【安価】高額奴隷の行く末 (12レス)
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1: [saga] 2019/06/18(火)00:10 ID:ex6rtrNP0(1/7) AAS
……奴隷市場には三種類の奴隷と買い手がいる。

労働力、愛玩、その両方の奴隷……そしてそれぞれを求める買い手。

もっとも目玉となるのはどちらかに特化した奴隷だろう、大きな市場でも両立した上での高額奴隷は珍しい。

その中でも珍しい種族になれば耐久性も買われ値段は倍以上に跳ね上がる。

市場の最奥、顔を隠した買い手たちは目玉奴隷に注目する。
省7
2: 2019/06/18(火)00:11 ID:55J8hWl3O携(1) AAS
上半身裸のムキムキ貴族
3: 2019/06/18(火)00:11 ID:tkWQ1K5T0(1) AAS
穏やかだか壮健そうな老紳士
4: [saga] 2019/06/18(火)00:28 ID:ex6rtrNP0(2/7) AAS
今日一番の盛り上がりを終え、一人の貴族がシンシアを買った。

名をゴットフリート、清潔な金色の短髪に屈強な身体……服装と肉体から貴族騎士だと分かるだろう。

シンシア「…………」

裏へ運ばれた彼はまず競り落とした金額を払う……慎ましやかに過ごせば平凡な家族なら2年は過ごせる金額だ。

「お客様、この奴隷は吸血鬼であり非常に強い存在であります……追加料金で、専属の魔法使いによる処理を行いましょうか」
省5
5: 2019/06/18(火)00:33 ID:bLAPwtG+0(1) AAS
血液を摂取せずとも生命維持が出来るようになり健康でいられるようになる魔法
6: [saga] 2019/06/18(火)00:43 ID:ex6rtrNP0(3/7) AAS
「へへっ、確かに面倒ですからねぇ」

食欲を抑制する魔法は安い奴隷にも多く使われ、自身の内蔵魔力を消費して飢えをしのぐ。

本来は魔法使いが研鑽に使う物であり、貧弱なものは魔力が尽きいずれ死ぬ。

だが彼女程の吸血鬼ならば、少なくとも飽きるまでは余裕で保つだろう。

シンシア「…………」
省4
7: [saga] 2019/06/18(火)00:55 ID:ex6rtrNP0(4/7) AAS
……シンシアは吸血鬼であり、冒険者も徒党を組まねば勝負にならない。

元は人喰いの魔物と同じだ、館に入ってきたものを殺し、食う。

男も女も、老いも若きも。

……だが猛威を振るっていた吸血鬼も、組織だった人攫い集団の二週間の攻防に敗れた。

聖別された血を飲む気になれず、殺せど殺せど湧いてくる。
省9
8: 2019/06/18(火)01:00 ID:Sb9W3nnOO携(1) AAS
純粋に家族として迎える為盛大にもてなすゴットフリート
9: [saga] 2019/06/18(火)07:52 ID:ex6rtrNP0(5/7) AAS
ゴットフリート「……この部屋なら日光も届かない、君の部屋だ」

シンシア「…………」

彼の後にも、家具をもった使用人たちが地下室に入ってくる。

華美というほどではないが、貧相なものでは決してない。

ゴットフリート「300年は生きている君に合わせ、相応の物を用意した」
省10
10: 2019/06/18(火)08:08 ID:d9WuGB5R0(1) AAS
館にいる人間を全員惨殺し、自らが館の主人として君臨する
11: [saga] 2019/06/18(火)22:32 ID:ex6rtrNP0(6/7) AAS
……結局、吸血鬼という種はどうしても捕食者であり支配種だ。

ゆっくりと時間をかけ己に課された魔法を解き、解除したその夜に人間は殺され尽くされた。

ゴットフリート「…………」

シンシア「ふふ、美味し」

血を啜る鬼は唯一その男だけは生かした。
省3
12: [saga] 2019/06/18(火)22:33 ID:ex6rtrNP0(7/7) AAS
終わり
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