ブルー「俺達は…」ルージュ「2人で1人、だよねっ!」『サガフロ IF】 (967レス)
ブルー「俺達は…」ルージュ「2人で1人、だよねっ!」『サガフロ IF】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1499422950/
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58: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2017/08/20(日) 04:48:40.34 ID:FCDawJzU0 外界に出てからは一度たりとも使うまいと思っていた宝石を強く握りしめた 涙ながらに悲願する貴婦人の妖魔、如何様な理由があるかまだハッキリと分かってはいないが 今、彼女らが民衆の眼に触れるという事は"泣くほど"の事なのだ ならば誰の眼に触れることも無く脱出する手段を使う他ない ルージュ「『<ゲート>』…[ドゥヴァン]へ!!」 ――― ―― ― 時刻(アセルス達を連れて逃げた回想シーンから今、現在)【19時49分】 「お客さん、どうだいウチのコーヒー占い」ニカッ ルージュ「あー、すごくいいです」グデー 白い歯を見せて笑うマスターを前に喫茶店のカウンターに突っ伏すようにルージュは疲労の混じった声を出す http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1499422950/58
59: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2017/08/20(日) 05:48:40.42 ID:FCDawJzU0 ルージュ「…陰術か陽術の資質を取る為に[ルミナス]に行ったはずなんだけどなぁ…あれ〜おかしいなぁ」 ルージュ「なんで僕ってば丸1日使ってこんな事になってんのかなぁ、あはははははー」(泣) 「ありゃ?間違ってコーヒーにお酒入れちゃったかな?お客さん?大丈夫ですか」ポリポリ ルージュ「大丈夫です、それとお酒入ってないんで安心してください、うっ、うぅぅ…」ブワッ カランカラン! アセルス「…あのー…此方に銀髪の男の方はいますか?」 ルージュ「」ビクッ ハンカチ、トリダシ ナミダフキ! ルージュ「やぁ!!もう平気なんだね!良かったぁ」 アセルス「ルージュ、…此処に居たんだ、白薔薇の手当のおかげでなんとか、それで目を覚ました後で聞いたんだ」 アセルス「資質、私達のごたごたに巻き込まれたから取りに行けなかったんでしょ…ごめんなさいっ!」ペコッ ルージュ「…いや、そのことは良いんだ、自分から突っ込んでいったんだしさ」 ルージュ「それよりも大口叩いといて結局僕は何もできなかった謝るのは僕の方だ」 アセルス「…」チラッ ルージュ「…マスター!コーヒー美味しかったし個性的な占いで楽しかった、また来るよ!じゃあね!」 緑髪の少女はチラリと喫茶店の店主を見た、目配せ… 此処じゃ話せない事があると暗に言いたいのだ、それを汲みルージュはアセルス、そして外で待っていた白薔薇と共に 神社の方へと歩き出す 白薔薇「ルージュさん…アセルス様のことでお話があります、ただ口外しないことをお約束願いた―――」 アセルス「いいんだ白薔薇、どうあれ巻き込んだのは事実だ、だから…私の口から"話す"」 白薔薇「…畏まりました」 神社の長い階段、紅葉が風に舞い、蒼白い月の光はそれを幻想的に染め上げる アセルスは告げた…彼女達の立場を、包み隠さずに http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1499422950/59
60: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga!