イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 (958レス)
イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/
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50: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/01/30(火) 04:06:13.67 ID:Jk7dVIxL0 …居間… クラウディア「…あの子の学生時代?」 アッテンドーロ「ええ、どんな子供だったの?」 クラウディア「そうねぇ……この辺りは小さくて小学校が隣の自治体(コムーネ)にしかなくって…車で送り迎えするにしても小さいフランカには大変だし、授業もそこまで難しくなかったから、必要な分だけ出席したら後は家庭教師のお姉さんを頼んで、あんまり学校には通わせていないの」 ライモン「そうなんですか」 クラウディア「ええ。でもあの子ったらとってもお利口さんで…詩とかオペラの文章、歴史のお話なんて簡単に覚えていたわ♪」 ……… …提督・十歳前後の頃… 提督(小)「おかあさま、みてみて♪」…半分にたわめた紙を後ろ手に持ちながらにこにこしている クラウディア「なあに、フランカ?」新しい服のデザインを考えていたクラウディアは手を止めて小首をかしげた… 提督(小)「あのね、今回の「イタリア全国統一テスト」が返ってきて…結果のところに「歴史と国語がとってもよく出来ています」って書いてあるの♪」レーダーチャートのついた多色刷りの用紙を広げて見せる子供時代の提督… クラウディア「そう、それじゃあお母さまに見せてね……まぁ、とってもいい成績じゃない♪」よしよしと頭を撫でるクラウディア 提督(小)「えへへぇ…ねぇおかあさま、ごほうびをちょうだい?」きらきらした目で見上げてくる提督 クラウディア「はい、よくできました…ちゅっ♪」 提督(小)「ん、ありがと…それじゃあシルヴィアおばさまにも見せてくる♪」 クラウディア「はいはい…あ、ちゃんとエンリカにも見せるのよ?」 提督(小)「はーい♪」 …しばらくして・提督の部屋… エンリカ「さてと…統一テストが返って来たのよね?」…フィレンツェの美大を目指して貯金をしている提督の家庭教師「エンリカお姉さん」が椅子に腰かけ、隣にちょこんと座っている提督に尋ねた 提督(小)「うん♪」 エンリカ「その様子だといい結果だったのね?」 提督(小)「あのね「歴史と国語がよく出来ています」…だって♪」 エンリカ「どれどれ…へぇ、確かにほとんど満点ね」 提督(小)「ねぇねぇ、エンリカお姉ちゃん…」チュニックの袖を軽く引っ張る提督… エンリカ「ん?…なに、どうしたの?」 提督(小)「あのね、クラウディアおかあさまとシルヴィアおばさまにはもらったけど…エンリカお姉ちゃんもごほうびをくれる?」 エンリカ「別にいいけど…「ごほうび」って言ったってお姉さんはお菓子とか持ってきてないし、あげられる物なんて筆記用具くらいしかないわよ?」 提督(小)「ううん…あのね、エンリカお姉ちゃん……」 エンリカ「なに、何が欲しいの?」 提督(小)「わたしね…エンリカお姉ちゃんに「ちゅう」して欲しいの///」 エンリカ「そうね、成績もよかったしそのくらいは……えっ?」 提督(小)「お姉ちゃん……「ちゅう」してくれる?」 エンリカ「えーと…「ちゅう」ってキスのことでいいのね?」 提督(小)「うん、おかあさまとおばさまにはしてもらったけど、エンリカお姉ちゃんにも「よくできました♪」って「ちゅう」して欲しいの……だめ?」 エンリカ「いや…お姉ちゃんがもしフランカちゃんと「ちゅう」したら、クラウディアお母さんやシルヴィアお母さんに怒られちゃう……」 提督(小)「んー…それじゃあお姉ちゃん、この「ちゅう」はお姉ちゃんとわたしで「二人だけのヒミツ」にしよう……ね、それなら大丈夫?」 