R-18 安価とコンマでダンジョンタワー攻略 Part3 (975レス)
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783: 塔の主◆VfcsCSY7us [saga] 2022/05/09(月)20:16 ID:89jBupVV0(1/9) AAS
よし、これで投稿しちゃうかー

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ミルキィがギルド:クリムゾンの面々に辱められている頃。

タワーの別の場所に転移していたアリスにも危機が訪れていた。

(ここ、どこ… ミルキィは、クチナはどこにいったの?)

アリスは以前にも自らが起こした転移によって仲間たちと離れ離れになったことがあった。

その時は同じ場所にもう一人いたのだが、今回は完全に一人である。

疲労のせいでややぼーっとしながらも、アリスは今の状況を分析する。

「ううん。ちょっとまずいかも」

三階の吸血鬼たち、さらにミルキィシャドーとの連戦に次ぐ連戦で自身は疲労困憊、さらには迷宮のどこともしれない場所に孤立。

この状況で敵にでも見つかれば無事では済まないだろう。

(…つかれたから じっとしておこう)

幸い周囲に『生き物』の気配はない。

アリスはまず体力の回復を図るべく、壁に背を向けて座り込んだ。

(ふたりとも だいじょうぶかな)

ここにはいない仲間たちの身を案じながらも、壁にもたれかかってうとうとし始めたその時であった。

しゅるるる…

何か蠢く蛇のようなモノが…アリスの腕に絡みついた。

「っ!?」

腕に冷たい硬質な感触を覚えてアリスの意識が覚醒する。

(てき? でもいきものの けはいなんて なにも…)

しかしその何かを払いのけるにはアリスの反応は遅すぎた。

払いのけるよりも早く、腕にちくりと何か針のようなものが刺さる感覚。

そしてやや遅れて―

がくんっ。

アリスの全身から急激に力が抜けた。

(しまっ…)

なんらかの毒物のためか、たちまち身体が麻痺してしまったアリスの身体に何本もの『金属』製の触手が纏わりついていく。

『金属』。

そう、それは触手であったが生物や魔物のモノではない。

金属であり、機械。

鈍い駆動音を奏でながら蠢く、光沢を湛えた人工の触腕。

夥しい数の機械の触腕を伸ばす中枢ユニットの側面には、そいつの名称か形式番号と思しき文字が刻まれている。

この世界の『外側』から転移してきた異次元の異物。

『A-01』である。
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