ブルー「俺達は…」ルージュ「2人で1人、だよねっ!」『サガフロ IF】 (967レス)
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962: 今回はここまで [saga] 2023/02/04(土)22:59 ID:A+l32mxj0(4/4) AAS
 モンスター種は倒したモンスターを一部でも吸収することで能力を得ることができる、細胞を取り込み
その個体へと成長することが可能だ…

 ヒューズ達が激戦の中でどうにか1体だけ倒せた個体、コレをスライムに吸収させ…目当ての技を引当てられれば…!

 [雪の精]をスライムが取り込む最中、飛んでくる物理攻撃を黄金髪の女剣士に[ディフレクト]してもらい
中距離から術士が発動の早い[エナジーチェーン]で牽制を行う
 攻撃を一見か細い人間の女に防がれ、絶妙なタイミングで瞳などの急所を狙ってヘイトを買って出る術士の連携に
苛立ち始めた[霜の巨人]は多少隙を作ってしまうのを覚悟の上で怒りに任せて息を大きく吸い込み[強風]を吐く準備に入る

  アニー「…はぁ…はぁ…くっ、こんだけやれば流石に手がしんどい…っ!悪いけどあたしはここまでだ!」

 [ディフレクト]要因の剣士が縦横無尽の歩みを止め、その場で立ち止まり得物を持ったまま…静かに目を瞑る
手は何度も氷結界に接触した為、ひどい有様でどんなに頑張ってもあと一振りしか剣も振るえまいと言った所
 そんなアニーを見てようやく観念したかと空気を取り込み更に膨れ上がった巨人は見下ろす

 今から全体範囲に向けて吹き付ける[強風]を受けて、彼らがそれでも立っていたと仮定しよう
盾となる剣士が機能しないのであればもう攻撃は防ぎようが無い、それこそ純粋な拳ひとつで勝てる…

 [霜の巨人]が大きな口を開き、暴風を吐き出さんとしたその瞬間…!

       ブルー「このタイミングだ!!やれェ――ッ!!」バッ!

     スライム「(。-`ω-)ぶくぶくぶーーーーーーーーーっ!!!」ビュオオオオオオオオオオ!!

   霜の巨人『!? ウゴオオオオ!?』グラッ!

 吸収を終えたスライムが飛び出しそして――――"[強風]"を使ってきたのであるッッ!!

 [雪の精]から低確率で取得できる技…それは[シルフィード]と言った風精を撃ち出す技を使ってきたスライムにとっては
容易く使える物で地表から斜め上に目掛けた、魔力を帯びた超局地的な暴風はものの見事に魔人の姿勢を崩す事に成功した

 本来であれば眼下にいるブルー等に対して吐き出すつもりだった相手の[強風]は大きく前のめりに姿勢を逸らすことで
真下に――凍てついた氷の床へと叩きつけられ、そして[霜の巨人]は上方へと昇っていく…!
 宛らシャトルロケットがノズルから火を噴き天へと上がっていくようだ

  ブルー(大気を取り込む際の隙と姿勢を崩したまま空に舞うだけの時間があれば此方も放てるというもの―――)

  ブルー「 [ ヴ ァ ー ミ リ オ ン サ ン ズ ] !! 」

 蒼が放つは紅き大紅玉の嵐、熱を帯びた宝石の破片槍が次々とスライムの[強風]による追い風に乗って雪塊に突き刺さる
[インプロージョン]で肘から先が溶けた時からそう…見た目通り、熱に対する攻撃に耐性が無い彼奴はドロドロと溶け出す

  霜の巨人『グ、ググ…オノレ…!!』

 ドロドロと身体の6割近くが溶けたがそれでも術士の大技を耐えきった魔人は
残り4割の肉体で[ダイビングプレス]を仕掛け憎き魔術師とモンスター種を滅ぼさんと急降下し始める…っ!

 溶け落ちた部分の滴りも既に魔人の力で霜と化し、最早…胴体から下は氷柱の剣山となり果てていた

 今から[ヴァーミリオンサンズ]の2発目を唱えるには少しばかり時間が足らない、詠唱を終えるより先にブルーが
降って来る巨人の身体に潰され圧死する方が早い…もう誰にも止められまいッッ!

  そう[霜の巨人]は思っていた…。

  ブルー「ここまでお膳立てしたんだ!さっきの打ち合わせ通り決めてやれアニー!!!」

  - 手は何度も氷結界に接触した為、ひどい有様でどんなに頑張ってもあと一振りしか剣も振るえまいと言った所 -

 そう…"あと一振りは剣を振るえる"んだ……ッッッッ!!
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