【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【7頁目】 (783レス)
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718: ◆QhFDI08WfRWv [saga] 2022/10/09(日)23:57 ID:TYxW3c520(3/3) AAS
「これは……っ」

血を見て叫んだり腰を抜かしたりとしないのはさすが医療従事者と言うべきなのだろうか
それとも、バーテックスの襲撃による惨状を経験して、耐性がついたからなのか。

駆け寄ってきた2人は血を踏まないよう跳ねるような足取りで陽乃に近づく。

「お怪我は?」

陽乃「……別に」

「これは、その……久遠様が?」

陽乃「私が出来ると思う?」

車椅子でどうにかと言った状態の陽乃。

陽乃自身が怪我をしているならともなく、
そうではない誰かの血が流れている通路を見てよく聞けたものだと睨むような眼をした陽乃だったが、
突っかかるようなことを言わずに首を振る。

陽乃「私が来た時からこの状態だったわ。貴女達こそ何か見ていないの?」

「いえ、なにも……大きな音がして、急いで戻ってきたので」

陽乃「……大きな音。ね」

陽乃もはっきりと聞こえたため、間違いなく周囲に響き渡っただろう。
響き渡ったはずなのに、すぐ近く病室から人が確認に出てくるようなこともないのは、勇者のための隔離措置が取られているからだろう。

「とにかく、ここにいるのは危険ですから、病室にお連れします」

看護師の1人はそういうと、陽乃の乗る車椅子の持ち手を掴んで、
病室の方へと反転させる。

1、任せる
2、そんなことより、乃木さんの病室にお願い
3、白鳥さんのところにお願い
4、暫くここにいるわ

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