魔女娘「あなたは何ができるの?」サキュバス「うっふーんなこと」 (282レス)
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1: ◆TEm9zd/GaE [sage saga] 2019/10/19(土)13:04 ID:qFTZsmBy0(1/6) AAS
先生「今日は生涯のパートナーとなる使い魔を召喚する日です。皆さん何を召喚するかしっかりイメージしてきましたか?」

ライバル魔女「あら魔女娘さん、随分と貧相な触媒を使って召喚するのね。一生を共にする使い魔を召喚するというのに、そんな粗末な触媒しか用意できないなんて平民上がりは本当に可愛そうですわ」

ライバル魔女「そうだわ! よろしかったら私の余ったものを恵んであげましょうか? ライバル魔女様にいっっっしょう尽くしますと泣き咽び跪きながら言えたら与えてあげてもいいですわよ」

魔女娘「いらない。触媒なんかなくても召喚くらいできる」

ライバル魔女「ふん! 強がりはおよしなさいな。そんな古ぼけた手鏡一枚で何が召喚できるというの?! というかどこから持ってきたの。かび臭いし、ヒビも入ってるじゃないの」
省2
263: ◆TEm9zd/GaE [sage saga] 2021/11/10(水)15:01 ID:C9C5IjNN0(22/41) AAS
 ………………。
 ………………。
 ………………。
 
 
264: ◆TEm9zd/GaE [sage saga] 2021/11/10(水)15:02 ID:C9C5IjNN0(23/41) AAS
魔女娘「――――それでサキュ姉は私の中に封印、サキュバスは中途半端に世界催眠を獲得したというわけです」
 
零「そうか……」
 
サキュバス「やっぱり……お姉ちゃん近くにいたんだ」
 
魔女娘「やっぱりって……?」
 
サキュバス「なぜだか、マスターから懐かしい感じがして、それに淫魔の気配もしたの。だから、前にマスターの中の淫魔の力が活性化するように細工をしたんだけど……それでお姉ちゃんが目覚めたんだね」
 
省32
265: ◆TEm9zd/GaE [sage saga] 2021/11/10(水)15:03 ID:C9C5IjNN0(24/41) AAS
 ――後輩視点
 
後輩「ちっ、正体がバレたな」
 
 途中まではうまく行っていた。
 不信感は抱かれながらも、それでも敵対するといったところまでは行ってなかった。
 おかしくなったのは、魔女娘が気絶してから。
 
 心の中に封印したサキュ姉とあったか。
 ここ最近封印のかかりが甘くなっているのは感じていた。
省8
266: ◆TEm9zd/GaE [sage saga] 2021/11/10(水)15:04 ID:C9C5IjNN0(25/41) AAS
 私は使い魔との特性の同調が強く出る体質だ。例え転生してもその使い魔が生きていれば同調が続く。
 だから今の私には三つの力がある。
 一つ目は、私本来の魔法の才能。
 二つ目は前世で私の使い魔だったサキュ姉のサキュバスとしての能力。
 そして三つ目。私の初めての使い魔。その能力。私が初めて召喚したのは神と呼ばれる存在だった。だから私は転生とやりなおし二つの能力を使える。
 やり直しは現在二回目。一回目のときは女神の加護の所在を確かめるだけで終わった。
 だが、そのおかげで今誰が女神の加護を持っているか把握している。
 私は今そいつのところに向かっている。
 転移を繰り返し、学園へと戻ってきた。
 
省24
267: ◆TEm9zd/GaE [sage saga] 2021/11/10(水)15:05 ID:C9C5IjNN0(26/41) AAS
 加護というのは要は遺志の力だ。
 特別な力を持っている人が死後、その意思が特別な力となって誰かを守る力となる。
 守護霊という言葉が近いかもしれない。
 ともかく加護には元となる人物がいるということを覚えておいてほしい。
 そこで女神の加護のことだ。
 女神の加護は言ってしまえば私にだけ効く特別な力だ。
 私の力を封じ込める力がある。
 それはなぜか。加護のもととなった人物が影響している。
 私の姉なのだ。
 姉は救国の女神と呼ばれ、災厄の魔女を倒した人物。
省17
268: ◆TEm9zd/GaE [sage saga] 2021/11/10(水)15:06 ID:C9C5IjNN0(27/41) AAS
 加護は他者への譲渡は不可能だ。
 ただし、加護自体の意思で所有者を変えることはある。
 だから誰が持ってるかは分からない。それを周回で突き止めた。
 奪い方は簡単だ。加護を持ってる人間を殺せばいい。
 そうすれば行き場を失った加護は自然と一番近くの人間につくこととなる。
 だから、友魔女を殺せば女神の加護が手に入ると思ったのだが……
 
後輩「お前……」
 
 私は焦った。
省21
269: ◆TEm9zd/GaE [sage saga] 2021/11/10(水)15:07 ID:C9C5IjNN0(28/41) AAS
友魔女「死ぬんですか」
 
 ボロボロの彼女は虫の息になりながらもそう問いかけてきた。
 
後輩「ええ。この周回はこれ以上何かやっても無駄だから」
 
友魔女「だから死ぬんですか」
 
友魔女「死ぬんなら、私のために役立てろ」
 
省23
270: ◆TEm9zd/GaE [sage saga] 2021/11/10(水)15:10 ID:C9C5IjNN0(29/41) AAS
 ――友魔女視点
 
 前世の私は孤独だった。
 私の孤独を埋めてくれたのはゲーム。とりわけ乙女ゲーだった。
 ゲームの世界では王子様達が私に優しくしてくれる。私に愛を注いでくれる。
 けど、それだけで十分とはいかなかった。
 いくら王子様たちに愛されようと私の中になにか物足りなさを感じた。
 その物足りなさを埋めてくれたのが、ゲームの中の魔女娘だった。
 
