男「村が山賊に襲われて……」 (192ﾚｽ)
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1: ◆Q6fo44/dLk [saga] 2019/03/19(火)11:19 ID:PsrsU9l5O携(1/30) AAS
男「村が山賊に襲われて、生き残ったのは俺一人になった」
木「」
男「村が山賊に襲われて、生き残ったのは俺一人になった」
木「」
男「村が山賊に襲われて…………ん？もしかして俺は気が狂っているのか？」
省5
2: ◆Q6fo44/dLk [saga] 2019/03/19(火)11:31 ID:PsrsU9l5O携(2/30) AAS
男(木こりをしていた事を今ほど感謝したことはない)
男「……ツルツルの木、湖は左か」ﾃｸﾃｸ
男(この森でも迷わず生活が出来ている。 たとえ、山賊が追ってきても森の中なら逃げられる)
男「……この斧で返り討ちに」ﾎﾞｿﾎﾞｿ
男「いや、これは木を伐るものだ……これは、木を伐るものだ」
省6
3: 2019/03/19(火)11:36 ID:IOvFAGtMO携(1) AAS
なんかムーンサイドに迷いこんだ気分だ
4: ◆Q6fo44/dLk [saga] 2019/03/19(火)11:44 ID:PsrsU9l5O携(3/30) AAS
男「……美味い」ｺﾞｸｺﾞｸ
男「水が美味いと生きてるって感じがするな」
男「…………皆、死んだけど」
男「村が山賊に襲われて、生き残ったのは俺一人になった」
角驢馬「……」
省9
5: ◆Q6fo44/dLk [saga] 2019/03/19(火)11:50 ID:PsrsU9l5O携(4/30) AAS
男「……泣いてごめんね。 久し振りに自分以外の人に会ってさ」
角驢馬「……」
男「極限状態だったんだ……取り乱して、恥ずかしい」
角驢馬「……」
男「ん？ 角驢馬は……人なのか？」
省12
6: ◆Q6fo44/dLk [saga] 2019/03/19(火)11:57 ID:PsrsU9l5O携(5/30) AAS
男「……お腹が空いたんだ」
角驢馬「……」
男「脚に矢が刺さっている……それはお洒落なのか？」
角驢馬「……」
男「俺の背中にも刺さってるだろ？ お揃いだな」
省14
7: ◆Q6fo44/dLk [saga] 2019/03/19(火)12:06 ID:PsrsU9l5O携(6/30) AAS
男「なぁ……何で矢を抜いてくれたんだ？」
角驢馬「……」
男「生きようとしてるのか？」
角驢馬「……」
男「群は？ 自分以外皆殺しにされたんじゃないのか？」
省12
8: ◆Q6fo44/dLk [saga] 2019/03/19(火)12:12 ID:PsrsU9l5O携(7/30) AAS
男「お前は四足歩行……俺は二足歩行」ﾇﾘﾇﾘ
男「お前は角が生えていて……俺に生えていない」ﾇﾘﾇﾘ
男「お前は無口で……俺は独り言か多い」ﾇﾘﾇﾘ
角驢馬「……」ｳｯﾄﾘ
男「……駄目だ、お前が俺であることを否定しきれない」
省6
9: ◆Q6fo44/dLk [saga] 2019/03/19(火)12:20 ID:PsrsU9l5O携(8/30) AAS
角驢馬「メェェェェ！」ﾊﾟｶﾗﾊﾟｶﾗ
男「おぉ、走ってる、走ってる！」
角驢馬「メェェェェ！！」ﾄﾞﾝｯ!
