【安価】漁る勇者 (503レス)
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32: [saga] 2019/09/15(日)21:47 ID:ACt1QN/E0(1/7) AAS
彼女が差し出したそれは、あまりにも禍々しかった
よくよく冷静に見ればただの黒ずんだ剣だ
しかしそれが差し出された一瞬、この世ならざるおぞましい『何か』が見えた
名状しがたきとはこれに最も当てはまり、これが魔剣であることは予想に難くなかった

勇者「こ、ここここ、これは?」

女剣士「私も父上に譲り受けたのだが、よくわからん」

勇者「良く切れそうですね」

女剣士「ああいや、あげておいて言うのは申し訳ないがそれはなまくらだ。しかし___」
省2
33: [saga] 2019/09/15(日)21:57 ID:ACt1QN/E0(2/7) AAS
彼女の家を出て、噴水の縁に腰掛け思案する
この後どうすべきだろうか

勇者「......いや、それよりも」

この剣が気になる
深淵を覗いているときうんぬんかんぬんとは良く言うが、一方的に深淵に覗かれている気がする
ただの思い過ごしなら良いが、何か不安だ

勇者「そうだ、鑑定してもらおう」

>>35...誰に鑑定してもらう?
省3
37: [saga] 2019/09/15(日)22:16 ID:ACt1QN/E0(3/7) AAS
いつだったか、産業は激しく栄えた
だがお決まりのパターンとして人は行き過ぎるものだ
多くのものが余り、型落ちし、廃棄が追い付くことはなかった
そんな『捨てるところのないゴミ』の集積場に住む少年が居た

もっとも、彼にとって『捨てるところのないゴミ』というのは違う意味に聞こえるらしいが

鑑定士「ん、いらっしゃい」

勇者「あれ、どこにいるんだ?声はするが」

鑑定士「ここだよ」
省2
38: [saga] 2019/09/15(日)22:20 ID:ACt1QN/E0(4/7) AAS
勇者「ああ、ごめんよ」

鑑定士「ゆるす」

勇者「ありがとう。ところでこれ、鑑定してくれないかな?」

勇者は剣を差し出す
鑑定士は怯んだ。さっきの自分を見ているようだ

鑑定士「なんでこんなものが?これすごいね。お兄さんの背中も冷や汗でじっとりしてるよ」
省4
42: [saga] 2019/09/15(日)23:23 ID:ACt1QN/E0(5/7) AAS
鑑定士「私にもわからん。本当に申し訳ない」

勇者「......えっ、まさか」

鑑定士「ごめんね」

勇者「......ゆるす」

勇者は何かを察した
彼はひとまず諦めることにした
理性が止めても、運命は聞かないのだ
43: [saga] 2019/09/15(日)23:33 ID:ACt1QN/E0(6/7) AAS
勇者「どうするか」

必要なのは資金だ
鑑定士はお代はいらないと言ってくれたが、どこでもそういう訳にもいかない
タンスや壷から出せば犯罪ではないので、金のありそうなところに行こう

>>45...どこを訪ねる?

1.教会のシスター
2.ナイスガイ御曹司
3.王国の姫
47: [saga] 2019/09/15(日)23:56 ID:ACt1QN/E0(7/7) AAS
町の外れには立派な教会がある
一人のシスターが運営しているこの教会だが、布施の集まりはかなり良いらしい
神や天使の代行者たる勇者ならきっと分けてもらえるはずだ

教会に入るとシスターは安らかに目を閉じ、祈っていた
その横を静かに通り抜け、シスターの私室の入り口のドアに手をかざすと鍵が開いた

勇者「さて」
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