エンリカ「えーと…あのね……」 提督(小)「おねえちゃん…「ごほうびのちゅう」は算数も出来ないとだめ?」少し悲しげに結果の用紙を眺めている エンリカ「ううん…これだけできたんだもの、お姉ちゃんがちゃんと「ごほうびのちゅう」してあげる♪」 提督(小)「わぁ、ありがとう……んーっ」顔を上に向けて目をつぶり、唇を軽く突きだす提督… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/50
116: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/03/11(日) 02:35:52.67 ID:yDcvkucQ0 …しばらくして・提督寝室… 提督「はぁぁ…いい気持ちだったわ……」 …お風呂上がりの提督はパイル地のバスローブ一枚で椅子に腰掛け、脚をもう一脚の椅子に載せてくたっとしている。手元には小さい冷蔵庫に入っているミネラルウォーターのペットボトルがあり、思い出したようにそれをあおる……提督の足元にはやはりほかほかと湯気を残し、肌もほのかに桜色になったカヴールがいて、爪ヤスリで提督の爪を磨いている… カヴール「…うふふっ♪」 提督「なぁに、その含み笑いは?」 カヴール「ふふ……これからもっと気持ちいい事をするのにそんなにだらけていられては、張り合いがありませんね♪」 提督「んー…私もさすがに疲れたし、今日はしないわよ?」 カヴール「これはまたご冗談を。提督がひと晩でも誰かの添い寝なしで寝られるとは思えません♪」 提督「失礼ね♪……まるで私をさかりのついた猫みたいに言って」そう言いながらカヴールに爪を磨いてもらっていると、ギャング映画のドンが床屋ときれいなブロンド女性に身だしなみの手入れをしてもらっている光景に似ていないこともない……と、そこに内線電話が「リリリン…ッ」と鳴った 提督「何かしら……はい、執務室」 ディアナ「もしもし、提督…申し訳ありませんが至急食堂までおいで願えますか……少々厄介な問題が起きておりまして」 提督「厄介な問題…?」 ディアナ「ええ…火元はドイツ、イギリスの艦娘たちなのですが、放っておくと「黒歴史」になりそうな勢いで……こればかりは提督のどなたかでないと収まらないかと」 提督「分かった、すぐ行くわ」 カヴール「…どうやらベッドに入るのはもう少し後になりそうですね。私も一緒に行きましょうか?」 提督「いいえ、大丈夫よ…もし眠くなったらベッドに入っていても構わないわ」 カヴール「はい…それでは提督のベッドを暖めておきます♪」 提督「はいはい♪」 …食堂… 提督「ディアナ、どうしたの?」厨房寄りのドアからさりげなく食堂に入って、心配顔のディアナに話を聞いた… ディアナ「いえ、それが……わたくしにもどうにも止められそうにないのです…」 ビスマルク「……ほぅ、この「鉄血宰相」にかなうと思うのか…「フッド」の二の舞にしてくれん!」 エリザベス「このエリザベス、いささか荒事の心得もございます…遠慮はございません。どうか撃沈させるつもりでおいでくださいませ」 提督「あー…まるでノルウェー沖の海戦みたいね」 ディアナ「はい、しばらく前までは大人しく飲んでおられたようなのですが……」 …数十分前… ビスマルク「重巡「ポーラ」……だったか、貴様はいい奴だな…そんな貴様のために一曲かけよう!」ビールとキルシュヴァッサーと白ワインですっかり出来上がったビスマルクがポーラの肩を抱き、酒臭い息で声を張りあげる… ポーラ「わ、わぁ〜い…ポーラ、嬉しいです〜……」 ビスマルク「なに、イタリア海軍がやる気に欠けるからとて卑屈になることはない…よし、「ヴィールファーレン・ゲーゲン・エングランド」を頼む!」