男「おぉ！ 木に頭突きした！！」
角驢馬「メェェェェ……」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ
省12
10: ◆Q6fo44/dLk [saga] 2019/03/19(火)12:27 ID:PsrsU9l5O携(9/30) AAS
男「悪いな……ついてきてもらって」
角驢馬「……」ﾃｸﾃｸ
男「この場所に何かがあった気がしたんだ」
角驢馬「……」
男「酷いや、建物が全て焼かれている……ん？ そもそも、何で建物何て建てたんだ？」
省7
11: ◆Q6fo44/dLk [saga] 2019/03/19(火)12:30 ID:PsrsU9l5O携(10/30) AAS
男「まさか、角驢馬がスコップも使えないとは……あぁ、思ったよりも時間がかかった」
角驢馬「……」ｶﾐｶﾐ
男「痛い！ 噛むなよぉ」
角驢馬「メェェェェ」
男「ん？ ところで、何で穴を掘ったんだっけ？」
省6
12: ◆Q6fo44/dLk [saga] 2019/03/19(火)12:40 ID:PsrsU9l5O携(11/30) AAS
男「これでよし……縄、きつくないか？」
角驢馬「……」ｺｸﾝ
男「しかし、本当に荷馬車何てひけるのか？」
角驢馬「……」ｺｸﾝ
男「どうした？ 何か喋れよ」
省8
13: ◆Q6fo44/dLk [saga] 2019/03/19(火)12:50 ID:PsrsU9l5O携(12/30) AAS
負傷者「旦那……なぁ！ 荷馬車の旦那！」
男「……おい角驢馬、荷馬車の旦那とはお前のことか？」
角驢馬「……」ｺｸﾝ
負傷者「そんなわけ無いだろ！ 畜生も頷いてるんじゃねぇや！」
男「畜生とは俺のことか？」
省13
14: ◆Q6fo44/dLk [saga] 2019/03/19(火)12:58 ID:PsrsU9l5O携(13/30) AAS
負傷者「いやぁ、わけわかんねぇ奴だと思ったが……助かった。 良い塗り薬だな」
男「薬屋婆に教わったモノだ……礼なら、薬屋婆に言ってくれ」
負傷者「薬屋婆って誰だよ？」
男「薬屋婆は……誰だ？ 懐かしい響きだが……うーん」
負傷者「いかれちまってるな……ところで、何処を目指してるんだ」
省8
15: ◆Q6fo44/dLk [saga] 2019/03/19(火)13:10 ID:PsrsU9l5O携(14/30) AAS
負傷者「おぉ、村が見えてきた！」
男「村で何をする？」
負傷者「とりあえず、ちゃんとした治療を受けて……後は品物売ったりな」
男「売る？ 売る？ 売れば金が貰えるんだったか？」
負傷者「そんなことまで忘れちまったのかよ」
省23
16: ◆Q6fo44/dLk [saga] 2019/03/19(火)13:24 ID:PsrsU9l5O携(15/30) AAS
男「正気に戻ったついでに売る用の木の実でも採っていこうか」
角驢馬「……」ﾋﾟﾀｯ
負傷者「この木の実は此処等にもなっているのか？」
男「もう少し、森に深く入ればあるだろう」ｺｲｺｲ
負傷者「手伝えって……薬の恩があるか」
省22
17: ◆Q6fo44/dLk [saga] 2019/03/19(火)13:34 ID:PsrsU9l5O携(16/30) AAS
男「ごめん……村に入れなくなってしまった」ﾍﾞｯﾄﾘ
角驢馬「……」
男「水辺を探そう……体を洗いたい」
角驢馬「……」
男「荷馬車は此処に置いておこう……盗られて困るもの何て無いし」
省8
18: ◆Q6fo44/dLk [saga] 2019/03/19(火)13:42 ID:PsrsU9l5O携(17/30) AAS
男「……えっと、水車？」
角驢馬「……」
男「違ったっけ？」
魔女「水車であってるよ」
男「…………貴女は人ですか？」
省11
19: ◆Q6fo44/dLk [saga] 2019/03/19(火)13:48 ID:PsrsU9l5O携(18/30) AAS
魔女「誰が雌畜生だい！ 私は魔女……この西の森を統べる魔女さ」
男「この西の森のスケベ……痴女？」
魔女「そ、そんな聞き間違い……魔女さ」ﾋﾞｸﾝ
男「魔女、体を洗いたいのだが……水はあるか？」
魔女「……返り血かい？」
省4
20: ◆Q6fo44/dLk [saga] 2019/03/19(火)14:07 ID:PsrsU9l5O携(19/30) AAS
男「綺麗になった……魔女は良い人だな。……ん、魔女は人なのか？」
魔女「そりゃ、良かった……って、何で裸なんだい！？」
男「他に服がなかった……そもそも、何で俺は服を着てたんだ？ 角驢馬は着てないのに」
角驢馬「メェェェェ」
男「だよな、変だよな？」
省17
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