【ミリマスR-18】舞浜歩の抱えたトラウマを上書きする話 (24レス)
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1: ◆yHhcvqAd4. [sage saga] 2021/03/14(日)00:17 ID:Xw+hWuzl0(1/21) AAS
こんばんは。投下しに来ました。

【概要】
・舞浜歩さんが出てきます
・ダンス留学のくだりを勝手に捏造しています
・辛い目に遭っている描写が出てきます

以上の項目に目を瞑って頂けるならばよろしくお願いします。
19レス分続きます。
2: オーバーライト 1/19 [sage saga] 2021/03/14(日)00:20 ID:Xw+hWuzl0(2/21) AAS
 十一月の某日。いつものようにアイドルの付き添い兼外回り営業から戻ると、事務所に一通の封筒が届いていた。テレビ局からだ。手に持つとずっしりと重たかったその封筒の中には、ドラマの制作委員会名義で、様々な資料が入っている。封筒の最前にあったドキュメントに目を通すと、我がプロダクション所属のアイドルの名前が書かれているのが目についた。

 名指しのオファーだ。画像を撮影して本人にすぐさま送りつけたかった。きっと飛び上がって喜ぶだろう。だが、内容も把握せず飛びつくのは軽率だ。ムズムズするが、まずはこちらでひとしきり目を通しておかねばならない。

 それから三日後。レッスンを終えた舞浜歩を劇場の事務室へ呼び出した。オファーのあった旨を伝えると、グレートだのマーベラスだのと叫びながら、彼女は拳を高く突き上げてはしゃいでいた。

 温かい紅茶を差し出して、事務室のテーブルへ資料を広げた。歩にオファーがあったのは、月9ドラマの脇役だった。脇役とはいってもほぼ毎回登場の機会があり、主役との関係も頻繁に描かれる。劇中での比重が異なる程度で、扱いは主役と大して変わらないと言っても過言では無かった。受けることになれば相当強力なプロモーションになる。

 歩が打診された役は、幼少期から様々なダンスに触れてきたストリートダンサーの少女(名前はなく【仮】とついている)。高校卒業を前にしても自分の魂を本当に燃やせるダンスに中々出会うことができなかった。ほんの小さなきっかけから彼女が次に足を踏み入れようとしたのは、社交ダンスの世界だった。街の片隅にある小さな社交ダンス教室の門を叩いた彼女は、そこで、背景も動機も全く違う三人と出会い、二組のペアになって新たな世界へ飛び込んでいく。
省10
3: オーバーライト 2/19 [sage saga] 2021/03/14(日)00:21 ID:Xw+hWuzl0(3/21) AAS
 資料を見ていた歩が、顔を上げた。

 露出やお色気の絡む話になると途端に恥ずかしがる歩だったが、今日は違った。真っ直ぐにこちらを見つめる吊り目の視線には血気がある。

「……やるよ、アタシ」
「本気か?」
「うん」
「無理をすることはない。今回はこちらから交渉を持ち掛けることができるんだ。お願いされる立場なんだから」
「それでもだよ。だってこれって、一種のチャレンジだろ? す、すごく恥ずかしいけどさ……自分の都合のいいように変えてもらうなんて逃げみたいで、アタシは……そっちの方が嫌だ」

 歩が、金色のメッシュが入った前髪を指に巻き付けている。

 それから彼女は、かつての自分が衝動的にボイストレーニングを抜け出してしまったことを引き合いに出した。「苦手だから」「うまくいかないから」「自信が持てないから」と言い訳してできない自分に目を瞑っていたら、失敗しないが、進歩もない。弱い自分を弱いままにしているのが我慢ならない。歩は静かに、だがきっぱりとそう告げた。
省11
4: オーバーライト 3/19 [sage saga] 2021/03/14(日)00:21 ID:Xw+hWuzl0(4/21) AAS
 あまり深く考えずにソファーの背もたれに手を突き、脚をまたいで右膝をその根元へ沈める。ギチギチ、と皮革が悲鳴をあげた気がした。

「……!」
「……歩?」
「う……ぁ……っっ……!」

 色よい健康的な顔から、さあっと血の気が引いていく。数秒もしない内に首筋まで真っ青になってしまった。上半身がカタカタと震えている。瞼から涙がどっと溢れるのと、右手が口元を覆うのはほぼ同時だった。

