【安価】漁る勇者 (503レス)
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抽出解除 必死チェッカー(簡易版) レス栞 あぼーん

81: [saga] 2019/09/16(月)13:32 ID:uVtJ9bZU0(1/14) AAS
そこは、のどかな町に暮らしていた人間には派手過ぎた
光輝く魔力のランプが空を飛び交い、建物も燃えるように輝いていた
陽の気が乱反射するその魔法都市に今、足を踏み入れようとしていた

勇者「目に悪いな」

シスター「ですが、素敵なところですよ」

勇者「知っているよ。元々魔法戦士志望だったんだからね」
82: [saga] 2019/09/16(月)14:11 ID:uVtJ9bZU0(2/14) AAS
シスター「どこに行きましょう」

勇者「そうだな......今、僕の運ってヤバいんだろう?」

シスター「針があれば振りきれてますよ」

この都市には多くの名物がある
雄大な自然はないが、概ね人の欲に関するものは全てある
その内で最もポピュラーなのが___

勇者「カジノに行こう!」
83: [saga] 2019/09/16(月)14:16 ID:uVtJ9bZU0(3/14) AAS
既に派手を極めているような都市だが、そのカジノはもっと派手だ
黄金の輝きが中を満たし、またうるさい

シスター「流石にここまでくるときついです」

勇者「僕もそう思う。じゃあこのスロットやろうか」

勇者は席に座り、シスターから金を受けとる
それを中に投入し、回し始める
賽は投げられた

>>85...どうなった?
86: [saga] 2019/09/16(月)15:40 ID:uVtJ9bZU0(4/14) AAS
回し始めた瞬間、耳に高音が刺さる
何か妙なモードに入ったらしい
勝手に絵柄が揃い、換金用クレジットが貯まる
数回に一度、モードを続行するかの抽選があるようだが、それは意味を為さなかった

数時間回し続け、クレジットがたくさん貯まったので換金してもらおうと思い、店員に話しかける

店員「......へ?」

勇者「いやぁ、やたら出ちゃって」

店員はどうも目の前の光景が信じられないようだった
しかし換金しない訳にもいかないので、換金所に通された
87: [saga] 2019/09/16(月)15:48 ID:uVtJ9bZU0(5/14) AAS
換金担当店員から、空想の様な額面を伝えられた
僕が勇者でなければ、これで遊んで暮らすだろう

勇者「......分かりました。で、どうやって受け取るんです?」

店員「そうですね......このような事は過去に一度だけあったのですが」

勇者「へぇ」

店員「その時はアタッシュケースを贈呈しましたね。今回もそれでよろしいですか?」
省1
88: [saga] 2019/09/16(月)16:08 ID:uVtJ9bZU0(6/14) AAS
五つのアタッシュケースを渡された
持ち運べるようにはなったが、邪魔だ
筋力がおかしくなっているので重くはないが

シスター「それ、邪魔ですね」

勇者「そんな言い方ないだろう。しかしどうしたものかな」

シスター「ここは魔法都市です。魔法図書館に行けば収納魔法ぐらい分かりますよ」

勇者「確かにそうだな」
89: [saga] 2019/09/16(月)16:32 ID:uVtJ9bZU0(7/14) AAS
魔法図書館にやってきた
きらびやかな都市の風景と違って、ここは蛍の光のような暖かみがある
ぼんやりとあるので気付きにくいが、いくつも巨大な本棚がある

勇者はここに来るのは記憶の限りでは初めてなので、司書に案内してもらおうとする

勇者「あ、司書さん。本を探してるんですけど」

司書「>>91

1.はい、案内しますよ
2.気安く話しかけないで下さい
3.(トゥンク)
94: [saga] 2019/09/16(月)16:52 ID:uVtJ9bZU0(8/14) AAS
司書(トゥンク...)

勇者「大丈夫ですか?」

司書「す、すみません。ちょっと本のことを考えていました」

シスター「真面目なんですね」

司書「いやそんなでもないですよ。それで、どの本を探しているんですか?」
省1
95: [saga] 2019/09/16(月)17:14 ID:uVtJ9bZU0(9/14) AAS
司書は迷路の様な図書館を進んでいく
そしてある区画で立ち止まる

司書「ここです。少々待っていて下さい」

司書は6メートルはあろうかという本棚に梯子をかけ、登っていく
そして本を一冊抜き出し、降りてくる
ここの司書になれば運動不足は免れることができるだろう

司書「こちらの本でよろしいですか?」

勇者「ご丁寧にどうも。立ち読みは推奨されますか?」
省1
96: [saga] 2019/09/16(月)17:21 ID:uVtJ9bZU0(10/14) AAS
広間に戻ってきた

司書「貸し出しの手続きを行います。身分証明書はありますか」

勇者「ありません。どうにかなりませんか?」

司書「......と、特別に許可します。一週間以内に返却してください」

シスター「心も優しいんですね」
省2
97: [saga] 2019/09/16(月)17:31 ID:uVtJ9bZU0(11/14) AAS
その後、本を読むために静かなカフェに入った
収納魔法はそこまで高位の魔法ではなく、習得は難しくなかった

勇者「......ん?」

シスター「どうしました?」

勇者「メモが挟まってる。内容は......住所みたいだ」

シスター「へぇ。気になりますね」
98: [saga] 2019/09/16(月)17:50 ID:uVtJ9bZU0(12/14) AAS
収納魔法の習得を終え、アタッシュケースを収納した
どうやらパーソナル異空間に収納しているらしい

勇者「......もう夜だな」

シスター「宿を探しますか?」

勇者「いや、まだいいだろう」

シスター「ではどうしますか?」
省5
103: [saga] 2019/09/16(月)18:49 ID:uVtJ9bZU0(13/14) AAS
例のメモにある住所にやってきた
どんな建物かと思えば意外にも普通の家だった
玄関から中に入ると、中もまた普通の家だった

電気は点いていないが、家主の物と思われる靴はある
就寝中だろうと思い、寝室を覗くと____

司書「......スー」

なんとあの司書が寝ていた
よくよく考えれば彼女なら本にメモを挟むこともできただろう

シスター「......起こします?」
省1
104: [saga] 2019/09/16(月)18:56 ID:uVtJ9bZU0(14/14) AAS
大体の場合、というか当然だが、家主に見つかると面倒なことになる
拘束されたり、危うく真っ二つになりかけたり
ろくな事がないので放置しておく

勇者「早速だが、タンスを開けるぞ」

勇者は手慣れた動きでタンスを開け、中身を物色した

>>106...タンスの中身
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