ブルー「俺達は…」ルージュ「2人で1人、だよねっ!」『サガフロ IF】 (968レス)
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642: [saga] 2020/12/12(土)23:49 ID:yXoGn0ku0(4/5) AAS
サンダーの事を知る近所の人曰く、腕っぷしは強いが気が弱い、よく野菜泥棒をしてウチの畑でトマトを丸かじりする
前に任務で巡回に来たとかいう[IRPO]の隊員を見て『ウワー!警察だー!』と慌てて崖下に飛び降り逃げる様に転がった等
煙草を咥えた黒ジャケットのパトロール隊員もその光景に思わず口をあんぐりと開けて煙草を落としたそうな…
終始怯えるサンダーにたかだか野菜泥棒如きで逮捕しねぇから落ち着けよと諭されるまで逃げ続けるエピソードが印象強く
これにはルージュも思わず笑ってしまいそうになった
さて、そんなサンダーだが今日は野菜泥棒ではなく畑仕事を手伝った対価として貰った野菜を持ち魔術師の所にきた
家主のおばさんに腕っぷしを買われて暫くはこの家でお手伝いさんとして働いているらしい、お客人のお手伝いも
彼の中ではその一環ということらしい
ルージュ「サンダーはお皿の用意をしてくるかな?ちゃんとキミの分もあるからね」
サンダー「俺の分も!?やった、やったー!」
茄子、パプリカや人参を一口大に切って、ひよこ豆とざく切りにしたトマトを加えて
更にケチャップを投入して炒めて、そこにスパイスとしてほんの少しの唐辛子を入れたなんちゃってラタトゥイユ
食卓に緑が足りないと感じてシンプルながらもご飯に合うほうれん草のソテー、まだ使い切っていないバターで
茸類のしめじ、えのき…それからベーコンとを炒めて[京]に立ち寄った時に買った醤油と黒胡椒を振って
フライパンから皿へと移す
そこに野菜サラダも加えて――――全体的に今日は野菜が多い過ぎたくらいかもしれない、けど…これでいいよねっ
エプロンを外しながら紅き魔術師は心の中でそう呟いた
―――
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―
レッド「ぐかー……ブラッククロスが修学旅行かよ…ムニャムニャ」
BJ&K(充電中)「…。」
ルージュ「気持ちよさそうに寝てるなぁ…」
両手を上げて万歳の態勢で鼾<いびき>をかきながら、ついでに何の夢を見てるのか寝言まで言いながら眠っている仲間
朝食が出来たから起こしに来たのだがこうも熟睡されていると何だか目覚めさせるのに引け目を感じてしまう
眉を八の字に困った笑みを浮かべつつ彼はレッド少年を起こした
レッド「んあ?…ふわぁっ、なんだもう朝か?」ゴシゴシ
ルージュ「そーそー、朝ご飯出来てるよ」
シャツ一枚にパンツ一丁とラフな格好の少年はまだ重い瞼を擦りながら自分の着替えが入った鞄を漁る
魔術師はカーテンを開けて部屋に日光を取り込み、教わった通りに医療メカの起動スイッチを入れる
稼働し始めたBJ&Kは人間<ヒューマン>よりも丁重に朝の挨拶を述べて自分でお借りした電源から自身の充電用コードを抜く
メカである彼に女性陣を起しに行ってもらえないかと頼み
まだ寝ぼけ眼で歯ブラシを咥えながら鏡に映った寝ぐせと睨めっこしているレッドに先に戻ってるねと一声掛けて台所へ…
―――
――
―
レッド「うめぇ…っ…うめぇじゃねーかっ」ガツガツ
アセルス「ええ!なんだろう…この優しい味っていうのかな、家庭の味って感じがする」
外食で味わう旨さとはまた違う、一般家庭の手作りの味…白米もパンもありどちらにも合うようで[シュライク]組はお米
白薔薇姫とサンダー、そして家主のおばさんはパンを手に取っていた、ちなみに術士は気分的に今日は白米派のようで
副菜のほうれん草ソテーもなんちゃってラタトゥイユも、なにより鍋一杯だったシチューも飛ぶように売れた事が
彼には嬉しかった料理当番冥利に尽きるという奴だ
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