美鳥_res] 2017/08/20(日) 06:05:45.15 ID:FCDawJzU0 ******************************************************* [BGM:主人公アセルスのテーマ(未使用曲) ] https://www.youtube.com/watch?v=R9iIWQlZxzM 妖魔、人とは異なる種族が住まう世界<リージョン>がある 妖魔の王の中の王、"魅惑の君"と崇められるオルロワージュなる者の統治の元その地は悠久の時を流れていた 変わらぬ日々、代わり映えの無い行動、決められたルーチンワーク、住人も城の召使も騎士も皆が淀んだ時間を過ごす 時が止まったように動かない世界、何もかもが"いつも通り過ぎる"世界 そこで"人間の少女"アセルスは目を覚ます 彼女は困惑した、生まれ育ったリージョン[シュライク]の自宅ではない、見た事も無い天井、見た事も無い部屋での目覚め 彼女は思い出す、育ての親の叔母の頼みでお得意先に本の配達に向かった事を… 彼女は思い出す、その帰り道に 命を落としたことを… アスファルトの上を歩いていた、真夜中の道路上には自動車のライトもエンジン音も何も無かった そう、音もなく、突如として現れた馬車に、馬に、轢き殺された 思い出して頭を押さえた、このご時世で馬車? …頭を強く打って記憶がこんがらがってるのか?ここは何処の病院だ?と もしかしたら、自分はおとぎの国に迷い込んだ夢でも見てるのかもしれない、なんて楽観的な考えも持っていた 中世のお城のような内装を歩き… 棺桶に入ったたくさんの女性を見て青ざめるまでは 彼女は知る事になった その城に住まう妖魔の君、オルロワージュの馬車に轢き殺され絶命した事を そして、"暇つぶし"で城主オルロワージュに妖魔の青い血液を注がれ 半分人間で半分妖魔という、この世でたった一人の奇異の存在に変えられてしまった事を…っ! ******************************************************* http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1499422950/60
61: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga!美鳥_res] 2017/08/20(日) 06:22:41.60 ID:FCDawJzU0 アセルス「お願い!この城から出たいの!叔母さんに…家族の所に帰りたいの!!」 白薔薇「アセルス様…」 妖魔の君より、教育係としてアセルスの面倒を見ることになった者が2人居る 1人はアセルスに武術を教えるようにと騎士を(尤も手当たり次第に圧倒的実力差のモンスターと戦わせるだけの人だが) 1人はアセルスに礼儀作法、妖魔の世界について教育するようにと99人居る城主の寵姫<ちょうき>…人の言葉で言う愛人 その99人の側室の中で誰よりも優しい姫、白薔薇姫が担当することになった 血液を体内に注がれたアセルスとは違い、妖魔の君に血液を吸われ…それこそ御伽噺の吸血鬼のように吸われた白薔薇姫は 人間としての人生を強制的に終わらせられ、妖魔へと変えられた そんな白薔薇姫は故郷に、そして家族の元へ帰りたいと願うアセルスの姿にかつての自分を重ねたこともあり 彼女の脱出に加担する そして、念願の[シュライク]へと帰郷できたものの… アセルスの叔母「…アセルスは12年前に行方不明になったんだよ!あの時と変わらない姿なんて…私を騙す妖怪かい!」 アセルス「叔母さん…違う、違うの!私、アセルスだよ!生きてるんだよ…っ!」 アセルス「12年…、私が意識を失って12…年…?」 アセルス「白薔薇…どうして、教えてくれなかったの?」 白薔薇「…私達のリージョン[ファシナトゥール]では時間の流れなど意味を持ちません」 白薔薇「ですがそれ以上にアセルス様に…ショックを与えたくなかったのです」 眠り姫 もしくは、竜宮城から帰って来たばかりの浦島太郎か 母親代わりの叔母は白髪で、数日前までは同級生だった女子高校生は子供の母親…、街並みは所々変わっていて アセルス「12年も歳を取らないなんて…やっぱり私はもう人間じゃないんだ…、化け物なんだっ!!」 白薔薇「そのような物言いをしてはいけません!」 城を抜けだしたことで、帰る場所を…迎えてくれる人も失くした自分の唯一の理解である白薔薇姫を奪い返そうと 従騎士たちがやって来る 自分はもうどこにも行けない、誰の元へも帰れない、だからアセルスは白薔薇を護る決意を…逃げ切る決意を胸にする ******************************************************* http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1499422950/61
