【艦これ安価】提督「艦娘たちとデート?」(番外編) (636レス)
【艦これ安価】提督「艦娘たちとデート?」(番外編) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1506257963/
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438: ◆cU/osbLpwQ [saga] 2018/01/22(月) 22:14:04.32 ID:uCyPQf5J0 ――五十鈴との夜戦―― 雲一つ見つからない快晴。春なので暑すぎず寒すぎず、ちょうど良い気温。 子供の頃、こんな日によく外に出て遊んだなと思い出しながら、俺は五十鈴と初デートの時に行った牧場へ向かっていた。 バスに揺られて数十分。広大な開けた土地に放たれた牛や羊などの動物が、窓の外に見えてくる。 「ここに来るのも久しぶりだな」 「……」 「五十鈴?」 「うん……そうね」 五十鈴は窓の外も見ずに、じっと俯いていた。 車酔いか? 酔い止め持ってくればよかった。 「違うわよ」 「何で怒ってるんだよ」 「怒ってない。ただ……」 そこで会話が途切れる。 俺が首を傾げると、五十鈴はちらっとその様子を確認し、 「……分かってるくせに……」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1506257963/438
439: ◆cU/osbLpwQ [sage] 2018/01/22(月) 22:17:11.64 ID:uCyPQf5J0 頬を赤く染めてもじもじと手を遊ばせ始める。 ……なるほど。 「確認するけど、本当にいいんだよな?」 「女に二言はないわ」 それを言うなら男だろう。 俺はほっと安心すると、バスが停止するのを待った。 ―――― この牧場には何回か来ているのだが、その度に動物と触れ合ったり、ぼーっと景色を眺めたり。 定期的に行われる牧場体験に参加したりして、とても楽しく満足な時間を過ごしてきた。 だが今回は少し違った。 いつも通りレストランで食事をし、食休みに動物を眺めてぼーっとした後、 「じゃあ行こうか」 「うん……」 乗り気じゃない五十鈴の手を引いて、他のお客さんの目を盗み、茂みの中に入っていった。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1506257963/439
440: ◆cU/osbLpwQ [sage] 2018/01/22(月) 22:19:31.95 ID:uCyPQf5J0 ここを通れば人目のつかないあの場所に出られる。 そう考えつつガサガサと前に進んでいけば……。 「無事に到着、と」 藁が数多く積まれたところまでやって来た。 立ち入り禁止では無いのだが、全くと断言していいほど人が来ないこの場所で、 「本当にするのよね」 「うん」 「……変態……」 俺と五十鈴は、こっそり野外プレイをしようと企てていた。 五十鈴の頬がまた赤く染まり、小さな声で軽く罵られる。 胸の下で腕を組み、斜め下を向いてもじもじと恥じらっている姿が可愛い。 「でもオッケーしてくれただろ?」 「仕方なくだけどね。まさかあんなに大量の書類を1日で片付けるとは思ってもみなかったし」 そう、事の始まりは一週間前の執務室でのことだった。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1506257963/440
441: ◆cU/osbLpwQ [saga] 2018/01/22(月) 22:22:00.10 ID:uCyPQf5J0 目の前に、ドサッと置かれた山のような書類を見た時の衝撃は、今でも覚えている。 こんなのを3日後までに片付けろなんて言われたらやる気も無くすだろう。 とは言え放っといたらいけないし、渋々手をつけていたら、秘書艦の五十鈴が魔法の言葉を口にしたのだ。 『そんなペースじゃ終わらないわよ?』 『知ってるよ……もう少ししたら本気出すから……』 『キツいのは分かるけど頑張って。そうね、もし明日までに終わらせたら』 何でも言うことを聞いてあげるから、と。 そしたら自分でも驚くくらい手が進み、みるみるうちに山が消えていった。 五十鈴も驚いていた。俺にやる気を出させるための嘘が、現実になろうとしていたのだから。 実際現実となり、五十鈴は顔を引きつらせていた。 終わった書類の山を見た瞬間。そして、牧場で野外プレイがしたいとお願いした瞬間の計二回だ。 実は冗談だったのだが、首を縦に振ってくれたので、茶化そうとしたのを慌てて止めた。 マジでナイス判断だったと思う。 「それで? どうすればいいの?」 「服を脱いで」 「……」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1506257963/441
442: ◆cU/osbLpwQ [saga] 2018/01/22(月) 22:25:19.02 ID:uCyPQf5J0 俺の言葉を耳にすると、五十鈴は黙ったまま肩にかけていたポシェットを俺に預けた。 そしてスカートを脱ぎ、服も手際よく脱いで俺に渡していった。 「……」 「な、何よ……変……?」 五十鈴は俺が頼んだものを、ちゃんとつけてきてくれたようだ。 手で隠そうとしているが、その隙間から牛柄の水着が見えている。 うん、いいな。 「変じゃないよ。すごく似合ってる」 「それ喜んでいいの?」 「牛だって言ってるわけじゃないんだし」 そう、と五十鈴は返事をして周囲をきょろきょろ見渡す。 いくら人が来ないと言っても、やっぱり気になってしまうのは俺も同じだ。 「俺も気を配っておくよ」 「お願いよ? バレたら二度とエッチしないから」 「分かった」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1506257963/442
443: ◆cU/osbLpwQ [saga] 2018/01/22(月) 22:27:38.60 ID:uCyPQf5J0 そう答えながら、俺は自分のバッグから敷物を出して広げ、五十鈴の衣服を畳んで置いた。 さらに『ある物』を出して、手渡しした。 「何よこれ?」 「コスプレグッズ。牛の耳と鈴のついた首飾り」 げし、と蹴られる。 「本当に変態ね! どうしてそんなのつけなきゃいけないのよ!」 「可愛いと思うよ」 「そういう問題じゃない!」 「何でも言うこと聞いてくれるんだろ?」 しかし、五十鈴は一向に頷いてくれなかった。 仕方ない、これは諦めるか。 俺はため息をついてバッグにしまおうとする。 が、五十鈴に止められる。 「?」 「……分かったわよ……つければいいんでしょ……」 顔が真っ赤だった。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1506257963/443
444: ◆cU/osbLpwQ [sage] 2018/01/22(月) 22:32:02.73 ID:uCyPQf5J0 ここまでで 毎度読んでくださりありがとうございます http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1506257963/444
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