(※ヴィールファーレン・ゲーゲン・エングランド…軍歌「いざ英国に進撃せん!」) フィウメ「いえ、その曲のレコードはさすがにここには……」 ビスマルク「ないのか…仕方ないな、なら伴奏なしでも歌うぞ……ティルピッツ、一緒に歌え!」 ティルピッツ「ヤヴォール!」 エリザベス「……何とも無粋な歌でございますね。不屈のジョンブル魂はドイツ軍の空襲でも…まして軍歌ごときでは揺るぎもしないことを証明いたしましょう」ちびちびとブランデーを傾けていたが、わずかに眉をひそめた… エメラルド「では「ハート・オヴ・オーク」を?」 エリザベス「無論でございます…さぁ、エメラルドもご一緒に♪」 ……… 提督「で、今に至る…と」 ディアナ「はい…グレイ提督は先に部屋へお戻りになられ、ヴァイス提督もお部屋で今日の報告書を書き上げてから戻ると……」 提督「あー…ディアナ、一応二人の提督に再度連絡をお願い……その間にどうにか止めてみるから」 ディアナ「承知いたしました」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/116
169: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/14(土) 01:06:26.67 ID:3votnxuU0 提督「…と言うようなことがあったとか、なかったとか……」 グレイ提督「ふふ、面白いお話ですこと…ところで」 提督「何でしょう?」 グレイ提督「今宵は月が明るくて素晴らしいですし、ここの庭園はとても綺麗ですから…お休みになる前に、少々お散歩にでも参りましょう♪」 提督「ふふ、それもいいですね…では、何か着るので少し待ってくださ……」うつ伏せの状態から起き上がり、羽織っているナイトガウンの帯を締め直そうとする…と、グレイ提督のほっそりした白い手が優しく提督の手をつかんだ グレイ提督「…別に着るものは必要ありませんわ。そうでしょう?」 提督「え///」 グレイ提督「せっかく綺麗な身体なのですから、隠すことなどございませんわ……ところで、もしよろしければ貴女方も一緒に……?」片方の眉をそれとなく上げてみせる… エリザベス「いえ、わたくしは結構でございます…どうぞお二人で、行ってらっしゃいませ」 エメラルド「ええ…私は紅茶がまだ残っていますし、戻ってくるのをお待ちしております」 グレイ提督「そう、でしたら二人だけで参りましょう♪」 提督「あ、あの…///」するりと優しい手つきでナイトガウンを脱がされ、はにかんだような表情の提督…と、それを見て優雅な微笑みを浮かべるグレイ提督…… グレイ提督「とはいえ……さすがに何も着ていないのは心細いですものね、どうぞこれをお召しになって?」 提督「ありがとうございます、メアリは優しいですね……って、これだけですか///」白いレースのストッキングとガードル、ガーターベルトを渡される提督… グレイ提督「あら、もしお召しにならないのでしたら…」 提督「…着ます」 グレイ提督「ふふ、そう言うと思いましたわ……あぁ、そうそう…お散歩にはこれもつけませんと♪」ベッドの上に散らかっている道具や衣装のなかから首輪のような黒革のチョーカーを取り出すと、丁寧に首元に留めた…それから提督の足元に紅いハイヒールを揃えて出した 提督(首輪つき)「…もう、最初からこうするつもりだったのですね///」 グレイ提督「ふふ、何のことやら……では、参りましょう?」チョーカーのリングにリード代わりの紐を通し、提督を歩かせるグレイ提督… …鎮守府・廊下… 提督「あの…メアリ?」 グレイ提督「何でしょう?」すべすべしたシルクのナイトドレスに優雅なガウンを羽織り、片手には提督の首輪に繋がっているリード、もう片方の手には鞭を持っている… 提督「もしかして、ですが…こういった経験があったりします?」かたや下半身のみランジェリー姿のほぼ裸で、意外に涼しい夜風に肩をすくめている提督… グレイ提督「あら、何のことでしょう?」 