【ミリマスR-18】舞浜歩の抱えたトラウマを上書きする話 (24レス)
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6: オーバーライト 5/19 [sage saga] 2021/03/14(日)00:23:14.56 ID:Xw+hWuzl0(6/21) AAS
 一人目の師匠よりも若く、言葉の壁も無く、何かと世話を焼いてくれる二人目の師匠に、歩はプライベートな信頼も寄せていた。次第にそれは好意となっていき、彼女にとって初めてのボーイフレンドにもなった。

 十七歳の誕生日を迎えてしばらくした、ある日のことだった。その日も歩は、ハイスクールの授業を終えてすぐに地下鉄に飛び乗り、「いつもの場所」に向かった。ダンスに打ち込める幸福、新たな成長への期待、そして、恋人との一時を過ごせるときめき――色とりどりの興奮が内心で泡立っていた。

 その日のストリートから引き上げる頃になって、歩は師匠から「今日は泊まっていかないか」と誘われた。歩は了承した。そういった体験は耳にしたことはあっても、実体験は無かった。不安もあったが、彼とならば大丈夫だろう、という漠然とした安心感に、歩は身を任せきっていた。

 ベッドルームに案内されたとき、歩は突然、埃っぽいベッドに力づくで押し倒された。心を許していた彼と同じ顔があるのに、そこに彼はいなかった。口を押さえて覆いかぶさろうとしてくる恋人のギラついた眼光に、歩は身の毛がよだつ覚えがした。ショートパンツの中へゴツゴツした手が押し入ってきた。そのまま体内に、指のようなものが突き入れられた。鋭い痛みが脳天を貫いた。彼の背後にはもう一人の男がいた。Tシャツが裂かれる音が、遠雷のように歩の鼓膜を打った。その刹那、右脚が唸りをあげた。目の前のシャツの中央にあった三日月を、思い切り蹴り飛ばし、体が命じるままに歩は飛び起きた。

 恋人から強姦魔へ成り下がった彼がひるんだのを尻目に、跳ね起きた歩はもう一人の男も突き飛ばし、内開きのドアを抜け出して一心不乱に走り出した。タンクトップの上に重ね着していたTシャツはもう使い物にならなくなっており、疾走しながら破って放り投げた。
省5
19: オーバーライト 18/19 [sage saga] 2021/03/14(日)00:34:07.56 ID:Xw+hWuzl0(19/21) AAS
 結局、コンドームは一箱分丸々使い切ってしまった。疲労感でいっぱいになって仰向けになる俺の横で、歩は腕枕に頭を預けてうっとりとしている。

「ね、プロデューサー……」
「ん……?」
「……ありがとう。すごく、スッキリした気分だよ」

 額を覆う前髪の隙間から、歩の目がまっすぐに見つめてくる。

「今なら、何だってできそう」
「……バンジージャンプとか?」
「うん、できる。絶叫マシンも笑顔で乗れるし、来週の撮影だって、裸でやっちゃってもいいかも」
「それはやめてくれ、炎上じゃすまなくなる」
「……冗談だってば」
省6
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