「歩っ!」
「うぷ……!」

 考えるよりも先に、目についたライトブルーのバケツをひったくった。ソファーの足元にあった清掃用具の一切が床に散らばり、からんからんと乾いた音が反響した。そして、差し出したバケツに歩が顔を突っ込んだ瞬間、聞くに堪えない音がした。
省15
5: オーバーライト 4/19 [sage saga] 2021/03/14(日)00:22 ID:Xw+hWuzl0(5/21) AAS
 高校在学中に歩が留学先としてやってきたのは、アメリカ合衆国の大都市ニューヨーク。費用を負担してくれる家族にゴーサインを出させたのは、ダンススクールの先生の熱心で粘り強い説得と、国内の数々のコンテストでの実績と、何よりも歩がダンスにかける情熱だった。

 言葉が通じなくても、人と人は分かりあえる、と歩は小さい頃から信じていた。実際、ニューヨークのセントラルパークで出会った一人目の師匠とは、ダンスを通じて、魂で相互理解を出来ていたという実感があった。頭で思い描く通りに動けず悔し涙を流す少女の苦悩も、彼は理解していた。

 渡米して最初の内は、彼の下で歩はダンスを学んだ。ホームステイ先のブルックリンから地下鉄に乗って、マンハッタン島へ通い詰めた。セントラルパークのベンチの前、タイムズスクエアの街角、ユニオン・スクエア駅の構内、歩のダンスステージは場所を選ばなかった。チームメンバーに混じって踊っている内に、老若男女を問わず、見知らぬ通行人が足を止める。彼らは、彼女らは、オーディエンスとなって集まってくる。一緒になって踊ろうとする者も珍しくなかった。その体験はどうしようも無く歩を高揚させ、ダンスに対する情熱は留まる所を知らず高まり続けた。

 しかしながら、プロのダンサーとして師匠のデビューが決まった時にチームの解散が決まり、歩に一度目の別れが訪れた。I miss you, Ayumu.と何度も繰り返し、Eメールのアドレスを書いて渡してきた彼の顔つきから、英語の理解が浅かった歩にも、それが別れの言葉であるとはっきり刻み込まれた。涙はこらえた。夢を手にした彼を祝いたいという思いが勝っていた。

 次に歩の目に入ったのは、セントラルパークの更に北で見た、サウスブロンクスのストリートダンスバトルだった。時には誰かが持ち込んだカセットデッキから流れるランダムな音楽に、時にはDJが作り上げたセットリストに合わせ、リアルタイムに紡ぎ出されるライム。その音の流れに乗って、どちらがよりクールなダンスで己を表現できるのか、という正々堂々の勝負。多種多様な人種が雑多に集まっていたが、間違いなく、彼らには共通言語があった。
省1
6: オーバーライト 5/19 [sage saga] 2021/03/14(日)00:23 ID:Xw+hWuzl0(6/21) AAS
 一人目の師匠よりも若く、言葉の壁も無く、何かと世話を焼いてくれる二人目の師匠に、歩はプライベートな信頼も寄せていた。次第にそれは好意となっていき、彼女にとって初めてのボーイフレンドにもなった。

 十七歳の誕生日を迎えてしばらくした、ある日のことだった。その日も歩は、ハイスクールの授業を終えてすぐに地下鉄に飛び乗り、「いつもの場所」に向かった。ダンスに打ち込める幸福、新たな成長への期待、そして、恋人との一時を過ごせるときめき――色とりどりの興奮が内心で泡立っていた。

 その日のストリートから引き上げる頃になって、歩は師匠から「今日は泊まっていかないか」と誘われた。歩は了承した。そういった体験は耳にしたことはあっても、実体験は無かった。不安もあったが、彼とならば大丈夫だろう、という漠然とした安心感に、歩は身を任せきっていた。

 ベッドルームに案内されたとき、歩は突然、埃っぽいベッドに力づくで押し倒された。心を許していた彼と同じ顔があるのに、そこに彼はいなかった。口を押さえて覆いかぶさろうとしてくる恋人のギラついた眼光に、歩は身の毛がよだつ覚えがした。ショートパンツの中へゴツゴツした手が押し入ってきた。そのまま体内に、指のようなものが突き入れられた。鋭い痛みが脳天を貫いた。彼の背後にはもう一人の男がいた。Tシャツが裂かれる音が、遠雷のように歩の鼓膜を打った。その刹那、右脚が唸りをあげた。目の前のシャツの中央にあった三日月を、思い切り蹴り飛ばし、体が命じるままに歩は飛び起きた。

