ブルー「俺達は…」ルージュ「2人で1人、だよねっ!」『サガフロ IF】 (967レス)
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490: [saga] 2019/03/02(土)10:40 ID:NuKycUZ20(2/8) AAS
人生はいつだって"一期一会"…人と人の出会いは未知で、誰彼の間柄も、人の縁も分からない

 名前を聞けなかった初老の野心家は後に包帯ぐるぐる巻きのルーファスからモンドという名で、執政官になる前は
ヤルートの部下で情報・警察部門の実質的な責任者であったと知った

 そして、冷酷無情にしてカミソリのように切れる男だと、警察部門のトップから執政官に昇格してくれてホッとしたと
あのルーファスにさえ言わしめる程の敏腕だった

エミリアは、サングラスの上司から聴いた話と受けた印象が違って思ったが、どちらが本当の顔なのだろうか…

 少し前にテレビのニュースで[ワカツ]がリージョン界を束ねるトリニティ政府に対してテロ活動を行おうとしたと報道が
あって、その後、原因不明の爆発でその惑星に封印されていた悪霊が目覚めて惑星を滅ぼしただとか…

 表向きの報道は悪霊によって亡者の巣窟になりアンデッド系モンスターが屯っているとのことだが
エミリア達、裏社会の人間…いや、"黒い噂話"として表にも流れているが警察部門が独断で大々的な空襲を行い
[ワカツ]を一夜にして火の海にして滅ぼしたと…

一時期は大騒ぎになったが、時間の流れと共に新聞の大見出しを飾った惨事もいつしか人々の記憶から"過去の出来事"扱い

ベッドに寝転んでブローチを眺める彼女とてそうだ、当事者でもなんでもないのだから深くは考えない事にした

それより、そんな黒い噂のある男の心情が気になった
 …グラサン上司曰く冷徹無情の執政官の素顔を少しだけ垣間見た、そんな気がしたのだ

<リュート!!貴様いい加減帰れ!!

<なはは!かてぇこというなよぉ〜!

  エミリア「ん?店の方がなんか騒がしいわね…ってかこの声」スタッ

与えられた自室にまで届く怒声とお気楽な声に、金髪美女は革のロングブーツを履いて自室を出る
 記憶違いでないなら既に『close』の札は掛けてあるはずだが
この店はそんなモン無視して入店してくる客が如何せん多いのだ、昼間の刑事といい…今来てる客といい

スタスタ…ガチャッ

       ブルー「掃除の邪魔だから去れと言っているだろうがァ!!」つ『清掃用モップ』ブォン

          リュート「どわっ、あぶねっ!?」ガシッ

真剣白羽取りィーッッッ!

まだ齧り程度とはいえ、アニー先生に打ち込みのイロハを教わったブルーがモップブラシを振り上げ唐竹割りを放つ
 それを間一髪、両手で受け止める弦楽器を背負ったニートことリュート

反応が遅れれば頭にデカいタンコブを作る所だったと肝を冷やしていた彼は、先日のスライム投げの一件もあって
ブルーにはしこたま怒鳴り散らされていた

  リュート「悪かったって!でもあれは俺だけじゃなくお前も悪かったろ!?
                          …あっごめんなさい調子乗りました、やめてお願い」

…このまま眺めてるのも悪くないが、そろそろ仲裁に入ってあげるべきかしら、とエミリアは歩み寄った
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