魔女娘「あなたは何ができるの?」サキュバス「うっふーんなこと」 (282レス)
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270: ◆TEm9zd/GaE [sage saga] 2021/11/10(水)15:10 ID:C9C5IjNN0(29/41) AAS
――友魔女視点
前世の私は孤独だった。
私の孤独を埋めてくれたのはゲーム。とりわけ乙女ゲーだった。
ゲームの世界では王子様達が私に優しくしてくれる。私に愛を注いでくれる。
けど、それだけで十分とはいかなかった。
いくら王子様たちに愛されようと私の中になにか物足りなさを感じた。
その物足りなさを埋めてくれたのが、ゲームの中の魔女娘だった。
初めての感情だった。
省16
271: ◆TEm9zd/GaE [sage saga] 2021/11/10(水)15:12 ID:C9C5IjNN0(30/41) AAS
私の存在意義について悩み、意識の底に深く沈んでいく。
そんなときだった、後輩が現れた。
そして明かされた彼女こそが災厄の魔女だと。
怪しいとは思っていた。本来彼女はこの世界に深く関わるようなキャラクターではないというのに、色々と分け知りすぎた。
そんな彼女が告げる。私の女神の加護が欲しいと。
私は笑いそうになった。
どうして彼女がそのことを知っているかは気になったが、だが、そんなことはどうでもいい。
私にその加護はない。
私に女神の加護を持つ資格はないということだろう。
省7
272: ◆TEm9zd/GaE [sage saga] 2021/11/10(水)15:15 ID:C9C5IjNN0(31/41) AAS
そのときひょっとしてという思いが走った。
だから彼女を私が殺した。
「死ぬんなら、私のために役立てろ」
その力、加護としてもらう。
そうすれば、私ののぞみが叶う。
災厄の魔女は笑った。
何を思ったかは分からない。
省13
273: ◆TEm9zd/GaE [sage saga] 2021/11/10(水)15:15 ID:C9C5IjNN0(32/41) AAS
X
ライバル魔女「きゃー帰ってきましたわ、愛しのドラゴンちゃん」
ドラゴン「がうがう」
サキュバス「感動の対面してるとこ悪いけど、これからどうするの」
魔女娘「一回学園に戻ろう」
省15
274: ◆TEm9zd/GaE [sage saga] 2021/11/10(水)15:17 ID:C9C5IjNN0(33/41) AAS
――学園
零「……と、ついたぞ」
魔女娘「ありがとう」
魔女娘「――――!」
魔女娘「なにこれ……?」
省31
275: ◆TEm9zd/GaE [sage saga] 2021/11/10(水)15:18 ID:C9C5IjNN0(34/41) AAS
魔女娘「何やってるの友魔女!」
友魔女「何って邪魔者を消してるんだよ」
ライバル魔女「邪魔者ですって!」
友魔女「そう。この世界には魔女娘と私以外いらない。全部消すの」
下僕達「「「ウオオオンンン!!」」」ワラワラ
省21
276: ◆TEm9zd/GaE [sage saga] 2021/11/10(水)15:19 ID:C9C5IjNN0(35/41) AAS
ライバル魔女「始まってしまいましたわ……くっ、こうなったらワタクシも――」
サキュバス「ちょっと待って」
ライバル魔女「止めないでくださいまし……って」
サキュバス「うん。この子って」
猫「にゃーん」
省27
277: 2021/11/10(水)15:22 ID:C9C5IjNN0(36/41) AAS
魔女娘「いい加減目が覚めた!?」
友魔女「目なんてとっくに覚めてるよ!」
友魔女「だからこうして、世界を壊してる」
友魔女「ね、お願い。壊した世界で一から私とやり直そう」
魔女娘「馬鹿言わないで!」
省33
278: ◆TEm9zd/GaE [sage saga] 2021/11/10(水)15:23 ID:C9C5IjNN0(37/41) AAS
猫「はじめまして、私は救国の女神と呼ばれている存在です」
魔女娘「本物なの?」
猫「はい、本物です。貴方にも馬鹿な妹を救うため力を貸していただきたい」
魔女娘「……? よくわからないけど友魔女のことなら言われなくても止めるよ、私は」
猫「いえ、今の友魔女さんは妹の加護、災厄の加護を纏っています。そう簡単には倒れません」
省11
279: ◆TEm9zd/GaE [sage saga] 2021/11/10(水)15:24 ID:C9C5IjNN0(38/41) AAS
魔女娘「おまたせライバル魔女」
ライバル魔女「遅いですわよ」
友魔女「うぐ、ここで増えるか」
魔女娘「キツいんなら降参したら」
友魔女「だれが!!」バキン
省28
280: ◆TEm9zd/GaE [sage saga] 2021/11/10(水)15:25 ID:C9C5IjNN0(39/41) AAS
女神の加護「愚かな妹よ。あなたの罪は私が一緒に償います」
災厄の加護「馬鹿言わないで、今更そんな」
女神の加護「……本当に今更でしたね」
女神の加護「もっとあなたを気にかければ良かった。もっとあなたとお話をしていればよかった」
女神の加護「愚かだったのは私の方ですね」
省33
281: ◆TEm9zd/GaE [sage saga] 2021/11/10(水)15:26 ID:C9C5IjNN0(40/41) AAS
――数日後、教室
ライバル魔女「ですからうちのドラゴンちゃんはご飯じゃないと何度行ったら分かるんですの」
魔女娘「いいじゃん。尻尾の先くらいすぐ生えてくるでしょ」
ライバル魔女「だからトカゲでもありませんってば!」
友魔女「あはは、二人は相変わらずだね」
省23
282: ◆TEm9zd/GaE [sage saga] 2021/11/10(水)15:29 ID:C9C5IjNN0(41/41) AAS
おわり
終盤は息切れしました
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