 恋人から強姦魔へ成り下がった彼がひるんだのを尻目に、跳ね起きた歩はもう一人の男も突き飛ばし、内開きのドアを抜け出して一心不乱に走り出した。タンクトップの上に重ね着していたTシャツはもう使い物にならなくなっており、疾走しながら破って放り投げた。
省5
7: オーバーライト 6/19 [sage saga] 2021/03/14(日)00:23 ID:Xw+hWuzl0(7/21) AAS
 二人目の師匠との別れはあまりにも突然で、あまりにも無感動だった。サウスブロンクスどころか、マンハッタン島にも歩は近づかなくなっていた。ブルックリンのハイスクールと自宅とを、怯えて往復する日々が続いた。

 ストリートから遠ざかって生きがいの喪失を覚えていたある日、体育の授業で特別講師として招かれてきた男の顔を見て、歩に稲妻が落ちた。セントラルパークの師匠だった。特別授業が始まる前からボロボロと涙を零す歩へにこやかに話しかける彼は、後光の射した神様だった。

 詳細は話さなかった、というよりもその時は記憶から抜け落ちていたが、魂を注ぎ込んでダンスに打ち込めていないことを、授業の中で少し見ただけで、師匠は看破していた。そんな歩に師匠は、自分がダンサーの他に副業で勤めているスクールを紹介してくれた。ブロードウェイダンスセンター、通称BDC――タイムズスクエア駅のすぐ近くにあるダンススタジオだった。通うのには当然費用がかかるが、自分が担当するレッスンに参加する分には、そして、レッスンの中で合格を出せるだけのパフォーマンスを発揮できたならば、費用を負担しても構わない……と彼が申し出てきた。

 歩には明確なタイムリミットがあった。日本に帰る日は一歩一歩近づいてきていた。このままアメリカでの滞在を続けたい思いは当然あったが、それは叶わなかった。ダンススクールの最終日、近日中にアメリカを離れなくてはならないとたどたどしい英語で伝えようとする歩に耳を傾け、彼は一つの封筒を差し出した。不合格として師匠へ何度か支払った授業料が、全額歩の手元へ戻ってきたのだ。

「いつかアユムのステージを見せてくれ」。最後に師匠は確かにそう言っていたのだと、歩は信じていた。
省1
8: オーバーライト 7/19 [sage saga] 2021/03/14(日)00:24 ID:Xw+hWuzl0(8/21) AAS
 日本の高校を出て東京に来てからは新宿のBDCに通い始めた、ということを最後に、歩が話を終えて大きく深呼吸した。もうすっかり日が暮れていた。一枚のソーサーの上に、使い切ったティーバッグがいくつも積みあがっている。

「歩、この話を知っている人はいるのか?」
「ダンスの話なら何人もいるけど……その……今みたいな話をしたのは、プロデューサーが初めてだよ。誰にも言えなかったんだ。誰にも言わず忘れちゃった方がいいと思ってて。忘れられたと思ってたんだけど、色々、思い出しちゃった……」

 返答に迷った。さっき見せた異変は、心的外傷(トラウマ)の発露かもしれない。芸能界でも性暴行は水面下で起こっている。全て弾いているが、枕営業を暗に要求してくる者もいた。未遂であったとはいえ、目の前に性暴行被害者がいるなんて思いもよらず、迂闊に自分の思ったことを話すのは危険だった。

