ブルー「俺達は…」ルージュ「2人で1人、だよねっ!」『サガフロ IF】 (967レス)
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491: [saga] 2019/03/02(土)10:40 ID:NuKycUZ20(3/8) AAS
  エミリア「はいはい、二人共ストップ、モップで遊ばないの掃除は終わったの?」

  リュート「へへっ!ブルーってば怒られてらぁ!」ヘラヘラ

  ブルー(ぐっ…この野郎)ギリッ

  エミリア「それにしてもリュート久しぶりね、ライザから暫くこの街に滞在してるって聞きはしたけど」

  リュート「ああ!今は宿泊先に留守番させてるけど仲間になった[スライム]も居てな、今度会わせてやるよ!」

  リュート「うん?…エミリア、そいつぁ…」

  天使のブローチ『 』キラッ

 ふと、リュートは彼女が身に着けていた装飾品に目が行った、とても精巧な創りで素人目にも値の張る逸品だと分かる
元は表の世界で老若男女問わずに魅了した女だ、どこぞの金払いのイイ男にでも贈られたのか、彼は気になって聞いてみた

彼女も指差されたそれに、「ああ、これ?潜入先に居た人がくれたのよ」とだけ伝えた

  リュート「へぇ、"天使"かぁ…」

  ブルー「…」ピクッ

  エミリア「あら?リュートは知ってるのこの天使って羽の生えた人のこと」

エミリアの故郷の惑星には"天使"という存在に関する記述は無かったのか、元からそういう知識に疎かったのかはさておき
掃除用具を持つ手を動かしていた蒼き術士がその単語に作業の手を止め、耳を傾けた
 弦楽器を背負った無職の青年を見て、彼女はリュートがブローチの送り主と同郷であったことを思い出す

  エミリア「そうだったわね…ライザが言ってたっけ、"天使"って[ヨークランド]に伝わる御伽噺なのよね」

  リュート「そうそう!ウチの母ちゃんがよく枕元で子守唄代わりに話してくれる伝説だったんだ、懐かしいぜ!」

……エミリアは知る由も無い事である

 実はその[天使のブローチ]はモンド執政官がリュートの母親の為にオーダーメイドしたモノだということを…

人の出会いは一期一会、どこで誰と誰が何の縁で結ばれているか分からない、人間関係と因果は実に数奇な運命の下にある

  リュート「えーっと、なんだったかな、確か天使ってのはだな、えっと何処に住んでたんだっけ?」ハテ

  エミリア「なによ、全然覚えてないじゃないの…」

   ブルー「"天国"だ」

  エミリア「えっ」

   ブルー「人がいつか行ける極楽と安息の楽園…人々に幸福を齎す女神が住まい」

   ブルー「古代の王が授けられた"指輪"によって、その楽園に続く幸福の坂道を切り拓き」

   ブルー「貧困と絶望の底に居た多くの民を救うべく先導した……[マジックキングダム]に語り継がれる伝承だ」
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