ブルー「俺達は…」ルージュ「2人で1人、だよねっ!」『サガフロ IF】 (967レス)
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625: [saga] 2019/11/16(土)21:42 ID:3xguwCLJ0(3/5) AAS
  ブルー「くっ…」ギリッ

  ブルー(…いかんな、治すようにしようとは思っているが…つい怒鳴ってしまう)フゥ

 地底大空洞の全域に響き渡りそうな怒りの声を上げてから一拍子おき
彼は冷静になろうと努めた、自分の欠点は気に喰わない事柄にぶつかるとすぐに
反発したり怒りを爆発させることだ…

自覚はある。

"キグナス号の海賊騒動"でも名前が気に喰わないからという理由で
問題解決の為に手を貸してほしいと交渉してきた相手の頼みを蹴ったのは記憶に新しい

 性分とはいえ、怒りっぽい癖をどうにかせねば…

  ブルー「…一応聞くが、このちっぽけな横穴の先はお前も知らない未知の場なのだな?」

  エミリア「そうよ…知ってたら覚書にちゃんと描いてたわよ…」

  ブルー「…。分かった止むを得んな」

  ブルー「何があるか分からんが追跡をするしかあるまい…」

  エミリア「えっ、行くの?」

  ブルー「この先が万が一にでも地上に繋がっている可能性だってある、出られたら厄介だ」

 不安の入り混じった感情の儘、彼等は小さな横穴を屈みながら進んでいく
この場にはノーム達が来た事ないのか、天井に灯りが吊るされてはおらず…広々としたホールを
思わせる空洞になっていた…

   クーン「あれ?」スンスン

   クーン「ねぇ、なんだか変な匂いがしない?こう…野生の動物っていうのかな」

   ブルー「俺とエミリアは人間だからな、その辺はよく知らん…クソ、暗いな」ポォォォ!

 [ライトボール]の出力を上げて、迷宮奥地にあった未踏の小部屋を照らす

 最初はここから地上へ逃げられるのではと危惧し顔を曇らせたブルーであったが
今は口角がつり上がらせた――出口どころか横道さえない、完全な行き止まり

 鼠は逃げる為にと、自ら袋小路に迷い込んで"袋の鼠"とやらになったワケだ
これで窮鼠に噛まれるなんて展開がなければ完璧である

  ブルー「くっ、くくっ…どうやら俺達はまだツキに見放されてはいないようだな」ニヤリ

  ブルー「それどころか、奴め何かに引っ掛かって身動きが取れないと見た」

 どこからどう見ても悪役のソレとしか形容できないような薄笑を浮かべて
"何か"を潜り抜けようとした矢先で上半身が引っ掛かった鼠を照らす

  エミリア「ん〜〜?ブルーもう少しだけ明るくできない?」

  エミリア「あのネズミ何かに引っ掛かってるみたいだけどそれが何なのかよく分からないわ」

  ブルー「気にしてどうなる、どうせ植物の根か何かだろうよ」スタスタ…

  ブルー「クーン、ソイツの頭に嵌った指輪を取り上げるぞついて来い」
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