「大変な目に遭ってたんだな……。話してくれてありがとう。口外はしないから安心してくれ。だが、今すぐに俺からコメントをすることは控えておく。非常に重大なことだと思うから、とにかく慎重になりたい」
「……うん」
「それで……こういうことがあってもなお、ドラマのシナリオにはそのまま乗ろう、って言っているんだな?」
「うん。あんな傷が自分に残ってたってのも、さっき初めて分かったんだけどさ……イヤなヤツにイヤな思いをさせられて、そのせいで心の自由が失われるっていうか、そんなの……ごめん、うまく言えないや……」
「言わんとすることは分かるよ。過去の出来事に未来を狭められたくないってことだろ?」
「そう、そう! それだよ。さすがプロデューサーだな〜」
省18
9: オーバーライト 8/19 [sage saga] 2021/03/14(日)00:26 ID:Xw+hWuzl0(9/21) AAS
 初回こそ難航していたドラマの撮影だったが、回を追うごとにリテイクは少なくなっていった。初めの方はパートナーと密着してダンスすることに抵抗を示していたのも今は大分慣れたようで、次第に初々しさの抜けていく立居振る舞いは、ドラマの中の少女の成長とうまくシンクロしていた。

 リテイク無しで撮影を終えた歩が主役の二人と挨拶を交わし、こちらへ駆け寄ってくる。

「指先まで意識が行き届いてて、エレガントなダンスだった」という監督の褒め言葉にすっかり上機嫌で、にやけた笑みが顔に張り付いている。

「お疲れさん。うまくやれてたみたいだな」
「ふふーん。アタシ、意外と女優向いてたりするのかな?」
「調子こいてるとまたやらかすぞ? この間はそんなこと言っててドレス踏んづけただろ」
「いやぁ、それは……ほら、アレだよ」

 スタジオから離れるに連れて、人間一人分あったスペースが狭まっていく。自分たち以外の気配が無くなる頃には、左腕に歩がしがみついていた。
省8
10: オーバーライト 9/19 [sage saga] 2021/03/14(日)00:27 ID:Xw+hWuzl0(10/21) AAS
 自宅に向かうまでの間、歩は助手席で大人しくしていた。車窓から見える景色が見慣れたものになっていく。歩のためだからという大義名分をそれらしく自分に言い聞かせたが、女を家に連れ込むことに変わりはない。剥き出しのうなじや、パーカー越しでも分かる胸元の膨らみに視線が行ってしまう辺り、何をどう取り繕おうが男は所詮男だった。歩は歩で、コンビニで購入した物品の中身を、横目でちらちら気にしていた。

 あらかじめ誰かを招くことが分かっていれば、家の中はもう少し片付いているはずだった。アイロンをかける前のシャツや、乱れたベッドも朝のままだ。ゴミを今朝出しておいてよかった。

「思ってたより、汚くないね」
「あまり家にいないからな。っていうか、汚い部屋に住んでると思われてたのか」
「だ、だって、事務室のデスクとか凄いことになってるじゃん」
「あれは仕方ないよ。ひっきりなしに書類が来るんだから」

 体が半自動的にスーツのジャケットをハンガーに提げ、何も考えなくともネクタイがするする解けていく。冷蔵庫から取り出した麦茶を、とりあえずグラスに注ぐ。ソファーに腰かけ、壁のポスターや棚のCDに目を走らせてポニーテールをさらさら揺らしていた歩だったが、グラスを受け取るなり、すぐさま中身を飲み干してしまった。

「……ベッド、大きいんだね」
省9
11: オーバーライト 10/19 [sage saga] 2021/03/14(日)00:27 ID:Xw+hWuzl0(11/21) AAS
「本当に無理だと思ったら、迷わず蹴り飛ばせよ」

 腰に手を回す。手の触れた箇所が硬直する。歩は身じろぎしたが、そのまま体を離すかと思いきや、体重をかけて寄りかかってくる。肩を掴んだ両手は、滑るようにして首に回ってきた。これから女を抱くのだ、と本能がざわつきだす。

 顎の先端をなぞると、歩は目を閉じた。しっとりした唇は引っ込み思案だったが、逃げようとはしていなかった。

「キスは初めてじゃなさそうだな」

 そうだけど、と歩は唇を尖らせた。
省19
12: オーバーライト 11/19 [sage saga] 2021/03/14(日)00:28 ID:Xw+hWuzl0(12/21) AAS
 ブラの裾から手を差し入れてずらすと、抑圧されていた果実がふわっと膨らみ、空気に晒された。顔を埋めたくなるぐらいにふかふかだ。白い素肌に、濃いピンク色がくっきりと目立っている。指で捏ねられて硬くなっていた所に、顔が吸い寄せられた。

