R-18 安価とコンマでダンジョンタワー攻略 Part3 (975レス)
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241: 塔の主◆VfcsCSY7us [saga] 2020/10/08(木)19:57 ID:W1YC8FNq0(9/23) AAS
「!? 貴様は…」
ツバキが刀の柄に手をかける。
「おっと、待った待った! やりあうのはいいけど、まずは店じまいしなきゃ」
そういうと店主はパンパン!と手を鳴らして客たちに呼びかける。
「えー、お客様! 大変勝手ではございますが、急な来客のため本日は閉店とさせていただきます!」
「ええー」
客たちの間からブーイングが起こる。
「まことに申し訳ございません。お詫びとしまして、本日お越しの皆様には無期限の割引券をお配りさせていただきます」
「…まぁ、そういうことなら」
「重ねて申し訳ありません。今後もどうかセウェルス商店をごひいきに…」
割引券を受け取り、訝し気な表情で去っていく客たちを、店主は何度もおじぎをして見送った。
やがて周囲は静けさを取り戻し、後片付けをするバイト店員たちと店主、プリうさ一行だけがその場に残された。
「やぁ、お待たせしたね。 僕はセウェルス。もうわかっていると思うが、ミシェルくんやべリオお嬢さんと同じ吸血鬼だよ」
「…その吸血鬼が、どうして魔物たちを相手に商売などしている?」
「別に魔物だけを相手にしてるわけじゃあないが… そりゃあそれが僕の選んだ生き方、っていうだけの話さ。
お客さんとやり取りしたり、金勘定に夢中になったり、今度はどんな品ぞろえにしてやろうかとか考えたり…長いこと生きてるけど全然飽きないんだ。楽しいんだよ」
飄々とした雰囲気で語るセウェルスであったが、そんな彼の口調がやや重いものとなる。
「でもね…僕も吸血鬼のはしくれとしてこの神殿に来てしまったからには…儀式にかかわらざるを得ない」
片づけを終えたバイトのオークたちがセウェルスのもとへ集まってくる。
「やぁ、片づけは終わったかい。じゃあここからは契約書に書いてた通り、傭兵としての任務についてもらうよ」
「わかりやした、セウェルスさん」
数匹のオークたちはそれぞれ棍棒などの得物をもってプリうさたちの前に立ちはだかった。
「来るか…! 人にあだなす吸血鬼!我らプリうさが成敗してくれる!」
ツバキがずらりと大刀を抜き放つ。
ギンガもアリスも、それぞれ臨戦態勢に入り、周囲にビリビリとした空気が漂い始めた。
(さて…これで僕の行くべき道が見えるってわけだ)
初めて見せる真剣な眼差しを眼前の敵に向ける吸血商人。
(見定めさせてもらうよ、プリティーうさちゃんズ…!)
吸血商人セウェルス
との戦闘に入ります!
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