提督「…」 グレイ提督「……わたくしの実家には犬がおりますから、そこから思いついただけですわ♪」 提督「あら、メアリも犬を飼っているんですか…どんなわんこなんです?」 グレイ提督「ウェルシュ・コーギー・カーディガンと、黒いラブラドール・レトリーバーですわ」 提督「ふふ、どちらも可愛い犬種ですね…♪」 グレイ提督「ええ…とっても可愛いものですわね……」正面玄関を開けて、表に出る二人…外は青い月光が降り注ぎ、静かに波音が響いている…… グレイ提督「……ふぅ。夜にお散歩するのも、なかなか気持ちがいいものですわね…とっても月が明るくて、本も読めそうなくらいですし」 提督「ええ、そうですね…///」 グレイ提督「ふふ…さぁ、参りましょう?」くいっ…とリードを引っ張るグレイ提督 提督「んっ…く」 グレイ提督「あら、少し苦しかったですか?」 提督「けほっ…いえ、急に引っ張られたもので……///」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/169
436: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/12/27(木) 01:43:05.67 ID:nbUmKwZF0 提督「ところで、マリー」 エクレール提督「なんですの?」 提督「トゥーロンからはどうやって来たの?」 エクレール提督「あぁ、そのことですか…まずは車で最寄りの空軍基地へ参りまして」 提督「あのムール貝みたいなDS19?」 エクレール提督「いえ、今回は公用車の「ルノー・ルーテシア」ですわ……もっとも、フランチェスカはルーテシアと言うのがいかにフランスらしい由緒ある名前で、どういう来歴があるかなんてご存じないでしょうけれど?」 提督「ルーテシア…ルテチア…ってパリの古い名前でしょう…そうよね、チェザーレ?」 チェザーレ「いかにも……当時ガリアの一部族が住んでいた街の名であるな」 エクレール提督「…むっ」 チェザーレ「ちなみに、パリと言う名前は後にルテチアに入植したパリサイ(パリシー)人から来ているのだ…まぁ何にせよ、ローマとは比べ物にならぬ小さな集落と言うことだな」 エクレール提督「むぅ…っ」 提督「ふふ…あなどってもらっては困るわね。それから?」 エクレール提督「ええ…それから空軍基地に駐機している鎮守府製の「コードロン・シムーン」で、グロッタリーエまで飛んで参りましたの」 (※コードロン・シムーン…1930年代に開発された単発四人乗りの小型郵便・連絡機。性能が良く素直な操縦性が評価され、フランスの航空会社や、「星の王子様」の作者で知られるサン・テグジュベリなど多くの冒険飛行家に愛用された。一部は連絡機として戦前・戦中のフランス空軍にも配備された。220馬力のルノー製エンジンを搭載し、最高速度300キロ前後…C500に始まり多くのサブタイプがあり、名前の「シムーン」は砂漠の風のこと) 提督「シムーンねぇ…乗る前にちゃんとキスはした?」 エクレール提督「…どういう意味ですの?」 提督「あー…いえ、分からないならいいわ」 百合姫提督「……もしかして上手く編隊を組んだら、リ・マージョンできるかも知れないわね?」 提督「そういうこと♪」 エクレール提督「ですから、さっきから何が言いたいんですの?」 提督「気にしないで、私と姫の間で通じる暗号みたいなものだから」 百合姫提督「ええ…♪」 エクレール提督「どうも引っかかりますわね…まぁいいですわ」 グレイ提督「それはそうと、カンピオーニ提督」 提督「はい、何でしょう?」コーヒーを優雅にすすりつつ、にこやかに返事をした グレイ提督「あの「許嫁」の方がいらっしゃいましたわ」 提督「けほっ、こほっ…!」 