【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【4頁目】 (999レス)
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83: ◆QhFDI08WfRWv [saga] 2021/06/08(火)23:56 ID:03k9jCpNo(4/4) AAS
言われて、顔を上げる。

そんな顔をしたつもりはなかった。

褒められても、煽てられても、

一喜一憂もなく、淡々と受け流しているつもりだったのに。

陽乃「……」

目の前にいる女性は打って変わって、やや深刻そうな顔をしていて

陽乃は、女性の方が悲しそうな顔をしているはず。と、眉を顰めた。

「私達なんかよりもずっとずっと若い子たちが、命を懸けてくれていることが、申し訳ないわ」

陽乃「そうしないと生きていけないだけです。白鳥さん達はともかく、私は誰かを守っているつもりなんてありません」

「……そうなのね」

女性はそれを否定しなかった。

ただ、表情は口よりも雄弁にその心の内を語っている。

「ええ。それでいいのよ」

陽乃「……」

「私達と貴女達。どっちが長生きするべきかなんて、言わなくても分かっているから」

自分のためでいい

そのついで、その偶然

たまたま取りこぼされなかっただけの命であるとしても自分は構わないと、女性は穏やかに言う。

「もし、私たちのことを守るために昨日のようになっていたんだとしたら……ごめんなさいでもありがとうでも、言葉が足らなくなっちゃうじゃない?」

女性は、陽乃の頬に手を伸ばす。

皴のある、年季を感じる手が頬にざらざらと触れる。

「だから、ここに置いて行って頂戴」

陽乃「まだその話は――」

「いいえ。もう何度も聞いたお話だもの。もう十分。老い先短いものに、いつまでも付き合っていくことはないのよ」

1、楽には死ねないとしてもですか?
2、同情を誘おうなんて無駄です
3、知りません。私には関係のない話です
4、その責任を問われるんです。私達は
5、何も言わない

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