【安価】戦う正義のサイキックヒロイン (848レス)
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抽出解除 必死チェッカー(簡易版) レス栞 あぼーん

222: ◆TCKJ3kJOQ2bI [saga] 2018/12/16(日)08:50 ID:8EivFENh0(1/32) AAS
とある高層マンションの一室。

ところどころにセンスのよいインテリアが置かれているリビングには、酒の空き缶や弁当ガラなどのゴミが散乱している。

薄暗い部屋の中で、ディスプレイの青白い光だけがあたりを照らしていた。

その画面を、一人の男がつまらなそうな顔で眺めていた。

見るからに不健康そうな、でっぷりと肥えた身体をしていた。
省7
223: ◆TCKJ3kJOQ2bI [saga] 2018/12/16(日)08:52 ID:8EivFENh0(2/32) AAS
永益「あぁん? うるせえなぁ、ペットがご主人様に指図してんじゃねえよ!」

女社長「ふがぁ!?」

男の芋虫のような二本の指が、女の鼻をフックの持ち上げた。

気の強そうな端正な顔が歪み、マヌケな豚顔を曝す。

そして、男はそのまま『能力』を発動する。
省9
224: ◆TCKJ3kJOQ2bI [saga] 2018/12/16(日)08:53 ID:8EivFENh0(3/32) AAS
巫姫「じゃあね、詩音。また明日」

詩音「ええ、またね」

巫姫「……ちゅっ」

詩音「ちょ、ちょっと! やめなさいよ!///」

巫姫「ふふっ」
省19
228: ◆TCKJ3kJOQ2bI [saga] 2018/12/16(日)09:09 ID:8EivFENh0(4/32) AAS
女社長「た、助けてください!」

詩音「え、ちょ、どうしたんですか!?」

女社長「わ、私の友人が、男に襲われてるんです! 能力者で、私、助けられなくて!」

詩音「……!」

帰宅中、突如脇道から飛び出してきた女性が、詩音に縋るようにして助けを求めてきた。
省8
232: ◆TCKJ3kJOQ2bI [saga] 2018/12/16(日)10:03 ID:8EivFENh0(5/32) AAS
※ゾロ目により詩音有利判定強化です

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詩音「ちょっと待ってください」

女社長「えっ?」

詩音「なんで私に助けを求めたんですか?」
省11
233: ◆TCKJ3kJOQ2bI [saga] 2018/12/16(日)10:05 ID:8EivFENh0(6/32) AAS
女「いやあぁん!!♡」

詩音 女社長「「!?」」

永益「何トロトロやってんだお前。ホント、オナホとして以外何も役に立たねえな」パンパン!

女「おひっ♡ あ、しゅご、しゅごいっ、んほぉお!♡」

女社長「あ、ぁ……ごめんなさい、ご主人様っ……!」
省11
234: ◆TCKJ3kJOQ2bI [saga] 2018/12/16(日)10:06 ID:8EivFENh0(7/32) AAS
女の頬に、男は容赦ないビンタを放った。

女が倒れこむ。詩音は腰を落とし臨戦の構えをとった。

詩音「今すぐやめなさい! じゃないと、無理やりやめさせるわよ!」

永益「だから、これは無理やり犯してるんじゃねぇって言ってるだろ!」

詩音「同意の上だろうが何だろうが、公然の場でそんなふしだらな行為は法令違反よ! いいから止めなさい、警察呼ぶわよ!」
省6
235: ◆TCKJ3kJOQ2bI [saga] 2018/12/16(日)10:08 ID:8EivFENh0(8/32) AAS
詩音「こ、このクズ……!!」

永益「ほら、これでいいよな?」

詩音「……そのまま、動かないで。もうすでに警察には通報済みよ」

詩音「あなたたちが本当に合意の上でそうしてたのかどうかは、しかるべき機関に判断してもらうわ」

永益「なんだ、結局疑うのかよ。正義のヒーロー様がそんなんでいいのか?」
省15
238: ◆TCKJ3kJOQ2bI [saga] 2018/12/16(日)10:31 ID:8EivFENh0(9/32) AAS
ぶよぶよとした腹を弾ませながら、大柄な男が迫ってきた。

ただ、動きがのろい。

近接戦において質量差の大きすぎる相手は危険だが、詩音においてはその心配は無用だ。

一撃で沈められる。

男が射程圏内に入ったタイミングで、詩音は拳を引き、小さく息を吸った。
省10
239: ◆TCKJ3kJOQ2bI [saga] 2018/12/16(日)10:33 ID:8EivFENh0(10/32) AAS
永益「ガキのくせに、ふざけやがって……! どっちが上か教えてやる!」

そう悪態をつきながら、男はよろよろと立ち上がった。

心拍数の上昇により、詩音の呼吸が荒くなる。

おかしい。どう考えても、こんなに息が荒くなるほどの消耗はしていないはずなのに。

赤らんだ肌に、玉のような汗が浮かび始める。
省11
243: ◆TCKJ3kJOQ2bI [saga] 2018/12/16(日)11:27 ID:8EivFENh0(11/32) AAS
激昂した男が、詩音めがけて一直線に走ってくる。

あまりにも愚直な攻め方だった。

詩音(一撃で倒せないなら……!)