「あ、は……っ……!」

 乳首の先端どころか、土台になる乳輪も張り詰めていた。舌で先端を転がして弾く度に、歩が胴体を引いて逃げようとした。背中を抱いて顔を押し付ける。音を立てて吸い付くと、歩は上半身全体を震わせた。

「く……くすぐったい感じなのに……びりびり来るぅ……!」

 歩の声が緩んできた。背中と肩を行ったり来たりしていた両腕に後頭部が抱きすくめられる。滑らかな肌触りに包まれるのが何とも心地よい。強張っていた雰囲気も少しずつ薄くなっていき、このままリラックスして臨めそうだと楽観的な気分にもなってきた。
省18
13: オーバーライト 12/19 [sage saga] 2021/03/14(日)00:29 ID:Xw+hWuzl0(13/21) AAS
「力を抜けるか?」
「……手、握ってもらってていい? ぎゅっ、て……」

 言われた通りに右手を預かる。一回り小さな歩の手が指を絡めてきた。ふう、と息が吐き出され、膣口の抵抗が弱まった。導かれるように指を押し入れても、強い拒否反応は見られなかった。

 歩の口元に綻びが生じた。

 未開発と思しき膣内はたいへんに狭かった。慎重に先へ進んで、指が沈み切る。奥でじっとしていると、ぎちぎちだった内壁がじんわりと潤いだした。強姦されかかった時と物理的には似たような状況であるはずだが、どうやら歩は恐怖に屈することなく、俺を受け入れてくれそうだった。

「ちょっと動かすぞ」
省17
14: オーバーライト 13/19 [sage saga] 2021/03/14(日)00:29 ID:Xw+hWuzl0(14/21) AAS
 手で触れた続きをしようと両膝を掴むと、歩は脚を閉じようとした。だが、太腿の裏やお尻に掌を這わしている内に、体温が馴染んで安心できたのか、脚が開かれていく。

「き、汚いよ、そんな所……」

 下の口とキスしようとすると、歩の声が裏返った。

「汚くなんてないよ。綺麗な色してるじゃないか」
「……そうじゃなくて、そこは……」
「いいよ。『嫌な汚れ』なんて、全部さっぱりさせてやるから」
「……うん、分かった。じゃあ、お、お願い……」

 クンニリングスを求めているとも取れる言葉を契機に、歩の股間へ顔を突っ込んだ。既にある程度の潤いをたたえていた表面の粘液をこそげ取り、交換に唾液を塗り付けていく。赤みの強い粘膜と触れ合っていると、たちまちに掬い取れないほどの愛液がしみ出てきた。
省15
15: オーバーライト 14/19 [sage saga] 2021/03/14(日)00:30 ID:Xw+hWuzl0(15/21) AAS
 ごそごそ、もぞもぞ。破瓜への不安を口にはするが、もう俺の体の陰になっていても、歩は怖がっていない。腕が首に巻き付き、掌の温もりが背中にじんわりと広がっていく。

「アタシが痛がっても……途中で止めないでね」
「……承知した」

 過剰な緊張は無い。歩が息を吸うのに合わせて体を前へ進めた。思っていたよりもあっさりと亀頭部分が埋没し、皮膚よりも熱い粘膜がぴったり密着してきた。予想された抵抗を圧倒しようとすると歩は腰を引いたが、小さな呻き声をあげると、逆に向こうから下半身を押し付けてきた。

 狭い体内へ押し入る感覚はあったが、ぬるりと滑ったおかげで、内部を傷つけずに入りきることができたようだ。

「……っ、ごめん、プロデューサー。びっくりして爪立てちゃった……い、痛いよね?」
省18
16: オーバーライト 15/19 [sage saga] 2021/03/14(日)00:30 ID:Xw+hWuzl0(16/21) AAS
 互いの肌が弾け合って、パンパンと乾いた音が立つ。俺の大切な担当アイドルは、初めて男と交わって、甘い声で喘いでいる。禁忌を犯しているのに、心はごうごうと燃え盛っている。もっといたわってやらなければならないのに。理性が必死に説得を試みるが、無駄なく引き締まった若い肉体のもたらすあまりの心地良さに、肉欲に支配された体は自らを絶頂に追い詰めていく。

