【安価】漁る勇者 (503レス)
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153: [saga] 2019/09/18(水)19:15 ID:BvqyTV0O0(1/13) AAS
勇者「司書さんは、好きな人とかいるの?」

司書「!?!?!?」

シスター「私も気になります!」

司書「わ、私は......ダメ、言えない」

勇者「そうか。その恋が叶うといいね」
省1
154: [saga] 2019/09/18(水)19:31 ID:BvqyTV0O0(2/13) AAS
勇者「え?僕?」

司書「私も気になりますね」

シスター「さあさあ、教えて下さい?」

勇者「......みんな大好きだよ」

司書「そんなんで満足できると思っているんですか!?」
省1
155: [saga] 2019/09/18(水)19:38 ID:BvqyTV0O0(3/13) AAS
シスター「私ですか?私はシスターなので、神様のみを愛していると言いたいところですが」

シスター「やっぱり普通に恋したいですね。好きな人は秘密ですが」

意外だと一瞬考えたが、昨日の乱れっぷりを鑑みるに当然だろうと結論付けた

司書「それで勇者さん、みんなを愛しているのならそれを証明して下さい」

シスター「いいですね」
省2
159: [saga] 2019/09/18(水)21:19 ID:BvqyTV0O0(4/13) AAS
司書「次の町に着いたら宿で一日中抱いてください」

シスター「な!破廉恥ですよ!」

司書「破廉恥だったらどうするの?」

シスター「私が取り締まります!」

勇者「......したいの?」
省1
160: [saga] 2019/09/18(水)21:25 ID:BvqyTV0O0(5/13) AAS
勇者「おっ、次の町が見えてきた」

司書「宿があれば良いのですが」

シスター「教会あるかなぁ」

勇者「どうだろうね?」

>>162...どんな町?
163: [saga] 2019/09/18(水)22:00 ID:BvqyTV0O0(6/13) AAS
その街はとてものどかで、豪奢な都市には足りない空気を確かに持っていた
さらに住人をよく見れば、耳の尖っているものばかりだ
つまりここはエルフの街。里を出て街を形成したエルフの作り出した土地だ

勇者「いい空気だ」

シスター「そうですね」

司書「私はこちらの方が都市より好きかもしれません」
164: [saga] 2019/09/18(水)22:08 ID:BvqyTV0O0(7/13) AAS
勇者「一日中宿でどうこうと言っていたが、もう陽が落ちてきたな」

司書「とすると、宿を取るんですか?」

シスター「いいえ、違いますね」

勇者「その通り!家を漁るんだ!」

司書「......犯罪では?」
省6
167: [saga] 2019/09/18(水)22:21 ID:BvqyTV0O0(8/13) AAS
エルフというのは、代々風精を信仰してきた
精霊信仰というやつで、シルフと名乗る妖精を奉っているらしい
しかし、ここのエルフは古い因習に反発して里を出てきたエルフ達だ
そのまま精霊信仰を続けるのは住人の士気に関わると判断した長老により、風神信仰に切り替わったのだ

そんなエルフの神聖な祭壇にやって来た勇者一行

勇者「ふむ、ここが祭壇か」

シスター「はい。私のような神職者ならば、ぜひ訪れたい場所ですね」

司書「......神聖な雰囲気を感じる」
168: [saga] 2019/09/18(水)22:26 ID:BvqyTV0O0(9/13) AAS
ここに勇者一行が来たということは、目的は明らかである
罰当たりにも、供物や神聖な道具を取っていくつもりなのだ

勇者「お......?」

シスター「どうしました?」

司書「む、これは......」

壁に触れると、そこがスライドして開く仕組みになっている
その奥には一つツボがあった
省5
171: [saga] 2019/09/18(水)22:49 ID:BvqyTV0O0(10/13) AAS
中には生け贄として捧げられた幼女とショタが入っていた

勇者「......おいおいおいおい、マジですか」

シスター「......」

司書「シスターさん、これに対するあなたの見解を聞きたい」

シスター「......信仰の形はそれぞれです。一介の神職者でしかない私に否定することはできない」
省4
172: [saga] 2019/09/18(水)22:59 ID:BvqyTV0O0(11/13) AAS
勇者「やあ君たち。ここは神様の国じゃないよ」

ショタ「どうして?」

勇者「今は神様が忙しいみたい。ところで、君たちはなんで神様の国に行くことになったの?」

幼女「分かんない!でもね、変なおじさんが『たかさのため』って言ってたよ!」

勇者「分かった、ありがとう。今から神様のスケジュールを聞いてくるから、ここでおとなしく待っててね」
省2
173: [saga] 2019/09/18(水)23:10 ID:BvqyTV0O0(12/13) AAS
勇者「......『たかさのため』って、何ですか?」

司書「合言葉ですかね?」

シスター「おそらく、この街の信仰はよくある生け贄を用いたものです」

シスター「そして『たかさのため』というのはおそらく、『崇さの為』でしょう」

勇者「信仰の自由というのは当然ある。しかしその為に命が失われるというのは......」
省2
174: [saga] 2019/09/18(水)23:15 ID:BvqyTV0O0(13/13) AAS
神事エルフ「......おや、旅の方。何かご用ですか?」

勇者「あなたが神事を取り仕切るエルフで間違いないですか?」

神事エルフ「.......ええ、間違いありません」

司書「この街では生け贄を用いていると聞きました。なぜ生け贄を使うのですか?」

神事エルフ「崇さの為です」
省2
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