【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【7頁目】 (783レス)
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549: ◆QhFDI08WfRWv [saga] 2022/09/13(火)23:09 ID:JKmsMeha0(3/4) AAS
√ 2018年 10月10日目 夕:病院

そうっと……。

起こさないようにと気遣いながらも、
どうしてもと触れてきただろう手の感触が伝わってきて、陽乃は薄く目を開く。
かといって、開いたところで何かが見えるわけでもない。

歌野が傍にいない分、いてくれていた時に比べると回復が遅い。
それでも歌野が水都との繋がりを持っているおかげか、
陽乃へと回ってくる生命力は強く感じられる。

とはいえ、まだまだ本調子には時間がかかる。

陽乃「ん……」

ほんのりと力を感じる。
水都や歌野のそれとは絶対的に違っているけれど、
馴染みあるものがあるそれを持っているのはひなただろうと、陽乃は判断する。

九尾にしては微弱だと感じるなら、候補はそれ以外にないからだ。

陽乃『戻ってきたのね』

ひなた「す……せ……て……て……」

ひなたは何かを言っているようだが、
耳ではその全部を上手く聞き取り切れず、流れ込んでくる内側がそれを教えてくれる。

陽乃『別に、構わないわ』

元から眠りが浅く、邪魔をされたと憤るようなものでもなければ、
一日中寝ていれば身体が回復するわけでもないから、
起こしてしまって。と、謝られたって意味もない。
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