アンナ「フランカ、そろそろ話は済んだでしょう? あ、それと貴女「ディアナ」だったわよね……私にもカフェラテをお願い♪」別のテーブルから椅子を持ってきて、ちゃっかり隣に腰かけるアンナ… ディアナ「…はい」 提督「あの…アンナ、今はちょっと……」 アンナ「コーヒーとお菓子を並べて優雅にお茶してるところなのに、私がいちゃいけないの? …皆さんはどう?」 シモネッタ提督「私は構いませんよ、フランカのお友だちなら歓迎です♪」 カサルディ提督「うん、私も構わないわ…それより、フランカったらこんなきれいな女の人と付き合ってたの?」 提督「あー、いえ…アンナとは……」 アンナ「フランカとは幼いころからの許嫁なんです…アンナです、よろしく♪」 シモネッタ提督「そうでしたか…フランカとアンナさんはお似合いですし、いい婦妻になりそうですね♪」 カサルディ提督「フランカ、おめでと……う?」 提督「はぁ…ぁ」 カサルディ提督「……ねぇフランカ、もしかしてめでたくない?」 提督「ええ、全然めでたくないわ…まるでジョロウグモの糸に絡められた蝶の気分よ……」 カサルディ提督「…あらまぁ……」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/436
441: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/12/29(土) 01:59:36.67 ID:G0SCtc800 …夕食後… 提督「ふー…ディアナの料理が美味しいのはいつもだけれど、それよりも今日は懐かしい味だったわ。なんだかうちで夕食を食べたみたい♪」 ディアナ「それは良かったです……クラウディア様にカンピオーニ家の味を教わったかいがありました」 提督「ええ…あんまり美味しいから、ちょっと食べ過ぎちゃったわ……」苦笑いしながらお腹をさする提督… ライモン「もう、また提督は…基地祭の間は運動する時間が取れないんですから、少しは食べる方を抑えないとだめですよ?」 提督「大丈夫、その分お風呂に長く入って汗を流して……それから、ベッドでも「運動」することにするから…ね♪」意味ありげにウィンクをし、カクテルグラスを持ち上げて乾杯した… ライモン「も、もうっ…///」 デュイリオ「あらあら、うふふ…でしたらわたくしも一緒に「運動」したいです♪」つつー…っ、と提督のふとももに指を走らせる… 提督「んっ///」 ドリア「もう、デュイリオったら邪魔してはいけませんよ。ライモンドは提督と二人きりで過ごしたいのですから、ね♪」 デュイリオ「ふふ、分かってます……でもうらやましいじゃありませんか、ライモンドったら提督のみずみずしい身体を独り占めなんて」 ライモン「///」 提督「まぁまぁ…デュイリオのために明日の夜は開けておくから、それで許してくれる?」 デュイリオ「仕方ありませんね……それで勘弁してあげます♪」 ザラ「提督も大変ね」 提督「ザラもね…お姉ちゃんっ子の妹が多いと大変でしょう?」 ザラ「ええ…きつい姿勢が多いから、腰とふとももに来るわ……ポーラ、あなたに言っているのよ?」 ポーラ「え〜? ポーラはぁ、よく分かりませぇ〜ん……んくっ、こくんっ♪」 ザラ「…これだもの……ま、それだけ愛されているのかしら?」 フィウメ「そうですよ、ザラ姉…私たちはザラ姉の事が大好きなんですから///」 ゴリツィア「はい、その通りです…たとえ姉さまが嫌がっても、もう一生離れませんからね?」 ザラ「はいはい……はぁ、酔っぱらいたくなってきたわ…」 ボルツァーノ「あの、ザラ…私もその中に加えていただいても……いいでしょうか…?」 ザラ「ふふ、当然でしょ……貴女は私たちザラ級の準同型なんですもの、もう姉妹みたいなものよ?」 ボルツァーノ「ザラ…///」 ザラ「さぁポーラ、ボルツァーノも加えた私たち「姉妹」に、何か素敵なカクテルをちょうだい?」 ポーラ「はぁ〜い♪」 ザラ「…ん、美味しいわね……キール?」 