「んん……ん、っ……あは……擦れる、の、すご……」

 膣肉が複雑にうねって、男性器を絞り上げる。少し気を抜いたらそのまま果ててしまいそうだ。

「歩、どうだ……?」
「き……気持ちいい、のかな……あ……今、すごく、幸せで……苦しいのとか、痛いのとか、よく分かんない……よ……」

 女性器のぬかるみが増して、ぐちゅ、ぐちゅっと卑猥な音がする。歩も感じている。確証も無いのにそう確信して、腰を振るペースが上がる。射精欲求を我慢することなんて、頭の片隅に追いやられていた。
省8
17: オーバーライト 16/19 [sage saga] 2021/03/14(日)00:31 ID:Xw+hWuzl0(17/21) AAS
「……」

 精液溜まりに排泄された白濁液を、歩はぼんやりと眺めている。手の中にそれを握り締めると、ニコニコしていた表情がじんわりと湿り出した。

「どうした?」
「……ぐすっ……ひっく……」
「や、やっぱり痛かったのか? 許してくれ、勝手なことを――」

 瞳から大粒の涙が零れだしたが、「そうじゃない」と歩はかぶりを振った。

「アタシ、最後までちゃんとできたんだ……い、一生、こういうのムリなんじゃないかって……不安だったんだよぉ……!」
省11
18: オーバーライト 17/19 [sage saga] 2021/03/14(日)00:33 ID:Xw+hWuzl0(18/21) AAS
 脚を大きく開かせても、歩は嫌がる素振りなど全く見せなかった。それどころか、「早く挿入て欲しい」と視線で訴えてくる。お望み通りに膣口へ先端をあてがう。柔らかく受け入れるどころか、歩の濡れそぼった膣はグイグイと奥へ引き込んでくる。根元まで包まれた途端に力いっぱい抱き締められて、入れた早々に達しかけてしまう。

 歩の中は一突きする度にとろけていく。可愛らしい鳴き声も、喉から絞り出すような生々しい嬌声へと変わっていく。

「あっ、はっ、あ、あ、あ……! ず、ずっと、こうしてたいよぉ……!!」

 歩の脚が絡みついて、ピストンのために後退する下半身を追いかけてくる。ぴっちり張り付いた最奥の壁が、亀頭の中でも一際敏感な所へ吸い付いて、みるみる内に余裕がなくなってくる。俺の方も優しくしてやることができなくなっていて、ぎゅうぎゅう搾ってくるおまんこに夢中になっている。

「……ふっ、ふぅ……」
省11
19: オーバーライト 18/19 [sage saga] 2021/03/14(日)00:34 ID:Xw+hWuzl0(19/21) AAS
 結局、コンドームは一箱分丸々使い切ってしまった。疲労感でいっぱいになって仰向けになる俺の横で、歩は腕枕に頭を預けてうっとりとしている。

「ね、プロデューサー……」
「ん……?」
「……ありがとう。すごく、スッキリした気分だよ」

 額を覆う前髪の隙間から、歩の目がまっすぐに見つめてくる。

「今なら、何だってできそう」
「……バンジージャンプとか?」
「うん、できる。絶叫マシンも笑顔で乗れるし、来週の撮影だって、裸でやっちゃってもいいかも」
「それはやめてくれ、炎上じゃすまなくなる」
「……冗談だってば」
省6
20: オーバーライト 19/19 [sage saga] 2021/03/14(日)00:36 ID:Xw+hWuzl0(20/21) AAS
 遠目から見ているだけでも分かるぐらい、ベッドシーンの撮影はトラブルなく進行した。一見全裸に見えてしまう恰好でカメラやら集音マイクやらに囲まれていたのに歩は平静を保っているようだった。監督から出されたOKを合図に、ベンチコートを羽織って歩はベッドから抜け出してきた。

「お疲れさん」
「お疲れ。ちょっと緊張したけど、うまくやれてたでしょ?」
「相手役の人の方が緊張してるみたいだったな」
「あー、それなんだけどさ……」

 スタジオを出て廊下を歩いている最中に歩は口ごもった。サンダルのペタペタした足音が会話の空白を埋めようとする。

「撮影入る前に『何かあっても無くてもすみません、先に謝っておきます』って言われたんだけどね。撮影中、その〜……元気になってたのがちらっと目に入っちゃった、っていうか」

 声をひそめてそう言った歩が苦笑した。
省16
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