【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【4頁目】 (999レス)
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73: ◆QhFDI08WfRWv [saga] 2021/06/07(月)23:19 ID:RWlYliwno(4/6) AAS
参集殿の外に出ると、参道にはぽつぽつと人影が見えた。
おみくじを買ったりはしていないが、お参りをしているようだ。
中には絵馬を書いている人までいるみたいで、
昨日の陽乃の力による不安がここに足を運ばせたのは確認するまでもないだろう。
陽乃「……」
地震があったと、水都は言っていた。
その影響で残っていた前宮の御柱まで倒壊してしまったとのことで、
人々の不安と恐怖は最高潮になっていたに違いない。
水都達の努力の甲斐あって、
今すぐに結界が壊れてしまうことはないと納得して貰えているとは思うが。
「あら、もう外に出てきて平気なの?」
陽乃「……はい。大丈夫です」
参拝に来ていた高齢の女性に声をかけられて、陽乃は努めて笑みを返す。
陽乃「私が誰だか知っているんですね」
「あまりお顔を見せない勇者様だってお話は聞いていたの。タマちゃんが、貴女は人見知りだから。なんて笑いながら話していたから、声をかけるか迷ったのだけど、でも昨日、頑張ってくれたって歌野ちゃん達から聞いたから」
女性は思い返した笑みを携えて穏やかに語ると、ありがとう。と頭を下げる。
陽乃「お礼を言われるようなことをしたつもりはありません」
「そう? どうして?」
陽乃「事情があるからです」
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