ポーラ「はい、キールですよぉ♪」(※キール…戦後すぐのフランスで生まれたカクテル。戦争で荒廃したせいで売れずにいた地元のワインやリキュールを売り込むために作られた。白ワインとクレーム・ド・カシスで作る鮮やかな紅紫色のさっぱりとしたカクテルで、名前は竜骨(キール)ではなく村の名前から) エクレール提督「…でしたら、わたくしにも何かフランスらしいものをお願いいたしますわ」 ポーラ「そうですねぇ…アブサンなんてどうでしょ〜?」 (※アブサン…フランスやスイスで作られる、透明な黄緑色をしたニガヨモギのリキュールで「ペルノー」が有名。プロヴァンス地方などの特産だが、一時期ニガヨモギの成分ツヨン(ツジョン)が覚醒剤と類似の効果があると販売禁止になったことも……もちろん含有量はとても少ないのでそんなことはなく、おまけにへそ曲がりが自慢のフランス人の事なので「知った事か」と自家醸造は続けていたが、その間市販品として風味を似せた「パスティス」が販売されていた……味はミントガムと砂糖とパクチーを混ぜたようなもので、しばらくは味覚が麻痺すること請け合い) エクレール提督「ええ、それで構いませんわ」 ポーラ「はぁ〜い、お待ちどうさま〜♪」 エクレール提督「メルスィ……ん」アルコール度数が高いので小さなグラスに入ったアブサンをちびりちびりと舐めるエクレール提督… ジェンマ「それにしても何だな……」 提督「んー?」 ジェンマ「我らがイタリア海軍の重巡って言うのは全部で七隻なわけだが…」 提督「それがどうかしたの?」 ジェンマ「いや…それなら「荒野の七人」ができるな……」ちょっとだけ嬉しそうにバーボンを喉に流し込んでいるジェンマは相変わらず「西部のガンファイター」といった格好で決めていて、ガンベルトを腰に巻き、シングルアクション・アーミーを二丁拳銃にして突っこんでいる… 提督「ふふっ、言われてみれば…♪」 ジェンマ「♪〜フーフーン、フーフー、フーフーン……」機嫌よく「荒野の七人」のテーマを鼻歌で奏でている… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/441
476: ◆b0M46H9tf98h [saga] 2019/02/18(月) 22:40:34.67 ID:cVER7DxN0 ずいぶんと投下できずにいてすみませんでした。この一週間近く、この頃はやりのインフルエンザというやつに(ちゃんとワクチン打ったのに…)かかっておりまして…まだトップヘビーの軍艦そこのけにフラフラするので続きは数日後からにしますが……皆さまもよくよく気を付けて下さいね いやぁ、インフルエンザって、本当にツライものです…食事も喉も通らないので、ヨーグルト、すりリンゴ、ゆで卵……とかそんなのばっかりでした… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/476
561: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2019/08/15(木) 01:36:26.67 ID:TiyjaU500 >>560 遅筆でなかなか投下できずにいる中、気長に見て下さっていて嬉しく思います……気候の違いなどで体調を崩しやすいかと思いますので、どうぞご自愛くださいませ…なかなか話が進みませんが、頑張って投下していきます… …そしてやっぱりこの時期になると(キザな言い草かもしれませんが…)ぬるま湯につかっているようなものをだらだらと書いていられる「平和のありがたみ」を感じますね…… ……また明日以降にでも投下する予定でいますので、思い出したころにまた見に来ていただければと思います… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/561
