA省
149
(1): ◆moXuJYo6C0cW 2019/03/02(土)14:32 ID:8+4y9E5i0(1/12) AAS
>>145
アルターリ……ただでさえ、完膚なきまでに踏みにじられたのに、まだ……
この霧は、間違いなく人為的なものだろうけど……能力なのか、それとも……

【ギア・ボックスは濃霧の中に踏み込んでいく。まだ見ぬ邪悪に挑むべく】
【どれほど歩いたのか、わからなくなった頃に。それと出会った】

>>146
……さて、獲物として適当かどうか。見ての通り、血も肉もないもんですから

【皮肉っぽくそう漏らしながら、かしゃかしゃと乾いた足音をさせて歩いてきたのは、独りでに歩く人形だった】
【少し長めの茶髪。無機質な青い瞳。人とは違う質感の肌をした細面。白いシャツに青いジャケット、深緑のカーゴパンツに黒いスニーカー】
【服を下から押し上げる四肢の球体関節は、女性のそれとはまた違った異質さを醸し出していた】
省7
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