イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 (958レス)
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67: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/02/08(木)01:34 ID:DJ44GQDx0(1/2) AAS
軽巡「カヴェンディッシュ」級(改バーミンガム級)「ならローストビーフは…?」
提督「ええ、では数枚下さい…」(ローストビーフなら不味いなんてことはないはず…)
カヴェンディッシュ級「…どうぞ」
提督「センキュー…あむっ……」
カウンティ(州)級重巡「で…どうだ?」
提督「…ごくん……美味しいですよ」(お洒落なソースも飾りもなし、おまけにすっかり脂が抜けきってパサパサだけど…他の物よりはまぁ美味しいわね…)
カウンティ級「そうかそうか…もっと彼女にローストビーフを!」
提督「あ、いえ…」
カウンティ級「なに、遠慮はするな…さようですな、陛下?」
クィーン「いかにも…さ、ワインを注いであげなさい……それともスコッチ・ウィスキーにしますか?」…と、別の席で騒ぎ声が上がる……
見た目の整った深海棲艦「ふざけないでよ、アイルランドの酒がないじゃない!」
同クラスらしい深海棲艦「落ち着きなさい、ベルファスト…ギネスの黒ビールがあるでしょう」
軽巡「ベルファスト」の深海棲艦「ん、ならよし…うぃ……ひっく」適当にハープを奏でつつ詩を口ずさみ、時折周囲の深海棲艦に絡んでいる…
軽巡「エディンバラ」の深海棲艦「やれやれ…」
提督「…」
クィーン「お見苦しい所をご覧に入れてしまいましたね……さ、もう一杯いかがですか」
提督「感謝します…」
…しばらくして…
駆逐艦「チーズをどうぞ…」
提督「ありがとう…ふぅ、何だか暑くなってきたわね……」
…食べ物がどれも絶望的な中でワインとウィスキーだけは上等だったことと、クィーンの杯を断ったらどうなるか分からないこともあって、ついグラスを重ねてしまった提督…晩餐も終わりに近づき、見た目も固さも薬用せっけんそっくりなレッドチェダー・チーズを食べる頃にはかなり量を過ごしていた…
カウンティ級「ふふふっ、貴官はロンドン橋を見たことがあるまい…ビッグ・ベンの鐘の音も!」わめいているのはどうやら重巡「カウンティ」クラスの一グループ「ロンドン」級のネームシップ「ロンドン」のようで、しきりに自慢話を聞かせてくる…
提督「…そうですか。でもロンドンがいかに素晴らしくとも、ローマほど古く美しい都市はありませんよ……何しろイギリスが未開の原野だったころからありますし♪」酔いが回っているせいか、つい切り返してしまう…
ロンドン「…ぐっ」
ベルファスト「ははっ♪…そうだ、いまいましいイングランドの街なんぞアイルランドにはかなうまい……!」
ロンドン「何を…アイリッシュのくせに」
ベルファスト「それのどこがいけないって言うんだい、少なくともここには熱いアイリッシュの魂があるのさ…装甲もペラペラの「重巡」とは訳が違うのよ」
ロンドン級「なにやら…失礼な軽巡ね」
ベルファスト「へぇぇ、ならどうする?」
ロンドン「…余人は手を出すな、さしでケリをつけてやるから……さぁ、どうした?」
G級「あーあ…またイングランドとそれ以外の喧嘩が始まった……酒が入るとすぐこれなのよね…」
提督「ねぇ…そう言えばデザートは何かしら♪」
ベルファスト「え?」
ロンドン「えぇと、そうだな…きっとパウンドケーキだろうが……いったい何が用意されているのか、アドミラルにお答えせよ」
駆逐艦「はっ…パウンドケーキかジャム入りプディングです」
ロンドン「よろしい…ではアドミラル・カンピオーニに持ってくるように」
提督「…良かったら一緒にいかがですか」
ロンドン「あ、あぁ…ではご一緒しようか」
ベルファスト「ふんっ…イングランドのくだらないケーキなんぞ欲しくないわ……アイリッシュ・ウィスキーを持ってきなさい!」
クィーン「…では、余も一切れいただきましょう」
………
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