650: ◆b0M46H9tf98h [saga] 2020/07/02(木) 02:24:00.67 ID:KeGfCKtn0 …同じ頃・鎮守府… グラニト(中型潜アッチアイーオ級「花崗岩・御影石」)「…ただいま戻りました」 アルジェント(アッチアイーオ級「銀」)「アルジェントおよびグラニト、深夜哨戒より帰投いたしました……いま帰りましたよ、アッチアイーオ」 …深夜哨戒を終えて鎮守府に戻ってきたアッチアイーオ級のグラニトとアルジェント……二人がまとっている「艤装」はそれぞれ黒御影のような美しい光沢のある黒と、液体金属を流したような銀色の肌に吸い付くようなボディスーツスタイルで、そのSF映画のような格好からは無駄のない身体のラインがくっきりと浮き上がっている… アッチアイーオ「お帰りなさい、海況はどう?」 アルジェント「風は南東の風力2くらいで、波は2から2.5メートル…艦橋も波に叩かれたのですっかり濡れてしまいました」 グラニト「もう髪の毛が絞れそうなほどです」 アッチアイーオ「それじゃあまずはお風呂で塩気を流して、それから寝る前に食堂で加給食をつまんでくるといいわ……二人ともお疲れ様」 アルジェント「ええ、それでは…」 ……… …大浴場… グラニト「……ねぇ、アルジェント」 アルジェント「ええ、なぁに?」 グラニト「…ここで「艤装」を脱ぐのはおっくうですし、いっそお風呂の中で脱いでしまいませんか?」 アルジェント「確かに……それにこれも洗濯機にかけるとはいえ、ある程度は塩気を落としておきたいですものね」 …深夜の誰もいない大浴場……灯りが人気の無い周囲を明るく照らし、樋を伝って流れるお湯の音だけが響く中、二人は浴槽に身体を沈めた… グラニト「あぁぁ……気持ちい…ぃ……」 アルジェント「ええ…身体が冷えていたからなおの事…」 グラニト「……ふぅ。大分暖まったことですし、そろそろ身体を洗いましょうよ」 アルジェント「そうね……んっ」一生懸命に脱ごうとするが、まるでのり付けしたかのようにぴっちりと吸い付いた「艤装」はなかなか脱げない…… グラニト「…ふっ、んぅっ!」みちっ、ぴち…っ…! アルジェント「ん……くっ」ぎちっ…ぱちんっ! グラニト「ふぅぅ……まったくこれを脱ぐのも一苦労ですね、アルジェント?」 アルジェント「…なら、着たまま洗ってしまいましょうか?」 グラニト「あぁ、それはいいかもしれないですね…それじゃあお互いに洗いっこしましょうよ」 アルジェント「ええ、いいですよ…♪」 グラニト「それじゃあ石けんを……海水がついているせいか泡立ちが悪いですね」ぬる…っ♪ アルジェント「まぁまぁ、そう言わずに……んっ///」 グラニト「アルジェント、私の方もお願いします」 アルジェント「ああ、そうでしたね……///」ぬりゅ…っ♪ グラニト「あっ…///」二人がお互いの艤装に石けんを擦りつけて手で洗っていくと、肩甲骨や脇腹を指先が滑るたびにぞくりとするような感覚が走る… アルジェント「…あ、あっ……あ…♪」 グラニト「ふあぁ……あ、ん…っ♪」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/650
953: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2024/11/27(水) 02:19:17.67 ID:QahSp3Rq0 …アンナの部屋… 提督「この部屋も久しぶりだわ……ずいぶん模様替えをしたのね?」 アンナ「そりゃあそうよ、いつまでもぬいぐるみってこともないでしょ?」 提督「そう言いつつも、ちゃんとご両親からのプレゼントは捨てないでいるあたりはアンナの良いところね……このテディベア、六歳くらいの時にもらったって言ってたわよね?」 …かつて児童文学の全集や教科書が並んでいた本棚は国内や国外の法典をはじめ、さまざまな専門書が分厚い樫の板もたわみそうなほどぎっしりと詰め込まれ、部屋のあちこちに「シュタイフ」のテディベアや小さな絵画、思い出の写真などが飾ってある… アンナ「そりゃあパパにもらったものだもの……って、今はそんなことはいいの」 …部屋の中央にあるアンティークものの丸テーブルには露のおりたシャンパンが浸かっているアイスペールが載っていて、その横には二人分の白ワイン用グラス……そしてそれを取り囲むようにカゴに収まっているバゲットや缶詰、チーズなどが並べてある… アンナ「さ、せっかく用意したんだから飲みましょう?」 提督「そうね、いただくわ」 アンナ「ま、あんな片田舎の鎮守府でもお酒の品揃えはそれなりだったけれど……どう?」 提督「ルイ・ロデレール?」 アンナ「そうよ。モエ・エ・シャンドンやドン・ペリニョンはもてはやされすぎて俗っぽいし、せっかくフランカと会えるんですものね」そう言うと醸造年が見えるようにラベルを見せ、慣れた手つきで栓を抜く…… 提督「恐れ入ったわ……それだけのヴィンテージもの、私のお給金で買ったらひと月は断食をしないといけなくなるわね」 アンナ「気にしなくていいのよ。コート・ダジュールのパーティ会場で味の分からない成金からせしめてきただけだから……フランカに飲まれるほうがシャンパンにとっても幸せなはずよ」 提督「そう、それじゃあいただくわ……乾杯♪」 アンナ「乾杯」 提督「……おいしい」 アンナ「当たり前でしょう? それからおつまみもあるわよ……キャビアで良いわよね?」答える前にカスピ海産のキャビアの瓶詰めを開ける…… 提督「いたれりつくせりね」 アンナ「ま、その分は愛してもらうから♪」 提督「それじゃあずいぶん頑張らないといけない事になりそうね?」 アンナ「期待しているわよ?」 提督「ええ……♪」口の端に小さな笑みを浮かべると、脚を伸ばして向かい側に座っているアンナのふとももをくすぐりはじめた…… アンナ「ちょっと、キャビアがこぼれるじゃない……あぁもう」びくっと身体が震えたはずみに小さじが動き、クラッカーの上に載せようとしたキャビアがこぼれた…… 提督「あら、もったいない」 アンナ「誰のせいよ、まったく……」そういってふとももから払い落とそうとする…… 提督「……待って♪」 …四つん這いになってテーブルの下に潜るとアンナの脚の間から顔を出し、ふとももにこぼれ落ちた小さい黒真珠のようなキャビアを舐めとった… アンナ「んっ……///」 提督「シャンパンもいただける?」 アンナ「ええ……♪」テーブルの上にあった飲みさしのグラスを傾け、白いふとももにゆっくりとこぼす…… 提督「ぺろ……ちゅっ、ちゅる……っ♪」 アンナ「あっ、あ……ふぁ……あ///」 提督「ん、ちゅ……っ♪」シャンパンの雫を舐めとると、最後は唇で吸い付くようにしてキスをした…… アンナ「……ねえ、もっと飲んで///」 提督「ええ♪」 …白磁のような脚を伝って流れてくるシャンパンを舌先で受けとめ、爪に紅いペディキュアをしている形の良い足の甲を舐めあげた……凍えるかのようにぶるっと身震いするアンナの反応に気を良くして、提督は足からふくらはぎ、ふとももへと舌を這わせていく… アンナ「はぁっ、あぁ……ん……はひっ……ん……っ///」 提督「ちゅるっ、ちゅ……れろ……っ♪」少しドライなルイ・ロデレールの味とアンナのすべすべした肌触りを舌に感じながら、次第に身を乗り出すようにして舐めあげていく…… アンナ「あ、ふぅ……んぁ……ん……ぁっ///」 提督「んちゅるっ、ちゅむ……んちゅぅ……っ♪」 アンナ「あ、あっ……もう、フランカ……焦らさないで……早くしなさいよ……っ///」脚で提督の首を締め付けるように挟みこみ、顔を秘所に押しつける…… 提督「んむっ……♪」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/953
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