62: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2017/08/20(日) 06:33:42.56 ID:FCDawJzU0 。-‐ァ:ァ゚^ヾ;;{: :{: : : : : : : : : : : :\| : : : |うY: : : : : :| ,.。co:% ミj{ ;{{,rfう^ヽ: : :、:\: \:_;.」:{: :| : : : |) }: : : : : :| % o:% ミミ;i{ ;{{ ゝクフハ'ヽ: :l\: :、:'|\トゝ:| : : : レ ノ: : : : : :八 .o:% ミミi{{ ;{{ゝ='フフ ,ノ ,}:八 ヽ,斗ぅ炒フ| : : : |X>: : :ハ/ %≫==ミミミ≧ミ主彡_,ノ,,ク;::::.ヽ ´ ̄ | : : : |X>: :/ ;{{ ,rfう^ヽヽヽi_,ノ_,ノ_,ノ_,,彡、 } |: : : :八: i/ ;{{ ゝクフ }}〔_ノ_,ノ_,ノ゙´) )::)へ `__ |: : :/: /`|`ヽ i{ ゝ='フフノノノ_,ノ_,ノ _,. -‐ ,ニヽ`ニ` |/:/: / { | ≫=ミ彡ク:::}彡i'",x芋ミ 仞》{:\__ イ |:∧/ _\ i{{ ,rfう^ヽ} }ノ_彡癶'ツ `゙^'Yハ⌒Y^Y゙ミヽ _ {:::\`ー‐ァ‐- i{{ゝ='フフ ,ノ,ノミ _彡} , 〉 八::}i:i:i:}ツ ', ', {:::\\:::} {:::.:. `ー-=ニ彡イミミ _彡} .._ /彡イ_:ツ:i ', ', {:::::::::\`ー‐ァ'⌒ :/: :/´{:::::lミミ _彡} ゙ニ’ /_彡イ:i i:i ', ',丶::::::::::} {:::.:.:. /: :/:::::{:::::{ミミ _彡} ≧=- _ .イ_,彡イj:i i:i ', 》′:::::`ー‐ァ'⌒:: 彡'::::::::{:::::{ミミ _彡} / . :_,,彡イ〜'⌒'〜'⌒'〜i′::::::::::::::/ ∧ ⌒ヽ彡ヘ:{ミミ _彡} / . : _,,彡イi| } .:::::::::::::{ /:::.:. 〕i ヽヽ 彡} ,:. . : _,,彡イ人__j__j } ::::::::::::::ヽ{:::::.:.:. /〕i く 彡} : . . : _,,彡イ 人__j__j ,ノ :::::::::::::::::::::::::::.:.:. /〕i く彡 : : : : _,,彡'′ 人__j__j ,ノ ..:::::::::::::::::::::::::::::.:.: 〃^ヽ, i`ヽ : : : ( ,. -‐‐- ミ ノ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::.:. 〃^ヽ, | } : : : : ./ / \( .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 白薔薇「アセルス様…これから何処へ向かわれるのですか?」 アセルス「…何処だって良い、二人で逃げ切れる場所へ行くんだ…」 ――― ―― ― そして二人が乗り込んだシップの行先は[ルミナス]だった…そこから先はルージュも知る通りである ルージュ「そんなことが…」 アセルス「お腹、切られちゃったんでしょ?私」 アセルス「でも、この通り私はもうピンピンしてるんだ、血管を流れてる血だって人の赤と妖魔の青で紫」 アセルス「前にもお腹をグサッて刃物で刺された事があるけど、すぐに傷口が塞がってさ…ゾンビみたいに」 アセルス「気味が悪いでしょ?」 自嘲気味に笑った、それがなんとも言えない、…この少女が一体何をしたというのだ アセルス「[ファシナトゥール]から逃げて来る前にこの妖刀、[幻魔]を手に入れた」 アセルス「逃げるなら少しでも万全の準備が必要だったからね…でも、困った事にこの剣は使いこなせてないし… 白薔薇を護るって言っときながら実際、騎士との闘いはあんなんだよ」 アセルス「私が劔を使ったんじゃない、私が劔に使われた、気絶したまんま、引き摺られるようにね」 アセルス「何から何まで駄目さ」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1499422950/62
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