詩音「ハァ!」

永益「グハッ!?」
省8
244: ◆TCKJ3kJOQ2bI [saga] 2018/12/16(日)11:28 ID:8EivFENh0(12/32) AAS
詩音「オラアアアアアアアアアァァァァァ!!」

永益「オオオオォォ!!? もう、許しっ……!」

詩音「オラァ!!」

永益「ゴハァ!?」

男の巨体が宙に浮いた。
省7
245: ◆TCKJ3kJOQ2bI [saga] 2018/12/16(日)11:35 ID:8EivFENh0(13/32) AAS
その夜。

詩音「ん、ふぁ……ぁく……♡」

電気を消した自室で、詩音は自らを慰めていた。

男が警察に連れ去られていったあとも、少女の火照りが鎮まることはなかった。

日課である道場での鍛錬もサボり、帰宅するとそのまま自室に駆け込み、そして現在に至る。
省18
249: ◆TCKJ3kJOQ2bI [saga] 2018/12/16(日)12:03 ID:8EivFENh0(14/32) AAS
巫姫『ふふっ……詩音、かわいいわ……』

詩音『あっ、ああっ♡ イく、私、もう……!』

巫姫『うん、いいよ、イって? 詩音が気持ちよさそうにイくところ、ちゃんと見ててあげるからね』

詩音『やっ、あん、ひゃんっ♡ み、巫姫……!』

巫姫『好きよ、詩音……誰よりも、愛してる……』
省10
250: ◆TCKJ3kJOQ2bI [saga] 2018/12/16(日)12:06 ID:8EivFENh0(15/32) AAS
詩音「んぶぅ!? げほっ、げほっ!」

巫姫「ふふっ」

飲んでいたジュースを噴き出した詩音のことを、巫姫は微笑ましく眺めていた。

顔を赤くした詩音が、巫姫の方を睨みつける。

詩音「あなた、今なんて言った?」
省18
255: ◆TCKJ3kJOQ2bI [saga] 2018/12/16(日)12:55 ID:8EivFENh0(16/32) AAS
デート当日。

詩音(というか、そもそもデートっていう表現がおかしいのよ)

そんなことを考えながら、詩音は待ち合わせ場所に向かっていた。

約束の10分前に着いたのだが、そこにはすでに巫姫が立っていた。

こちらに気付き、微笑みかけてくる巫姫の笑顔に、わずかに詩音の心臓が高鳴る。
省11
256: ◆TCKJ3kJOQ2bI [saga] 2018/12/16(日)12:58 ID:8EivFENh0(17/32) AAS
今日は、巫姫が前々から気になっていたスイーツ専門店に行きたいとのことだった。

そういうお店なら、二人きりになることはないだろうと詩音は判断し、オーケーを出したのだ。

忘れてはならない。今目の前で楽しそうに笑っているこの女は、詩音が泣いてもやめることなく詩音を無理やり犯したのだ。

詩音(そう、たとえどんな事情があったとはいえ、巫姫のしたことは許されないわ。ヒーローは、決して情なんかで悪を許したりしない)

巫姫「はい、あーん♡」
省20
260: ◆TCKJ3kJOQ2bI [saga] 2018/12/16(日)13:37 ID:8EivFENh0(18/32) AAS
パフェを食べながら、二人は他愛のない話をしていた。

授業中の先生の笑える話、クラスメイトに彼氏ができた話、昨日見たドラマの話。

あの一件以来、こうして腰を据えて話したことはなかったが、二人の会話は途切れることなく続いた。

巫姫の少しずれた返答に、つい以前の調子で返してしまいそうになる。

巫姫の穏やかな微笑みに、つい以前のように笑い返してしまいそうになる。
省10
261: ◆TCKJ3kJOQ2bI [saga] 2018/12/16(日)13:39 ID:8EivFENh0(19/32) AAS
巫姫「……」

詩音「……」

二人は、無言で街中を歩いた。

なぜか巫姫がずっと黙っている。詩音は、自分から話題を振る気にはならなかった。

今回のデートの目的は果たしたのだし、これで解散ということになるのだろうか。
省4
262: ◆TCKJ3kJOQ2bI [saga] 2018/12/16(日)13:40 ID:8EivFENh0(20/32) AAS
人一人分ほど間隔を空けて、二人は公園のベンチに腰を下ろした。

ふたたび、静寂の時間が始まる。

公園には誰もいなかった。風に吹かれて、木の葉がざわめく音が響く。

とうとう痺れを切らした詩音が口を開こうとしたとき、巫姫が先制するように呟いた。

巫姫「好きよ、詩音」
省13
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