 初めての感情だった。
省16
271: ◆TEm9zd/GaE [sage saga] 2021/11/10(水)15:12 ID:C9C5IjNN0(30/41) AAS
 私の存在意義について悩み、意識の底に深く沈んでいく。
 そんなときだった、後輩が現れた。
 そして明かされた彼女こそが災厄の魔女だと。
 怪しいとは思っていた。本来彼女はこの世界に深く関わるようなキャラクターではないというのに、色々と分け知りすぎた。
 そんな彼女が告げる。私の女神の加護が欲しいと。
 
 私は笑いそうになった。
 どうして彼女がそのことを知っているかは気になったが、だが、そんなことはどうでもいい。
 私にその加護はない。
 私に女神の加護を持つ資格はないということだろう。
省7
272: ◆TEm9zd/GaE [sage saga] 2021/11/10(水)15:15 ID:C9C5IjNN0(31/41) AAS
 そのときひょっとしてという思いが走った。
 だから彼女を私が殺した。
 
「死ぬんなら、私のために役立てろ」
 
 その力、加護としてもらう。
 そうすれば、私ののぞみが叶う。
 
 災厄の魔女は笑った。
 何を思ったかは分からない。
省13
273: ◆TEm9zd/GaE [sage saga] 2021/11/10(水)15:15 ID:C9C5IjNN0(32/41) AAS
    X
 
 
ライバル魔女「きゃー帰ってきましたわ、愛しのドラゴンちゃん」
 
ドラゴン「がうがう」
 
サキュバス「感動の対面してるとこ悪いけど、これからどうするの」
 
魔女娘「一回学園に戻ろう」 
省15
274: ◆TEm9zd/GaE [sage saga] 2021/11/10(水)15:17 ID:C9C5IjNN0(33/41) AAS
 ――学園
 
零「……と、ついたぞ」
 
魔女娘「ありがとう」
 
魔女娘「――――!」
 
魔女娘「なにこれ……?」
 
省31
275: ◆TEm9zd/GaE [sage saga] 2021/11/10(水)15:18 ID:C9C5IjNN0(34/41) AAS
魔女娘「何やってるの友魔女!」
 
友魔女「何って邪魔者を消してるんだよ」
 
ライバル魔女「邪魔者ですって!」
 
友魔女「そう。この世界には魔女娘と私以外いらない。全部消すの」
 
下僕達「「「ウオオオンンン!!」」」ワラワラ
 
省21
276: ◆TEm9zd/GaE [sage saga] 2021/11/10(水)15:19 ID:C9C5IjNN0(35/41) AAS
ライバル魔女「始まってしまいましたわ……くっ、こうなったらワタクシも――」
 
サキュバス「ちょっと待って」
 
ライバル魔女「止めないでくださいまし……って」
 
サキュバス「うん。この子って」
 
猫「にゃーん」
 
省27
277: 2021/11/10(水)15:22 ID:C9C5IjNN0(36/41) AAS
魔女娘「いい加減目が覚めた!?」
 
友魔女「目なんてとっくに覚めてるよ!」
 
友魔女「だからこうして、世界を壊してる」
 
友魔女「ね、お願い。壊した世界で一から私とやり直そう」
 
魔女娘「馬鹿言わないで!」
 
省33
278: ◆TEm9zd/GaE [sage saga] 2021/11/10(水)15:23 ID:C9C5IjNN0(37/41) AAS
猫「はじめまして、私は救国の女神と呼ばれている存在です」
 
魔女娘「本物なの?」
 
猫「はい、本物です。貴方にも馬鹿な妹を救うため力を貸していただきたい」
 
魔女娘「……? よくわからないけど友魔女のことなら言われなくても止めるよ、私は」
 
猫「いえ、今の友魔女さんは妹の加護、災厄の加護を纏っています。そう簡単には倒れません」  
 
省11
279: ◆TEm9zd/GaE [sage saga] 2021/11/10(水)15:24 ID:C9C5IjNN0(38/41) AAS
魔女娘「おまたせライバル魔女」
 
ライバル魔女「遅いですわよ」
 
友魔女「うぐ、ここで増えるか」
 
魔女娘「キツいんなら降参したら」
 
友魔女「だれが!!」バキン
 
省28
280: ◆TEm9zd/GaE [sage saga] 2021/11/10(水)15:25 ID:C9C5IjNN0(39/41) AAS
女神の加護「愚かな妹よ。あなたの罪は私が一緒に償います」
 
災厄の加護「馬鹿言わないで、今更そんな」
 
女神の加護「……本当に今更でしたね」
 
女神の加護「もっとあなたを気にかければ良かった。もっとあなたとお話をしていればよかった」
 
女神の加護「愚かだったのは私の方ですね」
 
省33
281: ◆TEm9zd/GaE [sage saga] 2021/11/10(水)15:26 ID:C9C5IjNN0(40/41) AAS
 ――数日後、教室
 
ライバル魔女「ですからうちのドラゴンちゃんはご飯じゃないと何度行ったら分かるんですの」
 
魔女娘「いいじゃん。尻尾の先くらいすぐ生えてくるでしょ」
 
ライバル魔女「だからトカゲでもありませんってば!」
 
友魔女「あはは、二人は相変わらずだね」
 
省23
282: ◆TEm9zd/GaE [sage saga] 2021/11/10(水)15:29 ID:C9C5IjNN0(41/41) AAS
おわり
終盤は息切れしました
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